この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

世界設定

ヨズア暦30676年
その大陸は、三つの勢力にわかれ、戦っていた。

西の国・ウェンディア王国
東の国・尊華帝國
そして国を持たないヨズアの民である。

神々の代弁者である魔術師達の
言葉を用いた魔術戦争は激化し
もはや、収集がつかないのではないかと思われていた。

そんな戦争に終止符を打ったのは、
ヨズアの民の唯一の信仰の拠り所となっていた
”偉大なる王 シュクロズア”と呼ばれる
ひとりのヨズア人であった。

シュクロズアを筆頭に加えたヨズアの民と
ウェンディア王国・尊華帝國の三勢力は
それぞれの信念と天命をかけて戦った。

死の間際、シュクロズアが明かした”信仰”は
その大陸に遍く魔術を紡ぐ者たちから、
魔術を奪い去っていったのだった。

”――おまえ達、
この世界を動かしているのが
神々の力だとまだ思っているわけじゃないだろう?”


ヨズア暦30679年
信仰の力を失いかけていたこの大陸は
もはや神の力を頼らなくなっていた。
そして、恐れなくなっていた。

革命と呼ばれる程の機械技術の発達。
神罰を恐れぬ、武術による殺し合い。

沈黙の三年間を経て、再び歯車は動き出す。

再び神々の存在を大陸中に知らしめたのは。
もう一度魔術の力をもたらしたのは。

皮肉にも、神罰の存在であった。

冷戦状態にある三国は、
イモータルと名付けられた神罰の異形
その殲滅を新たなる使命として掲げ
再び魔術を紡いでいく。

※「魔術」「神罰」「イモータル」については、用語集をご覧ください。