この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

用語集

【魔術】

この世界では、言葉が魔力を持っている。

言葉や名前に宿るものを魔力と呼ぶ。魔術は魔力を源とし、魔力は神の力を源とする。
神の力を魔力(言葉)で借り受け、奇跡として顕現させたものを魔術と呼ぶ。

魔術を発動させるには呪文詠唱や魔術版が必要となる。
物語を読んで何と書いてあるかは理解できても、物語が頭の中で動き出すのと同じように知覚することが必要。

感情は魔力を左右しない。人為によって魔術を左右できる方法は、呪文のみである。冷静さを失った瞬間、その魔術は綻びてゆくだろう。

魔術を使うことのできる人間を魔術師と呼ぶ。

魔術=言葉の力 だよ!
異能バトルものとは根本的に違ってて、魔術師が魔力を持ってたり
すごい才能があるわけじゃないよ!
言葉のお勉強をがんばったり、言語センスがある人が魔術師に向いてるイメージかな。
自分の信じてる神様に「かみさま~!魔術起こして~!」ってどれだけうまく言えるかみたいな話になってくるよ!
呪文とか言葉を使わないと魔術は使えないよ!

【真名と字】

まず、魔術師に必要な三柱と呼ばれているものが「天命」「人智」「自分の存在」の三つである。
「天命」は人智の及ばない運命的な流れ・神の存在など。
「人智」は天命に逆らう人智、人為。人の存在など。
そして、その二つを持った自分という存在である。

真名によって天命を、字によって人智を結び、初めて魔術詠唱が可能となる。

”真名(マナ)”は、「天命」を自分と結ぶ役割をしている、自分の本当の名前。
全ての魔術は天命の力を借りているため、魔術師が真名を知られるのは危険だが、逆に知る者が一人もいなくなると魔力を失う。
他人につけられた名前でなければならない。(親など)

”字(アザナ)”は「人智」を表す、通り名のようなもの。
魔術師は自分の字に強い魔力を宿らせる為なるべく意味のある名前をつける。
何度つけ直してもよいが、知る者が多い程魔術的効力が上がる為、一般的には長く使ったほうがよい。
自分でつけた名前でなければならない。

ちなみにあだ名、愛称については、無い訳ではないがよっぽど親密でなければ失礼に当たるため、
あだ名で呼んでいるところを見られると「そんな関係なの…!?」とギョっとされる程度にはデリケート。
とりわけ魔術師にとって、字は力を表すため、略さないで呼ぶことが礼儀となる。

真名(ほんとの名前)と、字(ハンドルネームみたいなもの)の二つあるって事がわかればOKだよ!
魔術師は基本字を名乗ってもらうことになるけど、信頼できる人に出会ったら本当の名前も教えないとね!
どっちの名前も人に知られてないと魔術が発動できなくなるからだよ!

【言葉と信仰】

魔術とは基本的に神の力を借りたり自然の力を借りたりするものである。
しかし、その神の存在を信じるものがいなくなる(=神の存在と神の名が結ばれない)ことで神の力が失われる。
身近なものでは雷・炎などの名もそうであり、縁遠いものでは誰も見たことのない神など。
古代ヨズア人は太古の信仰を持っていたが、千年前の戦争でウェンディアと尊華に侵略され、外界と接する事により弱体化した。
人が卵から産まれる、世界は地続きになっている等”時代おくれ”の現実離れした神話のせいで、ヨズアの神に懐疑的な民が増え徐々に魔力を失っていったからだった。
ウェンディアは”目に見えるものを信じる”宗教であり、
尊華は”嘘か本当か確かめようがない”ものを信じる宗教であったため、結果として栄えた。
「ヨズア国はバカのままなら滅びなかった」と、かつてウェンディアの英雄が言った。

なお、信仰は個人解釈や思想ではありません。
たった一人で信仰していればよいものではなく、
例えばですが「ウチの村ではこういう信仰があった」
「聖書で読んだ事がある信仰を改めて理解した」などの背景が必要です。
リアル世界でも皆さんのご家庭がどのような宗教に属しているのか考えてみるとわかりやすいかもしれません。
もちろん、宗教勧誘や他宗教の人と結婚したりなどの理由で人生の途中から改宗をする人もいます。
信仰を失う場合はキャラ個人の思想の中で自由にやっていただいて構いません。
ただし信仰を失った場合は、魔術が使えなくなります。

またキャラの『信仰』の数だけ宗教がある訳ではなく、
ウェンディアならウェンディア、尊華なら尊華の宗教があり、
その中で、数多くの神格・神話があるという解釈です。
キャラの背景や性格によって縁を感じる神は異なり、それがそのまま魔術適正となります

【ウェンディア王国】
最も広く信仰を集めているのが太陽ですが、
基本的には月や星、風、炎、水などの実在・目に見えるものを信仰することが多いです。
ドラゴンなど伝説上の生物はNGですが、例えば炎信仰の中で竜の形をとるなどはOKです。
女神の形をとる、妖精の形をとるなども同じですが、あくまでも根本は『目に見えるもの・実在するもの』です。

【尊華帝國】
八百万の神と言われる程多くの神格を有する宗教形態であり、
神道・仏教・道教・陰陽道などをモデルにした神や妖怪などの神格を信仰します。
具体的な神や妖怪の名前の使用については、運営のさじ加減にはなってしまいますが、
ヨズア戦記に輸入した際、不自然ではないと判断したもののみ許可します。
(ヤマタノオロチ、ヤタガラスなどはOK、大物主命(日本創設の神)、天照大御神などはNG)
あくまで『モデル』なので、実在する神様や妖怪の名前を使用しなくてはいけない訳ではありません。
例 
天照大御神を信仰したい場合は、太陽の神に
大物主命(日本創設の神)を信仰したい場合は、創造の神に。

【ヨズア】
それ以外の信仰を持ちたい場合はヨズア人、あるいはヨズアに縁のあるキャラクターにしてください。
また、他国の信仰を盗むなどをするのもヨズア人らしい設定ですので大歓迎です。

【言葉の力】

暴言に傷ついたり、愛の囁きに胸をときめかせたり、励ましに心が軽くなったり。
正式な呪文ではないので強制力はなくとも、これらも広義の魔術であるという事は、この世界の誰もが知っている。

魔術って本当に言葉とイコールなんだよ!
「がんばれ!」とかも広い意味では魔術だし
「よっこいしょ!」とかも魔術だよ!

【神罰】

”人の力で人を殺めてはならない。人を殺すものは、神の力のみである。”

古くはどの時代のどの国でも、武力行使で敵国の戦闘員である魔術師を始末するという試みが行われていたが、
そのような戦略を取った数多の人間や組織、国々は必ず凄絶な終わりを迎えたため、
神格の祟りを恐れた魔術師達は長い間は国家間での肉体攻撃や武器の所持を忌避していた。

魔術師が各国の軍や戦争に起用されているのは現在の国や民族以前の伝説、
即ちヨズア暦紀元前の神話が関係しており
その神話は文字を含む言語と魔術誕生についてのもので、要約すると以下のような内容である。

”その道を知らないままに争いを続けた人類は神格によってまず滅ぼされかけた。
次に憐れまれ、言葉を与えられた。これを用いて伝え合い、分かり合い、戦い合うように。”

魔術師は特に「言葉を知る者」として扱われている。
そのため国家間による戦争など、特に大きな戦闘では
魔術師が戦うものであるというのがこの世界の根幹となる思想であった。

しかしつい最近、この大陸中の人間が信仰を揺らがせる事件があったのをきっかけに
人は神を恐れなくなった。

革命と呼ばれる程の機械技術の発達。
神罰を恐れぬ、武術による殺し合い。

そして時は現在。
神罰は人間の異形化という形で顕現し、これをイモータルと呼ぶ事となった。

元々この世界では、言葉(魔術)以外で人を殺したりしちゃいけなかったんだ。
物理戦闘とかをすると、バチが当たってマジで世界滅びるレベルのとんでもない事になっちゃうから
魔術師同士で戦うことにしてたんだよね!
だけど神様とか知らねぇ!ってハチャメチャやった奴らのせいでその神罰っていうのがおきちゃったわけよ!
それがイモータルっていう、いわゆる魔物的なやつ!

【イモータル】

一度死んだ人間が甦り、神罰によって人ならざる姿に変貌したもの。
 その際に何らかの異能を獲得している。
 生前の記憶は殆ど保持しておらず、死亡時の記憶のみが残っており、総じて好戦的、饒舌、異形という特徴がある。
 また生前の信仰が外見に特徴として現れる。 
魔術や武器による攻撃も有効で、行動不能にまで追い込む事はできるが、不死であり殺す事はできない。 
ただし、ある言葉(コード)を投げ掛けられると不死ではなくなり、異能も消失する。
 コードの内容はイモータルによって違い、「美」がコードであるイモータルならば、「美しい」「なぜ美に執着するんだ!」といった言葉で不死性などが消失する。
 イモータルに向けて投げ掛けなければ意味はなく、「美味しい」など二つの言葉が組み合わさって意味が変わった言葉の場合も効果は現れない。 
同時に生前の記憶も戻り始めるが、断片的だったり徐々に思い出していったりと個体差は大きい。
また、イモータルによっては即座に異能や不死性が消失しない場合があり、最高でも5回程までだがコードを耳にしても不死性や異能を保ち続けている例がある。
勿論その際無影響ということはなく、苦しそうな素振りを見せたり、異能や不死性が徐々に弱まるなどコードによる影響は出始める。
なお、コードの存在(イモータルを殺す方法)については、一部の魔術師に認知されつつあります。

三国共通の敵だよ!
元々は人間だったんだけど、かわいそうな事に異形にされて人間を滅ぼそうとしてくるよ!あと死なないの!
イモータルを殺す(助ける)方法は、コードっていうパスワードみたいなのを言うと人間だった時の記憶とか感情が戻って、不死じゃなくなるよ!
イモータルによってコードに対する

【コード】

イモータルを殺すパスワードのようなもの。
コードの存在については、イモータル自身も知りません。
イモータルは、そのコードに関する言葉を失っています。
コード一覧表

【異能】

魔術とは根本的に違い、人為の力を必要としない。
詠唱も必要なく、生前の信仰を反映している必要もありません。
戦闘ロルを楽しむ為の異能バトルものと同じように考えていただければOKです。
生前に執着しているものが異能に反映する事が多いかもしれません。

【機械技術】

【インフラ】
現在の機械技術については殆どがウェンディア王国の功績によるものであり、
交易の許可により大陸全土に汽車がひかれるなどの影響を与えている。
車両は都市部のみバスなどの公的交通機関が走っているが
貴族であっても市民が入手出来ることはまずなく、
馬車等は現在も有用な交通手段である。

【兵器】
兵器については、大砲、柄付手榴弾、歩兵銃などが存在する。
(※銃について凝りたい場合、
フリントロック・ブランズウィック・マスケット・火縄等で個性を出してもOKですが
あくまで”歩兵銃”の枠を出ない領域でお願いします。)

【筋電義体(アーツ)】
王国の機械騎士が搭載している筋電義体というものが存在する。
筋肉が発する電気信号により身体能力を大幅に向上させる事が出来、
また機械部分は痛みを感じない為、
機械騎士そのものが軍事用兵器に近い扱いをされる事もあるが、
この新しい技術・制度に対する反応は人により様々である。
武術(マーシャルアーツ)工芸品(アーティファクト)、
また技師の最高傑作の芸術品(アート)の意からとり、通称をアーツと呼ばれる。

【機械魔術】
機械が魔術を凌駕しない力関係は現在も変わっておらず、
機械技術と魔術を組み合わせた機械魔術の研究も今なお行われている。
現在戦闘に有用な機械魔術兵器は、機械技師専用機のみが確認されている。

【量産型シェルター】
非戦闘員である王国の整備士が戦場に赴く際に搭乗する移動式シェルター。
技師専用機ギャラルホルンをベースに作られており、「量産型」「シェルター」などとも呼ばれる。
防御と逃走に特化しており、攻撃能力はない。
形状は二足歩行式やキャタピラー式など、製造年代により多様である。

【インフラ】
ある:汽車、バス、馬車(をはじめとした動物牽引車)、船舶(帆船主流・少数の蒸気船)
ない:自家用車、電車などなど

【機械兵器】
ある:大砲、手榴弾、歩兵銃
ない:バズーカ、C4、マシンガン、新しめの銃色々
(武器申請に「デザートイーグル~」とか「Ak-47~」とか書かれたら
困るなってことで規制してるけど、「小型の銃」くらいの表現ならオッケーだよ!)

【機械魔術】
機械魔術は機械技師のギャラルホルンだけ!
基本的にはリアル準拠の兵器だけ考えとけばおっけです!

【量産型シェルター】
整備士は量産型シェルター(移動しかできない戦車・メカみたいな感じ)に乗れます!
中にスパナとかいっぱい置いてていいですよ!