この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

火津彌&トール

マリア/火津彌 > 「くそ……握り飯ひとつ探すのにこれ程苦心するとは……。」(竹の皮に包んだおにぎりを大事そうに抱え、火津彌はウェント西部の海沿いを歩いていた。王国滞在も随分慣れてきたところであるが、頑固な火津彌は新しいものに挑戦せず尊華の料理ばかり食べていた。はなから口に合わないと決めつけて、わざわざ苦労をして食べ慣れたものを調達する、冒険心のない男。尊華人らしいと言えばらしいのだろうが、実にもったいないことである。服装とて王国風の洋服を着ればよいものの、軍人でございと自己紹介でもしているかのような黒ずくめ。)「ふふ、まぁいい…。今日は海辺で弁当と洒落込むか……このあたりなら人もおらなさそうやし、面をとってもかまんかな…。鮭の握り飯なんて、どれくらい食べてへんやろな……っと、うわっ!?」(腹が減っていた為なのか、狐面を剥ぎながら歩いて前をちゃんと見ていなかった火津彌は何かにぶつかった。その拍子に腕からがこぼれ落ち、竹の皮がはらりと解け、おにぎりはころころと砂に塗れながら転がってゆき……穴に落ちた。おむすびころりんすってんてん、である。)「…………ぼ………ぼくの…………しゃけ………」   (9/3 00:50:51)


ゑゐりあん/トール > トールが通るぞ そらこーまる~ っと…おわっ!?(ウェントの西部海岸に用があったため(具体的には買い出し)訪れていたトール。用事も終わり折角だからと歩いていると、曲がり角を曲がった瞬間、誰かとぶつかるトール。ガタイが良いため尻餅はつかなかったが、そこそこの衝撃である)すまん、大丈夫か?…って、おんやぁ?(謝ろうと思いぶつかった相手を見てみると、帝國風の衣装を着ていた。そう言えば、とトールは王国に帝國軍人が訪れている話を聞いていたのを思い出した)あんた、帝國軍人だな?…それに、その仮面。そうか…あんたは火津彌少将か!(相手が持っている狐の仮面。そして彼の目立つ火傷痕を見てトールはぶつかった相手が誰であるかを思い出す)すまんすまん。けがはないか?(ぶつかった相手が相手だ。あんまり機嫌を損ねても事である。トールは彼に手を差し出し立ち上がる補助を行おうとする)   (9/3 01:00:58)


マリア/火津彌 > 「…む…?」(顔を上げると、ひかるサングラスの反射の奥の赤い瞳と目が合った。恐らく休暇中なのだろうがその目立つ容姿は間違えようもない。王国の百騎長…トールその人ではないか。)「……あ、あぁ…。あんた、いやあなたは…百騎長殿、ですかな。こんな所でお会いするとはいやはや、奇遇も奇遇…ですなあ。」(溌剌とした様子のあなたとは対象的に、火津彌はどこかまごついていた。騎士団の上層部とはイモータル関連の仕事で顔を付き合わせる事もあるはずなのだが、かつて何度も、王国を攻めようと指揮を取った火津彌にとってやはり何事もなかったかのように手を組む事ははばかられ、仕事は連絡程度の最小限に留めていたのだ。こちらの情報が正しければ彼は戦争後に就任した新たなる百騎長だそうだが、それが唯一の救いと言えるだろうか。ここで会ったのが先代であれば、どうなっていたことか…。)「これはご丁寧に。怪我はありませんが、昼食があのザマですわ、はは……。ああいえ気にせんで下さい。これが尊華の御伽噺ならば、鼠が出てきて握り飯の変わりに金銀財宝をくれるはずですからな。ははは……っと。」   (9/3 01:17:14)
マリア/火津彌 > (王国人のあなたにわかるかどうか考えもせず、いつもの癖で飛び出した尊華節に火津彌は思わず口をはっと噤んだ。)「……お気になさらず。」(尊華人にとって、〝スベる〟事はきついものがあったりするのであった。)   (9/3 01:17:29)


ゑゐりあん/トール > ははっ。改まらなくてもいいって。俺とアンタの仲だ。昔はいがみ合ったが今は仲良しこよし。表面上だとしても、俺は仲良くしてぇしよ(彼を立ち上がらせるトール。彼も昔は騎士として、己の故郷を守るために帝國と戦った。戦友も失ったが、それは昔の話である。自分の意志ではないが、王国は戦争を辞め帝國と協力関係になったのだ。いくらその協力関係が表面上とはいえ、戦争が終わり自分たちの故郷が侵されないのであればいがむ必要もない。それに、憎しみは憎しみしか生まないのだ。ならば、仲良くするのが一番である)昼食を…?おぉっと…こいつは勿体ねぇ…(そう言われ見てみると、小さな穴があった。きっとあそこに落ちたのだろう。そう思うと残念でならない)ネズミに?金銀財宝を?はっはっは!そりゃ面白い御伽噺だな!ちょっと今度教えてくんねぇか?   (9/3 01:27:20)
ゑゐりあん/トール > (と、トールは彼の話に興味を示した。孤児院の教師という一面もある。それ故、子供たちに御伽噺を語ることもあるのだ。帝國の御伽噺を聞かせてあげれば、きっと彼らも悦ぶだろうと思ったのだ。…が、それよりもトールはやるべきことがあった)…なぁ火津彌よ。実は俺も今から昼食なんだよ。どうだい?一緒に食わねぇか?(と、彼をランチに誘うトール。一緒に食べる飯は一人で食べる飯よりもうまいと相場は決まっている)   (9/3 01:27:25)


マリア/火津彌 > (スベったと思った話を笑い飛ばしてくれたばかりか、嫌味なく仲良くしたいと言い放つあなたに驚き、火津彌は目をしぱしぱと瞬かせた。流石は太陽の国である。どいつもこいつも底抜けに明るいというか、なんというか。そこまで言ってくれるのならば……と、火津彌の緊張も少しは解れ、少々ぎこちなくはあるがあえて言葉遣いも崩してみせようか。〝昔のことを言えば、鼠が笑う〟である。)「あぁ…そうか。そうやな。この三年、民も上手くやってきた。僕だけがぎくしゃくしていては示しがつかんな。この度の休戦も、実は僕の直属の上司が取り仕切ったことでな。せやから、王国と仲良うしたいんは僕も同じや。」(伝えたいのは最後のその一言なのに、どうにも回りくどくなってしまうのが、やはり火津彌という男だった。)「……え?昼食?……ええんか?」(握り飯が、金銀財宝……とまではいかないが、どうやら火津彌にとっての〝鼠〟はトール、この男のようであった。返事の代わりに、腹がグゥと鳴った。)   (9/3 01:44:15)


ゑゐりあん/トール > ほぅ?あんたの上司がか。そりゃすごいな。その上司のお陰で、一体どれ程の命が救われたことやら(と快活に笑うトール。よく笑う男だ。そんなトールは火津彌の腹から気持ちの良い音が聞こえ、再び笑うトール)いい返事だ!じゃぁついてきてくれ。ここの近くに俺の知り合いの店があってな。そこで飯を奢ろう(ついてきてくれ、と言いながら歩き出すトール。彼にとっての奢るはどちらかと言えば“作る”という意味合いが強い。果たして、料理騎士の皿は、狐の舌に合うのだろうか。そう思うと、トールの腕も自然と鳴るというものである。しばらく歩き、酒場の並ぶエリアに来たトール。そしてまだ空いていない小さな酒場に入るトール)   (9/3 01:54:47)
ゑゐりあん/トール > よーっす。お邪魔するぜ(中には誰もいない。店主は出払っているのだろうか?)さて、適当にかけてくれ。準備するからよ(そう言ってトールはカウンターの中に入りキッチンへと入る。そして袖をまくり、手を洗って火津彌に笑いかける)メニューはお任せでいいか?ちょうど食おうと思ってたメニューがあったんだが…。それに、苦手な食い物とかはないか?あったら遠慮なく言ってくれ(食べる相手を気遣う。好き嫌いはあまり看過したくはないが、今回は相手が相手である。美味いもんをストレスなく食べてもらおう)   (9/3 01:54:51)


マリア/火津彌 > (トールに連れられてやってきたそこは、小さな酒場のようだった。よくある海辺のダイナーのような感じだろうか。)「ここはあんたの店か…?ふむ、ではお言葉に甘えて座らせて貰おう。……苦手なもの、か……。王国の……」(トールが奥へ入ってくのを見て、きょろきょろと首を振りながらそう言いかけた火津彌であったが、すぐに口を噤んだ。洋食をあまりこのまないなど、こうなった以上は野暮以上の何物でもないだろう。火津彌とて、少しの冒険心くらいはあるのだ。)「いや、食えんものはない。……おおきに。」(そう言いながら、髪をきつく結び直して昼食に向き合う準備をするのだった。)   (9/3 14:03:47)


ゑゐりあん/トール > いや、俺の店じゃァねぇんだ。俺だって一応百騎長だしな。勝手に店でも出そうもんなら大目玉だぜ(どっかの國のどっかの兵士がどっかの祭りで勝手に出店を出していたことをつゆ知らず、トールはそう言う)借りてんだよ。条件付きでな。ここにある食料も勝手に使っていい契約なんでな。美味いもん食わせてやるよ(食べれない物もないと聞き、顔をほころばせるトール。そして彼はカウンター下にある食糧庫からいくつかの材料を取り出す)ほんじゃま、楽しんでくれや(にぃっと笑うと右手に包丁、左手にはトマトを持ち調理に入る。まずはトマト、タマネギをスライス。レタスは半分にカットし少し小さくする。そして次に取り出したのは大きな鮭肉だった)実は今日、こいつを仕入れていたんだ。これはただの鮭じゃなくてな。燻製にしてるんだ(そう言って薄くスライスした鮭を火津彌に差し出した)試しに食ってみな。これだけでも十分に旨いんだぜ?(そう言って自分にも一枚スライスし口に含むトール。そして)ん、んまい(と満足げにうなずく)   (9/3 18:24:25)


マリア/火津彌 > (あなたの不敵な笑み。お手並み拝見と行こう……。食材を取り出し、調理道具を用意する手際は一目で普段から料理をしている者のそれと解った。タン、と小気味の良い音と共にスライスされたトマトは熟しすぎすいい塩梅。フルーツのようなパウダー質のシャクシャクとした果肉の中に、ほんの少しだけ瑞々しい種の部分があり、窓からの陽光を受けてきらきらと輝きながらまな板の上にこてりと寝そべった。乾いた喉がごくりと鳴る。秋色をした玉ねぎは、しゃき、と音を立てながら薄くなってゆき、秋もの特有のぴりりとした辛みを彷彿とさせる。そして、火津彌が目を張ったのはレタスだ。白菜や甘藍(キャベツ)であれば尊華でもよく口にするけれど、レタスはあまり見ない。野菜を生食する習慣があまりないのもあった。黄緑から淡い黄色、白へとグラデーションしてゆく縮緬の生地のようひくしゅくしゅとした美しい葉の重なりが、一思いにあなたの手でカットされてゆく。)   (9/6 23:07:46)
マリア/火津彌 > (野菜を仕込んだ後、ようやく出てきたのはオレンジ色につやつやと光る鮭の柵。あぁ!醤油で食べたい…と思っていると、器用に薄くスライスされたそれを差し出された。断る理由など、あるわけがないだろう。火津彌は「あぁ」と軽く返事をし、それを口にした。)「……美味い、な……。」(思わず顔が綻んだ。これが尊華の刺身であれば、よく研がれた柳葉の包丁で繊維が潰れぬよう、ぴんと角が立った切り身にするのが腕の見せどころだ。だが、これはどうやら、そうでは無いらしい。むしろくたりとした繊維の解けるような柔らかさが、燻製の濃く馨しい香りをとても増幅させているように思える。刺身とは、まるで別物。刺身が魚の脂を味わうものだとすれば、さしずめこちらは凝縮された旨味が本領なのだろう。噛むほどに口の中に広がる秋色のふくらみのある旨味。これが燻製の鮭……。)「ますます腹、減ってきてもうたわ…。楽しみにしとるで。」   (9/6 23:08:05)


ゑゐりあん/トール > 輸送技術が上がったとはいえ、まだまだナマモノは新鮮なまんま送ることは難しいな。これでも質は下がっててな。内陸部に行けばもっと旨い野菜が手に入るんだが…(なんて言いつつスモークサーモンをスライスしてゆく。厚さ5mmほどだろうか。それを何枚もカットするトール。そして次に取り出したのは、30センチはあろう縦に長いパンだった)サンドイッチていやぁ普通はやわらけぇパンとかだが、そいつは高価だしな。それに今回はこんな風な硬いパンが合うんだな(パンの皮を軽く抑えると、パリパリと気持ちのいい音が聞こえてくる。そして同時に香ってくる小麦の香ばしい香り。王国の人間なら思わず頬が緩むが、果たして帝國人はどうだろうか)まずはこいつの真ん中に切り込みを入れる…   (9/6 23:36:07)
ゑゐりあん/トール > (そう言うと、パンを置いて、縦にまっすぐ切り込みを入れる。深さはパンが真っ二つになる少し手前。そして切り込みを入れたら、そこにマスタードを少々塗って野菜やスモークサーモンを盛り付けてゆく。野菜はほどほどに。スモークサーモンは贅沢に。仕上げにパンを食べやすい大きさにカットし、そうして出来上がったのが…)お待ち。「スモークサーモンサンド」の完成だぜ(出来上がったのはおいしそうなサンドイッチである。みずみずしい野菜が光り輝き、スモークサーモンがいい具合に照っている。臭いはほとんどしない。するのはパンとマスタードのかすかな臭いだけだ。…が、この料理の真髄は”味”にあるのだ)食ってみな。唾液腺が爆発しねぇように気を付けなよ(ニィッといたずらっぽく笑むトール。そして皿にサンドイッチを乗せて火津彌に渡す)   (9/6 23:36:10)


マリア/火津彌 > 「そうやろなぁ。……っと、おおっ…!?こ、こりゃあご立派やなあ!馬並みや、敵わんわ。はっは。」(なんと大きなバゲットだろう!あなたがまな板の上にそれを寝かせ、軽く抑えると綺麗に開いたクープから立ち上がった薄皮がパリパリと音を立てる。白い打ち粉が白いまま、化粧のようにバゲットの周りを覆っていた。小麦がふわりと香ばしく香り、くぅうう、と腹の虫が鳴った。)「は……はやく食わせろ〜〜〜〜」(それに切込みを入れながら手際よく何かを塗ったり具材を詰めたりし、いよいよ完成系が火津彌の前へと躍り出たのであった。)「……あぁ、では、遠慮なくっ……!」(バリバリ!と気持ちのいい音を立てながらそのサンドイッチに食らいついてゆく!外側は歯ごたえがあるが、中は案外ふわふわだ。玉ねぎやレタスのしゃきしゃきとした食感が楽しい。瑞々しさが口いっぱいに広がり、バゲット本来の塩みも効いて、噛めば噛むほどマリアージュしてゆく!先程塗っていたのは、マスタードであったか。絡みの中にある酸味がサーモンの旨味と見事に調和し、爽やかながらも実に食べ応えのある1品──マスターピース。優勝である。)   (9/12 21:11:42)
マリア/火津彌 > 「………美味いなぁ!はぐっ、はむ…………。っふう、はぐっ。………はぁ、腹、減ってたから余計うまいわ。あんたも、突っ立っとらんで食べり。このマスタードが最高っ!麵麭は噛み切るときにぶちぶちと音がするほどの弾力があるんやな。ひ弱なご婦人にとっては硬すぎるかもしれないくらいや。……だがそれがいい!……はむ、はむっ。」(食べ進めてゆくうち、トマトがこぼれ落ちそうになりそれをはぐはぐと引きずり出して口に入れた。甘酸っぱい瑞々しさが口いっぱいに広がり、火津彌は完全に落ちた。目の前いっぱいに広がるは王都のレンガ道、パンや、野菜の朝市、活気……!まさしく、これはそんな王国のひと時を思わせた。じりじりと焦げるような太陽よ!)「……っふぅー……!」(半分ほど食べ進めた所で、にやっとあなたのほうを見た。……焦げるような……。いいことを思いついたという顔で、口を開く。)「……なぁトールよ。今から僕がする事が不快であれば先に謝ろう。ちょっといい事を思いついてしもうてな。」   (9/12 21:12:34)
マリア/火津彌 > 「……うははは、どーやっ、きつね色やぞっ。お前のも、やったろか。……はぐっ、はぐっ!うんん、なあ、お前はこれにどんな飲み物が合うと思うか?僕ならばオレンヂの絞り汁かな。レモネヱドも良さそうや。はむっ。そうだっ、レモネエドに生姜を入れたらどうなるやろな、んっ?発明やと思わんか?」(柄にもなくお喋りになって、いつのまにやらすっかりサンドイッチを食べ終わってしまう火津彌なのであった。)   (9/12 21:12:50)


ゑゐりあん/トール > はっはっは!いい食いっぷりだなぁ!(がっつく火津彌を見てトールは快活に笑う。自分が丹精込めて作ったものをこんな風に喜んで食べてくれるとはなんと嬉しいことだろうか)さて、俺も食うかな(手に取り口へと運ぶトール。パキッ、サクッ、シャキッ、ジュワァッ。あらゆる旨味が口の中を暴れまわり、笑みが止まらなくなる)一見シンプルで物足りなく見えるが、主役はやっぱりスモークサーモン。この爆発的な旨さを引き立てんなら、逆にこのくらいシンプルじゃなきゃな(マスタードも辛みが少ないものなのか、あまり主張は激しくない。むしろスモークサーモンの旨味に程よいアクセントをつけていた。そしてトマトのかすかな酸味とタマネギの程よい辛さ。レタスのシャキシャキとした歯ごたえ。これらすべては、スモークサーモンという主役を引き立てるためのわき役でしかない。すると、火津彌がサンドイッチを炙りだしたのを見て思わず唖然とする)天才かよ…(感嘆していたようだ。そして俺も俺もと自分のサンドイッチを差し出し炙ってもらう。そして食うと)くぅ~~~~っ!!!(思わずうなってしまった。なんという天才的な発想なのだろうか。炙るだって?)   (9/7 00:26:28)
ゑゐりあん/トール > あんた…最高だな(そう言うとトールは戸棚から一本の瓶を取り出し、ドンっと机の上に置いた)ばっかやろぉ。いいか?王国でパンを食うなら、こいつを呑めって言われてんだよ(にぃっと笑うトール。そのラベルにはブドウのイラストが描かれていた)葡萄酒さ。ただし、アルコールは入っちゃいねぇ。だが、味は保証するぜ?後に残らぬブドウの旨味が余計に食欲をそそるんだ(そう言ってコップに葡萄酒を注ぐトール。深い紫色のその液体は、かぐわしいブドウの香りを放っていた)王国じゃ、子供も大人も好んで飲むんだ。騙されたと思って呑んでみな   (9/7 00:26:58)


マリア/火津彌 > 「あるこーる…?酒ではないのか?」(尊華で葡萄酒はあまり飲まないが、それが混ぜ物では無いはずであることくらいは知っていた。醸造したワインから酒分を抜く方法があるとすれば、加熱で取り除いた後に水分を足すか、醸造を途中で止めているかなのだろうか。美味いものに対する王国の姿勢と技術に関心しながらも、トクトクと注がれたそれに口をつけた。)「…………む……!」(フルーティな香りはぶどうジュースを彷彿とさせたが、味はきちんと酸味と円やかさが共存しており、何とも言えぬ大人の味わいだった。それでいて後に残らず爽やかで、渋みも少ない。いくらでも飲めてしまいそうだ。ごくごくとではなく口の中でゆっくりとその膨らみを楽しみながら、ぶどう畑に思いを馳せた。)   (9/8 20:36:00)
マリア/火津彌 > 「……ふはぁ〜〜〜っ!う〜ん、美味い!……実を言うとな、王国の食いもんを食わず嫌いしてたんや。食べなれたもんが良いと思ってな。……だが、あんたに会えて収穫だった。これからは、王国の食いもんも楽しめそうや。……尊華に来ることがあれば教えてくれ。次は僕が馳走しよう。」(すっかりリラックスした雰囲気で、あなたが出した瓶を手に取りもう一杯どうだとばかりに酌の合図をする。コップ一杯を空にしてから、火津彌はたまらず、こう言うのであった。)「──なぁ、トールよ。」   (9/8 20:36:14)
マリア/火津彌 > 「サンドヰッチのおかわりはあるか?」   (9/8 20:36:24)


ゑゐりあん/トール > (火津彌が満足げに葡萄酒を呑んでいるのを見てこちらも思わず頬が緩む。すると彼が驚きの告白をしてきた)なんだって?そりゃ驚きだな。…だけどよかったぜ。俺の料理で王国の飯の気に入ってくれるんならよ(それは料理を作る者としてこれ以上ない嬉しい報告だった。自分の皿で誰かの考えを変えることができるのなら、それはとてもとても幸せなのである)おう。俺も帝國にはよく行くからな。そんときゃよろしく頼むぜ(すると、相手がサンドイッチの所望をしてきた)あー。すまん。さっき食べたので最後だ…(と、残念そうに言うトール。しかし、すぐにニカッと笑いスモークサーモンを手に取る)だが作ればまだ大量にあるぜ!(そう言いながら二人のちょっとした時間は過ぎていった。帝國人と王国人。少将と百騎長。相反する二人ではあったが、“飯”という縁により、あらたな友情を結んだのであった)【百騎長の男メシ「スモークサーモンサンド」】   (9/8 23:57:49)