この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

トール&コーフ

百騎長の男メシ「秋刀魚と山菜の炊き込みご飯」

ゑゐりあん/トール > 今年も立派だなぁ(時刻は昼の二時頃。トールは食堂で、木箱を覗いていた)「いやぁ、立派な秋刀魚ですねぇ」「でも、なんでこの時期に秋刀魚が?」(箱の中には銀色に光る立派な秋刀魚が十匹程。共に眺めているのは、騎士団の給仕達である)珍しいだろ。シラズサンマっつってな、地元じゃちょっとした名物なんだぜ(トールは不思議がる給仕達にドヤ顔で説明をする。これは、トールの出身地であるカイナントの孤児院から送られてきた荷物である。今では輸送技術が発達したため、こう言った魚等も生のまま運ぶことが出来るのだ。しかし、今の季節は夏。秋刀魚の旬には少しばかり早いのだが、それでも立派な秋刀魚である)   (8/21 00:40:39)
ゑゐりあん/トール > この秋刀魚はな、実は他の秋刀魚とは成長のサイクルが少々違うんだ。本来なら秋刀魚ってのは冬の出産に向けて秋に餌を食って太るんだが、このシラズサンマは夏に飯を食って秋に出産するんだよ。理由は、他の秋刀魚や似たような習性の魚たちに餌を取られないようにするためだと。基本的にカイナント周辺でしか捕れないんでな、最近は口にしてなかったんだが、どうやら友人が気を利かせてくれたみたいだぜ(少々サイズは小さいがパンパンに太った身は実に美味そうである。このまま焼くだけでも十分な美味となるだろう)   (8/21 00:40:42)


グレー/コーフ ◆ > あぁー……お腹空いたなぁ……(と、とぼとぼと歩きながら、彼女は食堂に向かう。というのも、今日は朝から何も食べれてなくて、ずっと空腹状態のまま事務仕事はもちろん、訓練やパトロールなどを行っていたのだ。育ち盛りでもある彼女にはなかなかきつい事で、それでもお昼ご飯を期待して働いていた……そして、食堂に着けば何かしらあるだろうと考えていた……そして、秋刀魚の話をしているらしく……)……美味しそうな秋刀魚だなぁ……(と、箱の中を覗き込んだ……隣に百騎長がいることも忘れて…)   (8/21 00:49:19)


ゑゐりあん/トール > これが送られてくるってわかってたから、今日は早朝から朝市に行ったんだが、正解だったぜ。…って、おっ!コーフじゃねぇか(サンマが来ることを知っていた為、トールは昨晩からメニューを決めており、その材料の買い出しに今朝出かけていたのだ。その旨を給仕たちに話していると、どこからともなくコーフが顔をのぞかせていた)どうだ?旨そうだろ?(サンマをのぞき込む彼女を見て、笑いかけるトール)今からこいつを使ってうめぇ飯作るんだ。どうだ?お前も食うか?(とコーフに提案をするトール。お腹もすいている様子だし、きっとこの提案を呑むだろう)   (8/21 00:52:48)


グレー/コーフ ◆ > ホントですかっ!?ならばぜひお願いします!(と、目をキラキラさせながら彼女はそれに答える。そして……)私の居候先でやりますか?なんだかんだ言いながらも料理が趣味になりつつあって、ある程度の料理道具は揃ってるんですよ。(と、相手に言う。居候先の雷鏡は、「猪くらい、刀で捌いてそれを鍋にぶち込んだらそれで立派な料理だと思うがな……」とは言うものの、彼にもしっかりとした料理を食べて欲しいとの思いで始めたこの趣味は、それ以上に彼女がハマり、自分のお金を投じて様々な料理器具を購入するようになった……今では、万事屋雷鏡の炊事担当は彼女が行うことになっているのだ。閑話休題)初めは師匠に美味しい食べ物をと思って始めた事が思いのほかハマってしまいまして……(と、彼女は苦笑する。と、同時にどこからか「きゅるるー……」と、音が聞こる。そうすると、彼女はお腹を抑えて少し目をそらす……その頬は恥ずかしさからか少し赤らんでいた。)   (8/23 00:53:28)


ゑゐりあん/トール > お?まじで?(まさかコーフの居候先で飯を作ることになるとは。コーフの居候先と言えば万事屋雷鏡である。そこの店主である雷鏡は自身と同じ雷の魔術を操り、彼もまた同じ料理人だと聞き及んでいた(違う)。興味がないわけがない)…うっしゃ。そうだな!行こうか!ってことで、レシピはまた今度な(とトールは給仕の者たちに謝る。どうやらレシピを教える予定だったようで、給仕たちは残念そうだ)じゃぁ、コーフちゃんはこのサンマを持って行ってくれ。俺は材料を持って追いつくからよ(と提案していると、可愛い腹の音が聞こえ、トールは優しく笑った)こりゃぁ大変だ。腹減ってんなら、急がなきゃなッ(そう言ってトールはさわやかに笑い、急いで準備を始めた)   (8/23 00:57:45)


グレー/コーフ ◆ > はい!了解しました!(と、彼女は秋刀魚を持って運ぶ。華奢な見た目とは裏腹に、かなりの力持ちのようで、すっと持ち上げるとダッシュで走って運ぶ…秋刀魚の数は結構な数が入っていて、それの重量はおそらく日常生活の中で味わうものの中では重い方に当たるのかもしれない。しかし、それを平然と持ち上げるばかりか、走り出してしまったのだ。というのも、彼女自身、食べ物を大事にしたいという心持ちを持っていて、それが働いた結果こうなったのだろう。)   (8/23 01:06:37)


ゑゐりあん/トール > (トールも用意した山菜や米、調味料などを用意し急いでコーフを追いかける。信頼していないわけではないが、もしも落としたりしたら大惨事である。しかし、その心配はなかったようで、万事屋に無事届けられていたようである)よっしゃ、さっそく調理を始めるぜ!(そして台所へと向かったトールは、まずは山菜の下処理から始める)今日使う山菜はウワバミソウにフキ、そしてシソ。メインはフキだな(そう言ってまずはフキの処理から始める)フキはフキノトウだけじゃねぇんだぜ~っと(フキはアクが強くそのままでは食べれたものではない。しかし、その風味の強さ故に、アク抜きの手間をかけてでも食べたい夏の山菜である。まずはフキの皮をむき、塩をしっかりと揉み込む。そして熱湯にフキを入れ五分ほど茹でる)   (8/23 01:14:08)
ゑゐりあん/トール > ほんでシソとウワバミソウ、あとは生姜を用意すっか(シソとウワバミソウはきれいに洗いそのまま短冊切りに。生姜は細く切り刻み、針生姜にする)ん~。いい香りだぜ。特にショウガとシソの香りがたまんねぇ~!(そんなことを言っていると、フキが茹で上がり、お湯から取り出す。そして今度は冷水につけるのだが)コーフ。このフキを冷水に浸しててくれ。必要になったら俺が呼ぶから、それまでしっかりと見張っててくれよ(そう言ってまだ熱いフキをザルに入れて渡す)   (8/23 01:14:12)


グレー/コーフ ◆ > はい!了解です!(と、彼女はそれを受け取ると、適当なボウルを用意して、その中に氷を生成して……それから水を注いで少しして溶け始めた頃を見計らってフキを入れる。彼女の氷は密度が高く、氷は密度が高ければ高いほど硬いものとなる。そうなると、冷やせる時間もより長くなるといつわけで、普段からその魔術を利用して食料品の保存を行ったり、戦闘にも活かしている。いわく、師匠である雷鏡ですら、その氷を一閃だけで切り裂いたことがないのだとか……)こんなものですかね……(と、そのフキを覗き込む……その間にも彼女は少しづつお腹がすいていた……どんな料理が出来るのだろう。そんな期待をしながら考えていた…)   (8/23 01:22:35)


ゑゐりあん/トール > (コーフが氷を生成している間に、今度はメインの仕込みを始める)ほんじゃ、サンマの用意をするかね(しかし、用意と言っても特別なことはない。内臓を取り出し、さっと洗うだけである)炊き込みご飯で、なんでサンマを切らないのか、って疑問に思っちゃぁ素人だぜ。これは男メシ、豪快にいかなきゃなッ(誰に言っているのかは知らないが、これで材料は整った。トールは帝國で使われている釜に米と少し多めの水。そして料理用酒、みりん、しょうゆ、生姜、ウワバミソウを入れる)コーフちゃん!フキは冷えたかい?(そして、フキの番を任せていたコーフを呼ぶ)   (8/23 01:26:35)


グレー/コーフ ◆ > しっかりと冷えました!(と、彼女はそのフキを掬いあげて、相手に渡す。そうすると、表面から冷気が流れ出す……余程強力だったようだ。)それで、どんな炊き込みご飯なんですか?(と、彼女はそのかまの中を覗き込む……)秋刀魚とフキと、しそとウワバミソウ……何だかとても美味しそうであることは分かります!(と、彼女は目を光らせる。どう考えてもその料理がうまい事は彼女自身もなんとなく察知しているのだ。)   (8/23 01:30:49)


ゑゐりあん/トール > お、さんきゅ(もらったフキはしっかりと冷えていた。これならアクはしっかりと抜けているだろう。そしてトールはフキを食べやすい大きさにカットし、それも釜の中に入れる。そして調味料と材料を軽くかき混ぜ、釜の中が茶色く濁ったら)本日の主役、投下!(サンマを米の上に乗せた。そして、特に何をするでもなく、釜のふたを閉めて火をおこし始めたのだ)あとは炊くまで待つだけだな。コーフちゃん。火の番お願いできるか?その間に味噌汁でも作っておくからよ(この家に住んでいるなら、火加減の調整位お茶の子さいさいであろう。あまり帝國の調理器具に慣れていないトールよりも、慣れているコーフにまかせたほうがはるかに良いという判断だ)   (8/23 01:34:12)


グレー/コーフ ◆ > はい!任せてください!(と、彼女は釜の様子を確認しながら火が消えないように、なおかつ、強すぎないようにと調節をしていた……そうして、少し時間が経つと……)お、少し煮立ってきた。(と、火の勢いを少し弱めながらそういう。その手際はかなり熟練したものであった。やはり、普段から3人分の食事を用意していることもあるからか、そういう火の扱いにも長けているようだ。)   (8/23 01:51:39)


ゑゐりあん/トール > (そしてトールも余った材料で味噌汁を作り、ついに米が炊けた)よっしゃ、開けるぜコーフちゃん!御開帳!秋刀魚と山菜の炊き込みご飯だぜ!(そしてゆっくりと蓋を外すと、醤油の香ばしい香りの湯気が上り、その中から魅惑的なにおいを放つ炊き込みご飯が現れた)うまそぉ~!   (8/23 01:59:55)
ゑゐりあん/トール > (中央に添えられたサンマはいい具合に炊けており、身はホロホロと簡単に崩れそうである)さぁさぁ、よそいましょよそいましょ!(そしてトールはサンマを崩しながら米をかき混ぜ、茶碗によそってゆく。シソやウワバミソウ、フキだけの具。味付けも簡素なものだが、逆にサンマのうまさが引き立つように計算されていた。そして茶碗によそい終わったら、豆腐の味噌汁も注ぎ、テーブルに置く)おかわりはいっぱいあるからな!遠慮なく食おうぜ!いただきます!(そしてトールは炊き込みご飯を一気にかき込む)ん~~めぇっ!!脂ののったサンマを中心に、さっぱりとしたシソと生姜の香りが口に広がるぅ~!そしてフキとウワバミソウの歯ごたえが良いアクセントになって、よりサンマのうまさを引きたてやがる!!(味付けが醤油だけなお陰で、サンマ本来の旨味がご飯や具材に染みわたってゆく。しかし、決してしつこい脂ではなく、優しく上品な旨味を持つ脂。それらが夏の山菜と組み合わさることで、極上のうまさを演出している)いやぁ、シラズサンマと夏の山菜は最高に合うぜ!   (8/23 01:59:57)


グレー/コーフ ◆ > おおぉっ!むちゃくちゃ美味しそうな匂いー!(と、その香りを楽しんだ後に、1口口に運んだ……そうすると、秋刀魚の油とシソ、ウワバミソウや生姜などの薬味の香りが口の中1杯に広がっていく…!)美味しー!なにこれ!むちゃくちゃ美味しいですね!(と、かきこむように箸が進み、あっという間に完食すると、2杯目を頂く…)   (8/23 02:10:03)


ゑゐりあん/トール > やっぱり旬の魚介ってのは、それだけで十二分にメインを張れるからな。濃い味付けもいいが、シンプルに味付けてメインを際立たせるのもまた乙なものよ(上手そうに食べるコーフを見ながらトールはしみじみとそう言う)これぞ、俺直伝の魚介道だぜッ!(なんて笑いながら、炊き込みご飯を食べ、時折味噌汁をすすって、再び炊き込みご飯をかき込む。こうして、大量の飯はあっという間に二人の胃袋の中へと消えていったのだった。料理騎士。彼の料理は王国料理だけに非ず)【百騎長の男メシ「秋刀魚と山菜の炊き込みご飯」】   (8/23 02:13:56)