この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ヴァンジャンス&婀娜

二人の終わり、二人の始まり。

大和守/ヴァンジャンス > (月明かりが、氷の如く凛と咲く。炎に見守られる時間帯とは違い、静寂に包まれた廊下をヴァンジャンスは一人歩く。ふっ、と。何かを思い付いたかのように、彼女は方向を切り替え再び歩いていく。よく、分からないのだが。少し、疲れてしまったような気がするのだ。だから、少し話がしたいと。半ば駆けつつ、ヴァンジャンスはある部屋の前へ辿り着く。呼吸を整え、深呼吸を数回。そして。)「…………起きてるか?」(小さなノック。小さな一声。もしも寝ているのならば起こさないようにと配慮しつつ、然し起きていてくれたら……なんて淡い期待を抱きつつ、数秒の間彼女は扉の前で応答を待っているだろう。)   (8/18 01:09:56)


山葵/婀娜 > …起きてるよ、どうしたの?(しばしの沈黙の後、ドアが開き覗くのは月明かりに照らされ輝く金糸の髪を纏わせた男だ。何時もの派手なメイクは既に落とされ、彼の本来のサッパリとしつつも整った顔立ちがくっきりとわかる。)…まぁ…取り敢えず入りなよ。美味しい紅茶を丁度煎れたんだ。(そう呟きヴァンジャンスを中へと上げる。整理された部屋の真ん中に置かれたテーブル、そこの二対の椅子の内一つに腰掛けると、ゆっくりと紅茶の入ったティーポットに湯を注ぐ。とぽとぽ、と静かな夜の中響く湯の音と、フルーツ…リンゴの香りがふんわりと漂ってくる。)アップルティーだよ。…はい、これ砂糖とミルク。(すす、とミルク入りの小瓶と角砂糖を差し出す。そうして高級そうな茶器に口を付け紅茶を軽く啜りその甘い香りを堪能してから、漸くヴァンジャンスを見つめると)…それで、今日はどうしたの?何だか悪い夢でも見たのかい?   (8/18 01:21:05)


大和守/ヴァンジャンス > 「……あ、あぁ。……すまん、有難う」(扉が開かれ、その先に見える男の姿に、確かに胸が高鳴るのを感じた。僅かな沈黙。まるで見惚れたかのように上手く声が出ず、然しハッと我に帰っては返事と、そして招かれ中へと入っていく。香るのは、愛しい男と果実の匂い。椅子へと腰掛け、差し出された茶器。角砂糖を二つ、とぽとぽと入れればかき混ぜ、そしてより甘くなったそれを口に含む。……甘味は確か久し振りに摂ったような気がする。)「ん……、その、だな。……少し、その……疲れた? 気が、して……だな。だからその、少し話したりとかしたい、……と、思って、な……うう、すまない。こんな些細な事で夜分に来てしまって……」(相変わらず、口下手なのは変わっていないらしい。言葉を所々で詰まらせつつも事情を話し。しかし、こうして口にしてみると……些細な事に過ぎないではないか。そんな事で彼の手を煩わせるなぞ、と自身に対するため息が思わず溢れる。やや顔を伏せ、申し訳なさそうに彼を見つめていて。)   (8/18 01:40:06)


山葵/婀娜 > …成る程ね。(ふふ、と優しげな笑みを浮かべ彼女の言葉に耳を傾ける。随分と可愛らしいが…これは困ったな。最近の彼女は少し気を張っていて、休息する暇もなさそうだった。休め、と何度か声を掛けてはいたが…。…目の前の、溜め息を吐き謝る彼女の頰を、目尻を、頭を。すりすりとその骨張った手で撫であげる。風に晒され少し冷えた頰を温めるように両手で包み込むと、机に身を乗り出しそっと額をくっつけてからふわり、と再度微笑む。)…謝らないでよ、ジェーン。俺は何時だってキミの味方だし…キミが困ってたり悩んでたり、寂しかったり疲れてたり。そんな時に側に寄り添える存在で居たいの。(そう告げると、不意に席を立つ。そのまま柔らかいベッドの上にぽふん、と腰掛ければ己の膝をぽんぽんと叩き「おいで」と呟き。   (8/18 01:51:34)


大和守/ヴァンジャンス > 「……ん。……ふふっ、有難う。」(ふにゃ、と頬を緩め笑みを浮かべる。貴方のその行動が、言葉が、あまりにも嬉しすぎて。心に甘く、染み渡っていくから。心の底からの感謝と愛を込めて、礼の言葉を。)「え、あ、えっと……あ、あぁ」(席を立ち、貴方の向かう先を視線で追う。ベッドに腰掛け、自身の膝を叩く貴方の行動に、一瞬理解が遅れた。続けて誘いの言葉を掛けられれば動揺しつつも頷き、そして彼の元へ向かいーー控えめにではあるが、彼の膝の上に乗って。緊張は、している。恋なんて、貴方に抱いたものが初めてなのだから。幾ら経っても、近い距離には慣れない。)   (8/18 02:06:53)


山葵/婀娜 > ん、何だか…小さな動物みたいだね。(ふにゃりと頰を緩ませて笑みを浮かべるヴァンジャンスにそんな言葉がぼそ、と漏れる。ありがとう何て言われれば此方も少し照れ臭くて、歯痒さを誤魔化すように顔を背け「どういたしまして」だなんて一言だけ。)……よしよし、良い子だね。(後ろからヴァンジャンスの身体を覆うように手を回し、ぎゅっと彼女を抱き締める。普段通りの余裕そうな態度とは裏腹に伝わる心臓の鼓動はどくんどくんと早く、彼も緊張していることがよく伝わってくる。すりすり、と彼女の背に頰を寄せながら「少し、リラックスできた?」だなんて尋ねると)……ね、ずっとこうしてられたら嬉しいのに…時間ってのは案外簡単に過ぎてっちゃって…(そう、珍しく甘えたで寂しげな声を漏らすと、貴女の肩口に顎を乗せてくる様子はさながら母親に甘える子供のよう。)   (8/18 02:20:05)


大和守/ヴァンジャンス > (貴方の体温が暖かく、心地よい。自覚出来る程に積もった疲れすら、その前では為す術が無い。心から幸せそうに微笑み、少しばかり貴方に向けて体重を乗せて。リラックス出来たか、と問われればそれには頷きを。甘えさせてくれて、突然にも関わらずもてなしてくれて。それでどうしてリラックス出来ないのだろう。こうやって心穏やかに過ごせる日が、どうか永遠に続けば良いのに……なんて。永遠なんて、無いとは理解してはいるのだけれど。それでも、夢見てしまう。何時からこうにも夢見がちになったのか。)「……そうだな。ずっと、このまま……」(同じ事を考えていたな、だなんて。それは恥ずかしくて言えはしないけれど。腕を伸ばし、貴方の頭を優しく撫でる。まるで母が子を撫でるように。慈愛と親愛と、あらゆる愛を込めて、優しく。……もしも望めば、彼は永遠を……否、これ以上は口にしないでおこう。そんなもの、夢物語に過ぎない。永遠を、だなんて。せめて今は、今の幸せを心行くまで感じていよう。)   (8/18 02:40:51)


山葵/婀娜 > …ん……(少しだけ体重を預ける彼女に、此方もそれに答えるように彼女の身体を抱き締める力を少しだけ強めた。頷き微笑みかける彼女の表情を見れば何だかとても安心して、心底嬉しそうな笑顔を浮かべて見せる。)……ふふ、何だか俺ら、気が合うね。(彼女の同意の言葉に、おんなじ事を考えていたのだと悟る。それが嬉しくて嬉しくて…思わずそんな言葉を漏らした。)……ねぇ、ジェーン。…永遠が無いのは仕方がないから…いっぱい、思い出を残せば良いよ。この幸せが永遠だと錯覚する程に、幸せで居れればいいんだ。(彼女の手は、己より幾分も細く小さく…だけど、暖かくて安心する。あらゆる愛情の籠もった優しい手が、金色に靡く髪をくしゃりと撫でていく感触に目を細めると)……ねぇジェーン、こっち向いて。(そう呟きヴァンジャンスを軽く抱き上げ、対面する姿勢を取ると…彼女の唇は、熱い何かに覆われる。優しい水の音と唇に降る感触の正体は…)   (8/18 02:57:02)


大和守/ヴァンジャンス > 「…………ふふっ、そうだな」(彼の言葉に、少しの間を置いて言葉を返す。同じ。確かに同じ……だけれど。自分が抱いているのは、──それは、ぐちゃぐちゃに入り交じった醜いものに過ぎないから。彼が抱いている美しい物と比べるだなんて、それだけで不敬だろう。決してそんな事は口にはしないが。その感情を押し殺すように、誤魔化すようにヴァンジャンスは笑みを浮かべていて。)「……あぁ、そうだな。共に、幸せになろう」(心の底からの愛を乗せた笑みを浮かべる。こんな笑顔を見せるのは彼にだけ、と言っても過言ではないだろう。彼以外には、何かを隠す様な。心の感情を誤魔化すような笑みしか見せない。──無論、彼にその笑みを見せないと言うわけではないのだが。)「う、ん? って、へ、っ……」(軽く宙に浮き、対面する形になれば突然の事に困惑が浮かぶ。が、瞬間。柔らかいものが唇に当たる。思わず目を瞑り、その正体を数秒遅れてようやく理解する。──これは所謂、口付け……というものではなかろうか。驚愕に声が出せず、羞恥からか頬を真っ赤に染めていて。滅多に見せないような表情。こんな表情を見せるのは、恋慕を抱く貴方にだけ。)   (8/19 01:06:48)


山葵/婀娜 > …ジェーン。最近キミ…何だか変だよ。まるで自分を取り繕ってるみたいでさ。(誤魔化すような笑顔を浮かべるヴァンジャンスにむーっ、と唇を尖らせ少し怒ったように頬を膨らませる。自分の前で見せる自然で柔らかい笑顔は、いつも団員達に振り撒くものとは違う。彼らに見せる笑みは何処か、感情を押し殺したような、貼り付けたような笑み。)ま、良いけど。キミがいつか人前でも自然に笑えるように俺がサポートしてあげるね。(そうふわり、と此方も柔らかな笑みを浮かべて見せれば、さながら生娘のようなウブな反応と共に熟れた果実のように顔を真っ赤に染める彼女に追い討ちを掛けるように何度もキスをする。額から順番に…耳へ、頬へ、喉へ、首筋へ、手首へ、手の甲へ…そして唇へ。執拗に、しかしくすぐるような啄むようなもどかしいキスが何度も何度も降り注ぐ。)   (8/19 01:19:40)


大和守/ヴァンジャンス > 「んぇ」(だなんて、頬を膨らませる貴方の言葉に変な声が出てしまう。ぱちくりと瞳を瞬かせ、驚愕を顔全体で表現していて。見抜かれない、と思っていたわけではないのだが。しかし、こうも容易く指摘されれば驚くのも無理はないだろう。少しばかり居心地が悪いのか、口を閉ざし貴方から目線を逸らしていて。)「っ、……ん、…………は、恥ずかしい、のだがっ…………そろそろ、止めてっ」(口付けを落とされる。何度も、何度も、執拗に。嬉しくない訳ではない。むしろ、と言った感じではあるが……ただ、恥ずかしいのだ。こんな経験、二度もない。先程も言ったように、貴方が初めてなのだ。頬を林檎の如く赤く染め、羞恥のあまり目を合わせられないのか目線を逸らしながら、止めるようにと声を掛けて。これ以上は、此方が持ちそうにないのだ。)   (8/19 01:46:10)


山葵/婀娜 > ふふふ、ジェーンが隠してることなんてなんでもお見通しだよ。(つん、と鼻先が合うくらいまでに顔を近付け得意げな表情を浮かべれば、ぐりぐりと額を擦り合わせる。居心地悪そうに口を閉ざし視線を逸らすヴァンジャンスにムキにでもなったのだろうか、止めて欲しいと言う言葉を無視して何度もキスを落とし続け。そうして彼女の身体中に赤い薔薇を咲かせてから、満足そうに口を離した。)ふふん、参ったかい?(にやぁ、と意地悪そうな笑みを溢す。彼のサディストな一面をここぞとばかりに見せ付ければ、そのまま彼女を抱いたままでベッドにぼふん、と倒れ込む。二人分の重さがベッドをきい…と軋ませるが、柔らかい布団が二人を受け止めて優しく包み込む。)…もし疲れたら、此処においでよ。俺で良ければ…いつだってキミの相談に乗るからさ。   (8/19 01:55:54)


大和守/ヴァンジャンス > (──なんでもお見通し、だなんて。それでは、繕う事が出来ないではないか。繕っていると、嘘を分かられてしまうのならば。その貴方の前で繕うだなんて、滑稽なものだ。……きっと、貴方なら。己がどれだけ心を隠しても、本心を暴いてくれるのだろう。見抜いてくれる人が居ないのは、寂しい。そして、悲しい。──だが、今はそんな事を考えて現実逃避をしている暇はない。貴方が芽吹かせる紅い華の数々に、ヴァンジャンスは逃避せねばいけない程、羞恥に襲われていたのだから。)「う、うぅ…………もう、……」(意地の悪い笑みを見ては、思わず顔を覆い隠してしまう。慣れていないというのに、全くこの人は。……その様な所も愛しいと感じてしまうのだが。これは絶対に口にしないが。そも、する勇気すらないのだが。)「…………お前こそ、何かあったらちゃんと来るんだぞ。私ばっかり頼ってちゃ、釣り合わない」(愛しい男が、己の嘘を見抜いてくれる。それだけでもう、十分救われていると言うのに。それだと言うのに、それ以上に救おうとするのは、此方が少し困ってしまう。だから、貴方が私を救ってくれるなら、私も貴方を。)   (9/15 08:23:44)


山葵/獅子唐. > ジェーンってば、照れちゃって。可愛いね。(ふわりと、まるで羽のように軽く、だが強烈に脳裏に焼き付く爽やかな笑顔でヴァンジャンスの顔を覗き込む。指の隙間から覗く、真っ赤な赤い顔。耳まで真っ赤になった彼女の頭をそっとぽむぽむと撫でてやり、再び彼女を優しく抱き締める。)……ふふ、勿論。ボクもキミを頼りにしてるからね。何か有れば、勿論キミを頼るつもりさ。(彼女からの、気遣いの言葉。その言葉に「可愛いなぁ」だなんてこっそり考えてしまうのは内緒だ。きっと彼女も、口には出さないだけで心の中はおしゃべりさんなのだろうか。確かめようの無い事を少し、妄想する。)…今日はもう、泊まっていけば?狭いけどまぁ…二人で泊まれるくらいのスペースはあるよ(そう言うと、ぎゅ、と毛布を握りヴァンジャンスごと布団で包み込んでしまい)   (9/15 23:23:40)


大和守/ヴァンジャンス > 「…………! そ、そうか。なら良いんだ」(頼りにしている、なんて言われてしまえば、ヴァンジャンスは自然と溢れてしまう笑みを止められない。頼りにされる事程、嬉しいものはない。自己肯定感の低いヴァンジャンスにとっては嬉しさと共に、貴方のその気持ちに応えられるだろうかという不安も浮かんでしまうのだが。何とも矛盾した思いを持つ女だ、ヴァンジャンスは。)「わっ、…………い、良いのか? 良いなら、……泊まりたい、な」(布団で包まれてしまえば、自身を覆う温もりに思わず笑みが溢れてしまう。だが、貴方の提案にヴァンジャンスは笑みから一転、きょと、と不思議そうな表情を浮かべて。数秒遅れて貴方の言葉の意味をようやく理解したらしく、恐る恐ると言った様子で貴方の提案を受け入れる。愛しい貴方と共に眠るだなんて、緊張のあまり目が冴えてしまいそうだが……だが、その提案が嬉しかった事には変わりない。ヴァンジャンスの顔には、本心からの笑みが浮かんでいた。)   (9/22 20:19:39)


山葵/婀娜 > うん、頼りにしてる。これからも、よろしくね?(ちゅ、と再度額へのキスをお見舞いすれば、布団の温もりに笑みを溢すヴァンジャンスの頰をふにふにとつつく。不思議そうな表情から一転して恐る恐るといった様子でその提案を呑むヴァンジャンスのその金色混じりの白銀の髪の毛をするり、と弄ってから再びヴァンジャンスをぎゅう、と抱き締めた。大きな身体が彼女の細く引き締まった身体をすっぽりと覆ってから、はむはむとヴァンジャンスの耳を食む。それからいたずらを仕掛けた子供のように無邪気な笑みを浮かべて見せた。)   (10/4 23:32:45)


大和守/ヴァンジャンス > (額への口付け。頬をつつかれる。髪に触れられる。その何れもが愛しくて、そして嬉しくて。願わくば、こんな平和な日々が続きますように、だなんて。そんな事を思ってしまう。)「ん、……ふふっ」(耳を食まれれば、微かに声が漏れる。その事に少しばかりの羞恥を抱き、何か軽く文句を言ってやろうかと思うも、貴方の無邪気な笑みを見てはそれも霧散してしまう。ヴァンジャンスに出来たのは、その笑みにつられて微笑みを浮かべてしまう事ぐらいだった。)   (10/4 23:41:44)


山葵/婀娜 > あは、ジェーンったら……。ふふ。こんなに可愛い顔…みんなには見せちゃダメだよ?ボクだけの特別なんだから。(彼女のへにゃりとした笑顔に此方も思わず頬が緩む。彼女のその緩んだ頬をそ、と暖かい手で覆ってから、そう忠告する。彼の独占欲が少し見え隠れするが、それも貴女の前では隠さない。それぐらい貴方へのことを信頼していると言う事なのだろう。)…ねぇジェーン…ボクらさ、本当の家族になろうよ。…ずっと一緒に居られるように…ね?(はむ、と彼女の左手の薬指を食み、薄らと浮かぶ歯形。まるでそれは、メビウスの輪を…太陽の日輪を表す指輪のようだった。)…ボクの家に代々伝わる指輪はね…オレンジ色の宝石が付いてるの。…サンストーンって言ってね、まるで…ボクらを照らす、太陽のように綺麗なんだ。   (10/6 23:24:17)


大和守/ヴァンジャンス > 「……? 元より、お前以外に見せる気は無いが?」(何を当然の事を、とでも言うように、ヴァンジャンスはきょとんとした表情を浮かべる。貴方をこの世の誰よりも信頼していて、そして愛しているのだから。頬に添えられた手に、嬉しそうに微笑みながら己の手をそこへ重ねる。無くなり、今は一つしかない己の手。片腕を無くそうと、貴方は離れはしなかった。失敗してしまったとしても、貴方は離れはしなかった。それが何よりも嬉しくて、だから。)「…………へ、」(願ってもない貴方の言葉に、阿呆の様な言葉が溢れる。だってそれは、つまり。家族になろうだなんて、つまりそういうことじゃあないか。)「……、…………いいの、か、私で、……だって、こんな、ッ、……私、なんかで、……っ」(貴方が、己の左薬指を食む。その位置は、それは婚約の証を示すモノ。眩く金色から、滴が溢れ落ちる。貴方の言葉が嬉しくて、その証が何よりも言葉を実感させてくれて。だから、最後に確認を。本当に己で良いのか。己で良いからこそ貴方は言ってくれたのだろうけど、それでも聞かないと怖いから。言葉が詰まる。詰まらせながらも、紡ぐ。抱えきれない程の幸福を、噛み締めながら。)   (10/6 23:58:01)


山葵/婀娜 > キミだからいいんだ。キミがボクの側に居てくれなくちゃダメなの。…ふふ、ボクは幸せだよ。キミと…ううん、ジェーンと出会えて、さ。(思い返せばこの三年間色々な事があった。彼女の片腕が落とされた時には、どれほど泣き尊華へ復讐を誓っただろう。でもそれは、彼女らが結んだ停戦協定により実現しなかった。たしかに絶望した。だが…思い返せば、彼処で下手に行動を起こさなくて良かったと思う。もしかしたら、もう彼女の側には居られなかったかもしれない。)……ジェーン。この三年間、本当に色々あったね。でも、キミが居てくれたから今のボクが居るんだ。…ありがとう、そして…(「これからも、宜しくね。」ぎゅう、とジェーンを力一杯抱き締める。彼女の頰を伝う涙が自分の肩を濡らすのも気にしないで、離すまいと言う意思を見せる。)   (10/7 00:14:40)


大和守/ヴァンジャンス > (ーーこんなに幸せで、こんなに愛を貰って、本当に良いのだろうか。貴方と出会わなかったらきっと、こんなにも幸せを得る事は叶わなかっただろう。炎に氷を溶かされようと、亡き友の幻影にすがる日々を送っていたかもしれない。それどころか、華との戦。彼処で、死んでいたかもしれない。貴方の存在があったから、意地でも生きようと必死に足掻いた。私だって、貴方が居てくれたから今の私が居るんです。)「……ッ、うん、うん……ッ!! 私の方、こそ、……宜しくお願い、します……!」(涙混じりの笑みで、頷く。そして、強く強く貴方を抱く。ーー心からの、愛を込めて。強く、その言葉を口にした。きっと、貴方の未来をも照らす指標となりましょう。かつての騎士団の冷たき太陽。今は暖かく照らす太陽が、此処に誓おう。)「……我誓う、汝の明日を照らす日輪となることをーー」   (10/7 00:39:00)


山葵/婀娜 > …ふふ。…大好きだよ、ジェーン。(彼女の手を取り、目を見る。金色の透き通った瞳が愛おしい。彼女が口にした言葉に続くように、こう呟く。) 「我誓う。汝の側を離れぬ月輪となる事を。」(大きな窓から差し込む月明かり。騎士団を包む暖かな太陽と、騎士団を見守るおおらかな月。二つが交わり、そして永遠を紡ぐ。きっと明日以降には、彼女の右手の薬指に、爛々と輝くサンストーンが埋め込まれた白銀の指輪が嵌められている事だろう。)……ありがとう。(感謝の言葉を口にし、二人は銀色の月光に包まれていく。そうして長きに渡る二人の関係は此処で一旦終わり、また新たなる二人の道が切り開かれたのだった。)(タイトル「二人の終わり、二人の始まり。」)   (10/10 13:48:21)