この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ウンブラ&トール

傭兵!Yo Hey!

ルーズ/ウンブラ > 彼女が異形の少女と出会う十数時間前。尊華の街のとある路地裏にて。「頭痛てェ…………」エヴリカとかいうお節介な記者に絡まれていた彼女は、撃退するために使用した魔術の副作用で激しい頭痛に襲われていた。路地裏をフラフラと、覚束無い足取りで彷徨い、時々えづくように腰を屈める。二日酔いの倦怠感と嘔吐感と、筋肉痛とその他諸々がいっぺんにやってきたような酷い感覚に、我ながら頭のおかしい魔術を使っていると嗤う。直接戦闘が苦手な彼女の"逃げ"の切り札だったりするのだが、まさか人を殴るために使わされるとは思わなかった。とはいえ、衆目の中でヨズアの魔術を使ってしまい、尊華の軍人にその事が知られてしまった以上、大通りに出て休める場所を探すことも出来ない。だからこういう薄汚い路地裏で1人、悪夢と格闘しているのだが。   (8/17 21:03:26)


ゑゐりあん/トール > はぁ~ぁ。ツイてねぇツイてねぇ。まさか祭りが始まんのがまだ先だったとは。これじゃぁ俺はただの真面目な騎士様じゃねぇかよ。俺の名前が軋(騎士)むねぇ(なんて言いながら、尊華帝國の路地を歩く一人の男。明らかに周囲の服装とは違うサングラスをかけた金髪のその男は、やれやれと言った様子で周囲の目も気にせずに歩いていた。彼の正体は、ウェンディア王国が誇るフェニクス騎士団に所属する百騎長、トールである。彼は騎士団の仕事である尊華帝國へのお使い(意訳)の為に、この地に足を踏み入れていた。彼は、尊華帝國で祭りがあると聞いたので、わざわざ立候補して来たのだが、祭りはまだあってなかったのである。つまりはくたびれもうけ(無論、仕事はきちんとこなした)。そんなわけで彼はぶつくさオヤジギャグを言いながら通りを歩いていたのだ。すると…)…ん?(何気なく通り過ぎた路地裏に気になる物が見えたため、少し戻り路地裏を見てみる。すると、かなり遠くだが、何かが動いていた)   (8/17 21:16:18)
ゑゐりあん/トール > …なんだぁ?ありゃ(少しだけトールは身構える。トールは今でこそウェンディアのために戦う騎士だったが、それは生まれがウェンディアで、生まれ故郷を脅かす敵が尊華帝國だっただけであり、彼が尊華出身ならばウェンディアと戦っていたと自信を持って言える男である。だからこそ、敵味方が無くなった今は、尊華の人間たちも等しく仲間だと思っている。そんな彼の目に入った何か。彼の脳裏には少し前に王都近くのスラム街に出没したイモータルのことが過った)…ちょっと見てみるかな(そう言うとトールは路地裏へと入り、その人影の元へと歩いてゆく。もしイモータルならば、ここにいる一般人に被害が及ぶかもしれない。その前に叩かなくてはならないだろう。少しだけ緊張しつつ、懐にしまっている彼専用のナイフを手に隠し持ちながら近寄る。そして)Hey!そこの…えー…。そこの人!何してんだ?大丈夫か?(少し離れた場所から声を掛ける。よく見れば人影は女性のようであった。ふらふらと歩いたり時々身を屈めたりしているところから、具合が悪いのだろうか?だとすれば病院に連れていく必要もあるが…。なんて思いながら相手の返答を待つ)   (8/17 21:16:20)


ルーズ/ウンブラ > 「……っ!」男の近づいてくる足音と、金属の匂いに反応した彼女は咄嗟に路地裏の奥へと駆け出した。本来なら大通りに逃げるのがセオリーだが、今のままではノックアウト寸前のところを簡単に捕まるのがオチだ。逃げた理由は幾つかあるが、まず足音。通常の人間は体重移動の際に余計なところに力を入れてしまい、反響が大きくなる。しかし、近づいてきた足音は、かなりスムーズにそれを行っていたため、尊華の軍人だと判断した。そして金属の匂い。普通ならそこまで気にするものでもないのだが、前述した通り近づいてきた男は戦士。或いはそれに準ずるもの。そんな奴が刃物のようなものを構えて忍び寄ってきたら誰だって逃げる。彼女は特に。「……っふざけんなよ!!最悪だ……あのクソ女今度見かけたら…………」走りながら小声で悪態をつく。元はと言えばあの記者のせいでこんな状況に陥っているのだから、怒りは正当なものである。そこに彼女の嗜好が重なっていなければ、の話ではあるが。   (8/17 21:29:57)


ゑゐりあん/トール > あ…ッ!(すると、突然相手が走り出し、一瞬呆気にとられるトール。しかし瞬時に思考を切り替え、彼女を追いかけ始める)待ちやがれ!お前は何者だ!イモータルか!?それとも具合が悪い病人か!?それともそれとも、それ以外の悪人か!?   (8/17 21:38:52)
ゑゐりあん/トール > (相手を追いかけながら逃げる女に対し叫ぶトール。まさか逃げ出すのは予想外だった。しかし、いきなり逃げ出すという事は捕まったりしたら不味いという事があるという事である。トールはやむを得なしに両手にナイフを構え、そしてナイフを持ったまま右手を前に突き出す。そして、一呼吸、息を吸い込んで)主よ。あなたの怒りは閃光となりて地を這う。主よ。あなたの閃光は怒槌となりて地を穿つ。主よ。万物を穿ちて万物を守護する力を、我に与えたまえ(詠唱をした。すると、彼の髪の逆立った髪の毛が更に逆立ち、パチッパチッと小さな音がし始める。そして、前に突き出した右手に黄色い電流がバチバチと走り出し、そして勢いよくナイフが右手から射出された)   (8/17 21:39:11)
ゑゐりあん/トール > 変に動かんでくれよ…ッ!(レールガン。和名は電磁砲。物体を電磁誘導により撃ちだす兵器である。一方、トールの魔術は雷を操る魔法。元は大きな雷なども落としていたが、イモータルとの戦いで共闘する際にはその雷はかえって逆効果である。そこで生み出したのが、帯電による疑似的レールガンを作り出す技術であった。超速度で撃ちだされたナイフは空気抵抗を受けにくいように作られており、ウンブラの少し先を目指してグングンと飛んでゆく。トールは威嚇射撃をしたのだ)   (8/17 21:39:12)


ルーズ/ウンブラ > 「っ!?」刹那、彼女の顔の横を雷撃が走り抜けた。マントが焼けて、焦げた布の匂いが鼻腔を刺激する。目の前は壁。袋小路。背後には雷の魔術師。戦う他道はなかった。「うるせぇ……どいつもこいつも…………もうほっといてくれよ!!!ダー・ニト・ロロイッ!!・ズィッル・イリゥーズ・エクト・イト!!!!!」本日2度目の魔術行使。幻は影、形は列を成す。冥土の淵から蔓延る渾沌。無数の死体がその場に現れ、それは起き上がり、男に向かって突撃していく。そして、彼女自身の姿は、その中に紛れて捉えられなくなるだろう。混沌信仰の真骨頂。通路から溢れ出たそれは、実体こそないが、隠れ蓑には充分すぎる。「あぁ………貴方の加護に感謝します。主よ」死体の中で、彼女は男の横を通り抜けながらそんなことを呟いた。影の中は心地がいい。誰にも見られずに済むから。なにも、見なくていいから。   (8/17 22:00:13)


ゑゐりあん/トール > (相手にナイフが当たらなかったことを安堵しつつ追いかけると、相手を壁まで追い詰めた)やぁっと追いついた…。で、逃げた理由を教えてもらおうか?(ナイフを相手に向けつつ少し距離を取り語り掛ける。まずは事情徴収である。…と思っていたのだが)なぁ…ッ!?魔術師…!?(相手が突然呪文を詠唱し始めたではないか。つまり相手は人間である。ともかくイモータルの線は消えた。もしかしたらそれでも敵かもしれないが、勘違いしている可能性もある。そう思ってトールはナイフを前方に投げ捨てて両手を上げる)すとーっぷ!すとーーーーーっぷ!!!敵じゃない!誤解だ誤解!!俺はお前の敵じゃない!!だから落ち着けぇ!!(大声で相手を宥める(どう考えても逆効果だろうが)。しかし、相手は止まることなく、詠唱を終え周囲から大量の死体が現れ始める)な…なんじゃぁこりゃぁ!?(気が付けばあらゆる方向を囲まれており、逃げ場はなかった)い…いつの間に…ッ。くっそぉ…ネクロマンサーってやつか!こりゃ困りまんさー!!(なんて苦し紛れのギャグを言いつつ、ナイフを構えて死体にナイフを放つ。…が)…あり!?(ナイフが死体を透過した)   (8/17 22:16:43)
ゑゐりあん/トール > くそ…っ!(振りぬいたナイフを今度は後方の死体に向けて切りつけてみる。が、やはり同じように透過したではないか)ネクロマンサー…じゃなさそうさー(いくら馬鹿っぽそうであろうとも、百騎長という簡単になれない立場にいるトールである。戦闘に関してはそれなりの経験もある)こいつぁ…幻影か…?(相手の死体の攻撃もこちらを透過している)幻影使いの魔術師なら何回か相手にしたことがあるが、まさかこのレベルとは…(なんて感心していたが、そんなことをしている場合ではない)   (8/17 22:16:47)
ゑゐりあん/トール > まじぃな…このままだと逃げられちまう…(狭い路地裏に大量の死体。一寸先は死体状態である。逃亡者の姿なんてあるわけがない)…でもまぁ、諦めるだなんて俺らしくねぇよなぁ…ッ(ニィッと笑ったトール。何をするかと思えば、両手を広げたのである。元々狭い路地裏で成人男性が両手を広げたのだ。左右の壁に届くギリギリである。そしてトールはそのまま地面を蹴って死体の中を走り出した)どっせぇいぃぃぃ!!!!!(いくら幻影が多くても、姿が見えなくても、触れればこちらのものである。そこで思いついたのがこれである。この状態で走れば相手に触れるはずである。先程走ってきた道は把握したし、人が通れそうな道は路地付近にしかなかった。全力で走れば、きっと相手を捕えることができるはず。それがトールの作戦であった)   (8/17 22:21:40)


ルーズ/ウンブラ > 「馬鹿が…………っ……!」大声を上げてこちらに迫ってきている男の行動に思わずそんな言葉を漏らす。こっちが刃物を持って待ち構えていたらどうするつもりだったのだろうか。まぁ幸い(?)彼女はそんなもの、持ち合わせていないので、肘を突き出し、男の鳩尾に一撃くわえようと構える。小柄な体型を活かして低く腰を据えれば、男の両腕に当たることは無い。突然男が歌いながら回転でもしない限り、だが。しかし、この国にやってくる人間は皆、後先考えずに行動する者が多いのだろうか。記者と言い、目の前の男といい、不用心が過ぎると思う。それとも、これが普通なのだろうか。彼女には普通の概念など分からない。傭兵の生活が長かった彼女は常に死と隣の合せだったため、感覚などとうの昔に麻痺している。   (8/17 22:37:07)


ゑゐりあん/トール > 今からこの手を振り回すので離れて下さ…ぼっへぇ!!!(勢いよく走っていると、鳩尾に鋭い一撃が入り、そのまま膝をついて地面に倒れる)な…ないすブロー…(ブローではない。しかし、そんな冗談を言う余裕はあるようで、トールは震えつつ彼女を見上げる)げ…元気いっぱいじゃぁねぇの…ッ。心配したぜ…ぇ?俺ぁてっきり二日酔いで死にかけているのかと…ッ(嘘である。敵と認識していた)さ…さっきも言ったけどよぉ…俺は敵じゃねぇ…ただ心配だったから声を掛けただけなんだ…マジで…ッ(相手を落ち着けようと痛みに耐えつつ笑いながらそんなことを言うトール)突然襲い掛かってすまんな…ッ。イモータルだと勘違いしてたよ…ッ。あんた…名前…なんていうのさ…ッ(と名前を尋ねるトール)俺は…フェニクス騎士団の…トール…ってんだ…(自己紹介も忘ない)   (8/17 22:43:58)


ルーズ/ウンブラ > 「うるせぇばーーーーーか!!!!勝手にくたばってろ」現実とは非情なものである。彼の場合は運が悪かったということで素直に諦めてもらうしかないだろう。「心配してる奴は人のマント焦がしたりしねぇんだよf〇ck!!大体、イモータルならもっとやべぇことになってたからな?」お気に、という訳では無いがマントを新調しようにもこれでは表を出歩くことさえできない。つまり、ここから動けなくなったわけで、相当プッツンきているらしい。憤慨し、中指を立てながら唾を吐く。それと、あんな人外と一緒にされたのも気に食わない。とか言ってる彼女だが、十数時間後くらいには異形の少女に絆されていたりするのだが、それはまた別のお話。「騎士様の来る場所じゃねぇぜ。分かったらとっとと消えな」というわけで、男をこの路地裏から追い出そうと、壁に背を預けてしっしとジェスチャーをする。因みに死体の幻影は、彼女の肘が彼の鳩尾に入ったあたりで消えている。   (8/17 22:59:49)


ゑゐりあん/トール > んなぁ!?(相手が突然こどもっぽい罵倒をすると、驚き声を上げるトール)今なんつったおめぇ!?女の子がF〇ckなんて使うんじゃありませんよ!(そこではないだろう。ともかく随分と回復したのか、膝立ちになり相手に抗議をするトール)マ…マントは事故だったんだよ!当たんないようにしたんだけどあたっちまったからよぉ…。っていうかイモータル相手ならそりゃ覚悟決めるさ。俺は騎士だからなッ(驚いたり怒ったり、申し訳なさそうにしたり格好つけたりと忙しい男である。すると相手から中指を立てられ唾を吐かれたため、さらにこちらもプッツンする。そしてふらふらと立ち上がり、サングラスをかけなおす)Yo… お前マントをなくしたことで 俺にマウント取っちまう様です だけど俺様Don'tKnowです 逃げたお前あと一歩でDeathです(すると、突然ラップを始めるトール。お世辞にもうまいとは言えないが意外とノリノリである)来る場所じゃねぇ? Coolじゃねぇな 苦しむ 狂うお前を救う そんな俺の善意を総スルー さっさとお前の名前教える!(そしてびしっと相手に向けて指をさした。完全にスイッチが入っていた)   (8/17 23:08:08)


ルーズ/ウンブラ > 「………………」何故か突然韻を踏み出した男に侮蔑と軽蔑と憤怒と憐れみが篭った瞳を向けて、深く、それはそれは長い溜息をついた。こんな事ならあの魔術を使って強引に逃げればよかったと、彼女にしては珍しく後悔していた。辟易とする、という言い方が正しいのだが、実際、うんざりした様子の彼女は致し方ないと背を向けて大通りの方に向かって歩き出す。構っていたら他の厄介事にも巻き込まれてしまいそうなので苦肉の策である。「なんでこんなのが野放しになってて、私が指名手配されてるんだ……?」本心からの疑問を漏らして、男の存在を視界(そんなものは無いが)から完全に忘れて、これからどうしようか、なんて考える。姿は、魔術で幾らでも誤魔化せるが、尊華の軍人は全員が魔術師。あまり取りたくはない手段だ。   (8/17 23:24:38)


ゑゐりあん/トール > ってあ…あらら?(さぁラップバトルだ。自由なスタイルのダンジョンだ、なんて意気込んでいたトールだったが、相手が突然大通りに向けて歩き出したのを見て呆気にとられる)ちょ…そこはノッてラップバトルする流れだろぉ!?(…がトールはこれ以上追いかけない。とりあえず相手に攻撃の意志がないことは分かった。市民に危害を加えることもないだろう。だからトールは安心して彼女が路地へ行くのを見送った)気を付けろよ~!(最後に、大声で相手に声を掛けるトール。それは、何の掛値もない純粋な優しさであった)さて…と。帰ったんなら俺も帰るか。帰ったら何しようかなぁ。まぁたみんなで飯でも食いに行くかな!(そう言いつつトールも遅れて路地へと向かった。ひとまず、何も起きなかったことを喜ぶとしよう)【傭兵!Yo Hey!】   (8/17 23:29:20)