この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

雷鏡&真朱

グレー/雷鏡 ◆ > はぁ……結局何も掴めずじまい……か。(と、彼は彼のまとめたレポートを見ながら、そう考える。弟子のコーフは自分がイモータルの能力に巻き込まれていたことを知り、しっかりと自分の責務を果たすと言って報告に向かった。計算上は今日の夜にでも戻ってくるはずだ。1人でも仲間が増えると心強い。しかし……)それまでは俺が何とかしないといけないんだよな……(と、彼は考える。しかし、ただ考えるだけではさすがにお腹も減るし、喉も乾くので、たこ焼きと適当な飲み物を購入して、食べ始める……これはあくまでも栄養補給のためだ。)   (8/16 02:11:06)


マリア/真朱 > 「こんにちは。」(違和感が生じ始めた祭りの喧騒の中で、その声が静かに響いた。あなたの後ろから声をかけたのは、真っ赤な浴衣を着て、張子と呼ばれる伝統的な犬柄の、可愛らしい丸いお面をつけた少女だった。手を浴衣の裾に埋めるようにしながら立ち、あなたへと一歩近寄る。)「お祭り、楽しんでる?」(小首を傾げてそう聞いてみる。彼女から敵意を感じることはまだないだろう。)「良い食べっぷりね!お兄さんは、ウェンディア…ううん、ヨズアの人かな?たこ焼きは珍しい?普段あんまりこういうもの食べたりしないの?」   (8/16 16:28:46)


グレー/雷鏡 ◆ > ん?ああ。まぁ、生まれはヨズアだとされているそうだな。つい最近までは、兄貴に言われるまでは自分がどのように生まれたかなんて思い出せもしなかったのにな。(と、彼は若干自嘲的に笑うが、その後に相手に向き直る。そうすると、彼のポケットからレポートをまとめたものが出てくるだろう。しかし、彼はそれが地面に着地する前に反応し、素早く回収を行った。)申し遅れた。俺の名は雷鏡。万事屋の店長だ。今回ここに来ているのは、他でもない、みなが感じている違和感についての調査についてのことだ。(と、彼は自分の目的をやんわりと話す。そうして動揺したとするならば、この顔の少女が容疑者として浮き上がると考えたからだ。)なんでも、時間がここだけごっそりとズレてるんだそうだな?(と、たこ焼きを食べ続ける。)   (8/17 02:29:29)


マリア/真朱 > (あなたに兄がいるなんて知る由もないのに、そういった事も含めて友達に対するような口調で話してくれたあなたに、真朱は警戒心を少し緩めた。)「雷鏡さんね、わたしは真朱、一人なの。……違和感?」(〝みなが〟と言い切ったことに眉を顰める。本当に、皆が違和感を感じているのだろうか?それとも、この人の早とちりやハッタリのようなものなのだろうか。そりゃあ何人かはおかしいと思うわよね、と思いながらも真朱が冷静だったのは、『知ったところで何ができるの?』と思っていたからだった。イモータルだから始末する?可愛くないから殺す?いっそそう言ってくれれば、こちらも手加減せずに済むというものだが。胸をちくりと刺す痛みは無視して、もう少しだけあなたと対話を試みようか。)「時間がズレてる?雷鏡さんがどこから来たのかは解らないけれど、お日様は東から出て西に沈むからね。時間がずれたような気になるのはよくある事なんじゃない?まぁ、尊華の食べ物を食べて三日も過ごせば慣れるわよ。それよりせっかくのお祭り、楽しまなきゃ損じゃない?」   (8/17 17:22:12)
マリア/真朱 > (そう言いながら、きょろきょろと当たりを見回す。あなたの気を引けそうなものはないだろうか。すると射的の屋台が目に止まり、指を刺してみる。)「射的はもうやった?わたし、『何回か』やったんだけど下手くそで、ちっとも当てられなかったの。万華鏡が欲しいのに。」   (8/17 17:22:28)


グレー/雷鏡 ◆ > いや、こちらとて依頼の遂行がてら調査を行っているからな。そう長いこと遊んでる暇もないのさ。このたこ焼きだって祭りを楽しみに来たのならばまぁただ美味いだけで済む話なのだろうが……こちらは仕事としてやってるんだ。あくまでも栄養の補給としか考えてないのさ。(と、彼は相手にそう返す。そうすると、相手が「射的屋をやってみないか?」と言われたので…)まあ、最近気を張りすぎているかもしれないから少しばかりの休憩はいいのかもしれないな。(と、彼はその射的屋に向かって、遊ぶためのお金を支払う。そして、彼は射的用の銃をリロードして、構える。狙いはまずは万華鏡。万華鏡の重心はどの辺か……というのを考えて、1発目を放つ。そうして、遊び終える頃には発射した弾の数と同じ数だけの景品を手に引っ提げて帰ってきた。)ほれ。あんたが「何度も」挑戦して手に入れられなかった万華鏡だ。あんたにやるよ。(と、彼は相手に万華鏡を渡すと共に……)……お前さん、一体何が望みで何度も何度も宵宮を繰り返すんだ?話してくれれば、それの協力くらいならば俺もしよう。(と、相手にそう話しかける。)   (8/18 15:22:53)


シロー/真朱 > 「へえ、凄い。」((どうやらあなたの興味は引けたみたいで、真っ直ぐ指さした射的の屋台に歩いていく様子を目にし。そのまま去ってしまえば良かったのにそれをしなかったのは、あなたが思いのほか上手だったから?あるいはあなたなら、なんて気持ちがあったのだろうか。自分の行動を理由として言葉にするならば、ただ何となしに。だ。僅かに感嘆の声を上げ、様子を眺めているとあなたは屋台から踵を帰しこちらへと戻ってくる。その手にはわたしが欲しかった万華鏡。⋯⋯あら、意外と素敵な一面があるのかも。少しぶっきらぼうではあるけれど。)「わぁ、ありがとう、素敵。」((〝何度も〟。明らかに強調された物言いをされるが、敢えて気付かぬふりをした。してあげたのに、あなたは。差し出された万華鏡を嬉しそうな声色で、両手で受け取ろうとした所でぴたりと止める。あなたの言葉に犬張子の仮面の裏から、耀様に不機嫌そうな、少し敵意の籠った声を上げた。)   (8/22 17:58:51)
シロー/真朱 > 「⋯⋯なんのこと?」((万華鏡に向けていた視線をゆっくりと上げ、きゅっと万華鏡を掴む。期限を損ねたらしい少女の声は更に続いた。)「一体何を言っているの?お兄さん。わたしにはあなたの言っている事が分からないわ。分からないけれど、そうね、皆が毎年宵宮に来る目的は⋯⋯夏だから、じゃない?」((万華鏡を取ってきてくれたのは素敵だと思ったけれど、それじゃあ、ね。何故あなたがわたしに勘づいて、決めつけるように声を掛けたのかは分からないけど、駄目。そんな誘い文句じゃあ無理かな。何も分からない振りをしながら、質問の意図が分かっていない様な当たり障りのない返事と共に小首を傾げて、万華鏡を掴みかけていた腕をそっと下ろした。   (8/22 17:58:53)