この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

竜灯&獅子唐

シロー/竜灯 > 「さあさあさあさ!日も傾いていい頃合い!いざ待ちに待った宵宮が始まるぜ!さあそこのお兄さんもお嬢さんも寄っとうせ!何でもあるぜよ!うちの屋台は!」((ねじり鉢巻に暗緑の法被。背なに背負った竜胆車は変わらずで、特徴的な訛りもそのままに男は屋台で声を張り上げる。焼きそばたこ焼き綿あめにりんご飴、一本漬にお面など。およそ屋台でありえそうなもの全てを詰め込んだような屋台は酷く目立っており。夥しい文字の羅列全てが品書きとなっている。本業の人々もかくや、といった盛り上げ方で声を張り上げる男は紛れも無く、知る人が見ればすぐに分かる程に、尊華帝國軍のうつけであった。)「手ぶらで回るにゃ勿体ない!さあさ!」   (8/14 23:40:06)


山葵/獅子唐 > ……あ、あれ…?(此処は縈郷、尊華帝國の中心。そんなこの場所で今宵も祭りの前夜祭、人々の賑わいは最高潮。金の立て髪を靡かせた勇ましい唐獅子が描かれた浴衣に身を包んだうなじくらいまでのもさもさ髪の男は、祭りの雰囲気を楽しみながら屋台を物色していた。そこに流れ込む訛りに訛った大きな声。聞き逃す訳も無い。少将や元帥と同じように尊敬の念を向けている、一人の兵が頭に過ぎる。すぐさま人の波を掻き分けその声の主の元まで急ぎ…)……竜灯さん。(その名前を、屋台内の男に掛けた。まるでごった煮のように祭りに関連した物が乱雑に並べられた屋台からは、甘いやら塩辛いやら色々な香りが混ざり漂う。悪くは無いが…正直言うと少し近付き難い雰囲気もあって。慌てて来たものだから、ずれてしまった瓶底眼鏡を直しつつ呆気に取られたような顔を屋台の店主に向けた。)   (8/15 00:12:48)


シロー/竜灯 > 「⋯⋯お?おお。」((打てば響く、という訳では無いのが辛い。寄ってきそうな客はいない。困った、ともう一度声を張り上げる為に胸を膨らました。が、視界に入って知人の姿に口を開けて吸い込んでいた空気を吐き出した。宵宮が楽しすぎてはしゃいでいたのか、ズレた眼鏡を直す姿に笑い声を零すと、片手を上げて屋台の中から挨拶した。)「獅子唐さんじゃやいか、宵宮に遊びに来たがか?うつつを抜かして仕事に支障が出んようにしんと、の。」((それはお前だろ、というツッコミ待ちか、にやにやと笑うと、もはや物置に近い台に両腕を預けると、顔を埋めて「くぅぅぅぅ」っと伸び。顎を載せて貴方の服装を下から上まで順に眺めると再び口を開いた。)「唐獅子か。似合っとるぜよ。髪の方は懐かしくて、そっちの方が俺にとっては獅子唐さんらしい。」   (8/15 00:31:14)