この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

セリヤーナ&クライス

赤い宝石と引き換えに

フルディア/セリヤーナ > 「さ、いらっしゃい!毛皮に宝石、どれも天然の文字通り掘り出し物だよ!」(提灯の灯り始めたたそがれ時、通りにでて軽快に声を張る。一品ものの毛皮、小粒だが美しい宝石。祭りの屋台にはそぐわない売り物だが、その物珍しさがかえって人目を引く。使い古されたテントやヨズアの民の風貌も、祭りの雰囲気からはちょっと浮いている。唯一軽妙な売り口上だけがそれらを祭りにつないでいるようなものだ。)「売れてるかって?いやぁさっぱりさ。だれが祭りの日に毛皮欲しがるってのさ?いいんだよ別に、店は観光のついでだから。つまるところ大将と世間話しにきたようなもんさ。」(向かいのテキ屋のおっちゃんと立ち話。これが楽しみの一つであることは本当だ。)「冷やかしでもいいからのぞいていってよ!めずらしいものいろいろ置いてるよ!」(ふたたび通りの真ん中を練りながら客寄せに声を張る。)   (8/13 22:35:12)


枡/クライス > ……毛皮に宝石…? (仕事終わり、何となしに通った道から聞こえてきた喧騒に何事かと足を向ければ、どうやらそこでは祭りをやっているようだった。そういえばもうそんな季節か、なんて小さい頃数度来た記憶と思いを馳せながら様々な屋台を眺めていれば、少し遠くの方から響いてきた声に反応する。食べ物や体験型の屋台が多い中で普通に商品を売っているのはお面屋なんかのイメージしかなかったようで、毛皮、更には宝石とは。これは珍しいと声のした方へと釣られていく。お目当ての屋台と思わしき場所までくれば並べられた商品を眺め、それから先程の声の主と思われる相手を見て言葉を投げかける。) こんにちは、お姉さん。素敵な商品が沢山ありますね。……天然の掘り出し物がある…なんて声が聞こえたのですが、何かオススメはありますか?   (8/13 22:55:28)


フルディア/セリヤーナ > 「お、こんにちは!こんなお店に興味をもつなんてお兄さんもなかなか変わり者だね」(自分で店をだしていていうことでもないかもしれないが、素直な感想だ。)「掘り出し物ね、まぁそれは商売文句というか、ここにある宝石は掘り出したというか拾い集めてきたものでね。そう期待されると困っちゃうな。」(やや気まずそうに頭を掻きながら並べた商品を紹介する。)「おススメかぁ。そうだなぁ…」(少しばから顎に手を当てて悩んでから。)「これなんてどうだろう。深い緑がきれいなんだ。あとは、これなんてどうかな。ボクはキレイに削るほどの技術がないからあまり見えないけれど、見る角度によって美しい筋状の模様が見えるんだ。」(どちらも手のひらにすっぽり収まるくらいの小さな石だが、ただの小石とは違ってどこか魅力を感じられる。)「お兄さんには毛皮はあんまり似合わなさそうだしね。」   (8/13 23:11:47)


枡/クライス > 変わり者…そうですか?こんな事を言うのもなんですが、この屋台も少し変わっているような気がします。そこに興味を惹かれたわけですが。(ふふっと小さく笑いながら貴女の方こそ、と返す。そこがこの屋台の魅力なのではないかと自分は感じたのだが。) 拾い物にこそ価値があったりしますから。それに芸術品と同じように、決まった価値のないものにはその人が想像しただけの価値がつきますしね。___そしてこれは__とても綺麗な石ですね…引き込まれるような……。まだ加工されていないのなら尚更、色々な可能性を秘めている事になりますね。…ええ。良いですね。 確かに、毛皮を着こなすのは僕には少しハードルが高そうだ。あと10…いや、20年後なら可能かもしれませんが…。(相手に模様が変わると教われば石をのぞき込んでみる。確かに。透き通った箇所から中の模様が見え、眺めているだけでも十分楽しめそうなものだった。これこそオススメと言っても良いだろう。これに似たものが他にもあるのかと興味を示し尋ねる。) このような石は他にも?値段にもよるけれど、あるならまとめて買ってしまいたい。   (8/13 23:27:21)


フルディア/セリヤーナ > 「想像しただけの価値かぁ…お兄さんいいこと言うね。」(感心したように大きく頷いて。)「石は火山の歴史なんだよ。この大地の大きな流れを感じることができるから、価値がつくのかもね。」(つぶさに石を眺める隣で、ちょっとした物思いにふける。)「雪山に出張に行くようなことになったら買っていくといいよ。あったかいからね。普段には…キミはしゅっとして落ち着いたものの方が似合うんじゃないかな。」「宝石はいくつも種類があるよ。青や赤の縞模様がきれいなやつとか四角い金色のやつとか…」(だてに長いこと集めてないよ、と少し自慢げに披露する。それぞれに特徴のある個性的な石の数々。)「値段?ぁっと決めてなかったなぁ。なにせ買っていこうなんて人はキミが初めてだからね…。そうだなぁ…じゃぁ、向かいのお店のりんご飴おごってよ。それで宝石5つ。もっと欲しかったら、また何かおごってもらおうかな?」   (8/13 23:52:18)


枡/クライス > そうでしょう?たまにはいい事のひとつでも言っておかなくちゃ。なんて。火山の歴史…そういえばそうですね。全てを見ることはどうしてもできないけれど、その内の少しだけならその石から感じることが出来ます。そう考えると冷たい岩肌も少し暖かいように思えてきちゃいますね。(なるほどと相手の呟きに納得しては石を眺め、それぞれの模様や形にひとつひとつの物語があることを感じる。) 雪山に、ね。普段どこで商売をなさっているか知りませんが、その時が来て、その時に会えたら。その時に喜んで購入しましょう。…確かに今買ったとしてもこの暑さじゃ使えませんね。それに、冬が来る頃には買った事を忘れてしまっていそう。(忘れっぽいんですよ僕。なんて冗談交じりに話して) 落ち着いた服ですか。それもまた少しハードルが高いですが、そちらの方が幾らか着こなせそうです。   (8/14 00:24:12)
枡/クライス > (言葉通り長い間収集していたのか沢山ある宝石を再度良く見て見れば、その中にひとつ少し変わったものをみつけ 凄いと小さく声を溢す。) 本当に色々あるんですね。…あ、これとか素敵。一か所だけ色が違う。整った形をしていればそれなりの値段が付きそうな。 …値段を決めていなかったのですか?こうして店を出しているのに。……ふふ、りんご飴ひとつで宝石5つなんて割に合わない気がしますが、貴女がそれで良いのであれば僕はそれに従いましょう。しかしそういってしまわれると少し困りますね。__では貴女がもしまた何か食べたいものが出来たのならば、私がまた商品をひとつ購入しましょう。宝石でなくとも、まだ着れない毛皮を知人にプレゼントするのも素敵でしょうから。うん。これで良い。   (8/14 00:24:14)


フルディア/セリヤーナ > 「うん、キミはやっぱりいいこと言うね。たまに帝都や王都へ行くときは露天を出すこともあるけど、実のところボクは商売人じゃぁないんだ。」(飄々とした笑顔を見せて。)「ボクがそれを売っていることを知っているキミにはいつでも売ってあげるから、みかけたら声をかけてよ。もちろん金貨銀貨で買ってくれてもいいんだけど、なにかおごってもらえる方がボクは嬉しいな。」(金にはあまり執着がない。なにせ普段から旅に次ぐ旅の根無し草だ。あってもほとんどの場合ただの重しになる。)「そういうことだからりんご飴が割に合わないなんてことはないのさ!これからもごひいきに!」   (8/14 00:39:14)


枡/クライス > 普段は違う仕事をしているけれどって感じですか。…ではお言葉に甘えて、見かけた時には声を掛けてみますね。硬貨は勿論嬉しいですが、他人から貰ったものはそれとは違って特別な感じもしますからね。(単純なお金のやり取りだけでなく感情のこもったものを貰えるのであれば、そちらも硬貨と同じくらい嬉しく感じる事もあるだろう。そんな事を考えてはひとりで納得する。) …なるほど。素敵な考え方だ。では先程見せて頂いたものと、それからこれを…… 【赤い宝石と引き換えに】〆   (8/14 00:57:08)