この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

オウガ&咲夜

しまず@オウガ > 「(時刻は19:30。場所は、あの階段。オウガは、澄み渡る空の、青黒い色と、人々が行った黒い跡が残る石段の灰色、山腹の短い草の緑色、いくらかの木々の茶色、道行く人々の入り乱れる三色、気が遠くなるような、雪降る町のような銀世界を探していた。)」   (8/11 02:33:56)
しまず@オウガ > 「…来てよかったのかね。(怖くて結局、1日は空けてしまったが、確かにここだ、このときだ。浴衣の両裾に、それぞれ逆側の腕を突っ込み、40台にしてはシワの少ない顔に、似合わない不安を浮かべながらそんな呟きをした。背を押されるままに段を登ったが…あの人が本当に、嫌いで来なかったのならば、為すことなく赤い血をぶちまけながら石段を転がることも覚悟している。テキ屋のにいちゃんには悪いが、あまりに大きすぎる山火事…不安は、まだ消せないままなのだ。貴方一人が山にバケツで水を引っ掛けても、滑稽なだけ。だが、あなたは代わりに「覚悟」という特大のバケツをくれた。オウガにしか持てないような、大容量の鉄バケツだ。だから俺もバカをしよう。滑稽でもなんでもいい、ただ山奥にある銀世界を見たいから。鬼の愛した景色を、山火事なんかで消されてたまるかと、憤ってしまおう。ゆっくりと、階段を登り。人の満ち満ちる道へ、辿りついたのだった。)」   (8/11 02:34:12)