この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

雷鏡&才花

グレー/雷鏡 ◆ > ……お祭りからなかなか帰ってこないと思って確認してみたら……可笑しい。絶対におかしい。(と、彼は手元のカレンダーを見ながらその違和感を確かにしている。お祭りに潜入する際にタイムスケジュールが書かれた紙を貰ったのだが、その紙に拠ると、宵宮は既に2日前には終わっているとの話。しかし、その空気感がまだ続いている。だから彼は違和感を感じざるを得ないのだ。)今まで色んなところを旅してきたから分かるけど……基本的にこういうイベント系は時間が命。だからこそ、スケジュールには忠実なはずで、それが引き伸ばされるなんてことは滅多にないはず……となると、何かしらの原因によってスケジュールがずれる……なんなら、認識や、下手したら時空を操作してでもこの宵宮の時間が引き伸ばされているのかもしれないな……(と、彼は手元のメモ帳を見ながら考える。どうやらお祭りに参加している人達にとっての「今」は3日前のことであり……どの人に聞いても必ず同じ答えが返ってきた。となると……)   (8/10 23:55:02)
グレー/雷鏡 ◆ > しかし、何奴が、何故こんなことを……(と、考え始める。今は宵宮の昼時……とりあえず腹が減ったというのもあるので、昼飯を購入することにした……一応、コーフには話はつけてあるので、早急に帰るように話をつけておいた……彼女には悪いが、何かに巻き込まれている可能性が無きにしも非ず。だからこそ、その被害を自分の身内にまで響かせたくないのだ。)   (8/10 23:55:10)


kuon./才花 > …なあ。(陽光が照り付ける中、開催されているらしいお祭り。その催しに似つかわしくない風貌をした男が一人、あなたの元へとやって来た。裾が破れた黒いローブ。ローブに備え付けられているフードで顔と頭部を覆うようにして隠している故に、表情は伺い知れないだろう。男が身に纏っている衣服の下半身もまた、黒。お祭りどころか、この真昼の時間帯に相応しくない、闇を体現するような真っ黒な姿を象った男が、あなたの背後から声を掛けた。あなたの思考や悩み事など関係ない、知ったことではないと言うように。無造作に、突然に背後から声を掛けてきた男の方をあなたが振り返るのならば、視界の先に二つ、フードによって張られた薄暗い闇の中から覗いた、紅く鋭い光が目に入ることだろう。それが彼の眼光であることに気付くのは難しくないはずだ。紅い双眸は、あなたを然と捉えて離さない。)   (8/11 00:06:17)
kuon./才花 > お前、特技は?(傍若無人、唯我独尊。初対面の相手に礼節を弁えるでもなく、挨拶を済ませるわけでもない。彼はあくまで、自分自身が知りたいことだけを、相手に尋ねたいことのみを言葉にして発した。何故、その質問をあなたに対して投げたのかを明かすこともない。あなたから待っているのは彼の問いに対する答えだけ。…──さっさと答えろ。そう言いたげに一歩、男の方からあなたの方へ、足を踏み出し体躯を寄せた。)>グレー、   (8/11 00:06:18)


グレー/雷鏡 ◆ > となると、どうすればこの現象を止めることが出来るのか……(と、彼が考えている時に、後ろから話しかけられた。)ん?(と、彼は相手に振り向いて、様子を伺って……)急になんだ?まさか、今回のこのお祭りに何か関係のあるのか?(と、相手に敢えて聞き返してみよう……そして、彼は答える。しかし、彼はその刹那、こう考えた。「もしや、個人情報を抜こうとしているのでは……?」と。ならば、自分が得意なことをバカ正直に答えるよりも、自分が1番苦手なことを述べればいいのだろう。と。)俺の特技ねぇ……まぁ、忘れることかな。(と、彼は敢えてそう答える。彼は「興味のないことならば」直ぐに忘れられるだろう。しかし、そのような物は決して多くはなく、むしろ少ない方だ。彼には常に好奇心が付きまとう。だからこそ、「興味のない」事柄の方が少ないと言えるからだ。)   (8/11 00:29:49)


kuon./才花 > …忘れること、忘れることねぇ。(相手が何やら考えている素振りを見せたり、或いはこちらの質問に対する答え以外の言葉を発している間に、フードの奥で彼の表情が少しずつ険しくなっていく。彼は饒舌で他人のことを知りたがる傾向にある性格だが、裏を返せばそれは“何も知れない会話に意味を好まない”と言うことにもなる。今、目の前の相手が何やらこちらの言葉を噛み砕いて独自の思考を巡らせながら呟いている言葉は、彼にとっては“相手を知る情報”にはならない。故に、相手からは見えない表情が険しくなっていくのだ。が、あなたが自らの特技を明かした途端に、彼の眉間に寄っていた皺は驚くほど瞬時に消えた。あなたが述べた特技が嘘か本当かも知らない彼は、ひとまず相手が述べた特技を反芻し、自分が貰い受けるに値するものかどうかを値踏みした。その後で…。)   (8/11 00:35:43)
kuon./才花 > くだらねぇ特技だな、年寄りみたいだ。もっとこう、派手だったりパッとするようなモン持ってねぇのかよ。俺のはすげぇぞ、剣術も射撃術も俺は天才だ。天賦の才が宿ってる。(相手の特技に文句を付け始めた。だがまあ、忘れることが特技だなどと堂々と語る人間を相手にすれば、大体の者は彼と似たような反応をするのではないだろうか。相手の口から吐き出された言葉が嘘であることなど知らないまま、くだらない、年寄りみたい、パッとしないし派手でもない。と言いのけたかと思えば、続けざまに語りだしたのは自分の特技の自慢話。フードのせいで相変わらず表情は伺い知れないが、その語り口や彼の雰囲気から“どうだ凄いだろう”と言う子供じみた感情が剥き出ている。初対面のあなたにも伝わるくらいに。)>雷鏡、   (8/11 00:35:46)


グレー/雷鏡 ◆ > くだらないねぇ……別にくだらなくはないと思うぜ?(と、彼は相手にそう返したあと、こう述べる。)人間、誰しも何かしら忘れていくもんだぜ?まぁ、生命を持つの全般に言えることだろうけどな。(と、彼はそう言った後に……)何かしらを忘れるということは、それはすなわち、心の歪みを補正する機能があるということだ。例えば、何かしら嫌なことがあっても他のことをして自分の心を晴れやかにしようとする……そういうのも、突き詰めればそのものを忘れることで自分の心にかかる負荷を軽減する役割があるのだそうだ。まぁ、俺の場合はその傾向が強いから、心を楽にして生きやすいのかもしれないがな。まぁ、こんなかんじで、忘れるって言うのは下らなく見えて、実は生命活動を支える重要な役割を担ってるもんだぜ?(と、相手にそう返した。そして、相手が相手自身の特技を自慢してくるので……)   (8/11 00:51:00)
グレー/雷鏡 ◆ > まぁ、それだけ多才の身ならば、さぞかし人生生きやすいだろうな……その才能、大切にするといいぞ。多才というの世渡りをしやすくなるステータスのひとつだと俺は考える。だから、そういう人を見ると多少ばかりは羨望の眼差しを向けるのが現状だ。でも、努力次第では、そんな天賦の才能をも上回ることが出来るのかもしれない。生命というのは目標を持つことでそれに向けて自分を最適化し……そうして進化していくものだ。だからこそ、「努力は報われる」……なんて言葉も生まれたんだろう。(と、更に相手にそう返した。)もちろん、努力だけすれば人生が生きやすくなるとは限らない。しかし、努力に関しては自らの人生の糧となる……だから、俺は常に努力だけは欠かさないようにしているのさ。まあ、人間だし、たまには忘れてしまうこともあるけどな……(と、苦笑する。)   (8/11 00:51:11)