この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ビナ&夜兎

木場田/ビナ > (昼と夜を挿げ替えた様な活気は、延々、永遠続くかの様だった。灯籠、提灯には橙色の灯りが、りんご飴をまた赤くさせていた。甘い。儚い甘さだ。りんご飴のコーティングされた、懐かしい甘さを一舐めすれば、頬もりんご飴色に染まって、解ける見たく笑みをビナは浮かべるのだった。闇夜に逆らい、いつまでも、いつまでも光り続けるここは、屋台からの精が出る啖呵売り、あちらこちらに聞こえる笑い声が聞こえるのだった。あちらこちらから、よいさよいさと浮世が寄り付き、甚句に合わせて浮かれ立つ。千景神社の なんと見事な例大祭 )「美味しいねぇーガフー。」(喧騒を割って闊歩する、巨大な羊がいた。巨大な羊の隣には、着物を着ているも、小麦色の肌と、綿菓子のように白い髪は、異国人のそれ。そんな彼女も、今宵、宵々、楽しもうじゃないかと、永い、永いお祭りを、永く、永く、末永く楽しみ返しているのだった。何にも知らぬまま、時が廻るままにな。)   (8/9 23:56:55)


梅雨/夜兎 > 「やれ今宵はなんや皆さん浮かれはって賑やかですなあ…はっはっは。」(この夜兎という男、普段は仕事でなければ滅多に村から降りてこないのだが今夜ばかりは人達の熱の浮かれように彼も流されてどうやら村から降りて来た様子。彼もなんだかんだで楽しそうに微笑んで、気持ちの表れに足取りがどこか軽やかである。)「んん〜…このちょっと煩いくらいの喧騒がいいですね…。」(眼鏡越しに夜兎はうっとりと目元を緩ませて微笑みつつ、お得意の手鞠をつきながらゆったりと夜道を練り歩く。   (8/10 00:09:07)
梅雨/夜兎 > _と、そこで彼は一つ面白いものを見つける。)「あれは…、羊…?なんでこんなところに?」(彼の視線の先には一匹の羊がいた。夜兎はその物珍しさに惹かれてその羊に歩み寄った。_と、そこには一人のおさげが可愛らしい少女が羊に付き添っている。…飼い主だろうか?と、夜兎は面白さににぃやりと微笑んで、その少女に話しかける。)「おやかいらしいお嬢さん、今宵は祭りにご参加ですか?」   (8/10 00:09:29)


木場田/ビナ > (月は、頂点高く、高く高く澄み切って、尚更明るい。そんな月光は、一人の少女を指し照らし、そして、二人は邂逅を果たす。)「あは、そーだよ。とっても楽しいんだー!おにーさん、楽しんでる?」(ぺろ、とりんご飴を一舐め。にっこり笑って、軽くお辞儀。真ん丸のお月様に濁りはなく、あなたまなんだかとっても楽しそう。兎みたいな白い、髪は二人してお揃い。なんだか、こうして並んで立てば兄と妹のような、なんだか似通った二人。ビナは、ガフ、巨大な羊の様子を横目に一瞥してから)「ガフが警戒しないって事は、おにーさんいい人なんだねー。あはっ、いい人に出会えたご縁にお団子あげよかっ、さっきそこで買ったんだ。ほら、今日はお祭りで浮かれて馬鹿騒ぎするのもいいかもだけど、月もあんなにまあるく出てるんだし、月見団子って洒落込むのも……?」(まぁ、通ってやつじゃん。そう言って、ビナは丸々の白団子が入った袋をはいっと渡そうとして、)「あっ、もしかして、あんましお団子好きじゃなかったり………?」(と念のため確認を忘れない)>ヤトさん   (8/10 00:21:59)


梅雨/夜兎 > (真っ白な髪をした少女が無邪気に笑う、そんな様子に夜兎は微笑ましさににこりと笑う。そして自分に楽しんでるかと聞かれ『ええ勿論ですよ。』と返す。そして少女が礼儀良くお辞儀をするので自分もと会釈をした。と、少女が横目に羊を見遣ったかと思えば、何やらガフと呼ばれる羊が警戒しないからと、おにいさんは良い人なんだねと言われて夜兎は一緒呆気に取られる。…良い人悪い人の判断基準がそれは、大丈夫やろうか、なんや心配になってきたな、と夜兎は思ったのだ。()まあそれだけ羊のガフというのを信頼しているのだろう。自分の兎達と同じなのだろうと夜兎は割り切る。そして、月見団子をどうぞと渡され、夜兎はついつい笑顔になってしまう。というのも月見団子は夜兎の大好物なのだ。少女に通でしょ?と問われ本当にその通りだと頷きたくなった。   (8/10 00:35:32)
梅雨/夜兎 > そして、少女が心配そうに嫌いだった…?と聞くので夜兎は少女の手を取って笑顔で答えた。)「いえいえめっそうもありません!月見団子は私の大好物です。お嬢さんありがとうなあ。…あっ、これはしまったなあ、自己紹介をしてませんでしたね。私、夜兎と言います。よろしくお願いしますな。」(夜兎ははっとして自己紹介を慌てつつもしっかりとした。そして、またまた思いついたように話し出す。)「ああそうです、この月見団子の礼をせなあきまへんな…そうですねぇ、この祭りの屋台であんさんの好きなもんをなんでも一つ買って差し上げますよ。何がいいです?」   (8/10 00:35:46)


木場田/ビナ > 「ヤァト………さん。ヤトさん。いい名前だね。あなたにこそぴったりな、素敵な響きだ。」「—————ああ、そうだ。わたしの『字』は、『ビナ』。よろしくね、ヤトさん。あと、このデカイもふってるのが『ガフ』。一緒に、旅をしているんだ。ウェンディア、尊華、二つを股にかけて、あっちゃこっちゃって!」(字、魔術師特有の名乗り上げ、そしてあなたがとった手をふりふりぎゅっと握り返して握手を交わす。月が呼んだ因果に、今宵縁は繋がりとして、あなたと『言葉』を交わした事実で結ばれる。一夜だけの、幾つ物夜の、また一つの中の出来事である。あなたの太っ腹な提案にビナは大きく頷いて)「ひゅーぅ、さっすが尊華男子!いう事が違うね!」「そしたらねー!そしたらねー!」(そう言って繋いだ手を引き、屋台をいくつか巡っては、)「あれ!シャテキ……?ってやつ!やらせてくれたらちょーうれし!」(結局たどり着いたのは、程よく列がある屋台。一喜一憂、一際笑顔が溢れる屋台に、ビナはもうりんご飴であれだよっと指し、それを興奮気味にぶんぶん振るのだ。)>ヤトさん   (8/10 00:50:07)


梅雨/夜兎 > 「(ふむ…成る程旅人さんなんやなあ。)(少女_ビナさんの話をうんうんと頷きながら聞く。まだ幼げに見える彼女は恐らくこの羊以外には一人で旅をしているのだろうか…それはさぞ大変な事だろうなと、偉いなあと彼女に感心をする。_と、繋いでいた手が急に振られたかと思えばぎゅうと握られ、ビナという少女は大きく頷き、さっすが尊華男子!と褒められたので夜兎は『あらおおきに。』と微笑んで返した。   (8/10 01:01:35)
梅雨/夜兎 > そうしてそのままビナさんと一緒に祭りを歩き、彼女が一点を見つめて止まったかと思えば林檎飴である店を差して「シャテキをやりたい」と言うので、夜兎はこの少女は射的をやった事がないんやろうか?と思った。奢ってやるとも言ったし、それにやった事がないんやったらやらせてあげようと思い、『いいですよ。』とにこりと笑って一緒に射的の列を並んだ。)「射的はあの棚にあるもんを狙って銃でバーン!打つんです。…どうです?ビナはんは銃の腕前に自信はありますか?」(夜兎は少し意地の悪そうな笑みでそう問うた。)   (8/10 01:01:51)


木場田/ビナ > 「んーん!持つのも見るのも初めて!」(質問にはたんと答えて、にっこり笑う。なんとも、武器が発達し始めたのは、革命後だ。人々は信仰を捨て始め、神罰を恐れぬようになったら。故に魔術師であるビナは、銃なんて存在は、未知の物で、同時に好奇心の『的』であった。たーん!列の前の人の最後の射撃は、明後日な所を撃ち放たれ、そんな弾は的に当たる事も無く、そのまま通り過ぎるだけで、それだけでも悔し笑顔が浮かべられる。なんて、素敵じゃないか。屋台のおっちゃんに説明を聞き「んしょ……けっこー重いねこれ……」と、なんとか形になった射撃態勢は、ぷるぷると震えていて、覚束ない。それでも無理やり撃つもんだから、先達と同じように、何にも当たりゃしないんだもの!)「あちゃー………一筋縄じゃいかないかぁ………」(なんてガッカリするのも束の間。ビナは、次の的を狙い始めようか。)   (8/10 01:13:05)
木場田/ビナ > 「あっ、そうだ。」(その時だ)ㅤㅤㅤ「君に。聞きたいことが、あったんだ。」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ「あのさ。」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ「わたしと会うのって、これが最初?」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ(たーーーーん!!!!)ㅤㅤㅤ『おお?当たってるなお嬢ちゃん!!!』(そうして、宛てた的をビナは嬉しそうに受け取り、あなたにはいっと渡そうか。その掌には、『可愛らしい兎のお人形』で。)ㅤㅤㅤ「ジャックポットってね。」ㅤㅤㅤ>ヤトさん   (8/10 01:13:18)


梅雨/夜兎 > (持つのも見るのも初めて、そんな彼女の言葉に夜兎は大丈夫やろうか…と微笑みつつも少し心配になった。実際銃を持ったビナさんの手元はぷるぷると震えていて如何にも初心者であるといわんばかりであった。そして案の定弾は外れ、夜兎は隣で『あらら〜』と言うしか無かった。彼女もなんだか少しがっかりとした様子だから少し心配になった、が、急にビナさんが「あっそうだ」と言い、こちらを向いて「君に聞きたい事があったんだ。」と問うた。せめて弾を撃ち終えてから離せばいいものを何故最中に…とも思ったが、彼女の話を聞く。「わたしと会うのって、これが最初?」そう聞かれて夜兎は「ええそうです。」と答えようとした、しかし。射的屋の店主が「当たった」と言い、下に落ちていく商品を見て呆気にとられて声が出なかった。)「…すごいなああんさん、まさか当てるとは…。」(正直当てられないのではと思っていたのだが…まさか当ててしまうとは…しかも何故かその当てた兎の人形の商品を渡されてしまい夜兎は焦る。   (8/10 01:29:53)
梅雨/夜兎 > これでは礼になってないのでは、と。しかし、ビナさんが「ジャックポットってね。」と言うので夜兎は少し目を瞬かせて、「あんさん今めっちゃかっこええわあ…こら惚れてまいますわ。」と冗談を返してみせる。そして、流石にこれでは礼になってないと思って夜兎はもう一度ビナさんに提案する。)「これでは礼になりませんわ、まだ何かやりたいことでも食べたいもんでもありませんか?なんでもいいんですよ?」   (8/10 01:30:11)


木場田/ビナ > 「最初、か………そかっ。」(喧騒がうるさいなあ。)「なら、いいや。」(ならば、さっきの、焼き鳥屋に行った後の あの時の猛烈な違和感はなんだったのだろうか。まるで、強制的に、だれかに目を閉じられたみたいに、なにも見通せなくなって、泥水でも啜ったみたく吐き気がして。そして、いつも通りだった。気味が悪いほど気分がすっきりとしていて。あたかもそれが当たり前かのように、理屈というか、絶対の理を押し付けられたかみたいな、それによって世界が変わって、それが当たり前であるとバレないようにそっと定義されたかのような。月はまあるく光る。あなたが褒める物だから、)「尊華の女を落とす口上?お上手じゃん!えへーっ、念のためもっかい言ってくれてもいいんだぜ?」(なんて、にまにましながら調子に乗ろうか。しかし、これではならぬというあなたが我を張るものだから、ビナはうぅーん、もう楽しませてもらえたしなあ。と考えていると。)『メェエ〜』「あ、ガフ………」(もふもふのデカイ羊がのしのしビナに擦り寄ってきて、そこでビナは思いついたように手を叩こうか。)「ああ!綿菓子!一度食べてみたかったんだよね!ヤトさん、買って!」   (8/10 01:40:19)