この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ピグム&アーイディオン

丼田/ピグム > (時刻は19時半を回った頃だろうか。辺りは既に暗く、日を落としている。今ピグムが立っている場所は愛する王国__ではなく、祭囃子の音色が響き、そこいらに屋台が並びあちこちから活気の良い声が聞こえてくる尊華帝國内。敵城視察?……まさかまさか、視察などという名目ではなくただ単純にこの祭りを楽しみに来たのだ。1人ではなく、無理矢理に連れてきた彼も一緒。そして何時もの軍の格好では無く、白紺の浴衣に色とりどりの花が描かれた浴衣姿。足は白い下駄を履き、髪は普段彼女がしないような……尊華の女性が結いそうなゆったりとしたお団子姿。「どうせなら思い切り楽しんだもん勝ちよね!」との彼女の一言で、強制的に浴衣を着ることとなったのは大体30分前程の出来事であったか。この今響くお囃子は【千景囃子】と言うらしい。……さっき着付けてもらったお婆さんから教えて貰ったことだ。   (8/9 22:03:17)
丼田/ピグム > 初めての浴衣の感覚に戸惑いつつも、お婆さんからの「似合ってるよお姉さん!」との太鼓判を頂いた。勿論、にっこり笑顔で「うふふ、そうよね!」なんて冗談めかして返したけれど。__だが何時ものスカートとは違い全く歩きにくいものだ。瞬時に走る時だってカランコロンと下駄を響かながら乱れないよう気をつけなければならない。……着付けが終わればここに来ようと、2人で決めておいた( 主にピグムが、だが )待ち合わせの場所に彼の姿はまだ見えない。どうやらまだの様だ、キョロキョロと顔を動かせば結われた髪に飾られた桃色と紫の髪飾りがシャラリと揺れる。ついでにと貸して貰ったかご編みのバッグを片手できゅ、と握り直し、__少し遠くに見える屋台に目を奪われていた。)   (8/9 22:03:19)


すじこ / ア-イディオン > 参ったな …… 遅れてしまう … ( 遠く … 否 、もうすぐ着くであろう 目的地の " 千景神社 " から聞こえてくるお囃子を聞きながら 、溜息混じりにつぶやくだろう 。周りはすっかり暗くなり 、己が愛国の象徴である太陽はすっかり 眠りに耽ってしまった 。慣れない和服に身を包み 、ザッザッと軽く引きずるようにして歩みを進める 。祭りに行こう と誘ってくれた幼馴染と決め 、見に纏った浴衣 。ズボンよりも遥かに動きづらいが 、素肌に感じる薄い生地は着ていて心地が良い 。幼馴染はどんな着物を着たんだろうか 。暑いわ !!! 等と言って 、露出部分を増やしたりしていないだろうか 。悶々と 少しの不安と期待を含め 、神社の階段を登っていく 。屋台は繁盛している真っ最中で 、一通りも昼よりも増えているように見られた 。彩り豊かな浴衣と 、シャラシャラ カランコロンと聞き馴染みのない軽やかな音に 、耳を澄ます 。ハタと辺りを見渡すと 、1人屋台の方に胸を馳せて 見つめている女性を見つけた 。格好こそ何時もとは大分違うものの 、長年の付き合い故に すぐに幼馴染だと理解するだろう 。桃と紫の髪飾りがシャラリと鳴り 、貴方にとても似合っている )   (8/9 22:45:16)
すじこ / ア-イディオン > … 悪いピグム 、遅くなってしまって …… 何時もより清楚な感じになったな ? ( トンと目を奪われている貴方の方を優しく叩き 、軽く手を振って挨拶 。謝罪をした後 、冗談交じりに 笑みを浮かべながら言ってみて 。 )   (8/9 22:45:19)


丼田/ピグム > (赤く綺麗に艶を持つあれはりんご飴、それにその向かいにあるのは焼きそばかしら。作っているお兄さんはとっても暑そうだけれど、小さな男の子と…もう1人横にいる子はその男の子の兄弟だろう。親に窘められながらも身を乗り出して目の前で出来上がっていく焼きそばを眺めていた。ふふ、だなんてその光景が微笑ましくてついつい笑みを零す。友達同士だったり、カップルだったり、家族だったり……通り行く様々な人々の楽しそうな笑い声に吊られれば、やはり自身の心も浮き足立ってくる。ぼんやりと、近くの提灯の灯りに照らされながら眺めていれば__)「…アーイディオン!あたしも今来たとこ__あら、……ふふ、男前が際立ったわねぇ!あんたって結構浴衣似合うじゃない?………失礼しちゃうわ、いつだって清楚でしょうが。」(不意にトンと叩かれ、肩が緩やかに跳ねる。ぼやけた雑踏に向けられていた瞳は、体をくるりと向けて__何時もとは違うあなたの姿を捉えた。ちょっと……いやかなり新鮮で驚いてしまった。   (8/9 23:29:24)
丼田/ピグム > 貴重な姿を見れちゃったわ、なんて変に綻びそうになる口元に手を当て隠す。……「何時もより清楚な感じになったな?」何時でも清楚よ?だなんて、冗談。そう表すようにひらりと右手を振った。宙をひらと舞った右手はそのままあなたの浴衣の裾を掴み、ぐいと自分の方へと引っ張る。)「ね、ね、色々…いっぱいあるわよ、美味しそうなの!りんご飴とかたこ焼きとか…さっき見た飴細工?あれもとっても綺麗だったわぁ」(まるで親に甘える子供の様に、あなたを遊びに誘う時の調子で饒舌に。また〝食いしん坊〟だなんて言われてしまうだろうか?……だって良いじゃない、今しか食べられないものなんだもの!どこの屋店が少し安いだとか、こっちのほうが大きいだとか……またあの頃に戻ったみたいに、あなたとこの一時を楽しみたい。)   (8/9 23:29:26)


すじこ / ア-イディオン > そうか … ?? 自分じゃ全然分からないな …… 。… はいはい 、そうだな ? ( 男前 !! と褒められれば 、当然悪い気はせず 。けれども自分では似合うかどうかもわからず 、ただ不思議そうに 懐に両手を入れて首を捻った 。冗談交じりに 、いつも清楚でしょ ? と答えられれば 、此方も冗談交じりにクスリと笑う 。「 まぁ 、お前も浴衣似合ってるぞ 。綺麗だな 」 と 、遅いが貴方の姿に感想を述べた 。宙に舞う貴方の手に 、袖をグイと引かれると視線の先には 賑やかな屋台の数々 。子供たちが美味しそうに頬張るりんご飴に 、子供に戻って全力で 射的を楽しむ大人の姿 。こちらのの国ではあまり見かけないような 、違ったら和気藹々とした空気に 心を微かに躍らせる 。そしてそれはどうやら貴方も同じようで 、己以上にまるで子供のように爛々と瞳を輝かせていた 。クスと思わずその姿に笑みを零せば 「 やっぱり食いしん坊だな ? 」 と貴方の予想通りの言葉を紡ぐだろう 。 ) ほら 、お前の好きなとこ 付き合ってやるから … まずは何が食べたいんだ ? 綺麗だった 飴細工か ?   (8/9 23:57:05)
すじこ / ア-イディオン > ( 今度は 、屋台の方へと軽く此方が引いてみる 。そして 、少し楽しげな笑みを浮かべて ほら行こうとリ-ドするだろう 。 )   (8/9 23:57:08)


丼田/ピグム > 「んふ、そうこなくっちゃ!……そうなの、綺麗だったのよ!金魚の形してたりとか…あと鳥とか兎とか〜、とにかく色々あったわ!」(くいと引かれ返されば、からんころんと下駄の音を響かせあなたの横に添い歩こう。ま、少し見ただけなんだけどね、なんて付け加えたが、それ以上に詳しく説明をして。…歩いている時でも、並ぶ屋店にあちこち目が行ってしまう。だが今着ている浴衣が動きにくい事もあり、いつもの様にすぐに駆け出したりだとか……慣れていない今は、未だそういった行動が出来ない。それに制御されつつ、あなたの横を歩くのだ。何だかいつもよりも大人しく、しおらしく。人混みであなたと離れないように。__あなたの横にぴたりと、浴衣と浴衣が擦れ合う程寄り添いながら、お目当ての屋店へと辿り付く。まるで陶器のように精巧に作られ、鮮やかに彩られた飴細工達。その丁寧な作りに思わず「はぁぁ〜!」と声を漏らしてしまう。金魚、鳥、兎、……それはまるで今にも動き出しそうで、本当に飴細工なのかしらだなんて疑いそうになるくらい。散々に迷った挙句、金魚の飴細工……それと鳥をぴしっと指さし、店主にお代を手渡した。)   (8/12 22:33:06)
丼田/ピグム > 「はい、これあんたの分!ついでに買っちゃったわ!奢りよ奢り!………ちょ……食べるの、何だか勿体ないわね」(あなたに鳥が象られた飴細工をはい、と手渡す。先程の自分らしくないしおらしさを隠すかのよう、あっはっは!と笑って見せた。…だがいざ目の前にしてみれば、一体どこから齧ってみれば良い物か。どうにもこうにも…中々いい場所が見つからず、竹串を傾けたり回したり、手で弄り遊ぶように__袋に入った金魚はくるくるり、踊った。結局食べるのは後にして次の店に行こうとあなたの腕を引っ張り__どさくさに紛れ、昔のように彼の手を握って。そうね、次は……たこ焼きが食べたいわ!)   (8/12 22:33:19)


すじこ / ア-イディオン > ほぉ … ? そんなに形があるのか (カランコロンと心地よい音色に合わせて 、歩みを進めていく 。金魚に鳥に兎さん 。どれも形取るのは難しそうなものばかりだ 。飴細工の職人はそれをまるで魔法のように操り 、形作っていくんだろう 。繊細な腕がなければ到底無理そうだ 。_ 顔は忙しなく動くのに 、普段よりも行動が大人しいのは やはりこの和服のせいなんだろうか 。ピタとまるで寄り添うように 密着すれば貴方のすぐ横にある手を微かにあげる 。が 、貴方の後ろでその手は停止して 、すぐパッと何事も無かったかのように下げてしまった 。自分でも今何をしようとしたのかを自問自答しながら 、悶々と思考をめぐらせばあっという間に目的地に着いてしまって 。うっとりと見惚れる 、何時もの貴方の声が聞こえると ビクと現実に引き戻された 。目の前に広がる飴細工の品々は 、神秘的でありながら今にも動き出しそうな程に 本物のようで 、思わず己まで見惚れてしまった 。だがそれもほんの一瞬のことで 、キラキラと瞳を輝かせて 悩ましく飴細工と睨めっこをする 貴方へと視線を逸らせば 、軽く微笑んで 。)   (8/20 11:03:49)
すじこ / ア-イディオン > (結果 、選んだのは金魚と鳥の飴細工で その内鳥を渡されては 、クスと笑みを浮かべて 。) 太っ腹だな … あと流石ピグムだ 。… そうだな … ( ありがとう と1つ礼を述べてから 、クシャと髪が崩れない程度に貴方の頭を撫でる 。鳥は己の信仰している不死鳥を連想させる 。もし仮にこれが偶だとしても 、貴方に意味が伝わらなくても別に良い と1人満足気にして 。クルクルと金魚を泳がせて 名残惜しそうに見つめる貴方の横で 、己も鳥の飴細工をくるりと回せば 共感の意を示す 。此方では中々お目にかかれないし 、何より綺麗すぎて 食べなくとも消えてしまいそうな気さえしてしまう 。_ 悩んだ末 、飴細工は後に食べることになり 、次はたこ焼きが食べたいわ と貴方からのご注文が来る 。スルリと片手に伝わる温もりに 、若干驚きつつも ギュと握り返せば 「 はぐれるなよ 」 と一声かけて 、ニンマリと笑って見せた 。 )   (8/20 11:04:07)


丼田/ピグム > (自分から握ったのは良いが、握り返されれば何だか少しだけ気恥ずかしくなって来てしまった。手のひらにじんわりと汗が滲んできているのはこの暑さのせいだ。別に決して緊張してる訳じゃない、……本当よ?…どうにかして拭きたいけれど、この温もりを離してしまうのはどうも惜しくて。__自分よりも大きな手の感触。昔はそんなに大差が無かったのに、いつの間にかあたしは女に、彼は男に成長していた。だからと言ってしだいに離れる訳でもなく、現に今でもこうして2人で並んで歩くこともするのだけれど。……昔はよく探検ごっことかしてたっけ。今みたいにこうして手を繋いで。確かにあたし達は成長はしたけれど、本当は何も変わってないのかもしれない。笑顔だって変わんないし。手を握った時の気持ちも変わらないままだし__懐かしむような、それでいてどこか寂しげな様な色を含んだ瞳が微かに揺れる。いけない、つい昔話に浸りすぎてしまっただろうか。……ほら、そんな事を考えていれば丁度たこ焼きの屋台が見付かった。手を離さず人とぶつからないように、良い香りのする店の前まで歩いていく。   (9/9 22:02:50)
丼田/ピグム > 屋台の前で足を止め、繋がっていた手を離して、ピンと人差し指を立て注文しよう。舟皿を受け取れば、ずしりと重みを感じた。つまりは幸せが詰まった重みだ。)「きたきたきた…っ、来たわよアーイディオンッ!」(それを前にして瞳を煌めかせ、楊枝でプスリと1つ刺した。ふぅふぅと息を吹きかけ、熱を少し冷ましてから……1口目はあなたにあげると決めていた訳では無いが__食べて見てとでも言う風に、ズイと口元へと近付けた。幸せの、共有だ。)   (9/9 22:03:02)