この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ビナ

『廻り歩き、祭囃子』

木場田/ビナ > (日照りの突き刺すような日差しが傾き、黄昏れ刻を刻む頃、喧しいくらいの笛太鼓と、声合わせた七七七五の甚句の歌がそこらそこらから聞こえて来る浮かれた祭り。まだ夜ではないと言うのに、人々はぽつらぽつらと開き始めた屋台にごった返し、それに比例して屋台の男や女の活気はハイボルテージ。ああ、祭りというのは、この時だけ理性とか、国境の隔てとかが取り払われた人の姿を見せるらしい。そして、ビナも、この祭りを楽しむ者の一人だった。そして、連れの巨大羊、ガフは珍し物。さっきから注目の的で、歩けば人波割れて道ができていた。)「あっははは、人気者だねえガフー。」『めぇえ〜』(照れ屋さんめ。さっきも、ふかふかガフの虜になっていた子どもたちを、優しい目で見守ってあげていたガフ。それに見かねた子どもたちの母親たちが、子どもたちを謝りながら引き離すには苦労していた。)   (8/9 08:42:13)
木場田/ビナ > 「やーやーおっちゃん!おいしーもんあるかい!」(なんて、フレンドリーに)『おっ、羊の嬢ちゃんのお出ましかァッ!どうだいッ、うちの焼き鳥ァ絶品ッ!これで買い手がなかったらアタシ、腹切るつもりさ!』「ええー関係ないなあーー!」『ええっ?!ダメかっ?!?かァーッ、チキショウ!しゃあねぇしゃあねぇ、今日はしゃあねえ!こりゃあ貧乏人の行列だァ!』「よっ、安いね!買った!」『嬢ちゃんにゃ敵わねェ!後ろの羊ぐれエ太々しいぜ!』「失礼な!あっははは!!」(いいぞー!羊の嬢ちゃん!!と後ろから歓声が上がり、随分安くなった焼き鳥串を二本買ってぶらつきをしよう。)「うん、おいしー!えへー、いい人たちだったねーガフ。」   (8/9 08:42:57)
木場田/ビナ > (その後、鉄板焼きの料理に、太鼓の音色に合わせて舌鼓。笛の音色に合わせて口笛吹きながら、迷子の女の子の親を見つけ出し(魔術を使い見通した)、お礼としてりんご飴も貰った。そんなこんなで黄昏時はとっくに終わって、祭りのあとがだんだん、ゆっくりと近づいていった。)「やーー、終わりたくないね。ガフ。」(日照りの突き刺すような日差しが傾き、黄昏れ刻を刻む頃、)「ずっとここにいたいなあ。」(喧しいくらいの笛太鼓と、声合わせた七七七五の甚句の歌がそこらそこらから聞こえて来る浮かれた祭り。)「そんなことしてらんないもんね。旅を続けなきゃ………」「——————」(まだ夜ではないと言うのに、人々はぽつらぽつらと開き始めた屋台にごった返し、それに比例して屋台の男や女の活気はハイボルテージ。ああ、祭りというのは、この時だけ理性とか、国境の隔てとかが取り払われた人の姿を見せるらしい。そして、ビナも、この祭りを楽しむ者の一人だった。そして、連れの巨大羊、ガフは珍し物。さっきから注目の的で、歩けば人波割れて道ができていた。)   (8/9 08:43:33)
木場田/ビナ > 「あっははは、人気者だねえガフー。」『めぇえ〜』(照れ屋さんめ。さっきも、ふかふかガフの虜になっていた子どもたちを、優しい目で見守ってあげていたガフ。それに見かねた子どもたちの母親たちが、子どもたちを謝りながら引き離すには苦労していた。)「やーやーおっちゃん!おいしーもんあるかい!」(なんて、フレンドリーに)『おっ、羊の嬢ちゃんのお出ましかァッ!どうだいッ、うちの焼き鳥ァ絶品ッ!これで買い手がなかったらアタシ、腹切るつもりさ!』「ええー関係ないなあーー!」『ええっ?!ダメかっ?!?かァーッ、チキショウ!しゃあねぇしゃあねぇ、今日はしゃあねえ!こりゃあ貧乏人の行列だァ!』「よっ、安いね!買った!」『嬢ちゃんにゃ敵わねェ!後ろの羊ぐれエ太々しいぜ!』「失礼な!あっははは!!」(いいぞー!羊の嬢ちゃん!!と後ろから歓声が上がり、随分安くなった焼き鳥串を二本買ってぶらつきをしよう。)「」「」「」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ「え?」ㅤㅤㅤ『廻り歩き、祭囃子』〆   (8/9 08:43:51)