この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

竜灯&コーフ

シロー/竜灯 > (尊華帝國、帝都榮郷。日の暮れかけた黄昏時の通りを、軍服の上に羽織を重ねた男が大股で闊歩していた。)「海南都は傑作やったのぉ、今日も飲み明かしちゃるかの!」((チャラチャラと小銭が擦れる音を響かせながら、立てた人差し指に巾着袋を引っ掛けて器用にくるくる回し。立ち並ぶ居酒屋をきょろきょろと値踏みするかのように眺め歩き、小さな立ち呑み屋に目を付けたものの誰も客が居なさそうなのに気づき、困った表情で店に近づくと辺りを見渡した。)「大将以外に誰もおらんとは寂しいしの⋯⋯」   (8/7 01:12:21)