この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ジュリイ&ソウ

盛岡冷麺/ジュリイ > 「(ウェンディアの王都、ウェント。夜ということもあり、人気の少ない海辺に、一つの小さな脅威がぽつり。)んっひひ、ん、ふふ。かわい、ね。きれいだね、ふふ、えへへ。(何故かぷるぷるとした質感のある水色の髪、襟足から伸びた少し光っているように見える長髪、なのだろうか。得体の知れない"ソレ"は、凡そ10本ほどに別れた髪のようなものをつかって何かを弄んでいた。)あの、ねぇ。あなた、はね、そのまんまが、きれい、なの。ふふ。(近づけば近づく程見える、観える、魅える異形。先程まで髪のようだった"ソレ"は、触手のようにうねっている。弄ばれているのは、もう死んでいるように見える…クラゲ。異形はクラゲをつんつん、と触手で触っているのを急にやめて、そっとクラゲを手で包み込んだ。)   (8/3 23:31:47)
盛岡冷麺/ジュリイ > かわいい、ねぇ。ぼくとね、一緒。あは、あの、あなたはね、そのまんま、が、ふふ、かわい、よ。(ゆっくりと目を細めて死骸に語りかける異形。少女、なのだろうか。途切れ途切れに、乱雑に並べられる言葉達。言葉達は軈て並ぶのをやめ、笑い声として砂浜にぽつりぽつりと落ちていく。薄らと発光しているように見える触手に瞳、可笑しな言動。…"ソレ"はきっとイモータルなのだろうと、貴方の悪い予感が告げるだろう。)」   (8/3 23:31:57)


ゆう。/ソウ > ………。)光る欠片が空一面に広がる。そんな綺麗で見惚れてしまうような景色を見ていると、こんな暑ささえ忘れて頬が緩んでしまう。)掴めないのかな…(なんて言って、細く、少し焼けた片手の掌を広げ無限に広がる大空に挙げる。何分か沈黙がその空気を制し、その馬鹿馬鹿しさに笑ってしまい、手を下げる。そんな事をしていると彼の額からは汗が湧き出し高く浮き立った様な鼻を流れそのまま鼻を離れ砂浜の砂に潤いを与える____少し前から自分の生まれ故郷ウェンディア王国に久しぶりに来ていた彼は懐かしい蒼く透き通った海を求め此処に来ていた。何もする事が無いのだが、寧ろ其れが良かったり心地よかったりするのだ。生温い風が彼の色褪せたシャツを通り抜け彼の肌に不快感を与えさせる。夜だからなのか否か人は少なかった。   (8/3 23:58:56)
ゆう。/ソウ > 下手で掠れた口笛なんて吹きながら歩いていると目視できる限りでは物凄く髪の長い少女がソウの目に映った。)こんな夜遅くに…家出少女かな…(そんな事を一人小さく言いながら一応と思って彼女の近くに寄ってみると彼女は海月のような物を愛でながらぶつぶつと何かを言っていた。長いと思っていた髪は艶がありまるでこの海のような妖々しさを持っていたが、其れは髪というよりは触覚の様に理解できた。然し此処は旅人。そんな事では驚かず彼女に声をかけてみることに決意した。)……海月…綺麗だよね…僕も好きなんだ…君は海月好きなの?(相手と同じ目線までしゃがみこみ優しい目で相手の目をじっと見る。決して怪しい者ではない。そんな誠意を見せようとなんかをしたのだが。)   (8/3 23:59:09)


盛岡冷麺/ジュリイ > 「んん、ふふ、あのねぇ、そのまんま。そのまん、まがきれい。ぼく、といっしょ。ね、いっしょ、いいでしょ、ねぇ。(貴方が近づく事にも気付かずぶつぶつと喋り続ける少女。掌の上の海月はまるで苦しんでいるように風に吹かれる。それすらも……否。それが、それが美しいと言うように、それが愛しいと言うようにまた笑みを零す。嗚呼、貴方が側に来た。やっと彼女は気付く。虚ろな瞳で貴方をぼうっと見つめたあと、下手くそに笑ってみせる。)くら、くらげね、すき。あの、あのね、くら、げはねぇ。死んじゃ、た、時がね、一番、ね、綺麗な、だよ。ぼく、もね。そうな、の。ふふ、んふふ。   (8/4 00:16:07)
盛岡冷麺/ジュリイ > (クラゲが好き。クラゲは死んでいる時が一番美しい。自分もそうなのだ。掌のクラゲが月に照らされる。ぷるぷるとした其れが地平線に浮かぶ。海の月、ああ、海月だ。__ぼろぼろの思考回路を必死に回して言葉を選んで行く。なにを考えているの?なにも考えられないんだよ。こんな、こんなクラゲの死骸にそんな優しい言葉をかけないで。近付いたら殺しちゃうかもよ。必死にそう告げようと、また口を開く。)あのね、あのあ、の、うみの、クラゲは、ね。近付いたら、だめ、なんだよ。どく、どくが、ね、あるから。(ゆらゆらと揺蕩う、発光する触手。手中のクラゲを貴方に見せてそう言った。だって、僕は貴方を攻撃するかも。美しいものには棘がある。僕が美しいかはさておいて、安易に僕に近づかないでって、そう言ったの。)」   (8/4 00:16:17)


ゆう。/ソウ > 「(不思議な髪…髪といってもいいものかも分からないものが発光し、空気を揺ら揺らと漂う感じは何故かソウの頭には海月を連想させた。そんな事を考えていると少女は海月に対する彼女なりの愛について彼女なりの言葉で教えてくれた。ソウは大方はきちんと理解が容易に出来た。然し何故死ぬ時が一番美しいなどと言うのだろう。ソウの主観的考えで言えば生き物に対する”美しい“という感情は其の生物が生きているから美しいので生まれるので有る。必死に生きて、歓びを知る。時には残酷で残忍を知り。運命にさえ逆らった後での動いている心臓の鼓動、其の表情を評して”美しい“という感情が初めて彼の心には生まれていた。なので死んでいる物が美しい等という考えは一切持つことが出来なかったので容易にうんそうだね等肯定するのではなく、)そうかもね…(何て曖昧な表現を使う。少し苦笑いなんかもしながら白い綿飴一つない空に浮かぶ丸く白い…何故か心の奥から抉られそうな。何か懐かしいような気分になる球体をじっと見つめる。   (8/4 00:53:37)
ゆう。/ソウ > 其の後は暫く沈黙が二人の間を抜け静寂が生まれていたが少女による途切れ途切れでの発言が静寂を切り裂いた。ソウは相槌を打ちながら少女の話をゆっくり聞いた。今回の話は先程より理解が出来そうであった。)そうらしいね…僕も昔海月に跡をつけられて…(首を捻り妖しく口角を上げる。)痛かったなぁ(あははなんて笑いながらも少女に恐怖という感情を抱いていた。何処かでこの恐怖を聞いたことが気がする…するとソウの頭の中に深い黒色のイメージが浮かんできた。)異形…(相手に聞こえたか…否聞こえなかったか…。最早恐怖のあまり少女の方に顔を向けられずずっと只ずっと白く深い球体を見て心を鎮めていた。ソウの顳顬辺りから暑さによるものではない汗が流れる。ソウは其の液体の中に勇気とかそんな物も一緒に抜け出して無いか心配にさえなるぐらい彼の心は深い焦りに覆われていた。   (8/4 00:53:57)
ゆう。/ソウ > 少女の光る髪が月の明かりに照らされる…其れに見惚れそうになる。ふと横を向くと怪物ではなく顔の整った少女が座っていた。当たり前である。その瞬間ソウの心はその少女に惹かれ、光る髪を優しく。あくまでそっと傷つけないようにといた。少女の目をじっと見つめてから小さな口を大きく開けて笑う。)綺麗だね。」   (8/4 00:54:08)


盛岡冷麺/ジュリイ > 「(そうかもね、と濁す貴方に疑問は持たない。人は色々な考えを持つ人がいるから。貴方が僕の考えに疑問を持っている事には気づいたけれども、それに突っかかる程の事じゃない。もっと、もっとこのひと時を楽しめる言葉があるはずだもの。)くらげ、ね。およいでる、とき、あんまりね、見えないから、見えないうちに刺されて、いたい、んだよ。(そう、泳いでいる時はクラゲは見えにくい。だからほら、僕も貴方を見えないところで刺してしまうかも。駄目だ、貴方は優しいから。駄目。僕は貴方が思っているよりも危険で、醜くて、獰猛で……貴方の様な、綺麗な、透き通る様な心の持ち主が近くに居てはいい"モノ"じゃないの。でも、その優しさに触れてみたいって思ってしまった。馬鹿だなぁ、貴方も僕も。貴方がクラゲに痛い思いをさせられたなんて、僕も同じことをしてしまうかもよ?嗚呼、駄目駄目。口が渇いて上手く動かないの。"いぎょう"、貴方がそう言ったのを微かに拾ってしまった。でもいいの。この小さくて、幸せなひと時があれば、貴方に拒絶されたって。)   (8/4 01:18:04)
盛岡冷麺/ジュリイ > んふふ、ふ。おに、さんはね、やさし、ね。(貴方の指がするりと僕の髪を解いた。そうだ、貴方は優しすぎる。僕は気がコロコロ変わってしまうから、五分後には貴方に毒を打っているかも。僕が"普通の人間じゃない"事もわかっているのに、綺麗、だなんて。ふよふよと漂う髪…触手の二本を操って、笑う貴方の頰をふにふにと弄んでみる。勿論、毒を放出しないようにして。)ふふ、ん、へんなかお、ふふ。(女の子らしく、へらりと笑ってみせる。ひんやりとしていて、ゼリーの様な触手は夏の夜の暑さを緩和させてくれるくらい、優しくて…それでいて、矢張り少女が、人間ではないと告げるようだった。)」   (8/4 01:18:17)


ゆう。/ソウ > (彼は、’綺麗‘。何て言うつもりでは全くなかった。彼女を見て心の奥から出た、言語化に戸惑うようなそんな難しい感情を無理矢理篩にかけ綺麗に表現した物なのである___先程まで鬱陶しいかったはずの生温い風が自分を気持ちよくさせるというのか。又もや言葉で表現する事が非常に難しい感情にさせた。此れは少し前にも違う女性にも感じた事があった筈である。海の波が造る音は心に波紋ひとつたてずに優しく刺激する。然しソウ自身もそろそろ確信を持っていた。彼女は人間では無い。殺そうと何て思ったらいとも簡単に殺されてしまうのだろう。然しソウは自分を守る行動なんてしなかった。彼は触れてしまったのである。彼女の醜くて獰猛という物に覆われたその先に微かにある“優しさ”に。   (8/4 02:11:37)
ゆう。/ソウ > すると彼女が海月は見えないうちに刺されて痛いなんて事を言った。もう分かっていた。彼女は海月なのだ。棘を持っているかもしれない。猛毒を持っているかもしれない。だがその先には微かにも“優しさ”も持っているのである。彼女は自分を危険なんて思っているのでは無いか。そして今の彼女が感じている感情に激しく戸惑いを覚えているのでは無いだろうか。空が流した蒼い涙の広い溜まり場に映る美しい月を見ていると自分の目から優しい液体がこぼれ落ちてくる。彼女に教えなければならない。貴方は…)貴方は…優しい。僕なんかより優しいよ。貴方は弱くない…強いよ…美しいよ。(静かに…然し荘厳に。月を見ていると何故か止まらない泪を必死に堪えながら。口角を上げなるべく明るく言った。   (8/4 02:12:01)