この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ゼダス&ドクター

リナリア、或いはアセロラの萌芽に

ガエリオ/ゼダス > (暑い。_____…陽射しもそうだが、何よりこの人の数。…ビーチの入り口で遠目からイベントブース諸々を眺めているだけなのに汗をかきそうだ。…というより、僕の上下黒という色合いも良くないのか?これは…。何処ぞの居候が『行くならこれを着ろ』と言わんばかりに畳まれ置かれていた水着。最初こそ下だけであったが…無理矢理に話を通して上も頂いてきた。着慣れない衣類は常に不満が付き纏う。下はシンプルな膝程度までの長さの黒の水着…加えて上着はラッシュガードに似たチャック付きの少々締まりのある所謂僕個人の露出対策。決して全力の海遊びの為とかではない。胸中間ほどまでチャックを下ろしておこう。…砂浜で干からびたら笑い者だ。)   (8/2 13:58:25)
ガエリオ/ゼダス > 『……。まぁ、平常運転…ですよね。仕事してない方が似合いますし。あれは。』(入り口からでも適当な柵に背をつけて腕を組んでいれば見える主催の姿。声を張って人に包まれて。…軍にバレたら問題では?とは思うが…まぁしかし、あの主催兼居候の男って本当…堅気の仕事が似合わない。相変わらず“楽しければそれで良し”を貫かせておけばいいさ。あれで本人の言う伝説ってのになるかもしれないし。…さて、そろそろ待ち合わせた人も来るだろうか…。いや、本来なら司祭の下まで連れて行ってくれた礼も兼ねて“迎えに行く”べきなのだろうけど…現地集合なのを許してほしい。 僕に高貴な貴女をエスコートするのには…ひとつ心の準備をする時間が必要な気がするんだ。一瞬で庶民が貴族の手を引けるわけもないんだから。)   (8/2 13:58:37)


ひよ。@ドクター > 「正気の沙汰──とは、とても思えないですね。全くもって」耳には打ち寄せる漣の音、視界には太陽の温かな、いや暑い、そんな光を反射して輝く真白い砂浜、嫌気がさすほどの真っ青な海、行き交う人々。本来、カーテンを締め切った部屋に篭りっぱなしで、凡そすらも昼夜の感覚などは到底持ち合わせておらず、ただ、己のやりたい事を貪欲に貪る彼女が、如何にして、こんな、彼女をよく知る人物であれば口を揃えて“場違い”ともいうべき場所に、だが彼女は居るのだろうか、事は数日前に遡るが、何でも彼が、上司に当たる技師ゼダスが直接に招待をしたのであるから、彼女が不思議に思うことも尚更であろう。加えて、斯様なことを実家の者に伝えようものならば、ではこれを、なんていって、ある“装い”を何処からか引っ張り出してきたものである。尤もそれは、服というには薄く、何より、如何せん肌が出過ぎてしまうのだから、尚の事彼女は厭わしくすら感じてしまうのだろう。   (8/2 14:55:23)
ひよ。@ドクター > いくら、腰布で下半身の大半を覆えるとはいえ、いくら、それを用意したもの曰く、なるべく肌の出過ぎないものであるとはいえ、だが、普段から決まって同じような、露出なんて意識などしないような、洒落などに頓着しないような装いをしているからこそ、余計に、気が気でならない。彼女は故に、思う。何故、このような服装で人は夏の海に快楽を見出すのだろうか、わからない、きっと、生物的な本能か、では、きっと、そんなものはとうの昔に捨てたと、そういって宛ら自己暗示ににた何かを、ぶつぶつと心底で唱え続けるのだけど、少しサンダルで砂浜を歩いた先に、見慣れた、白銀の髪で片目を隠した人物がいたので、彼女は帽子の大きく広がった鍔を押さえながら、だが、特に急ぐ様子もなく、寧ろどこか厭世的にも思える目付きで、声を掛ける。   (8/2 14:55:35)
ひよ。@ドクター > 「──ミスター。貴方一体どうして、こんな辺鄙なところにわざわざ招待するですか。日光が鬱陶しいですよ」片手に日傘を差し、簡易的な影を作りつつも、だがそのためか、黒く目元についた隈はその存在を控えめにし、片耳に掛けられた浅葱色の髪が、不意に吹き抜ける風に揺らされて。   (8/2 14:55:46)


ガエリオ/ゼダス > (海の匂いが鼻につく。嗅ぎ慣れない匂い…というか。いや、ただ単に僕が外に出る事を知らなすぎた故か。普通ならもっと…こういう場所は楽しむものなのかな。…ビーチを走る子供のように。____分からない。陰と陽なら確実に陰な僕には子供のようになるなんて事。…呼んだはいいけど、どうしたものか…。…都合が良い事を思うようだけど…僕の機械技術を今だけコミュニケーション能力とやらに転換し当てたくなる。一応詫びの気持ちも込めての誘いだったんだ。…でも誘った後何をすればいいか分からないとか。情けない奴。…こんなだったかな、僕。もう少し自分に自信があるはずだったのだけど。…そう、己との葛藤に似た何かを心の内で繰り広げ続けていれば…眉も下がってくる。しかし、周りの声が混じっていながらも…聞き慣れた声が僕の耳へと入ってくれば…表情は何時も通り無表情…ポーカーフェイスにへと返るだろう。)   (8/2 15:33:47)
ガエリオ/ゼダス > 『_____ま…まぁ、知り合いの様子見を兼ねてだったんです…。とりあえず…来てくッッ_____……。…れて、…ありがと、ぅ…ございます……。』(それは不機嫌にもなるだろうね。僕らに此処は似合わない。じゃあ何故招待したと言われたらそこまで。…ここは一つ竜灯に盾になってもらう。宿泊費代わり…だ。…組んでいた腕を開け、左腕は腰にでも添えながら右手の人差し指をたて、己の頬に指を当て小さくかくように。その…貴女から向けられるその視線。眼を見なくとも少し受け難い。…だが、だからと言って呼び出した手前お礼も無しとはいかないだろう。チラッと日傘を持つ貴女に眼を向けた時だった。どうせ貴女の事だ。暑いだろうと何時ものシワついた何かを身に纏うとばかり。…その考えを見事にぶち壊された。)   (8/2 15:33:59)
ガエリオ/ゼダス > (全然乗り気じゃ無かったよね?開幕から。…なのになんでそんなに肌を晒している。…傘のおかげで妙に目元の隈も薄い気がするし。というか本当に、肌。___鈍感に鈍感な僕でも少し勘違いしそうだ。もしかして海が好き?まさか。…絶対ない。…直視出来ない僕も僕だ。向けた眼は一瞬で離し前をむいていた。右眼がぴく、ぴくっと。震える。見慣れた相手の特殊な格好って何故何か…よく分からない感情を一撫でさせられるのか。…このままでは前回同様顔を赤くして司祭送りの刑に処される。…一足先にビーチへ向けて…サンダルで砂を踏みながら歩みを進めれば。うっすら、本当にうっすら色の変わった頬のまま。)『…と、…とりあえず……付き合って、下さい…。___…止まってても…ですから…。』   (8/2 15:34:06)


ひよ。@ドクター > 「……あ、ええ。それは別に構わないですけれど」いくら日傘を差しているとはいえ、足元の砂浜は灼熱の陽光を浴びて、きっと鉄板のように熱いことが伝わってくるし、想像に容易い。加えて周囲からはアルコールの香りや、行き交う人々の声なんかで、とてもではないけれど、落ち着ける場でないのは間違いないもので、彼女は今日という日とはまた対照的な、じとりとした瞳を相手に向けてみせる。普段は、こういった私用で人を呼びつける彼ではないし、加えて、今回に限ってはドクターそのものが対象であるのだから、彼女はより一層に、それが重大な用事でなければ、いっそ何処かの日陰に腰掛けて、ひとりで図面でも眺めていようか、いや、もう、王都にも戻ろうか、こんな暑く、煩く、気の散るような場所には、そう長くはいられないのだから、と。   (8/2 15:54:22)
ひよ。@ドクター > 片手に持った日傘に、もう片手を添えて、両手で持つ。肩に添え、斜めにして。その風貌こそは、宛ら夏日を満喫せんとする令嬢そのものであるが、どうだろうか。漂う雰囲気は、しかしそうは語らずに。ふと前へ進む相手を、急がず、だが、送れずのペースで追いつつ。「一体何をするんです、ミスター。私は特段ここでやるべき事はありませんですし、それは貴方も知っているはず。だのに、私を呼んだということは、私がいなければいけない理由も、きっとあるんでしょう」冷ややかに突き刺さるようないつもと変わらない、どこか、ぶあいそな声色で、尤もそれが平常運転なのだろうけれど、相手に問いかけ。   (8/2 15:54:40)


ガエリオ/ゼダス > (まさか別方向から暑さが追ってくるとは。…想定外も想定外。…やっぱり引きこもり生活で大半を過ごすと疎い面が大きく見えてしまう。…だがマイナスマイナスで考えていても始まらない。ここは一つ思い切って…。…)『…ぇ…??……えぇ…。…まぁ。』(そう、一歩先で考えてたとき…少し歩いた所でだ。貴女から向けられる問いかけ。勢いのままに答えはしたが…、……“言えるはずないでしょ”。…散々な事に付き合わせたからお詫びに一つこうした場を設けたなんて。…どうにかして流したい、…流したい。貴女の問い掛けそのものが今や刃になり掛けている。まずい。…何処か方向転換しなくては。…指先を顎へ。…辺りを見回す。お酒…ないな、食べ物…いや、ないな。……ぁぁ、それならば。)   (8/2 16:19:32)
ガエリオ/ゼダス > 『___そうだ。…暑いですし、飲み物でもどうでしょう…?ドクター。コーヒー…お好きでしょう?』(これしか見つからない。一時凌ぎ。…貴女の的確な問いかけを何とか掻い潜るには。…あれを何発も何発も受けたらそれこそ…結局爆発しかねない。あと、自然と貴女に別の意味で慣れる必要がある。…そもそも、水着というものをあまり見た事がないのだから尚更。…幸い屋台的なものはそこそこに立ち並ぶ。…振り返り銀髪を靡かせながら顎に当ててた指を横へピンっとたて提案を。…そして眼は貴女の瞳へ。眼を見るならば何とか…なるが、少し視線が揺れかけるのは…意識のしすぎか。…いや、寧ろ警戒…?)   (8/2 16:19:42)


ひよ。@ドクター > 相手がドクターを見返り、そう指を立てて提案するものだが、彼女の影の薄らとかかった琥珀色の瞳に注がれる、深紅の瞳は、確かにしかりと目を見ているのだけれど、どうにも、またいつもとは違う雰囲気を、ドクターは感じているようだった。そもそも、先のドクターの問いに対してがそれならば、私は、わざわざ暑いところに斯様な薄着で出て、わざわざ珈琲を口にするために呼ばれたのだろうか、刹那、ドクターはそう考える。しかし、彼の言う通りに、暑いのもまた事実であり、ずっとこんな場所にいようものならば、それこそ、干からびて死んでしまうのかもしれない。それはドクターが日光に慣れていないという理由もあって、或いは一般人よりもより深刻な問題かもしれないし、現に、ドクターは多少の渇きを、密かに感じ始めているものであった。「ええ、まあ……そうですね。人にとって水分の不足は死活問題です。しかしミスター。人の心配ばかりしないで、少しは自分のことも心配したら如何です。先程よりかは、幾分かましになりましたけれど。若干ですが顔が赤いです、熱射病の類かもしれないですよ」   (8/2 16:56:26)
ひよ。@ドクター > 合うのだけど、すぐに相手の方からぷいと視線を逸らす様、また、夏の暑さにやられたような肌の火照りを見逃さず、そう“倒れる前に水分は取るです”なんて促しつつ。「──なんなら、私が調達してくるですから、日陰に居たらどうです? ミスターは何をご所望ですか」尤も、こうも暑いと食欲なども減退するし、珈琲は尚のこと、アイスであれどもどこか温かさを連想してしまってやまない。であれば適当なものを調達すればよいかと、結局は水分補給という目的さえ達成してしまえば構わないのだからと、そう相手に問いかける。平然と、特別な意図なんか、どこにもない、いつものドクターと何ら変わらない様子で。   (8/2 16:56:39)


ガエリオ/ゼダス > (ばれている。…いいや、仕方ないと言えば仕方がないのか。…貴女の部屋のように暗くはない。寧ろ逆。若干の赤みすら目立って見える事実。…勝手に自分で角に追い込まれているネズミのようじゃないか。…僕は。___)『……っ、そう…でしょうかね…。症状は見えませんが体温の上昇は感じられますし…陽射しが今日は強いから尚更…』(…なんて、貴女の指す通りのように。実際の病は僕の慣れなさ諸々によるものだ。たててた指…手を広げれば己の首に。前回とまるで変わらない。…いいや、本当…今回は別件…と言えば別件かもしれないが。ふとパラソルの差された白い椅子が二つ設置されたスペース。そこに揺らぐ視線を向けつつ)   (8/2 17:25:22)
ガエリオ/ゼダス > 『…じゃあ、お願いします。……ドクターは僕の好みをよくご存知かと思いますから。…お任せしますっ…、あそこに、居ますね?』(僕の好みの為に振り回すわけにもいかない。…しかし、無理をすればバレる。最近何度も経験した。なら…そこまで探さなくてもいいようにと導き出した決断。…本当なら僕がと行くべきだが…もしそうしても貴女は日陰に居てと言うはず。不覚、また格好悪いところを。…パラソルの方を指差しては位置だけは伝えておこう。その後、調達は貴女へ託せば僕は一人先に日陰の椅子へと行っておこうか。)   (8/2 17:25:34)


ひよ。@ドクター > ただ短く、“わかりました”なんて返せば、相手が日陰へと歩いていくその姿を認め、そうして彼女自身は幾つか立ち並ぶ露天へ赴くのだけれど、中々に嫌な人の多さであって、少しでも気を抜けば、或いは人の波に押し流されるのかもしれないから、海ではなく、そんな酷く暑苦しい波に入り込んでしまう前に、邪魔だろうからと日傘を畳む。頭は鍔の広い帽子で影ができるのだからずっと良いけれど、だが、肩や腹部に射す日光は先ほどより一段と強く感じられ、周りは人だらけ、それこそ、本来であれば来ないような場所だのに、自らがそんなところにいることが不思議にも思える。数度歩いた後に、露天に辿り着けば、数人の待機列の最後尾に並び、数分暑さに耐える。軈て自らが先頭となった際に、その店先に並べられた、やけに色とりどりで毒々しくも思えるような糖液のサンプル、それが目に入り、では、彼はどのようなものが好みか。甘いものであれば、全て受け付けそうではあるが、ではそれこそ選択に困る。   (8/2 18:16:10)
ひよ。@ドクター > この際だからと、彼女は自らの独断と偏見でその内からひとつを選び、“これを、ひとつ。”と。原価量に対して嫌に高く設定されているような気がする値段を不思議に思いつつも、相手に硬貨を渡して品物を受け取り、くるり振り返れば、白布に蒼穹を染め抜いたような腰布が靡いて揺れる。視線の先には小さくパラソルと、それに伴う日陰があって、確かにそこには先程言った通り相手が休息している。再び人の中に潜り込み、半ば押し流されるようにそれを抜け去れば、はあ、と溜息を零しつつも相手の方へ向かおうか。パラソルの日陰に入り、“戻りましたよ、ミスター”と声を掛けつつ、彼女自身、隣に腰掛ける。   (8/2 18:16:23)
ひよ。@ドクター > 長らく日陰にて人生を謳歌した彼女の肌は真白く、だが、決して血色は悪くはない。小さく薄めの唇で、容器に挿さった細めのストローから糖液を喉奥へ落とし込む。特に何も感じることはない、強いて言うならば少し、渇きがましになったくらいだろうか。そうして暫くした後、さも当然のように、何も気にすることなどないようにそれを相手の方に差し出しつつ。「──はい、ミスター。貴方もどうぞです」帽子の鍔を押さえつつ、片手で、視線を横に、相手へ流しながら。普段と変わらない声色で。   (8/2 18:16:34)


ガエリオ/ゼダス > (やっぱり…日陰となっただけで一気に涼しくなる。……本当に熱射病に片足を突っ込んでいたのかもしれないくらい。…頬の熱がすーっと引いていくのがよくわかる。…思えば…目的を同じく…僕の科学の道を見せるため共に歩いている2人という、そういう関係なのに何故僕は“格好をつけよう”としているのだろう。部下相手…だからかな。…男性という性別だから、かな。…『はぁ……』と、一つ…大きくため息をついた。僕の中の感情…それは僕しか分からないはずなのに。…僕すら分からなかったら誰が分かるのか。“困ったバグ”だ…。背をつけ、脚を伸ばし…遠目に海を眺めた。…景色に何か感じるわけでもないけど…、時間だけは。…あっという間に経つもの。)『…お疲れ様です。ドクター。…大変だったでしょう…』   (8/2 18:56:36)
ガエリオ/ゼダス > (貴女の声が聞こえれば視線を隣に座った貴女の方へ。やっと…やっと馴れてきた。貴女の姿にも。…もう貴女から発症する熱射病が重くなる心配はないはず。…僕の事より、貴女のことだ。…人混みにいる印象が一切ない貴女が露店に並ぶ。たいへんな重労働をさせてしまった。つい眉を少し下げ、貴女に労いの言葉諸々を投げ掛ければ。)『……?』(あれ、ものは。……つい体勢を起こしてしまう。…買い忘れた…のかな。貴女が糖液をストローを用いて喉に流す姿を見つめれば…『またお願い』だなんて言わないし…僕が行こうと言葉無しに腰を上げようと…した時。)   (8/2 18:56:46)
ガエリオ/ゼダス > 『________は……っ…?』(当たり前のように…資料を流すかのように向けられた糖液。…両手で容器を包むように受け取れば…座ったまま…じーっと…視線は既にストローを見つめていた。…しぇあ???…しぇあなんですか???______顔を赤くする前にフリーズしていた。今。…し、しかし。……【『新しいもの、買ってきますよ…』】と僕が言い出すのもある意味…彼女の努力を潰すようで失礼にあたる。…でも、口をつけたら…それこそ。…ぁぁ、言わずとも分かるでしょ??……ストローの真ん中を左手の人差し指と親指でつまみ…小さく口を開ける。…ストローをゆっくりゆっくり寄せるものの…近づく程に脳裏に浮かぶ先程の貴女が飲んでた姿。…や、やっぱり僕には無理。ハード過ぎる。…でも。_____思い切って、口で本当に少しだけストローを挟むのだ。その瞬間…蝋燭に火が灯された様に先程とは段違いで顔を真っ赤に染めた。……思考が、回らない。_____というか、この技師…口をうっすらつけたまま飲み物を吸う事なく…貴女の前で再びフリーズするのであった。)   (8/2 18:56:54)


ひよ。@ドクター > 「色々と見てみましたが、私はそれを飲んでみたくなったので。ミスター、どうせ甘いものであれば何でもいいでしょうから。同じものを飲むのなら、ひとつで十分だと思った次第ですよ」自然に渡し、そうして相手は、自然に受け取る。それこそ、普段のやりとりのように円滑だったけれど、だけど相手はすぐに時間が止まったように硬直してしまう。どうしたものかと、彼女は数秒様子を見ているけれど、やはり動かない。固まったようだ、石像のように。口に合わないのか、いや、彼はまだ、飲料自体を口に含んでなどいない。そうやって、想定し得る原因を脳裏で模索しているうちに、彼は縮こまったように小さな動作で左手を動かし、ストローの中腹を押さえて、その先端、ほんの少しを唇に挟める。だが、中々に奇抜な色合いの、砂糖を溶かしたように甘ったるいその液体がストローの中を逆流し、相手の口腔に落とし込まれる様子はなく、むしろ、ストローに手を添えつつ、咥えたままに静止している。   (8/2 19:17:06)
ひよ。@ドクター > 膝を抱えるようにして、相手の隣に座るドクターは、膝と腕の合間に顔半分を埋めつつ、琥珀色の瞳を上目に遣いつつ、横の彼へ視線を注いで。「……ミスター。それ、飲めてます?」と、“あの”なんて声を掛けながら、飲料の入った容器を指先でとんとん、と突いてみて。   (8/2 19:17:18)


ガエリオ/ゼダス > (吸ったら、吸ったらもっと間接……に(既になっている)間接……になってしまう(既になっている)。…これを、吸うのか。…技師の仕事をしてて此処までの壁に当たるのは久々。寧ろこれをどう超える。…というかフリーズとは言ったが僕のフリーズは本物のフリーズだ。呼吸すら止めている。…容器にとん、とん。と…僅かな衝撃が走り糖液は震える。…スイッチを入れられたように眼をパチパチと。真っ赤な顔のまま一度ストローから口を離せば…)『ッ…はァっ、…!はぁ…、……んんッ、…ぃぇ…ま…まだ…。……ぁ…ぁの…っ…』(呼吸をまずは整えよう。そう、整えるんだ。…よし。…そのまま貴女に眼を向けるものの…貴女は至って平常。というか様子を伺っているようにすら見える。僕はそれに押され気味に眼を細めるしかなかった。…これ、こうやって口づけを渡すのは当たり前なのだろうか?ウェンディアでは流行っているのか?……まさか。僕らって人達は流行とかに流されない我流だろうに。)   (8/2 19:38:33)
ガエリオ/ゼダス > (…顔色ひとつ変えてない貴女が不思議で不思議で僕は仕方がない。______いいや、待て。【貴女は誰も口をつけていない物を平然と飲んでいた】に過ぎない。…今、一応僕は口をつけた。これに。悪魔的力を持つストローに。…いくら一つで十分と言っても…ね??……貴女にストローの飲み口を傾ければ、グッと押すように。容器を貴女へと差し向けた。受け取れと言わんばかりに。)『……もう一口、……どうぞ、ドクター…。___嫌な顔、してませんでしたよね……。』   (8/2 19:38:46)


ひよ。@ドクター > 「……あの、ミスター。ただ飲むだけで、それほど呼吸が苦しくなるものです?」水の中に呼吸を止めて潜っていた人が、息を継ぐために水面に顔を出したかのように、止まっていたと思われる呼吸を再開する相手は、ただ飲料を口に含むという、至極日常的な行動にはとても釣り合わない。ゆえに、彼女はそう体勢のひとつも変えず、横目で相手を見据えたまま、どこか心配するような、いや、怪しむような声を掛ける。どうしたものか、その姿を暫く見ていた彼女ではあったけれど、軈て相手は、結局一口も飲まず、ただストローに口を付けただけで、容器をドクターの方に。ストローの先を傾けて、グイと寄せるように。普段でこそ、多少は頑固というか、頭の固いところはあっても、だが強引な真似は見せない相手だけれど、今日のそれは少し違って、まるで何かをひた隠しにするような、誤魔化しのようにも感じられるだろう。「……あ、結局飲まないんですね。もしかして嫌いでした、“アセロラ”は?」   (8/2 20:17:17)
ひよ。@ドクター > 主に温暖な地域で栽培される深紅のそれは、尊華で見る“さくらんぼ”ににた風貌こそしているけれど、実際にはキントラノオ科とバラ科であり、分類学上はかけ離れた存在である。品種によって酸味の強いものと、甘みの強いものに分かれるが、今ドクターが口にしているものは、やや、酸味の方が強いものを用いているようだ。相手が差し出した容器、ストローの先は近く。「あ、私はこれ、甘めだと思うんですけれど。もしかして、ミスター。酸味はダメでしたか?」なんて推測の声を零しつつ、変わらずに“両手で膝を抱えるような体勢”で“顔だけをそれに近付けつつ”、そっと“ストロー先を薄桃の唇に付けて”は、透明なストローの中を紅色の液体が逆流していくのが見える。少しだけ飲んでから、ハッとしたように口を離しては相手の方を向き直し、こう。「──あ、ダメです、ミスターの体調を案じて買ってきたんです。ミスターこそ飲まなければ、意味はないじゃないですか」やけにそわそわしたような相手に対して、少しばかり早口に。   (8/2 20:17:27)


ガエリオ/ゼダス > (解答を口にはしない。…少し俯くだけ。_____“ただ飲む”だけなはずあるかっっっ。貴女が口をつけた所を僕が同じように口をつける行為、これの何処をどう見たら“ただ飲む”なんて表現に至る。分からない、僕はとっっっても分からないよ。…しかし、今答えは明かされるはず。僕にした行為がどういったものだったか。その身をもって貴女が教えてくれるはずだ。…)『…まさかっ…。そんな事…ありませんっ…。____…酸味も、…すこし…くら…、いなら……ぁ……』(…貴女が気を遣って買ってきてくれたのはしっかり理解している。苦手だからとわざわざ口には…流石にしない。…さ、はやく手にとってと待っていた時だ。…貴女は手を動かす素振りは見せず…顔だけ寄せれば僕に持たせたまま吸ってみせるではないか。…その光景の何とも罪深い事か。)   (8/2 20:47:37)
ガエリオ/ゼダス > (この人は何も気にしてはいない。しかも…見慣れた顔なのに、姿や行動から妙に何時もよりも女性らしさが僕の目からですら感じられる。…というより、俯いていたはずの僕がいつの間にかその光景をただただ見つめていた。…もう赤のインクはない。…これ以上赤くはならない。…ストローの内を通る液体を仮に足したって変わりはしない。…夏の暑さより別の猛暑が僕を襲っている。)…『……は……はぃ…。ドクターっ………いた、…だきます……。』(完敗。…意識せず貴女は僕を倒した。___…もう、腹を括るしかない。…というより馬鹿みたいに意識して、僕は一体なんなんだ。…ストローの向きだけ変えれば、先程よりは早くとも…再びゆっくり口でストローの先端を挟む。…その後…ストローに眼を向けつつも、…メーターがノロノロ上昇するかの如く吸い上げに対してゆっくり糖液は内部から上がって来て。やがて僕の口にへと流された頃には…酸味とか甘味とか、そんなもの詳しく感じる余裕は微塵も無かっただろう。)   (8/2 20:47:56)


ひよ。@ドクター > 「それでいいですよ」相手が何やら觀念したような様子でストローを口に含み、鮮やかな赤色の飲料を、だがゆっくりと、水銀の温度計がじわりじわりと上がっていくように遅く飲んでいる様子を見つつ、口元は自らの腕と膝に隠れてこそ見えないけれど、ドクターはほんの僅かに瞳を細めた。ドクター程ではないにしろ、それでも彼はまだ色も白い部類ではあるだろうし、まずこのような場は得意でないだろうから、自分自身が日光に弱く、どの程度居座れば倒れる危険性が高くなるのかの凡そを推測したドクターにとっては不安因子でしかなかったのだが、それを何だかんだで取り払えたようで、そこから来る安堵の溜息なのだろうか。今でこそ二人はパラソルの影で羽根を休めているからよいけれど、一歩前に出ようものならば真夏の灼熱が肌を焼き、暑さに伏すことになる、少なくとも彼らにとってはそうだった。   (8/2 21:13:42)
ひよ。@ドクター > 遠くで海に入り、騒ぎ立てる人々、酒を呷り競い合う人々など、その満喫する手段は多様であるから、また彼らのような過ごし方だって、きっとよいものなのだろう。時折吹く風が度々、ドクターの帽子の鍔を、浅葱色の髪を揺らし、ふとそれに乗せてリナリアの柔和な香りが流されるだろうか。片手で揺れ動く鍔を押さえつつ、ちらりと横目で相手を見やる。「──それで、結局ミスターは私を連れてきて何をしたかったんです? 思い返せばまだ、何もしていないと思うのですけれど」思い返せばまだ、こんな慣れない場所へやって来、ただ飲料をシェアしただけ。しかもこれは、彼も不本意といったところ。では彼は一体、何のために来たのだろうかとふと思い出し、問いかける。   (8/2 21:13:59)


ガエリオ/ゼダス > (辺りの声は僕の耳に入ってこない。…目の前のことに精一杯だから。こくこく、と…喉を鳴らし…水滴が容器を伝い砂へと向かって落ちていく。…ストローから口を離せば…何というか、今後ストローで何かを飲む度思い出してしまいそうな出来事が爆誕してしまった事に何とも言えぬ表情をしてしまう。…それと同時に…結局招待してはお世話に似たような事をしてもらって。…最後に行き着く先はマイナス点。____難しい…満足いく振る舞いを行うって言うの。…でも、現実を少し忘れていれたような時間が生まれた事……少し、嬉しかった。風が僕等を突き抜ける。…その後、貴女から逃げ続けていた問いを向けられれば。)『……。_____…貴女のお部屋で大切な資料の位置をずらすわ、司祭の元へ運んでもらうわ…迷惑、沢山かけてしまいました…。せめて、僕なりにお詫びがしたくて此処に貴女を呼んだんです…。』   (8/2 21:50:02)
ガエリオ/ゼダス > (答えれるはず、無かったけど。もう逃げる手段が見つからない。…両手で容器を持ち直しながら、視線をそっと海辺へ。)『……ドクター。僕と貴女は生まれが違いますから。…貴女が思ってる以上に。……でも、僕なりに考えてやってみました。…でも…結局失敗…。貴女に飲み物を買いに行かせたり…気を遣わせたり…。…楽しんで貰ったりするっていうのは…難しいですね…。』(不慣れって言うのは…本当にね。…前にもこうして貴女に打ち明けた事、あったかな。…僕が貴女を理解出来ないと帰り道で告白して。あの時、貴女はそんな言葉にも自分の意思の籠もった言葉で返してくれた。僕の弱い面を見て幻滅する事なく。…揺れる蝋燭を消そうとしなかったから。)   (8/2 21:50:12)


ひよ。@ドクター > ふと、彼女の脳裏に以前の光景が思い浮かんだ。書類を届けに来た彼が、自らの部屋の書類を勝手に拾い集めたり、挙げ句、落としてぶち撒けてしまったりしたことが鮮明に浮かび上がってくるので、思わず合点でもいったように少しばかり頷いて、だが、数秒の後には何事も無かったような表情で相手の続く言葉を耳にしていた。確かに、あの時のドクターというのは少しばかり腹が立っているような気もしたし、尤も、途中から虚無感に変わったのだけれど、それでも確かにドクターには疲労感を与えてしまっているし、何より彼を本部の司祭のもとまで連れたのだからなおさら、彼がそう思うことも何ら不思議ではなかろうに、その結果がこれだというのだから、おかしくて、ドクターは思わず失笑してしまう。インドアの科学者を海へ連れ出し、どうしたかと思えば途端に顔を真っ赤にして、こうして二人して日陰に駆け込むようにして、ただひとつ飲料を共有しただけ。   (8/2 22:19:51)
ひよ。@ドクター > 加えていうなら、それを購入したのもドクターであるし、これでは、相手がドクターにもてなされていると言ったって過言ではないだろう。「ええ、そうですね。ただその件──ええと、これを買った事に関しては、須らく私の独断です。まして、私は先刻まで貴方が私を連れてきた理由、知らなかったですから」水滴の滴る空になった飲料の容器を指差しつつ、膝を抱えやや前のめりになっていた姿勢を起こし、脚を折って座り直す。純白と蒼穹の、宛ら夏場の晴天のような腰布の隙間から、やけに色白い柔肌が覗く。視線はすでに相手の目線から外しており、ただ眼前、広がる真っ青なそれを見ながら、同じストローを確かに共有したその唇を小さく開きつつ、……。「──ですよ」刹那、宛らその空間だけを残し、周囲が時の牢獄に囚われてしまったかのように、彼女の耳に周囲の喧騒は届かないし、それはきっと、相手にとっても同じなのだろうが、しかしぽつりと呟いた声は、透明すぎるがために直ぐに周囲と同化し、見えなくなる。   (8/2 22:20:16)
ひよ。@ドクター > ふと、ドクターは自らに視線を向けられるような感じをした。そうして、再び言い直す。「いいですよ。私も、こんな風に招待されて何もせずに帰るというのは、癪ですから」白い帽子を取って両手に持ち、それを自らの膝上に乗せる。宛ら、炊き篭ったリナリアの香を鼻にするように、ふわりと心地よい香りが、辺りに届いたのかもしれない。片手を離し、自らの髪を整えつつ、横目に琥珀を紅玉に被せ、では、煌めくような砂浜は金剛、深い海は瑠璃で、景色を切り取れば、色とりどりに宝石を詰め込んだ、真夏の小さな木箱。周囲には行き交う人々、ここでは彼の“名”は呼べず、だが彼女は人差し指を自らの口元にあてがって、夜、眠りにつく者に対し“おやすみ”を告げるように、小さく囁く。「では──ハーメルン。……せめて帰るまでに一度は、おもてなししてくれると、私も……嬉しいです」(『リナリア、或いはアセロラの萌芽に』〆)   (8/2 22:20:53)