この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

董&火津彌

火と庸人

ゑゐりあん/董 > 全く…調子が狂うなぁ…(今炉と別れてから少し後…。董は人通りの少ない道を一人寂しく歩いていた。先程今炉に言われた言葉が未だ胸の中で反響するのだ)あー…。ほんっと最悪…。…考えないようにしようって決めてたのに…(なんて言っていると、正面から酔っ払いの中年が三人ほど歩いてきた。そして先頭を歩いていた男が突然董にぶつかってきたではないか)わっ「あ゛ぁ~?んだてめぇ…。ナにぶつかってんだごらぁ!」…チッ(酒臭い男に絡まれ舌打ちをする董。すぐに刀を抜こうとしたが、先程今炉を傷つけてしまった感覚が未だ残っており抜刀できない。普段なら背中の棒を使うのだが、狭い路地ではそうもいかない。どうしようかと悩んでいると、男たちは董を取り囲みはじめ、董にぶつかった男が董の胸倉をつかんだ)「なんか言ってみろやごらぁ!!」(男は酒臭い息を吐きながら董に向かってそう叫んだ)   (7/25 12:35:14)


マリア/火津彌 > (尊華の夏は、蒸し暑い。)「はぁ……。」(最近まで居た太陽の国ウェンディアは建物一つとっても陽当たりが良くなるように建てられているようで、どこへ行ってもお天道様の気配を感じた。燦々と照りつけ、石畳に反射する陽光。そこは確かに炎天であったはずなのに、何故だろう。あの国に比べて、この国の曇り空がより暑苦しく感じるのは。蒸れる仮面の下で細く長い溜息を吐き、首元の第一釦を外しながら火津彌は日陰を求めて狭い裏路地を縫って歩いていた。『そうさね、火津彌お前暇だろう? ちょっと王国に偵察に行ってきたらどうだ。今なら大手を振って王都を歩けるぞ、序でに嫁でも探してこい。』   (7/25 13:28:04)
マリア/火津彌 > ――ふと、頭を過ぎったのは、かつて上司に掛けられた言葉。中将、すんませんな。そうしたいのは山々でしたが、どうにも暇でなくなってしまいましたわ。自嘲気味に胸中でそう、独りごちる。あれから三年、何の〝収穫〟もないままたびたび帝國に呼び戻されて。憲兵としての仕事はもちろん、近年はイモータルとやらの対応もあり、暢気にそんな事をしていられる状況でもなくなってしまって。この狭い日陰の道は、さながら彼の独身街道。そいつをまっしぐらに突き進んで、どこへ向かおうとしているのだろうか。)「……ん?」(ふと耳に飛び込んできた怒声に、ぴんと神経を張る。足早に声の方に向かえば、むくつけき男達が三人ほど、誰かを囲んでいる光景が目に入った。……やれやれ、仕事だ。)「おい、何をして…『なんか言ってみろやごらぁ!!』(火津彌の声は男の怒声にかき消された。あぁ、成程。話が通じる相手ではなさそうだ。腰に提げた火縄銃を抜き、くるりと天に構えて素早く詠唱をする。)   (7/25 13:28:40)
マリア/火津彌 > 「……〝狐火や、我が守護、稲荷の妖や。ねがはくは干戈に憑き給え……」(縄の導火線は、普通に点けるのでは考えられない速さでじり、と炭になってゆく。銃口を天に向け、結びの句を口にした。)「いざ。」(火挟を通過した瞬間、大きな爆発音と共に弾丸が天を閃いた。こちらを振り向いた男たちはぎょっとした目で、異様な狐面姿の軍人を捉え、そして恐れを成したのか二手、いや三手に分かれて尻尾を巻いて逃げてしまった。)「あッ、こら!待たんかい!」(今のは威嚇で、戦意を喪失したところをしょっぴいて調書をとるつもりだったのに。どちらを追うか迷った一瞬のうちに撒かれてしまい、とにかくは残った被害者を気遣おうとため息を吐きながら歩み寄った。先程は男に隠れて見えなかったが、ほんの若い女性ではないか。)「怪我はありませんか?……お嬢さん。」   (7/25 13:28:56)


ゑゐりあん/董 > …ッ!(突然の銃声。あまりにも突然の銃声に肩をブルリと震わせ驚く董。そして囲んでいた男たちは自分の背後に目を見やり、ぎょっと驚いた表情になり我先にと逃げだした。一体何事かと思い、同じ方向を見やれば、そこには狐面を被った異様な人影があった。その人影は男たちに待てと叫ぶが、もう遅いだろう。ともかく、一応は助かった。助かった…が)…なにしてんの(歩み寄ってきた狐面の男の胸倉を突然つかみ、低い声でそんなことを言う董)あんたも…私を弱いって思ってんの…?私が弱いって思ったから助けたの…?(先の戦いで嫌というほど実感した自分の弱さ。正直、あんな男三人、簡単に蹴散らせたと思う反面、何もできないのではないかという不安もあったのだ。今まで持っていた“自分の強さへの自信”が弱まってしまったのだ。董の中で、助けるという行為は“弱者を救う”という行為に等しいと考えている。実際、董に仕事を依頼してくる人間たちは皆、自分よりも弱そうな相手ばかりである。そんな考えと、自分の強さへの疑惑が重なり、この狐面の行為がじ”董が弱いと主張する行為”に思えてしまったのだ。それに対する苛立ちにより、董は狐面の男に突っかかったのだ)   (7/25 13:39:34)


マリア/火津彌 > 「………は?」(火縄銃をホルダーに仕舞いながら近づくと、自分よりいくらか身長の高い目の前の女性に、遽に胸ぐらを掴まれて思わず声が出る。上から刺してくるような鋭い視線に、影を落とした仮面の下の表情は豆鉄砲を喰らった鳩のように狼狽していた。)「あの、……え?何です?」(何が気に食わなかったのかと、視線を左右に彷徨わせる。常盤色の長い髪、軽装、矢絣の着物、小太刀と、なによりも目立つのは背中からはみ出た長い鉄棒。その容姿には、聞き覚えがあった。)「……お嬢さん、いや……お前!」(はっとして掴まれた胸ぐらを振り払う。どうやら相手を間違えていたらしい。)「昨晩うちの今炉少佐に絡んだのはお前やな。なぜそんなことをする、理由次第ではこの場でしょっぴいてやる。」(あなたの左手首を掴み、狐面を上へずらして素顔を見せた。火傷で爛れた顔があなたを逃すまいと睨むのを目にするだろう。)   (7/25 14:10:03)


ゑゐりあん/董 > …質問に…答えろ…ッ!!(困惑する相手にそう詰め寄るが、手を振り払われてしまう。しかし、それでもきっとにらみつける董。すると、相手の口調が変わった)…それがどうしたの。理由なんて…どうでもいいでしょ(なんて言うと、今度は相手がこちらの左手首をつかんだ。そして狐面をずらすと、そこにはやけど後の目立つ整った顔があった。思わずその火傷痕を見つめてしまうが、すぐに目をそらす)…ただ、強い相手と戦いたかっただけ。これで満足?…帝国軍火津彌少将殿(まるで叱られる子供のような態度の董は、相手の名前を述べる。相手をしようと思って様子を見たが、勝てないと感じた相手の一人である。そんな相手に見つかるとは面倒なことになったと思うと同時に、自分の弱さがより強調されるような気がして、なおも心がイラついていた)   (7/25 14:19:41)


マリア/火津彌 > 「……私の事も調査済みというわけか。」(字と軍部での地位を言い当てられ、眉を顰めた。今炉少佐の事も名指しで決闘を挑んだというから、ある程度予想はしていたものの、よく顔が解ったなと思わざるを得ない。拗ねたような顔を軽く見上げて、手首を掴んでいないほうの手を腰に当ててどう話したものかと鼻から息を吐く。)「強い相手と戦いたかっただけ、なぁ……質問に答えろ言うてたな、弱いと思ったから助けたんかて……そういう事か。」   (7/27 17:01:15)
マリア/火津彌 > (恐らくは道場破りのようなものなのだろう。何故そんな事をして自分の強さを誇示する必要があるのかと言う事をこそ問いたいのだがと思いながらも、『満足?』と言われた事には返事をしようか。)「あのなぁ。決闘罪って知ってるか?いや、傷害罪……暴行罪かな。うーむ……とにかくな、事情聴取させてもらおか。抵抗しなや、あんたよりタッパは低いかもしれんが、私も魔術師の端くれや。」(仮面を被り直し、少々威圧しながらあなたの手を引く。)「……はぁ、女なんやからしおらしゅうしとればええっちゅうに……」(最後に小さく漏れた独り言のような本音……これは間違いなく蛇足だっただろうが。)>おつうさん   (7/27 17:01:37)


ゑゐりあん/董 > …もちろん。いずれアンタとも戦うつもりだったからね(と強気な発言をする董。しかし、正直彼に勝てる自信がない。そもそも今炉と戦う前に彼のことを調べ、少将様子を伺ってみたが勝てる相手ではないと悟っていたのだ。そして今、彼と対面してはっきりと認識できた。こいつは、化け物だと。しかし、ここで臆すわけにはいかないのだ。だからこそ、虚勢である。しかし、どうやら相手には何も通じていないようで、あろうことか自分を連行しようとしていた。流石にそれはまずい。そうなれば実家にも迷惑がかかるし、なにより“伊丹家”であることを指摘されかねない。そんなのは、断じて御免である)   (7/27 18:18:41)
ゑゐりあん/董 > 断る…ッ。私はいかないね…ッ(相手の威圧感に恐れつつも、こちらも必死に抵抗をする。しかし、振り払おうと手に力を込めるが全く逃れられそうにない。どうすればいいか焦っているさなか、彼がふと、漏らした言葉が彼女の耳に届いた)女だからしおらしくしろって…ッ!私をバカにするのもいい加減にしてよッ!!(その言葉で激昂したのか、董は思いっきり力を込めて火津彌の手を振り払う董。そして、数歩下がって刹那と久遠を抜刀する)どいつもこいつも…私を弱い者扱いして…ッ!!私は…私は弱くなんかない…ッ!!(と、董は大声でそう叫び彼を睨みつける)見せてあげる。私の力…ッ(つい先ほどまで勝てないと思っていたのを忘れ、完全に彼に対して敵意をむき出しにする董。まるで、猛犬である)   (7/27 18:18:42)


マリア/火津彌 > 「はぁ……。」(突如として感情を露に激昂するあなたの姿を見て、人差し指と親指で眉間をつまむようにしながらかくりと俯いた。)「人の話、聞いとったか?」(火津彌から数歩離れて刀を抜いたあなたにつかつかと歩み寄り、間合いを詰める。少将の地位に登りつめたとはいえ、武器を手にした相手に油断は出来ない。人間なのだ、刃を突き立てられれば肌は傷つくし、心臓を刺されれば死ぬ。仮面の下は決して余裕とは言えない表情だった。油断は、できない。じり、と砂を踏む火津彌の靴があなたの靴先にこつんと触れた。……ルール無用の喧嘩殺法ならいざ知らず、お上品な『流派』に乗っ取ったまともな剣術の使い手であれば刀を振り下ろせず戸惑いを覚えるであろう、鼻先が触れる程の距離。あなたの胸の中にするりと入り込み、がちゃりと音を立てて素早く火縄銃を引き抜いて再び警告を口にする。)   (7/27 19:09:06)
マリア/火津彌 > 「お前を軍部に連行する。“ついてこい”。」(──強制力はなくとも、言葉は総て、広義の魔術。命令という形で、火津彌は目の前の人間の調伏を試みる。)「それ以上喚かんほうがええぞ。お前の言う通り、私は尊華帝國軍少将の火津彌や。ただのお巡りさんやない、殺しの専門家やで。この三年の間に平和ボケして戦争があった事すら忘れたか、尊華の人間は……。」「人、殺したことあるか?……もう一度言う、ついてこい。」   (7/27 19:09:37)


ゑゐりあん/董 > …ッ!?(昂る感情のままに刀を抜き、どう攻撃しようかと悩んでいたが、相手がこちらに近づき、靴先を自分の靴先に触れさせたではないか。その行為に戸惑い、攻撃できない董。更には)…お前…ッ!(着物の間に銃口を突きつけられてしまう。この距離なら避けることすらままならないし、それにこんな状況では魔法も使えないだろう。つまりは王手である。弾は入っていないが、頭に血が上った状態の董にそんなことを考える冷静さはなかった)ぐ…ぅ…ッ   (7/27 19:19:34)
ゑゐりあん/董 > (相手の目、言葉、行動、声色。そのすべてで察した。目の前の男は躊躇なく自分を撃つだろう。人を刀で傷つけただけで狼狽える自分とは異なり。董はそれを肌で、そして直感で理解した。これが…これが本物の“強さ”なのか?“戦闘”というステージにすら登らずに自分を敗北させるのか?)くそ…ッ(もはや董は、彼を睨みつけることしかできなかった。目じりに涙を浮かべ、恨みのこもった目で彼を睨みつけるしかできなかった。これが、少将。これが、尊華帝國軍少将…)火津彌ィ…ッ!!(ギリギリと歯を食いしばり、彼の名を呼ぶ董。そしてゆっくりと両手を上げ、構えを解く。強さを求めた少女は、本物の強者に“戦う事すら許されず”敗北したのであった)   (7/27 19:19:35)


マリア/火津彌 > (睨まれ、字を呼ばれ、敵意をばちばちとぶつけられている間も、火津彌は目線ひとつ動かさずに凛然と構えた。程なくして戦意を喪失したらしいあなたの姿を見て、ほっと息を吐くと、銃を下ろす。あとは、刀を仕舞ってほしいところだが…)「……強いだの弱いだのというのは、命を懸けた〝仕合い〟の上では意味を成さんよ。だらだらとやりあえるんは〝試合〟だけや。本来ならば決まるのは、ほぼ一瞬。終わればそこにおるんは強者と弱者ではない。勝者と敗者……いや、生者と死者や。意味があると思うか?」(諭すような口調で紡ぐ言葉は、『つまり、自分も死者になる可能性があった』という意味を含んでいたのだが、如何せん人に伝わる言葉を選ぶのが難しい。眦に涙を浮かべる姿を目にしてもなお、一般人相手にやりすぎたと省みる様な気持ちは一切湧き上がらない。どうもあなたは弱いと思われる事に躍起になって抵抗しているように見えるが、つまり、そう思っているならここまでしないと言うことなのだが……。相手があなたであろうとなかろうと、ただ敗者にならぬ為、勝者になる為に、火津彌は、どんな手でも使うだろう。)   (7/27 20:12:56)
マリア/火津彌 > 「……せやからな、その刀を仕舞ってくれんか。あー、女なんやからと言ったんは、その……つまり、うーむ……」(この頑固そうな娘を、どうにかして宥めすかして連行しなければ…。手袋をした手で後頭部をかいたあと、苦し紛れのようにぽつりと言葉を口にする。)「大人しゅうしとったらええ女やのに勿体ないっちゅうことや!よう見たら可愛らしい顔もしとるやんか。」(適当を言ったと言えばそれまでだった。ただ、口にした後ぼんやりとあなたの顔を眺めながら、『あながち嘘でもないな』と、そう思うのだった。)   (7/27 20:13:08)


ゑゐりあん/董 > …ッ(相手を涙目で睨みつけつつ納刀をする董。そして、「ほら、さっさと連れて行け」と言わんばかりの態度をとる。そっぽをむいてはいるが。そして、彼の話を、そっぽを向いたままに聞く董。そんなことは、自分が一番よくわかっているつもりだ。自分がやっていることに意味がないことも、そもそも自分が使用としていることは“本物の強さを求める行為ではないこと”も、理解していた。それでも董はこれしか方法を知らないのだ。ならば、そうするしかないだろう)   (7/27 20:31:21)
ゑゐりあん/董 > …なにがわかるの。…私の気持ちが…(気持ちばかりのお返しと言わんばかりに反論にもならない口答えをする董。しかし、次の瞬間、彼女の態度は一変した。火津彌の語った「可愛らしい顔」という言葉に、ひどく反応したのだ)な…な…ッ!?何言ってんの!?(顔を真っ赤にし、相手の顔を見てわかりやすく動揺する董。この年になって異性からそんなことを言われる経験は生まれて初めてである。…というより、今までにも「かわいい」とかは言われてきたが、相手は全て大人だったし、意味も今回の発言とはずいぶん違う。董はそれを理解しているからこそ、このような反応を見せたのだ。強さを求める少女は、反面非常に初心なのだった)て…適当言わないでくれる!?そんなので私がおとなしくなると思ったら大間違いなんだから!!(確かに大人しくなるどころか騒がしくなった。董は顔を赤くしたまま、再びそっぽを向く)   (7/27 20:31:24)


マリア/火津彌 > (見るからに顔を赤らめて取り乱し、騒がしくなったあなたを見て、火津彌は続く言葉を失った。おそらく初めに抱いたのは、驚き。)「……えっ?あ、あぁ……いや、まぁ……」(適当言わないでくれる、と激昂されては強く言い返せない。そこまで本気で言った訳じゃないとあなた自身が解っているのなら、そんなに真に受けて怒りだす事もないじゃないか。言葉にならない思いに混乱を覚えつつまごついていると、ふと耳に飛び込んできたのはからからと軽快な下駄の音。ばっと顔をあげると、視界に飛び込んできたのは鮮やかな赤のだった。)「おいっ!おい待て、うつけ!そう、お前やっ!」(赤い鉢巻がトレードマークの帝國兵のひとり。素晴らしいタイミングで通りがかった彼を呼び止め、あなたの両肩に手を置いて、ずい、と突き出した。)「今炉少佐に決闘を申し込んだ言う噂の辻斬りや。お前、暇やろ。軍まで連行して事情聴取せえ。」「頼んだで!」   (7/27 21:27:08)
マリア/火津彌 > (最後の一言は、返事も聞かず押し付けるように吐かれた。くるり反転し、反対側へすたすたと、火津彌は込み上がる妙な感覚を誤魔化そうと足早に歩いた。──えっ、なんなん。なんなん?あんなデカい図体しといて、あんな啖呵切っといて、そんなまるで箱入り娘みたいな。生娘みたいな。じぶんの立場解っとったんかな、あいつ。───ぐるぐると取り纏める事の出来ない思考が脳を蝕んでゆく。火津彌が今まで相手にしてきた、娼館の姐さんやら、しおらしげなご婦人やらに、あんな態度をとるものは一人もいなかった。だから、女はみんな、自分が美しい事を解っているのだと心のどこかで思っていた。それ以外の軍にも何人かいるじゃじゃ馬は、たぶん女ではないのだろうということも含めて。もちろん今までの人生、色んな人間がいた。いい歳をして本気でそう信じていた訳ではない。ただ、染み付いた垢のように抜けない性質として、あったのだ。だから、突然色を変えた目の前の人間をどのように見ればいいのか解らなくて。女なら、もっと優しくしていたのに、と。)   (7/27 21:27:26)
マリア/火津彌 > 「……。」(立ち止まって振り返る。──竜灯、お前ならどうする?いつものように『まっこと美人じゃの〜』か?──そう言われて同じように狼狽えるあなたを想像する。)「………チッ」(舌打ちひとつ。そして、また、日陰の道へ。)>おつうさん   (7/27 21:27:41)


ゑゐりあん/董 > (そっぽを向いていると、相手が応援…というよりは、通りがかった軍人を呼び自分を捕縛しようとした。突然仕事を押し付けられ戸惑う軍人。そんな彼の隙を突き、董は相手のつま先をおもいっきり踏みつぶす。彼女の靴は下駄とブーツを組み合わせたようなものであり、靴底には下駄の歯がある。そんな威力の凝縮された部分で思いっきりつま先を踏まれたのだ。そりゃ痛いに決まってる。軍人は悲鳴を上げ足を抑えてぴょんぴょんと飛び跳ねた。そんな軍人の隙をつき、董は逃走。…が、何かを思い出したように急に立ち止まり、火津彌の去っていった方向を向いてこう叫んだ)火津彌ぃぃっ!!!お前なんか大っ嫌いだぁぁぁっっっ!!!!(その声は、夜の帝都に響き渡った。きっと、彼の耳にも届いただろう。そして董は踵を返して夜の帝都に消えていった。どうして「かわいい」と言われあそこまで狼狽したかはわからない。…が、きっとそれは気のせいだろう。きっと、負けて動揺していたせいなのだ。董は心にそう言い聞かせながら、どこかへと消えていくのであった)【火と庸人】   (7/27 21:39:31)