この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ピグム&アーイディオン

朝と陽光、貴方の金切り声から

丼田/ピグム > (王国の都心にある、とある建物の一室。桃色や水色等で統一され、兎の置物やガーランド、ふかふかのクッション……などの可愛らしい小物などが多く置かれている。きっと彼女の好みなのだろう。その部屋はカーテンから差し込む、柔らかい光で満たされていた。太陽の祝福を一身に受けている幸福な女性、つまりこの部屋の主はふかふかの布団にくるまり、幸せそうに眠りこけていた。起きている時は完璧に整えられている髪の毛も、ふわふわとベットの上で踊っている。スピスピと寝息も立てて、一体どんな夢を見ているのだろうか。いつもよりも長い時間眠りから覚めていないことを彼女は気付いていない。目を覚まし、時計を見て、彼女の甲高い悲鳴が響くまで__あと何分あるだろうか。もっとも、今すぐにでも誰か……「 彼女にもっとも近い存在の誰か 」がわざわざ足を運び起こしてくれれば早いのだろうけれど。)   (7/23 21:58:06)


すじこ / ア-イディオン > …… " 彼奴 " … ( ポツと 人の流れを 、眺めながら 呟く 。背には建物の壁 。ハァ … と怒りよりも 、呆れに近い溜息を漏らせば 背を預けていた壁から離れて 、とある場所へと迷いなく進んでいく 。今日はフィニクス聖騎士団 副団長 … 基 、自身の幼馴染と約束事があり 、待ち合わせは朝であった 。見た目通りではなく 、しっかりと真面目な彼女なら 遅刻なんてしまいと思ったが …… 何時もの様な仕事では無い分 、気が緩んだのだろうか 。日頃の疲れがあるかもれないが 、今日の約束事もきちんと重要だ 。しかも大分時間は過ぎている 。時間がはやすぎたか … ? なんて思っていれば 、もう目前に目的地 。フゥと軽く息を吐けば 目の前の扉をゴンゴンと叩く 。気持ちの良い目覚めとは程遠いものとなってしまうだろう 。 ) … おい 、ピグム 。今すぐ起きろ !! ( 近所のことも考えて声は控えめに 。けれども 、貴方には確実に届く声量で 、尚も扉を叩く 。まるで漫画とかでよく見るお母さんのように 。 )   (7/23 22:14:36)


丼田/ピグム > 「ぅふふっ…………、も…………食べられない…わ、よ…………無理……だってば……」(約束も忘れ、今も尚呑気にぐうぐうと眠りこけている彼女の。夢の中では好物の甘いものでも食べているのだろうか、実に幸せそうな表情を浮かべていた。夢だけ見られる幸せな時間はそう長くは続かない。もう彼女は現実に戻り起きなくてはいけない。そんな事を知らせる足音が、彼女の元に確実に近付いてきていた。ゴンゴンゴン、という強めのノック。それで薄らと起きたのか、眉を寄せ「 ン"ンン… 」と唸りながら、布団を寄せてモゾモゾと潜り込もうとする。だがそれでも音は鳴り止まない。)   (7/23 22:36:50)
丼田/ピグム > (……うるさい。全くもう、何なのよ?なんてブツブツと文句を言いながら、むっくりと布団から這い出た。朝が弱い訳では無いのだけれど、この目覚め方は良いと言えるものでは無いだろう?まだ意識ははっきりとしておらず、誰かが自分を呼んでいる気がして、ベッドから体を起こし眠気まなこを擦りながらフラフラと玄関の方へと歩いていった。片手でドアを開け、空いた手で口を抑え欠伸なんかしちゃって。「 はぁい……どちらさ……ま……………… 」ゆる、と顔を上げ尋ね人をはっきりと視界に捉える。そこに居たのは、呆れたような、怒ったような表情をして立つよく知った幼馴染。___約束。寝坊。真面目。ドッと全ての感情が押し寄せ彼女の目はここで完全に覚めた。)「………………っ あ あ あ あ あ あ あ あ !!!」   (7/23 22:37:05)


すじこ / ア-イディオン > …… ウワッ … ッ ! 大声出しすぎだ 、馬鹿 ! ( ガチャと寝ぼけたままでのお出迎え 。これはまだ状況を読み込めてないな … ? なんて 、呆れつつ 君からの視線を頂くと 、突然聞こえる悲鳴とは言い難い大声 。そのお間抜けな面を拝めたのは良いものの 、そんな大声出されては此方の耳が痛くなる 。貴方を宥めるように 、貴方の口を慌てて手で塞ぐ 。全く …… 相変わらず予想を超えてくるやつだ 。 ) … それで 。やっとお目覚めか 寝坊助姫 。随分と楽しげな夢を見ていたようだが … 今 、何時かわかるか ? ( 未だまだ貴方の口を塞いだまま 、ジ-と怒り混じりの呆れた視線を送る 。先程の様子からすると 時間もまだ見れていないのだろう 。ゴンゴンとノックをした際にかすかに聞こえた 、幸せな寝言 。夢の中でも変わらずなんだな … なんて 、フと力が抜けるように 安堵感も感じつつ 。 )   (7/23 22:52:51)


丼田/ピグム > (バッと口を塞がれ、「 むぐっ 」と声を漏らす。彼の自分より大きな手では、自分の口なんて簡単に塞がれてしまう。条件反射でかれの手首を両手でぎゅっと握った。こいつがわざわさ家に来て自分を起こしに来た。起こしに来いとも言ってない。という事はつまり、そうつまり。嫌な感覚が体をずるりと蠢いた目を忙しなくぱちぱちと瞬かせ、「何時か分かるか?」__怒り混じりの目線を送られ数歩後ろに退く。緊迫した表情を浮かべたまま、彼女は彼に背を向けダッッと部屋の中へと走り出した。『 ガチャッ、バタン。……ダッダッダッダッ。 』玄関に取り残されたあなたの耳には部屋の中で走り回る音が聞こえてくるだろう。)   (7/23 23:08:52)
丼田/ピグム > (勿論、時計で時刻を確認したのか泣き出しそうな悲鳴もキッチリとセットで聞こえてくるはず。それから少しして、制服を抱えた彼女が彼の元に戻ってくるはずだ。)「……馬鹿馬鹿馬鹿っ!馬鹿ーディオンッッ!!何でもっと早く来てくんなかったのよっ!もおおおお最っっ悪!!セット出来ないし泣きそうっ!!」(涙目になりながら意味もなく、何も悪くないあなたを責める。そう、何も悪くない。全部自分の責任なのだが。よっぽど慌てて動転しているのか、何で制服こっちに持ってきた!?と1人で騒いでいる。とにかく着替えようと、彼の前で寝服を勢いよく脱ぎ始めた。)   (7/23 23:08:55)


すじこ / ア-イディオン > ( 数歩後ろに退き 、脱兎の如く 部屋の中へと走り出した貴方 。あと数十秒 … 残り数秒 。… そろそろだろうか 。許可を得ずに玄関にだけ踏み入り 、扉を閉めると滑らかな動作で耳を塞ぐ 。_ 案の定 。中から聞こえてきたのは 子供のような 悲鳴 。だと思った と 、微かに残響が聞こえつつも涼し気な顔で 慌てふためく彼女の姿を見据える 。ズンズンと此方へ来たかと思えば 、抱えているものにまたも呆れ顔 。何故一緒に持ってきたんだ 。) ………… ゴホンッ … 。… そもそもお前が起きる前提だろアホピグ 。… セットなんてお前にかかれば 40秒くらいで済むだろ ( 貴方からの責の言葉が終わると 、パと耳から手を離して 咳払い 。心外 と言わんばかりに 、淡々と正論を述べていく 。涙目の君を目の前にして 、とくに慰めの言葉もなく 投げたのは 「お前ならできる」 なんていう信頼の言葉 。多分というか確実に此処で発揮するものでは無い 。尚もキャンキャンと騒ぐ貴方には溜息をついたのも 束の間 。己の目の前で勢いよく着替え初めてしまった ) バッッ !!! お前は油断も隙もないな !?   (7/23 23:24:41)
すじこ / ア-イディオン > ( 脱ぎかけた上を反対に勢いよく 、着させるとそのまま 部屋の中へとグイグイ押し出す 。雑に中へと送り終えれば 、部屋の扉を閉めて一息 。「 仮にも異性の前で脱ぎ出すな馬鹿者 」 と、扉をへだてて悪態をつくだろう 。 )   (7/23 23:24:44)


丼田/ピグム > (『 お前ならできる 』という自分に言われた信頼の言葉。えぇ嬉しい、嬉しいわ。だけど、だけれども!!今はただただ、ポンと見放されたように感じて、「 この薄情者っ! 」とあなたを再度罵倒する。)「 まぁ確かにあたしの手にかかれば直ぐに終わるんだけどっ!? んぁっ、ぜんっぜん脱げないっっ!!何でっ!!」(ペラペラと饒舌に話す。ボタンを外すのを忘れ、頭で突っかかってしまっているようだ。うねうねと体を動かしながらもがくが、「わぷっ___」あと少しで脱げるという所で彼に勢いよく着せ戻されてしまう。グイグイと部屋の中に力づくで押し込まれれば、「何よ、別に初めて見るわけでも無いでしょっ!アーイディオンッ!」悪態を聞き流しながらも特に意味を含まない発言を。それは自分がよく脱ぐ癖があり、それを昔から知っており見てきた彼だからこと言った言葉だった。深い意味は、決して無い。)   (7/23 23:57:45)
丼田/ピグム > (今度はボタンを外すのを忘れずに。シャツのボタンは掛け間違いの無いように。着るのに多少時間がかかる制服を何時もよりも時間をかけず、歴代トップクラスにくい込むくらい早く着ることが出来たのでは無いだろうか?ネクタイはしめて無いけれど。キチンと" 副団長 "の外装を被った所で、バンと勢いよくドアを開けた。手にはブラシとだらんとしたネクタイを持ち、あなたにブラシを手渡した。)「アーイディオンッ!ブラシで髪の毛といてっ!!ネクタイ締めるから!お願いっ!」(幼馴染の頼みでしょ、なんて付け足しながら彼にそう頼みを。)   (7/23 23:57:48)


すじこ / ア-イディオン > …… んなっ … ( 何が薄情なのだろうか 。セットはそんなに時間がかかるものなのだろうか 。確かに身だしなみは大切だが 、別段髪とか諸々そのままでも大丈夫だろうに 。さも納得がいっていない という風に 、仏頂面をしてしまう 。でもその通りだと叫ぶのを聞けば 、更に納得いかなさげに 。) 俺にそれを慣れさせる気かお前は …… 薄着ならまだしも 、衣服を脱ぎ捨てるのはまた別だろう ( ハァと 、眉間に皺を寄せて 廊下の壁に背を預ける 。同い年だと言うのにそうだとは思えないほど 、貴方は子供のようだ 。騎士団からしたら 、堅苦しい己より 貴方の方が馴染みやすいとは思うが … この様子は 、見せられそうにない 。バンッ ! と勢いよく扉が開けば 、すっかり副騎士団長の装いがまとまった貴方の姿が視界に飛び込んでくる 。それと同時に持たれたブラシを突きつけられれば 「 はいはい 」 なんて適当な返事を添えて 、ブラシを受け取るだろう 。貴方を後ろに向かせると 、程よく伸ばされた髪を梳かしていく 。夢の色は何色 ? と聞かれたら 、真っ先に貴方の髪色を思い浮かべそうだ 。… なんて毎回思ってしまう 。死んでも口には出来ないだろうが 。)   (7/24 00:13:15)


丼田/ピグム > (くるりと背を向け、あなたに髪をとかしてもらう。髪の毛は乱れてしまうから触られるのは少しだけ苦手なのだけれど、彼だけは別だ。まぁそれに今現在とかしてもらっているからという理由もあるけれど。シュルリとネクタイを首に巻き、鏡は目の前に無いものの自分の胸もとを見ながら感覚で整えていく。何度かキュッ、と几帳面に締め直した所で、あなたが髪をとかし終わるのを待つ。いつもの癖でくるりと横毛をいじれば何か違和感を感じて。__あぁそうだ、ピアスも付けなくっちゃ。先程ポケットに入れて置いたピアスを取り出し、しゃらんと音をたてながら穴に刺す。よし、これで完成。__そこで静寂を断ち切るかのようにグゥゥ、というどこか腑抜けた間抜けな音が響いた。その音が発生した元はもちろん、今ソッ……と右手で抑えた彼女の腹からだ。そういえば何も口にしてい無かったと気が付いたが、ただでさえ時間がキリキリなのだ。今更ゆっくり食べている暇なんて無い。朝ごはんは抜きかしら……と、先日食べようと思っていた、美味しいと評判が高い肉屋で買ったベーコンはまた今度に回すことにしよう。そう泣く泣く諦めた。)   (7/24 00:35:27)


すじこ / ア-イディオン > ( スゥスゥと 、一定のリズムで梳いていく 。照明の明かりで 梳く度に光を反射した髪が綺麗だ 。こういうのを見ると 、貴方は細かいところまで気にかけているのだなぁ … と思ってしまう 。それは男である己が理解するには難しいものなのだろう 。ふと 、シャランと聞き覚えのある音を聞けば 視線を其方にスイと動かす 。__ 嗚呼 、ピアスか 。らしくもなく貴方が見ていないことをいい事に 、軽く頬を緩ませてしまうだろう 。それはピアスに込めた思いからなるもので 。最後に何度か梳き 、これで終わり と告げようとしたとき 。タイミングよく腹の虫の声が聞こえる 。出処はわかりきっている 。ハァ … と呆れ混じりに溜息を漏らすと ) … 行きがけに歩きながら食べられるものを買うぞ ( 腹が減っては戦は出来ぬ だろ 、とあとから付け足しながら 、後ろ姿の貴方に声をかける 。スとブラシを返却すれば 「 他に必要な準備は ? 」 なんて聞いてみて 。 )   (7/24 00:48:48)


丼田/ピグム > (とはいえ今からお昼まで持つかしら……?なんて心配を胸にどうしたものかと考えていれば。後ろから呆れたような、やれやれと言ったような溜息が送られる。「何よぅ」、だなんて弱々しく情けない声を出してしまう。だあ、『 行きがけに歩きながら食べられるものを買うぞ 』__と、彼の言葉を耳にすれば彼女の表情も一気に明るくなった。)「そうね、そうよねっ!腹が減っては戦は出来ぬ、だものね!」(彼のセリフをオウム返し、何を食べようかしらと既にそわつきながら。そんな事で頭の中がいっぱいだった。ブラシを受け取れば感謝の意を伝えて。彼がといてくれたお陰で特につっかえることも無く、鏡無しの状態で " ポニーテール " に結び始める。そもそもそこまで難しいアレンジでは無い。手の感覚で差し支えなく完成させることが出来てしまった。くるりと180度、あなたの方に体を向ける。「どう?汚くない?」不安になったのか、ポニーテールの尾の部分を触りつつそんな事を問い。)   (7/24 01:14:50)


すじこ / ア-イディオン > ( 先程までの しおしおとした弱々しい姿は何処へやら 。一気に 花咲くように 、声色も表情も明るくなった 。調子の良いやつ …胸中でそう呟けば 微笑ましく思えてしまって 。ソワソワと見るからにわかりやすく 、期待を膨らませる君は きっと何を食べるかで頭を占領されているんだろう 。再び ポスと壁にもたれ掛かると 、自然と視線が貴方の方へ 。今日は何時もとちがい 、所謂 " ポニ-テ-ル " にしているようだ 。貴方は " 馬 " というより " 狼 " の方が合っていると思うが 。くるりと綺麗に髪をなびかせながら 、汚いくないか と聞かれれば ジ-と凝視した後 「 … うん 。綺麗だよ 。」 ときちんと本音を述べる 。適当な事をいえば 、また怒られるだろうから 正直にいわなくてはね 。 ) … さて 。あとはもう大丈夫か ? 大丈夫そうなら 、もう出るぞ 。… 早くしないと飯の時間なくなるからな ( 壁から一歩離れて 、最後の確認 。己から見ればもう大丈夫だとは思うが 、女性は想像以上に様々な支度をするため念の為 。だか最後は少しだけ脅かすように 、悪戯っぽく言って見せて )   (7/24 01:33:38)


丼田/ピグム > (『 綺麗だよ 』。___分かってる、分かってますってば。あたしに言ったんじゃなくて髪の毛に言った言葉だって。だってあたしが自分で問いかけたんだもの。でも、でもでも。そう言われて安堵したのもあるし、何だか別の意味で嬉しかったのも事実なの。「んふっ」だなんて1人でにやついてしまった。顔を彼から背けたから、見られていないとは思うけれど。)「……そう、ね。多分、大丈夫だとは思うわ。」(制服も着崩れ無し、髪の毛も乱れている所は無い、ピアスも付けた。この順番通りに手で撫でていく。__うん、大丈夫。あとはブーツを履けば、ピグム副騎士団長の完成。玄関前に置かれた低めの丸椅子に腰掛け、白い足の爪先からブーツを履く。両足とも履けてしまえば、トントンッと爪先で地面を叩いた。)「よしっ……それじゃ、お待たせしたわ!行きましょ?うーん、どこのお店で食べようかしら……」(12センチ上にあるあなたの顔を見上げながら、彼女はそう言ってへらり、と笑う。「そういえば最近出来たっていうあの店なんてどう?」と提案をしてみながら。ドアに手をかけ、溢れ出る光に目を細めた。太陽の祝福を一身に受けながら、2人で歩きだそうか。)   (7/24 02:17:37)