この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

迦為&獅子唐

灰凪/迦為 > (空は何処までも白と青、早朝のカーテンの様に所々出来た隙間からは天日が差し込み、地には日陰と日向のコントラスト。そんな爽やかな一日、散歩に出た男は独り愚痴を零す。)「あ゛〜っちィんだよクソが……てかぼっちで歩く事の何に意味があんだ……?アホかさっきの俺……」(手で首元を仰ぎながら、夏の暑さに無意味な文句、過去の自分にゃ自戒と憤怒。千鳥足も笑って仕舞う様な酷く縺れた足取りは、ゆるりと止まれば踵を返し、元来た道を辿ろうと。暑さに思考も気怠げで、記憶と言う名のカーナビは不調気味。帰り道、その一歩目を踏み出す事にすらこの先の暑さと退屈さを考えるだけで気が滅入る。せめて誰かと話しながら歩ければと脚より先に動くはその双眸。知り合い、又は軍の人間が居れば僥倖。見付けるなりすぐ話し掛けんとする勢いで。)>山葵さん   (7/23 13:09:17)


山葵/獅子唐 > あつ…(ミーン、ミィーン。蝉の声の喧騒の中、真っ青な絵具を塗りたくったような快晴。どろりと溶けてしまいそうな程に照り付ける陽が、男を刺す。いかんせん髪の毛が暑い。熱のこもったもじゃもじゃ髪を軽く掻き風を通すもこれと言った効果は無い。前々から考えていたが…やはり切ってしまおうか。本格的に切ることも視野に入れて…。…そんな事を考えながら歩みを進めていれば、王国から最近入ってきた氷菓子のあいすくりんなるものが。甘い物は些か苦手であるが、猛暑を凌ぐには丁度良い。ぱちっ、と小銭を確認し、店の列に並ぶ。照り付ける陽が更に強くなり…そんな獅子唐を、貴方は見つけるだろう。)>灰凪さん   (7/23 13:24:57)


灰凪/迦為 > 「おっ…?」(涼しげな色の旗が舞う。近頃王国から来たと話題の氷菓子の店。暑さに耐えかね店に入ろうとするともう一つ、いや一人、目に付く人影が。雲の隙間を縫う陽光の様に、片手で少しだけ持ち上げた布の隙間から覗く其の瞳は、貴方の姿を見逃しはしなかった。救世主の如く現れた氷菓子、見覚えのある人物、この暑さと退屈の双方から解放してくれそうな二つの要素は、暑さに溶けた思考回路を一気に纏めていく。他者に瞳を見られぬ内に目隠しを元に戻すなりにっと笑った彼の足取りは打って変わって確りとした物で、距離もそう遠く無かった為数秒で店の前、そして貴方の後ろに辿り着く。)「や……ン゛ン゛ッ……奇遇ですね、少尉殿。一般兵の迦為ってモンです」(思いっ切りタメ語で話し掛けそうになったのを咳き込みで抑えるのと同時に貴方の肩を叩こうとしていた手はピシッとした気を付けに変わり、彼にしては丁寧な言葉で。“いやァ暑いですねェ”なんて言いながら空を見て眩しそうに。光なんて見えては無いのだが。)   (7/23 13:50:34)
灰凪/迦為 > 「宜しければ御一緒しても良いですかねィ」(そう問いながらポケットから財布を取り出し“自分が払うので”と言わんばかりに其れを指差して口元はにこっと曲がる。退屈なのと暑いのもあるが、軍の自らより高い位に就いている人間がどんな性格なのか、其れを知りたいと言うのが今の彼の本心であろう。やたら耳に入る蝉の鳴き声の中貴方の返答を待とうか。)>山葵さん   (7/23 13:50:36)