この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

セリヤーナ&ライラ

Wish Upon Stars

フルディア/セリヤーナ > (街で聞いた"化け物"とやらの噂を確かめに、今日は夜営を張ることにした。王都が遠くに見える、守山の麓。砂と礫の世界。日が落ちるにはもう少々の猶予はあるけれど、設営するにはいい時分だ。) 「ここへ来るのも久しぶりだなぁ、一年と半年ぶりくらい?」(雄大な自然はそんな短い時間ではほとんど姿を変えない。砂煙に目をしばたたかせながら今晩の宿を建てていると、ポツリと人影が見える。女性だろうことは察されるが。)「もしもーし、王都までは遠いですよー!今夜の宿はお決まりですかー?」(手を振って声をかけてみる。あ、もしやあれが噂の化け物?もしそうだったら…ぁーまぁなんとかなるか?)   (7/18 18:19:12)


マリア/ライラ > (火山灰の混じる砂を踏み締めて、ライラは守山を旅をしていた。彼女の今の生業は、賞金稼ぎ(バウンティハンター)。イモータルが闇夜に紛れて人間を襲わんとするところを炙り出し、衆目を避けて確実に首を奪るには街からは離れていた方が良いと踏んだのだが……当然やってきた倦怠感に、今回それが悪手であったことを悟った。月の満ち欠けに合わせて訪れ、調子を狂わせるバイオリズム。『もう、子供なんて産める体じゃないのにねぇ』と感傷に浸ってしまうのも、いつものことであった。ともかく今日は撤退して街に……ぼーっとした頭でそう考えていると、ふいに声をかけられてそちらを振り向いた。ぽつりと見える人影は女性のようだった。女の子が、一人、こんなところで一体何を……?興味よりも勝った心配がライラを突き動かし、話しながらあなたの元へと歩を進めた。)   (7/19 00:14:46)
マリア/ライラ > 「……ご忠告ありがとうー!あなたこそ、こんなところで何をしているの?……もう夜になるわよ、もしかして野営?女の子一人で?連れはいるの?」最後のせりふはもう声を張ることもなく、語りかけるような口調で。遠くからではわからなかったけれど、彼女はヨズア人ではないか。爽やかに短くまとめられたさらさらふわふわの銀髪に、翠の目が美しい。ますます心配になってふうむと腕を組み上から下へと視線を送る。ローブの裾は見覚えのある文様があしらわれており、はっと視線を彼女の顔に戻した。)「……ヨズア人か、こんにちは。あなたにケシェト(虹)の祝福(シャローム)を。」(わざわざ長ったらしく古めかしい言葉を使って挨拶をしたのには、理由があった。旅団であれば〝ケシェト〟の言葉に反応を見せるかもしれないからだ。)>️   (7/19 00:15:21)


フルディア/セリヤーナ > (綺麗な女性だった。先に立ち寄った王都の民とはまた違う、どこか親近感を含むような美しさ。その感覚は続く言葉に裏付けられた。)「まさかこんなところで同胞に出くわすとは…それも団員とはね、、これも虹の舟のお導きかな?」(ふわりと笑みをこぼして、改めて自己紹介を。)「ボクはセリヤーナ、よろしくね。ちょうどここで野営をするところだった。連れなんていないよ、もう3年はひとり旅さ。」(心配の色がこもった声音に、これでも経験は積んだほうなんだといわんばかり。)「王都に寄ったばかりでね、チーズや葡萄酒もあるんだ。よかったら一夜語らっていかない?それに最近はなんだか化け物がでるっていうじゃないか。一人より二人のほうが安全でしょ?」(風よけに前室を大きめにとったテントを張りながら。とはいえ椅子なんてない、その辺の大きめの石を見繕って腰を掛けようか)   (7/19 00:36:18)


マリア/ライラ > 「やっぱりあなたもシュクロズアリなのね。ふふ、守山には〝ケシェトの滝〟があるものね。あなたの言う通り、舟のお導きと信じましょう。セリヤーナ…良い字ね。私はライラ、夜のライラよ。」(あなたのふわりと花が咲くような清らかな微笑みを受ければ、なんだか気分が良くなり、ライラも微笑みを返して名を名乗る。)「三年も一人で旅を?へぇ……そう、実を言うとあなたキレイな顔してるし可愛らしいから、危ない目に遭うんじゃないかって心配して聞いたの。野暮だったかしらね」(自由を愛するヨズア人の事だ。自分だって余計なお節介の終着点が〝旅は危ない〟だなんてつまらない説教になるようであれば、とてもじゃないが人に言えた義理はない。セリヤーナが旅団の構成員であるのなら、魔術師なのだろう。ならば出来る事は、ウルヴモズア(ヨズアの神々)の加護を願うだけ。)   (7/19 01:28:18)
マリア/ライラ > 「あら」(あなたのお誘いに、ライラは目をぱちりと瞬いてにっこりと笑った。)「すてきね、是非ご相伴させて。さっき宿は決まっているのか聞いたでしょう。実はまだでしかもあたし、今日本調子じゃなくって。わかる?月に一回のアレ。重い方なのよ。それで困ってたってわけ、図々しいと思うけれど今日ここに寝ても良い?お金は払うし。」(そう言いながら、あなたの真似をして座るところを見繕い、隣にでも腰掛けようか。)   (7/19 01:29:04)


フルディア/セリヤーナ > 「夜かぁ…じゃぁ、」(《ボクとは反対だね》、と言いかけて口をつぐんだ。同じシュクロズアリとはいえ初対面で話すことではない…ほんとうに久々に同胞に巡り合えて舞い上がってるかもな、と内心肩をすくめて。)「これからはキミの時間だね。」(ところで容姿を褒められるなんて久しくなかったので少しこそばゆい。)「よしてよ、お世辞でも嬉しいけれどさ。まぁこれでも一応魔術師の端くれだし、そこらの野盗くらいなら追っ払える程度の腕前のつもりだよ。とはいえ最近は厘都の廃墟にいることが多くてね、あそこは盗賊も顔を出さないくらいの枯れた街さ。…心配してくれてありがとうね。」(同胞だから、というだけではなさそうな気遣いが心にしみる。)   (7/19 01:57:36)
フルディア/セリヤーナ > 「うん、ぜひそうしていって。ほんとうはそんな時には街まで行ってふかふかのベッドで寝た方が良いんだろうけど…ボクが余計に呼び止めてしまったしね、夜中に街へ着いて門衛を説き伏せるよりは、泊まっていってよ。お金?大したご飯も出せないし、そもそもボクが自分で狩ったものだし…」(宿賃なんてとるようなものじゃないと断ろうと思ったが、それでは彼女の筋が通らないみたいだ。)「まぁ、どうしてもっていうなら受け取るけど…少しでいいからね?」(焚火の用意をしつつ、干し肉と果物、葡萄酒とチーズ。いつもより少し豪勢な食事と秀麗な道連れ。贅沢な夜だ。)   (7/19 01:57:44)


マリア/ライラ > 「そうね、 ……そろそろ火を起こした方がいいかも。」(これからはキミの時間だね、と言われると、ライラは目を細めて夜空を仰いだ。焚き火と葡萄酒とそのあてをてきぱきと用意するあなたへと視線を戻した。どうやら余計なお世話だったらしい。慣れているというのは、本当のようだ。)「呼び止めただなんてそんな。ありがとう、助かるわ。ただってわけにはいかないの、あたしの気が収まらないから、ね?」(そう言うと、枯れ枝を集めたらしい細い薪を手に取り、火を安定させるのを手伝った。涼しい夏の風、ごちそう、焚き火、話のわかりそうな同伴者。今日はなんと幸運な夜だろうか。)「セリヤーナって呼んでいい?あたしはライラでいいわ。28よ。旅団員ではあるけど……ま、最近はイモータルだっけ?変なのも居るしね、もっか賞金首狩り中〜。」(軽い自己紹介を交えたお喋りをしながら、あなたが注いでくれた葡萄酒のカップを目線の上に掲げ、乾杯の合図をして。)   (7/19 19:20:42)


フルディア/セリヤーナ > (火の面倒を見てくれるライラを横目に葡萄酒をカップへ。カップを掲げて視線を交わして乾杯。一口あおれば会話に花も咲くというもの。)「もちろん好きに呼んでくれて構わないよー。」「28っ?じゃあ先輩だ!ぁ、ボクは21。」「え?その化け物賞金かかってるの?ぇー、知らなかった!廃墟に暮らしてるとそんな情報入ってこなくて…ハンターやってるってことはライラ姉も腕利きの魔術師なんだね?」「旅団…そうだね…もともと組織の体を成してるわけじゃなかったけど…いまは目的すら散り散りになってて、少し寂しいかな。」「ボクはね、神話と亡き王の足跡を探してる。でもそれが何かもよく知らないんだ。」(話題は次から次へと湧いてくる。こんなに楽しい世間話はひさびさだ。薪の爆ぜる音を背景に、焚火と煙が浮かび上がりつつある星たちをわずかにぼやかす。しっとりとした受け応えで話し相手になってくれるライラに対して、すこし舞い上がり気味の自分がなんとなく気恥ずかしい。でもせっかくの機会だから、楽しまなきゃ損ってものだ。)   (7/19 21:41:34)


マリア/ライラ > 「そうそう、賞金首の事はあたしも以前王国でお尋ねの貼り紙を見て知ったの。あなたもこれから王都へ行くつもりだった?」(ちなみにあたしは、と言おうか迷って、口を噤んだ。ホーリアから直接王都へ向かおうとしなかったのは、件の〝ケシェトの滝〟を見てみたいと思っての事であったが、連れ合いも居ないのに一人で行くのが馬鹿馬鹿しくなっていたのが正直なところ。目的の方向が同じならばちゃっかり同行するのもいいかもしれない、なんて柄にもなく考えて葡萄酒を一口、こくりと含んだ。鼻から抜ける深みのある果物香に、うっとりと目を細める。)「うーん、どうかしら……ま、いつか見せる事があるかもしれないわね。セリヤーナに何かあったら、どかーん!と、助けてあげるわ〜。」(酒が回ってきたのか、くすくすと笑いながら膝を抱えて、こてりと首を傾けた。幾らか年下ではあるけれど、近しい歳の女の子と話す経験はライラには少なく、どうにも浮かれてしまう。まるで少女の頃に戻ったみたいだった。)   (7/19 22:47:24)
マリア/ライラ > )「そうね。目的か。今はホーリアがあるけれど、結局国を国たらしめる要因って何なのかしら……」(ぽつり、と呟いた言葉は消え入りそうで、聴き逃してしまいかねないほどに小さかった。すぐさまあなたの言葉へと耳を傾け直し、ぱちぱちと燃える焚き火を見つめて。)「神話と亡き王…〝シュクロズア様〟の事か。……ねぇ、変なこと聞くけど。」「〝ダー・ニト・ロロイ・ケシェト。〟この言葉に、聞き覚えある?」(シュクロズアが降臨したあの神島での戦い。ライラはあの場に、セリヤーナもいたような気がしてならなかった。)   (7/19 22:47:47)


フルディア/セリヤーナ > 「あぁ、ボクは王都から出てきたところなんだ。例のイモータル?だっけ?を見てみたくてさ、わざわざ野営を張ったの。守山を選んだのは…んー…なんとなく…?」(見晴らしが良いからとか霊山の加護がとか直感的な理由はあるのだが、なかなか言葉にならない。)「あ、王都に向かってるところだった?それならごめん、さすがに昨日の今日で王都に行く気分にはなれないや…」(申し訳無く思う気もあるけど、旅の行先くらいお互い自分で決めるだろうという気もあり。かすかなもやっとを葡萄酒で流し込む。)「おーほんと?やったー、頼りにしてるよライラ姉!」(彼女の朗らかな笑顔につられてこちらも破顔する。)   (7/19 23:20:11)
フルディア/セリヤーナ > 「国とはなんぞ…か…」(闇夜に溶けそうな深い問いかけにしばし天を仰いで考え込む。)「んー…故郷…ルーツ…そこに人々が生きること、かなぁ…」(あまりにぼんやりした返答に、おもわず頬を掻く。)「鳳頼の砦は確かに旅団が奪ったけど、なんというかそこは故郷って感じじゃなくてさ…食べ物は豊富だけど。」(うーんと頭を捻りながら自分の考えを絞り出す。)「ライラ姉もあの時神島にいたんだね…。うん、あの光景はいまでも目に焼き付いてるよ。"命の限りに人為を尽くせ" ボクはこの言葉が印象に残ってる。」(手元のカップに目を落とし…隣のライラを見ると、しんとした眼差しが交差した。)   (7/19 23:20:23)


マリア/ライラ > 「そうなの……ううん、あたしもすぐに王都に用事があるって訳じゃないから……」(尻すぼみにそう呟くと葡萄酒のカップを口に当てて軽くその底を見せた。ケシェトの滝についての話を出そうか迷ったけれど、今夜は何かと話題が尽きなさそうであるから、こういう事を切り出すのは寝る前の方がいいかもしれない。一度話題を切り替えて、また次の言の葉を紡ぐ。さながら織物の横糸を切り返し、別の色の糸を入れて織りなすように。軽い冗談と、決して軽くはない未来の話と。)「故郷か……。そう言う意味では神島はあたしの故郷だし、ヨズアの国だったと思う。長いこと……長いことね。」(俯き、神島に倒れた我らが王の末路を思い返した。彼は、『祖国』で死ねたのだろうか。それとも、あそこに眠るヨズアの民は『異国』に骨を埋めたままなのか。その疑問が、今もライラをシュクロズアリ(ヨズアを救う者たち)旅団たらしめている。)   (7/20 21:15:06)
マリア/ライラ > 「やっぱりあなたもそこにいたのね、セリヤーナ。人為、人為か……。そうね……。あたしは偉大なる王が何を伝えたかったのか思い至るよりも先に、袋小路に迷い込んでしまったの。宿命論のようなものに雁字搦めにされて、決意がぼろぼろと崩れていくようだった。そして、魔術が使えなくなって初めてそれが信仰だと悟ったわ……魔術を取り戻したのは、つい最近。」(眼差しが交差し、焚き火がぱち、と跳ねた。)「……〝命の限りに人為を尽くせ〟それが彼の伝えたい事だったのかしら。……なら、もっと早く気づけば良かった。」   (7/20 21:15:23)


フルディア/セリヤーナ > 「そか…。」(どこへ向かうのか、聞いてみたくもあったけど、聞いて欲しくなさそうな横顔に向かって詮索するのも無粋だろう。)「そうだったの…?実は神島はまだゆっくり旅したことがなくて…」(あの島を兵どもが夢の跡とするには、もう幾分か時が必要だ。王だけでなく、王国帝国の英霊たちを未だにひりひりと感じる。とてもじゃないが旅をできるような気分ではない。)   (7/21 18:30:26)
フルディア/セリヤーナ > 「まぁ…それはボクの個人的な解釈だし…」(返す言葉がなかなかみつからない。燃え尽きて灰となった薪を突き崩しながら、新しく小枝を1,2本足す。)「…ボクは不器用だから、結局のところ王を介してしか世界を見ることができてないだけだよ。」(諦観交じりの乾いた笑いがこぼれる。)「背後神とやらのことは結局よく理解できてないんだ…だから王の言ったことの半分は未だに自分のものになってない…それがたまたまいい方向に転がったのかもね。」(カップに残った葡萄酒を飲み干し、ぐっと伸びをした。星が輝きを増し、夜闇はすぐそこまで手を伸ばしてきた。遠くに見える王都にも明かりが灯って美しい。) (ビンを軽く掲げて葡萄酒をもう一杯いかが、とジェスチャーを送る。)   (7/21 18:30:37)


マリア/ライラ > (相槌を打ちながら、焚き火に照らされてオレンジ色に染まるあなたの整った横顔をライラは見つめた。あなたから受けた第一印象は臆せず声をかけてくる快活な女性で、見た目の爽やかさも手伝ってどこかこざっぱりした人物像をライラに推測させた。明るく乾杯をしてくれた時の笑顔、〝ライラ姉〟と呼んでくる人懐こい性質も、どこか付き合いの良さを感じさせる。しかしこうして焚き火を囲んで話してみると、案外思慮深く物凄く慎重な人物なのだろうな思うのであった。『そか…。』と詮索せず軽く受け止めてみせる姿勢も、『ボクの個人的な解釈だし』と言葉を選んでいるようなところも、『不器用だから』と、謙遜するところも。セリヤーナの事は何一つ解らないけれど、きっとなかなか一筋縄ではいかない人物なのだろうなと、考えるともなく、ぼんやりとそう思った。)   (7/23 17:34:23)
マリア/ライラ > 「ありがと」(葡萄酒をもう一杯と勧められ、カップを傾けた。座ったまま上体を前に前に出し、ざり、と皮のサンダルが火山灰の混じった砂を踏み込む。爪先に砂がかかったのを見て、葡萄酒を注いで貰ったライラは上体を直し脚を組んで片脚を地面から浮かせて、また新たな質問を投げかける。こんな星の夜は誰かと喋りたい事が沢山で、話題は尽きないものだ。)「セリヤーナ。私はこれからケシェトの滝に行こうと思ってるの。もし方向が一緒なら……同行しない?……実はね、私の魔術って夜しか使えないの。しばらくの間相棒がいれば心強いんだけど……。」(何より、あなたという人物が気になる。快活で明るく思慮深く、旅慣れしているそれなりに力があるという魔術師。なのに、どうしてかライラにとってやっぱりあなたはどこか放っておけなかった。)   (7/23 17:34:40)


フルディア/セリヤーナ > 「へぇ…ケシェトの滝へ?」(自分のカップにも葡萄酒を注ぎながらおうむ返しに聞き返す。)「いいね、ぜひご一緒させてよ?」(旅は道連れ、きっとこれも何かの縁、無下に断るなんてもったいない。それにあそこは聖地、二人で訪れることでそこは虹の橋になるかもしれない。そんな想像に思わず笑みがこぼれる。) (酒を口に含みながら話の続きを聞く。)「…そうなの?…奇遇だね、ボクの本領は晴れた昼間なんだ。まぁお日さまが出てなくても火を熾すくらいはできるけど…多寡が知れてるってもんでさ。そっかぁ…ボクたち相性いいんだねぇ…背中を任せられるってこういうことを言うのかな…?」   (7/25 17:02:04)
フルディア/セリヤーナ > (足をパタパタさせたりなんてしながら機嫌よく笑いかける。相棒かぁ…今までそんな間柄の人付き合いはなかった。なんだか感慨深い。) (一方で彼女からはそれだけではない雰囲気も感じていた。近くで見守ろうとするような…そんな感じ。あまり向けられることのない感情だけど、不思議と悪い気はしない。)「期待に応えられるか、精一杯励んでみるよ、改めてよろしくね!」   (7/25 17:02:19)


マリア/ライラ > (白い百日紅の花が、ふわりと溢れた――そんな、爽やかな笑顔だった。ライラの誘いに快く返事を返してくれたあなたに、「決まりね」と呟いて、李の実に手を伸ばして齧った。中身の詰まった果肉で張り詰めた薄くつるつるとした皮が、ぱり、と音を立てて瑞々しい果樹が口内を満たす。)「うそっ、マジ?凄い巡り合わせね、それって。背中を任せられるかぁ……。ふふ、そうね、そういうものかも。」(よろしくね、とあなたは笑う。本当に、よく笑う人だ。まるで太陽みたいに。)「ええ。話が早いのは本当に助かるわ。それじゃ今は夜だから……すこーし見せてあげるわ。」(カップを脇に置き、膝に手を置いて徐に立ち上がる。空を仰いで星の位置を確認する。気配を感じる。見える星だけが全てではない……師が、教えてくれたこと。今まさに人知れず堕ちんとしている星の軌道を、少し変える。そんなイメージで……)「東の空を見ていて」   (7/27 00:39:00)
マリア/ライラ > (小さく、詠唱を始めた。隕石を堕とす派手な魔術ではなくても構わない。ただあの空を一筋、願いを乗せて星は流れてくれるはず。)「――神よ降りろ 星よ流れよ 夜闇戻りて声を聞け ダー・ニト・ロロイ・ライラ」(一秒もない沈黙の後、ライラがにっこりと振り返ると同時に東の空に星が流れた。偶然と言ってしまえばそれまでだろう、魔術とは、きっとそういういくつもの偶然に支えられた奇跡なのだ。)「あっ、お願い間に合った?……な〜んてね。あなたの夢、道中ゆっくり聞かせてもらうわ。」(流れ星に祈る文化は津々浦々に存在し、ヨズアの民も例外ではないのだろう。ライラはいたずらっぽくそう言いながら焚き火の前に戻り、再びカップを手にして残りの美酒をぐい、と飲み干した。)「これ以上は明日に響きそう。そろそろ寝ましょうか。」(目が覚めれば、太陽が顔を出し……次は、あなたの時間。)〆【Wish Upon Stars】   (7/27 00:39:12)