この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

リューグナー&ベギー

ゑゐりあん/リュ-グナ- > (時刻は午前3時。草木も眠る丑三つ時に、リントのどこかにある廃屋の中で1人立つ男がいた。あらゆる光が存在せず、彼の姿がうっすらとしか見えない部屋の中で、青年は椅子に腰かけじっと鏡を見つめていた)…いやはや、このように面倒なイモータルが果たしているんですかねぇ。まぁ、この情報が嘘であってもいいでしょう。私には時間がたっぷりありますからねぇ(誰に語りかけるでもなく、強いて言うなら鏡に映った自分に語りかけながらクスクスと笑う男)…“ごきげんよう、ペギー”(彼は、一呼吸置いた後に鏡に向かってそう呟いた。声が部屋を静かに駆け回り、やがて元の静寂が戻った)   (7/16 13:42:50)


とっとこ/べギー > 『 どんな願いも一つだけ叶えてくれる 』という、摩訶不思議で胡散臭いイモータルの噂。ただの噂で終わってくれればどんなに良いか。───貴方が瞬きをすると同時に、鏡はテレビのチャンネルのごとく切り替わる。「 嗚呼、やっとボクに挨拶をしてくれたね。」 いつの間に現れた四本腕の怪物が、貴方を背中からそっと抱き締めているではありませんか!その慈愛に満ちた抱擁は、まるで心優しいママみたい。けれども不思議ね───当の貴方には抱き締められている感覚も、怪物の腕すらも確認出来なかった。すべては鏡の向こうで起きている事象なのだ。鏡の向こうだけで、怪物は貴方を抱擁している。───「 ほら見てよ、長いことほったらかしでこんなにバッキバキだ!呼び出されたのは1年ぶり……いや、それか10分ぶりくらいだったかな。」 次の瞬間にはパッと貴方から離れた怪物は、ほら見ろと自身の腰を〝360°〟回転させました。ゴキゴキ、ブチュリ。骨が砕ける音と、内蔵が体内でシェイクされる音。けれども当の本人はなんともない風。血だって1ミリたりとも出ていないから、きっと心配は要らないでしょう。   (7/16 14:09:02)
とっとこ/べギー > ─── 「 さて坊や。キミは何か願い事があってボクを呼び出したんだろう?それともただボクとデートしたかっただけ?イイネ! 」 そして怪物は、鏡の貴方ではなく本物の貴方のお顔を鏡越しに覗き込む。要するに『 願い事があるなら早く言え 』ということでしょう。   (7/16 14:09:11)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > …ふふっ。いやはや…私としたことが、思わず呆気に取られてしまいましたねぇ(抱擁、そして回転。一連の流れを驚いた表情で眺めていた彼は、クスクスと笑い声を上げた)やはり、イモータルは一線を画した存在が多いようですねぇ。申し遅れました。私、リューグナーと言いますイモータルです。あなたは…べギーでよろしいんですかねぇ?(こちらを覗き込むべギーを見てにっこりと笑うリューグナー。何事も挨拶だ)あなたを呼び出した理由。単刀直入にいえば、あなたについて知りたい…ということですかねぇ。私、つい最近イモータルになったばかりで色々と情報を集めておりましてね(余裕の態度は崩さない。不敵に笑う彼は、じっとべギーを観察した。なるほど笑見た目からして既に異形である。自分や先日あった煙男は、ともすればバレない範囲かもしれないが、こんな男が人間の目の前に現れようものなら、直ぐにイモータルだとバレるだろう。能力も特殊なようだし、どうやらイモータルの把握には骨が折れそうである)   (7/16 14:14:53)


とっとこ/べギー > 「 よろしくね坊や!……ああ、そういや触れないんだった! 」 挨拶の言葉とともに、握手を求めるように本物の貴方へ差し出すけれど、怪物と貴方の間に立ちはだかるは一枚の鏡。思い出したように手を引っ込めれば、仕方無しに鏡の中の貴方の手を取りブンブンと振り回すのです。───『 アナタについてしりたい 』だなんて、そんなのって─── 「 願事でもデートでもなく熱烈アプローチ?!えへえ、流石のボクも照れちゃうなぁ 」 はわぁ、と怪物は口元( と思しき場所 )に手を当てるのです。誰がこんなバケモノにアプローチをすると言うのだろうか。───冗談はさておいて、冗談はまだまだ続きます。だって怪物は大のジョーク好きだもの、仕方がないでしょう? 「 ハイこれボクの説明書、しっかり読んでチョウダイね!えー、ボクはキミたち友達が好き。ただしオバケは無理、だって怖いもん。風呂入るときは頭から洗う派。以下ホニャララ 」 ベラベラと饒舌に駄弁りながら怪物が指を鳴らせば、ポムンッと煙とともに現れるのは長文が書かれた数枚の紙切れとセロハンテープ。   (7/16 14:41:54)
とっとこ/べギー > 向こう側の貴方によく見えるように、ベタベタとセロハンテープで紙切れ……否、『べギーの説明書』を貼っていくのです。『 猫より犬派 』だの『 過度な意地悪は流石に傷付いちゃうよ 』だの『 サンタさんをついこないだまで信じてた 』だのと説明書とは言い難い不要な情報しか綴られていないけれど。   (7/16 14:42:07)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > …(一方的に話を続ける彼を冷めた目でじっと見つめるリューグナー。だが、苛立っているかと言われれば微妙なラインである。確かに目の前の男は自分の思い通りに動いていないし、なんなら手をつけられる相手でもない。正直そういう相手は苦手を通り越して嫌いだが、おそらくイモータルはそういった“異常者”の集まりである。今後も彼らと共に何かをするならばこの程度の異常は耐えねばなるまい。…が、それ以上にリューグナーには惹かれるものがあった)…愉快ですねぇ(まるでそれが自然体とでも言わんばかりの話し方、振る舞い方。嘘を感じられない雰囲気である。もしかすればこの振る舞い方は嘘かもしれないが、それでもここまでの狂気を“嘘”で再現できるというのは、中々どうして面白い)…なるほど…。あなたのことはよぉく理解出来ました。えぇ理解出来ましたとも。理解していない?ははは、そんな馬鹿な。理解しないはずがあるわけないですよ(リューグナーも負けじと口を紡ぐ。こちらのペースに持っていくのだ)理解した上でひとつお尋ねしたいのですが…。鏡から出たいとは思わないんですかねぇ?(と、ここで元々あった疑問を投げかける)   (7/16 14:48:04)


とっとこ/べギー > 貴方の此方を軽蔑するような冷めた目付きに、怪物は気付かない………否、気付かないのではなく、無視をしているのだ。誰にどう思われようと自分が楽しければそれでいい、という根底の思考が透けて見えるような気がする。ほら、その証拠に貴方と目が合った(?)なら『 ん?(笑)どた?(笑) 』とおちょくるように、態とらしく小首を傾げて見せるでしょう。───『 鏡から出たくないのか 』との貴方の問い掛け。何度も何度も聞いた問い掛け。まるでお約束と言わんばかりに、呼び出してくる者のほぼ全員からされた問い掛け。こういうところは人間もイモータルも同じなのだと、怪物はおかしくてついつい 「 ッんふふ、」 と笑ってしまいました。───御伽噺のランプの魔人とは違い、怪物は自由を求めない。だって、怪物はもう既に自由なのだから。求めるものなど何も無い。「 ハッハー!!上手いジョークだね坊や!ボクは此処から出たことはないけど、此処以上に素敵な場所なんてきっと無いね。だって此処なら誰にも迷惑掛けずにボクの好き勝手に出来るんだから。」 可笑しいのはボクじゃなくてキミだ、と言わんばかりに、怪物は『 好き勝手 』を実演して見せる。   (7/16 15:19:54)
とっとこ/べギー > ───突如として〝貴方の首が、ゴトリと音をたてて床にバウンドした〟。白い突起物が、赤黒いハンバーグの中心から突き出ているだけ。頭部を綺麗に失った身体はビクンビクンっ、と震えている。───けれど。本物の貴方にはかすり傷一つさえついていない。どこも痛くない。首もちゃんと繋がってる。言っただろ、全ては鏡の中の事象だって。現実には〝願い事を介さない限り〟決して干渉出来ないのだ。 「 ここまでやって誰にも何も言われないのにさ。逆にどうしてキミは此方に来たいと思わないんだい?それとも今来たいと思った? 」   (7/16 15:20:04)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > ……ッ(空気が、変わった。彼の笑いを聞いて、初めてリューグナーは目の前の存在に対し危機感を抱いた。得体の知れない恐怖。把握しきれない恐怖。死んだはずの心臓がドクリと跳ね、汗が出てきた)…ジョーク…ですか。…ふふっ。お褒めに預かり光栄ですよ(精一杯の虚勢を張るが、おそらくは既にバレているだろう。恐怖している事に。自分が、鏡の男に恐怖していることに。しかし、虚勢でもいい。虚勢だからこそいい。嘘は…得意なのだ。…が)…!(思わずリューグナーは自分の首を掴んだ。鏡の中の自分の首が落ちたのだ。誰だってそうするだろう。しかし…不思議と痛みはない。…と言うよりは、首なんて落ちてはいなかった)これは…っ(冷や汗を垂らし彼を見るリューグナー。鏡には自分の首切り死体。これが、彼の力だと言うのだろうか)…ふ…ふはは…ッ(と、ここでリューグナーは再び笑った。それは嘘ではない、心からの笑いだった)…素晴らしい…ッ!!(そして口が裂けんばかりに口角を上げるリューグナー)   (7/16 15:32:28)
ゑゐりあん/リュ-グナ- > この私に恐怖…!恐怖させるとは…ッ!!はは…ッ!イモータル…想像以上!!想像異常ですねぇ!!(すると部屋中に笑い声が反響する。頭のおかしくなりそうな、狂喜の笑いである)   (7/16 15:32:31)