この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

フュメオム&リューグナー

影霧共謀

山葵/フュメオム > …あら。流れ星。良いわねぇ。(雨上がりの寒空。雲の隙間からさぁさぁと降り注ぐ星を見上げふと呟く。もう既に願い事すら言わなくなったが、こうして眺める星は死んだ今でも風情を感じさせる。)…ふー……寒いわねぇ。(幾らコートを羽織っていたとて…肌に当たる冷たい風は己の身体を冷やし切る。ふと、杖から漏れ出る煙をすいすいと指で操り厚ぼったいコートを一枚生成する。その暖かさに身を寄せれば、再び夜の道を歩き出そうと足を進めた、)   (7/13 20:16:21)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > フォメオムさん…でよろしいですかねぇ?(すると、彼の背後から声が聞こえる。しかし、背後には誰もいない。だが確かに声が聞こえる。よく聞けば、その声は彼の影の中から聞こえてくるようだった)もしそうであれば頷いて…違うのであれば首を横に振っていただけるでしょうか?もし違った場合は、また色々とすべき事がありますのでねぇ(延ばし延ばしの敬語で話すその声の主。なんだか耳に着くような、そんな話し方である)   (7/13 20:21:55)


山葵/フュメオム > ……あらあら。(人の気配は無い、しかしながら響く声。若い青年のものか。…それはまるで己の影から響いてくるようだ。延ばし延ばしの声の指示通りにゆっくりと頷けば、くるりと己の影を見つめて声を掛けた。)アナタも私の同胞よね?人間であれば…それはそれで良いのだけれども。(胡散臭さが隠し切れない間延びした声の主人に質問を投げ返した。)   (7/13 20:30:32)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > よかったよかった。無駄な血を流さずに済みますよと、喜びを禁じえませんねぇ(そんなこと微塵も思ってもないと言わんばかりの言い方をする声の主。そして彼が振り向けば、彼の影からぬ…っと白いスーツの男が現れた。スッとした体型で、糸目の男。掴みどころのないような、そんな雰囲気を醸し出している)お初にお目にかかります。私、リューグナーと言いまして、あなたの言う…“同胞とやら”ですよ(ぺこりと仰々しく頭を下げるリューグナーと名乗った男。そして顔を上げると、自分の影から触手のようなものが出現し、それを椅子替わりにして座った。更に、その触手をフュメオムの方へと伸ばし、座れるようにする)さぁ、お掛けになってください。…なぁに。緊張しなくても大丈夫ですよ。別に面接なんかではありませんからねぇ。単なる、世間話…ですよ(にぃっと笑みを浮かべるリューグナー。張り付いたような、ハリボテのような笑顔である)   (7/13 20:36:56)


山葵/フュメオム > あらあらあら……これまたハンサムな人ねぇ。…えぇ、リューグナーさんね。…アタシは、もう分かってるでしょうけど…フュメオムって言うわ。改めて宜しくね。(影から伸びた触手。遠慮なくぽすんと腰掛ければ、案外座り心地の良いそれに満足げに微笑み。)世間話ねぇ。…良いわ、アタシも丁度…お話相手が欲しかった所なの。(ハリボテのような張り付けた笑みが不気味だ。地に突かれた杖に体重を預けると、話を聞く体制になった。)   (7/13 20:51:43)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > まぁ、お察しかもしれませんが…。おや?知らない?では教えて差し上げましょうかねぇ(態々相手を煽る言葉を述べたリューグナー。そして張り付いた笑顔のまま言葉を紡ぐ)私、最近イモータルになったばかりでしてねぇ。やはり、私達のような敵の多い存在は仲間を把握しておくことが必要ですからねぇ(クスクスと笑いながら、背もたれに体を預けるリューグナー)それで現在は、同じイモータルの方々と接触している…という次第でしてねぇ。もし良ければあなたの知っているイモータルの方の情報を、そしてあなた自身の情報を教えていただければ…と   (7/13 20:58:01)


山葵/フュメオム > 知らないわぁ。何せまぁ…アナタとアタシは初めまして、ですものね。(さすさすと杖に付いた動物の頭蓋骨を撫でながら、此方を煽る言葉を並べていくリューグナーの言葉をまるで煙のように飄々とかわしていき。)あら、そうなの?…ふふ、仕方無いわね、味方を把握するのは大事な事ねぇ。…じゃ、まずアタシから。(す、と立ち上がり胸に手を当てると、にぃ、と口角を上げ微笑み己の情報を話し出す。)アタシは煙を操れるわ。いつもは人間と変わらない暮らしをしてるし、食事もする。…他に欲しい情報は…ある?(再び席(触手)に着くと、目を細めてから相手の出方を伺い)   (7/13 21:08:19)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > ほう?煙を?(ここで初めて、リューグナーの素の反応が表に出た。興味深そうに眉を動かし目を薄く開く。まるで目がないように錯覚するほど漆黒の目。彼の腹黒さを表しているかのような、黒い、目であった)煙を操る…とは、具体的には何かありますかねぇ?例えば、使用時のデメリットがある…などは(と、更にここで質問を重ねた)   (7/13 21:13:19)


山葵/フュメオム > えぇ。…デメリット?そうねぇ…特に無いわ。アタシ達イモータルは人知を超えた存在だもの。(ふふん、と得意げに口角を上げれば、ふと捉えた彼の目にギョッとする。真っ黒く、待ち構えるような深淵が広がるその目。人間らしさを喪失した墨染の目に呆気に取られつつも、彼の質問に更に答えてみせる)…えぇと、煙で作ったものは質量を持つわ。重い金属なら重く、軽い砂なら軽い。質量の再現が可能なのよ。…その分、押し固める煙の密度が濃くなっていくのだけれど。(こんな感じにね、と手の中にぐるぐると霧を集めていき…重そうな金属のインゴットを生成してみせる。本物そっくりのそれを彼に渡せば、ずっしりとした重さが彼の手に伝わる。)   (7/13 21:25:36)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > デメリットがない…。ほぅ。大抵そういった能力というものは、何かしらデメリットがあるのが王道…と言うやつですがねぇ(そう言いつつ、相手が煙を作り出すのを見ると、ほぅ、とこれまた興味深そうに見て、そして手渡された霧が金属のインゴットの重さであることを実感する)なるほど。どうやら、イモータルはそれぞれがそれぞれの能力を持っているようですねぇ。私だけかと思ってましたが…(そういうと、霧を投げ捨てるリューグナー)他に、イモータル共通の特徴などはありますかねぇ?   (7/13 21:30:36)


山葵/フュメオム > …えぇ、そうよ。死なないの。…アナタ、変ね…(不死。この言葉に酷く食い付き冷静さを失いかけるリューグナーに目を細め訝しがる。暫くしてようやっと冷静さを取り戻せば顎に手を当て何か考え事を始めるリューグナーをじ、と静かに見つめていれば、ニヤリと怪しい笑みを浮かべ「興味深い話を有難う」と感謝の言葉を口に出す彼に)…えぇ、まぁ…役に立てて何よりよ(だなんて微笑んで見せれば)え?…アナタ……ふふ、どうしようかしらね?…アナタのその顔…酷く野心に満ちているわ。アタシの五感が言ってるわ…アナタに色々言われると呑まれそうになる、危険だ…って。…ねぇ、アナタはアタシにイモータルの情報を聞いて…何をしようとしているのかしら?(貼り付けたような笑顔を破くような、ゆっくりとした…しかしながら問い詰めるような強い口調でそう尋ね)   (7/15 23:28:19)


ゑゐりあん/リューグナー > 変?私が?…おかしなことを言いますねぇ。生きてるものは皆、平等におかしいではありませんか(相手からおかしいと言われれば、笑いながらそう返す)野心に満ちている…。なるほどなるほど。あなたのその勘は、あながち間違いではないかもしれませんねぇ(クスクスと笑うリューグナー。その瞬間、フュメオムが座っている影がさらに伸び、彼を拘束した。身動きが取れないようにしっかりと、彼に絡みついている)おっと、ご安心を。別に危害を加えるつもりはございません故。ただ、少し用心を…ね(そう言うと立ち上がり、彼の周りを歩き始める)あなたはおっしゃりましたね?イモータルの情報を聞いて何をするのか…と。何をするのか?(そう言うと、歩みを止め、バッと両手を広げて空を仰ぐ)バカバカしい!何をするのかだなんて考えるのが愚かしい!!(そして空に向かって大声で叫んだ)我々は人を!あらゆる生命をも超越した存在!だからこそ”する”のですよ!“起こす”のですよ!行動を!眠りについたつまらないこの世界を!(その顔は、狂喜に歪んでいた。彼は、狂っていた)   (7/15 23:35:29)


山葵/フュメオム > ……きゃっ!…ちょ、ちょっと何すんのよっ!!(「レディーに乱暴するとか最低ね!」と拘束する影の中もがきながら、己の周りを歩きぶつぶつと何かを呟く男の姿にはやはり狂気が滲んでいる。)……そうね、それがイモータルの目的だもの。何らおかしい事では無いわ。…でもね、アタシは同胞を売るほど腐ってないの。やるならアナタが頑張って情報を集めて頂戴。(影に身体の自由を奪われながらも、きっ、とその鋭い視線で天を仰ぐリューグナーを睨み付けた。   (7/15 23:42:41)


ゑゐりあん/リューグナー > …ふふっ。ご安心を(そう言うと指を鳴らす。すると、フュメオムを捕えていた影が霧散し、彼を開放する)全部…“嘘”…ですから…ねぇ?(口元に人差し指を当て、くすくすと笑いながらそう言うリューグナー)まぁ、どのみち情報は集めるつもりでしたからねぇ。事実、あなたの情報も私が集めたものですし、頑張って他の“仲間”を探しましょうかねぇ(フュメオムの元へと歩み寄り、手を差し出す)とにもかくにも、まずは…ね?(握手を求めるリューグナーは、相も変わらず張り付いた笑みを浮かべている。もはや、そのような仮面を被っているかのようである。否、目の前にいる彼そのものですら“嘘”ではないかと勘違いしてしまうかのような男であった)   (7/15 23:48:27)


山葵/フュメオム > ……はぁっ…ほんっっっと…掴み所の無い人ね、アナタ。(影が溶けていき、己の身体を締め付けていた圧迫感から解放されれば深呼吸を一回。全部嘘だ、なんてクスクスと笑う姿にムッと頬を膨らませるは、歩み寄り握手を求めるリューグナーに大人しく従い、その手をぎゅっと握れば)…出来ればアナタとは敵対したく無いわ。だって怖いんですもの。…何をするか読めない、掴み所の無い人。…まるでアナタの存在ですら嘘のようね。(その相変わらず仮面を被っているかのような胡散臭い笑みに押され気味になる。我ながら…らしくないな。)   (7/15 23:56:41)


ゑゐりあん/リューグナー > (彼とぎゅっと握手をし、ニコッと笑うリューグナー。笑みを浮かべているのに笑う。不思議な話ではあるが、それでも彼にはあり得てしまうのだ)ご賢明な判断、心より感謝いたしますよ(そう言って頭を下げるリューグナー。まるで、舞台が終わった際の役者のようであった)さて…と(そしてそのまま触手椅子に座りなおすリューグナー。一応彼の分の椅子も作り出す)私ばかり質問してましたからねぇ、何かそちらから聞きたいことはありますかねぇ?(質問の礼のつもりだろうか。そんなことを言い出す)   (7/16 00:00:40)


山葵/フュメオム > …もう座んないわよ?(出された触手椅子には腰掛けずに己の煙で生み出した椅子に腰掛ければ、再度リューグナーを見つめると)…そうね。…アナタ、さっきこの世界を起こす…そう言ったわよね。…アナタにメリットが有ってやっているのかしら。…メリットが無いなら、どうしてそんな事をしようとしてるのかしらね。…まぁ、それはアタシ達にも言えるんだけど。(アナタの言葉で少しでもアタシ達の価値が分かるのなら、是非とも聞いてみたいの。ふ、と微笑む彼の目線は真剣そのものだ。)   (7/16 00:13:50)


ゑゐりあん/リューグナー > さいですか。それは残念(よよよ、と泣きまねをしつつ影を消すリューグナー。そして彼がそんな質問をしてきたので、くすくすと笑う)おやおや。だから言ったでしょう?あれは“嘘”ですと…(なんて言いながらも、彼は更に言葉を紡ぐ)メリット。それは“面白いから”に決まっているではないですか。“面白い”以外に必要なものはありませんよ(つまり彼は、面白さゆえに世界をどうにかしようとしているのである)しかしまぁ、無論無策では無理でしょうねぇ。策を考えねば(そう言うと、少し思案し作戦を告げる)あくまでも策の一つですが…。我々イモータルという存在の完全さを人間たちに吹き込み、イモータルになる人間たちを増やす。それだけでも愉快ですが、イモータルを人間社会の根の根までに潜ませ、人間同士を疑心暗鬼に陥らせる。そうすれば、あとは勝手に人間たちは同士討ちを始める。…とかですかね?まぁ、我々イモータルには人ならざる部分がありますからねぇ。色々と修正する必要はありそうですが、それでもまずはイモータルを増やすことが先決かと…(クス…と笑みを浮かべるリューグナー。面白そうでしょう?と言わんばかりの笑みである)   (7/16 00:21:34)


山葵/フュメオム > …成る程ねぇ。…確かに良い案ね、面白そうだわ。(メリットなぞ無いに等しい。…面白そう、と言う理由一つで世界を破滅に導こうとする彼の無謀な挑戦に、不覚にもワクワクしてしまうのは己がイモータル故だろうか。)…ふむふむ。…同胞も増え、人間も潰す事が出来る。良いわ、一石二鳥と言う事ね。(まるで雑草みたいだ。何て事がふと頭を過ぎる。狩っても狩っても湧いてくるその存在は、人間で言う雑草や害虫に変わりがないのだろうな。)   (7/16 00:32:05)


ゑゐりあん/リューグナー > もしイモータルが増えれば、見た目を弄ることのできるイモータルも出てくるかもしれませんしねぇ。そうでなくても、“見た目が人間と一切変わらないイモータルが生まれ、人間社会に溶け込んでいる”とうわさを流すだけでもいいでしょうねぇ(世界の混乱、崩壊、破滅。あぁ、なんて素晴らしいのだろうか。偽りの世界が、嘘だらけのこの世界が真実へと変化するのだ。なんて素晴らしいのだろうか。想像するだけで笑みが止まらない)…まぁ、あくまでもこれは案の一つ…。まずは、イモータルという種族に対しての知識を深めねば   (7/16 00:35:11)


山葵/フュメオム > …アタシとかアナタみたいな…人間型のイモータルが溶け込んでいる…なるほどね。面白そうじゃないの。人間ってのは酷く噂好きだからねぇ…(ふふ、と笑みが溢れる。此方も腐ってもイモータルだ。お気に入りの人間や建物が破壊されない限りは、誰が死のうと問題はない。寧ろ神の意思でこの世界を破壊する事を命じられているのだ…破滅を望み、そして面白がる行為は何らおかしい事ではなく。)…あは、そう言う事ね。…アナタ中々良いセンスしてるのね、気に入ったかも。(さっき拘束されたのは解せないけどねっ、と釘を刺しつつも、愉快そうないやらしい笑みをにまにま浮かべた煙の男が、目の前の糸目の男をじっと見据えた。彼なら面白い物を見せてくれるやも知れない。退屈なモノクロの世界に、インクを一滴。見る見る内に広がっていき、美しく染まる。)   (7/17 20:46:38)


ゑゐりあん/リュ-グナ- > …まぁ、そういう訳です。私の考えに乗るかどうかはお任せしますが…。…まぁ、私の予想通りでしたら、きっとあなたは乗ってくれるでしょうねぇ(そう笑うとリューグナーは立ち上がる。そして身なりを正せばリューグナーは彼をじっとみて告げる)とはいえ…。今はまだ足りないものだらけだ。情報、人材、戦力…。まずは、そこを集めなければ話にはなりませんねぇ。というわけで、あなたも他のイモータルに出会った暁には、こうお伝えください。「面白いことが起こるだろう」…とねぇ(浮かべたその笑みは歪んでいた。まるで、これから起こる出来事に胸を踊らせるがあまり、抑えきれないほどの喜びが湧き出ているかのような、そんな笑みだった。すると、一羽のカラスが2人の上空を通り過ぎた)それでは…またお会いしましょう(そう言って頭を下げると同時に、彼はカラスの影に沈み込み、後には一陣の風が吹き抜けるだけだった。まるで最初からそこに居なかったかのように、そこにいた事が“嘘”のように思えてしまうような、そんな男であった)   (7/17 20:53:53)