この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

白刃の笑顔

蝿の蜜

しぃずま@白刃の笑顔 > 「(ふぅ、と、粘着質に白い刃が歯が。赤く狂喜にそめられた吐息を吐いた。「おうち」の中に散乱する、掃除されていない倉庫のような武骨な部屋に散乱する、固くなった血の塊に骨片肉片、そしてそれらにまみれた「人形」という名の犠牲者。いずれも心臓部が雑に縫われていて、蝿がたかっている。白い刃は、その中の一人。先程まで生きていたはずの少年を舐めるように眺めて、触って、そしてペロリ。腐った肉が溶けた死体を舐めて。舐めて。耳の穴も鼻の穴も、穴という穴の中を徹底的に舐めて。口の中で、絶望した顔の少年の動かない舌を絡めとって引き寄せ、蝿がその死体から飛び立つ。不潔、不純、とはなんだ。彼の心はそれを知らぬ。いや、知らぬことが多すぎる。倫理。人間性。道徳。そんな言葉、誰にも教えてもらえなかったのだもの。)」   (7/10 05:59:38)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「(ニタリ、と笑った。)お人形さん…今日はお友達をつれてきてあげるからね…(パシ、と蝿を捕まえる。捕まえて、捕まえて、捕まえて、捕まえて。その塊を、がぶり。塊の中から緑の汁と共に、頭が、脚が、体が、羽が飛び散り、壁にぶつかって潰れる音がした。…ふと、古ぼけた木の扉が開く音がする。)『ガラド!ここか、ガラド!』(入ってきたのは、憤りと希望と不安の声だ。きっと、この少年の叫び声が聞こえたのだろう。白髪の多い金髪青目の色白な男性。年は少年と3歳くらい別れた…13歳くらいの男の子だろうか。彼が、下も見ずに、何を蹴飛ばしたのかもわからないままに飛び込んでくる。)あぁ、ふふ、ふ、愛しい、愛しい、なんて可愛らしいの?キミも僕の「お人形さん」にしてあげる。(彼が見たのは絶望のそれであった。)」   (7/10 05:59:55)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「『ひっ…あ…や、だ!』(涙より先に腰を落とす。木のような固く軽い感触のものに躓いてから立ち上がれない。さて何に蹴躓いたのか、下を見てみれば…人形…?いや、違う。…頭部が人間の、人ならざる、人形ならざるモノ。)あぁ、ごめんね人形さん。ボクが頭だけにしちゃったばっかりに、彼の目には人形ってわからなくなっちゃったみたい。(謝罪の言葉と裏腹に、彼の目は狂喜に満ちている。2本の、全く形が違う腕と、もう2本、肩から生えた同じ形の腕。それで、長剣を取り出す。)Bye、人間。(4本の長剣が、蛇のように鞭のようにしなやかに動き、あるいは心臓。あるいは脳。あるいは肺。あるいは下腹部。それぞれを長く深く貫いて、花火のように鮮血を散らす。)Hello、お人形さん。(顔を上げ、背を反らし、狂喜的な笑みを浮かべて、そう言った。)」   (7/10 06:00:16)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「(まだ意識のある彼を、瞳から生きる意味を垂れ流していく彼の唇を奪った。)キミの、キミタチの、ファーストキッス。ふふふ、貰ったよ。…蜜の味、なんでしょう?(否。否である。)」   (7/10 06:00:32)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「(ファーストキッスは糞の味。)」   (7/10 06:00:47)