この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

白梅&獅子唐

星降り宣言

クロ:白梅 > ( ヒュゥ、と冷たい夜風が薄茶色の髪の毛を撫でる。顔に掛かってきた髪を左手ですくい取れば、上を見上げて数回大きく深呼吸をする人が、軍の近くの道をゆっくりと歩いていた。 軍帽は今日は被っておらず、珍しく腰辺りまで伸びた薄茶色の髪の毛も下ろしている。 「 今宵の星は何と美しいものか 」 空で煌めき流れる天の川を見ては、小さく呟くようにして感想を一つ口から零せば、くすり、と微笑みを浮かべる。 時は亥の刻( 23時辺り )。人気も少ないその道を歩く白い梅はうっとりと星達を見詰めては、目を細めたのだった )   (7/7 23:19:33)


山葵/獅子唐 > …あ、白梅さん!(そんな白梅を現実に引き戻すのは、低く心地の良い、だが何処か子供っぽい声。大きな笹を手にしたもじゃもじゃの髪の青年が白梅に手を振っていた。)白梅さんも星を見に来たのですか?(虫除けの為に撒いたハッカの匂いが微かに残っている。手にした笹には、尊華軍人の様々な願い事が書かれた短冊が吊るされていた。)見て下さい、みんな色々な願い事を書いてますよ。…これとか…あはは、人柄とかが見えますねっ(嫁探しだの伝説だのと何かと自由に書かれた短冊を揺らしながら、笹を玄関口の柱に括り付ける。そうして白梅と同じように、空を見上げ天の河を辿る。何処までも続く星の運河が眩くて目を細めた。)   (7/7 23:31:41)


クロ:白梅 > 妾の事を名で呼ぶのは…やはり、獅子唐か。今宵も良い月夜だな( 声をかけられ、ふっと現実に引き戻されればきょろきょろと、声の主の姿を探す。思いのほか直ぐにその姿は早く見付かった_その者が持っている笹によって。右手を軽く上げてひらり、と1度だけ振り返せば数歩だけ其方に近付く。 笹の葉の掠れる音が夜の世界を彩る中、ツン、と香るハッカの匂いが白梅を包み込むその感触をじっくりと味わう。白梅はハッカの匂いは嫌いではなかった。寧ろ、まぁまぁ好きな匂いであった。   (7/7 23:46:26)


山葵/獅子唐 > はい、綺麗に晴れて良かったです。(幾分か清楚に見えるようになった彼は、表情の変化も多くなっていた。嬉しそうな、はにかんだような笑顔は暗闇の下でもよく分かる。ハッカの匂いを纏ったまま、白梅からの「紙の余りはあるか」との問いに、こくりと頷き鉛筆と紙を持ってくる。笹をくくり付ける手を止め、天の河の下願い事を短冊に込める白梅を見つめ。…とても、幻想的に見えて、目が釘付けだ。)   (7/7 23:58:59)


クロ:白梅 > そうであるな、妾は月夜を好いておる…今宵は良い夢を見れそうだ。( ふ、と少し前までは幼げな笑みをよく見せていた白梅の今の顔は、何時もよりも大人っぽく見えるかもしれない。右顔にある傷跡が痛々しいが、それすらも装飾品である。月夜に輝る星達が、2人と笹の葉を照らす中、白梅は小さく口を開いた。)   (7/8 00:11:28)
クロ:白梅 > そういえば、獅子唐。御主…以前より表情が明るいな。まるでこの星の様であるぞ。( 数年前とは少し違う、目の前にいる彼の姿をじっとみては、驚きと微笑みの暖かい声色でそんな事を云う。以前はもっと暗かった彼のイメージは、今やもうあまり見掛けない。昇進したという話も耳にしていた白梅としては、かなり面白く、そして嬉しい出来事なのだろう。良い良い、なんて頷いてみせた。そして、そんな彼の持ってきた短冊と鉛筆を受け取れば「 感謝する 」と短めの御礼を言って、筆を走らせる。机が無い為に少し歪な文字となってしまったが、それでも尚、美しい文字が書かれた短冊を獅子唐に渡して、1つ小さなお願い事をしてみせた。)   (7/8 00:11:30)
クロ:白梅 > すまぬが、これを出来る限り上の方に付けてくれぬか?( 鉛筆と共に短冊を渡しつつ、上に付けてくれと頼む白梅。身長的な意味で上に付けられない彼女は、取り敢えず目の前にいる高身長の獅子唐に頼むしか無かったのだ。内容は見られても構わない事が書いてあるとはいえ、高身長というのが少々気に食わないのか「 無駄に身長が高いな 」なんて小さく呟く姿は、やはり以前と性格が全く成長してない、変わっていないのが分かるだろう。 そんな彼女の短冊には、こう書かれていた。 _尊華帝國を天下一に_ )   (7/8 00:11:55)


山葵/獅子唐 > …白梅さんも、益々美しくなっておりますね。(右側の傷は痛々しくも、それが益々白梅の美しさを引き出していると言うのは皮肉な事だ。)…そ、そうですか?…この数年で、やっと心の整理が付いたんです。どれもこれも…皆さんのお陰です。(暖かい声色に、心がホッとする。美しい文字の書かれた短冊をすっ、と受け取れば、彼女らしい願い事がしっかりと書かれていた。)…あ、あはは…ボクより大きい人も居ますから…ね(フォローするように(フォローにはなっていないが)苦笑いのままでそう呟けば、笹の出来るだけ高い場所に、白梅の短冊をくくり付けた。)   (7/8 00:27:10)


クロ:白梅 > …それは、無い。( 先程までへらへら微笑んでいた女が、真顔でここまで云うのはかなり面白いと思うのだが、白梅が美しいと云うこの男に対して、それはもう真顔だった。再度口を開けば、「 それに 」と言葉を発しつつ右手で自身の顔の傷を触れながらほんの少し寂しげに笑い「 この様な顔では、美しいとはいえぬだろう? 」なんて呟くようにして小さな声で、俯きながら云った。その姿はあまりにも女性らしい、哀れで弱々しい姿に見えたかもしれない。けれども、それをぶっ飛ばしてしまう程、突然ポジティブ思考になるのがこの女、白梅である。 ばっと顔を上げ、自慢げに顔の傷を獅子唐に見せつけながら「 まぁ、これは美しいと云うよりも勲章であるな。尊華の為に出来た傷である。それだけで幸せだ 」なんて、先程の寂しげな顔とは正反対の花のように、星のように輝くような笑顔を見せたのだった )   (7/8 08:24:43)
クロ:白梅 > そうか、うむ。それは良い事である。( ふふん、と自慢げに相槌を打つ。だがその表情もフォロ - になっていないフォロ - により、頬を若干膨らませ、ムスッとした顔に変わるのだが。「 御主…余計な事を云うでない…妾も直ぐに追いついてやろうぞ、目線を合わせてやろうぞ。楽しみに待っておれ 」なんて腕を組みながら云う姿は、やはり子供らしくて、馬鹿っぽい。それでも、このようなやりとりが出来るのがかなり嬉しいみたいだ。何せずっと元帥としての仕事が多くなり、以前仲良くしていた人達とあまり会話が出来て居なかったから、幸せに感じるのか最終的にはけらけらと声を上げて笑い、上を見上げた。そこには、空の上で美しく光り輝く星達と、星達を優しく包み込む月夜があった。)   (7/8 08:24:45)


山葵/獅子唐 > …いえ、貴女はいつまでも美しいでしょうね。…きっと、命尽きるその時まで。(寂しげな笑みを浮かべ、らしくない小さな声で呟く白梅に首を横に振ると、そう確かな熱意の篭った目を向け。が、すぐさまいつもの白梅に戻れば、此方も安堵の息を漏らす。)えぇ、白梅さんが…尊華帝國の為に身を挺した証、ですね。(そして己も、機械義手へと置き換わった右腕をそっと撫でる。彼女の花のような、そして瞬く星のような明るい笑顔に対する照れ隠しだろうか。)…ありがとうございます、白梅さん。貴女が居てくれたから、でもあるのですから。(自慢げな白梅にぺこり、と一礼すれば、ムスッとした表情へと変わる白梅に「表情がよく変わる人だなぁ…」と内心思いつつ)分かりました。いつか追い抜いて下さいねっ。(そう犬のような無邪気な笑顔を向けた後で、此方も月夜を見上げた。キラキラと瞬く流れ星の雨が、夜空を覆っていた。)   (7/8 09:08:09)


クロ:白梅 > …まぁ、そこまで云うのであれば、素直に受け取ろう( 褒められる事に慣れているのか慣れていないのか。素直になれてるのかなれてかいのか。真実が不明なまま彼女は言葉を受け取る。しかし、熱意の籠ったその目を一瞬だけ見て逸らしたのは、案外照れ隠しなのかもしれない。ちょうど運良く、夜風が吹いてくれたお陰で頭が冷えて頬が赤くなることも熱くなる事も無かったが。)   (7/9 21:13:11)
クロ:白梅 > 尊華の為にならこの身、朽ち果てても構わぬ。( 鋭い目付きでどこか遠くを見たかと思えば、直ぐにパッと元に戻してけらけらと笑い彼の近くに寄った。貴方との距離は、あと数センチで触れ合ってしまう。体格差的に上目遣いになってしまうが、白梅がじっと下から顔を見詰めれば「 御主と共に尊華で戦える事を光栄に思うぞ、獅子唐 」と少し力強く言ってみる。夜風が止まり、特有の静けさが辺りを包み込む中、白梅は跳ねるようにして1歩下がり、右手を出す。そして、いつもと変わらぬ凛とした声で一言。)   (7/9 21:13:13)
クロ:白梅 > 「 この星の如く尊華を輝かせようではないか 」 ( 今宵の宴は星降る夜に。空の上で2人の星が出会う頃、地上でもまた新たな道を歩む2人の姿が。尊華の為に、自身の為に。強く強く手を交わせて宣言を。活躍に期待をしよう見守ろう。ひゅるりと夜風が包み込めば、月星が一瞬きらり、と光ったような_そんな気がした。)   (7/9 21:13:22)