この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

フギンムニン&狼

餅丸@狼 > (静まり返る森の中、月光と自分達の目だけが頼りの世界では昼間の些細な出来事すら神経を逆撫でし森が良からぬ場所へと招こうとしているように錯覚するかもしれない。にも関わらずホーリアの森はどこか温かみがあり、神がいたと言われてもおかしくはない神秘性の霧を漂わせている。道につけられしは、人よりも大きな犬らしき足跡。それがつけたと思われる爪痕は、巨大な大木に深い傷跡を残し魔を纏う血が戦いの様を物語る。哀れにも迷い込んだか、導かれてか足跡を辿ったならば聞こえるは狼の遠吠え。遠くはないと察したならば運の尽き。貴方がその現場に近づいていたならば黒くギラついた月の瞳と真っ赤に染まった牙を剥き出しにしている2m近くはある狼の上に跨るは小さく白い狼。しかし、隙間から見える顎が、森の戦士と思わせる姿が人間だと安心させるかもしれない)「おまえだれ。くろいやつらのナカマじゃない?……ニンゲンの匂い」(腹の底から吐き出された声は幼い少女特有の舌足らず。狼は問う。汝なんぞやと、森が答えを求めざわめいた)   (7/4 23:42:19)


山葵/フギンムニン > ……なんなんだ、これ…(木々に刻まれた爪痕、所々に飛び散りこびり付いた血。月光に照らされたそれは酷く己の本能をざわつかせ、警戒心を強めるのには十分過ぎる。大きな大きな犬らしきモノの足跡の先を見れば、其処には真っ赤に染められた牙を剥き出した大きな狼が聳えていた。それはまるで、鉄塔を彷彿とさせる。そして、その上にちょこんと跨がる白い狼。しかしそれが人間であると分かった瞬間、烏を模したマスクを被った男はほ、と胸を撫で下ろした。)突然すまなかった。俺はフギンムニン。この通り、れっきとした人間だ。(ひょい、とマスクを取り、その表情を見せる。タトゥーの刻まれた顔は、月の明かりの元ハッキリと写し出されるだろう。そあいて、幼さの残る少女の声には少し拍子抜けした様なリアクションを見せては)嬢ちゃん…この惨劇は何だ?もしや今話題の…化物…が出たとか?(そう冗談めかして尋ねてみた。)   (7/4 23:56:22)


餅丸@狼 > 「ふぎんみゅ、ふぎんむにゅ……。ふぎん。ニンゲンだが、嗅ぎ慣れない。よそもの。いやなにおいはない。おれはロー。こいつはコウガ」(鳥マスクから現れしはタトゥーを刻まれた大男。陰湿な雰囲気とは裏腹に風の匂いを纏い、草原に聳え立つ賢者を連想させる空気。自分達民族とは違いながらも、不可思議な格好をしたモノよりも自分達に近い格好に親近感が湧いたのか大きな狼、コウガの背から降り彼の鼻筋を撫でながら名を告げ近づいていき)「しらない。おれらは狩りをしていた。じゃましたからころした。でも、わるいやつを食うとおれらもわるいやつらになる。だから、自然にまかせた。……やっぱりかぎなれない」(彼女達は遊牧民。社会から疎外されたモノ達。今流行りの怪物さんだとしてもそうだといえることはなく、せいぜい不思議な生き物。フギンムニンに近づけられたならば、あろうことか彼女はあなたの腹付近に顔を近づけてくんくんと臭おうとするだろう。やましい気持ちはなく、ただ危険か否かを調べるためだが人間としては獣に近い。腰につけられた飾り尻尾は頼りなく下がって口はへの字。怪しい怪しいとフギンムニンの周りをくるくる回り)   (7/5 00:11:13)


山葵/フギンムニン > ロー、か。それにコウガねぇ。良い名前だ。(そ、とコウガに手を伸ばして此方も撫でようとするが、すんでの所で手を引っ込める。己にズンズンと近付いてくるのには多少驚きもしたが、危害は無いだろうち警戒を緩める。)へぇ…そうか、邪魔したからか。そりゃあそうだな、狩りは大事な事だからな。(ふむ、と一言漏らしてから何度か頷きそう納得するが、腹付近に顔を近付け匂いを嗅ごうとするローにはギョッとして、くるくると周りを回るローをそ、と持ち上げて目線を合わせると。)幾らなんでも警戒心なさすぎだろっ!…ほれ、これやるから大人しくしな。(すとん、とローを地面に下ろしてやれば、腰に下げた袋から干し肉を取り出す。それは単純に塩漬けをして干しただけではなく、様々なスパイスの練り込まれた手の込んだモノであるが、ローには少し食べ慣れないだろうか。)   (7/5 00:26:51)


餅丸@狼 > 「ん、じゃまされたらおれらごはんなくなる。よくわかるおまえいいやつ」(手を伸ばしてきたので、真っ赤な血がへばりついた牙を持った口は大きく開き、奥の奥へと入れようとしていたが引っ込めた故に出来なかった。グルルッと喉の奥で不満そうに揺らしながらも、それ以上はしない様にする。そして、ギョッとされたのではて?と首を傾げ)「おまえわるいにおいしない。だから、警戒する必要ない。へん。へん。……へんな匂い?」(持ち上げられてからすとんと下ろされてくれたら差し出された不思議な不思議なお肉さん。肉の匂いだけど、なにか嗅ぎ慣れないものもある。なんだろう。しかし、肉だ。コウガも肉だと興味津々。くれたならば返す義理もない。大きな口を開けてガブリっ。口に広がるのはアラビアの夜。星がキラキラ輝いて、入り組んだ人の街並み。見たことない世界の風が鼻から通り抜けて、目をパチパチ。口に出さずもう一口、また一口。頬袋をパンパンにふくらませて一気に飲み干せば)「ふぎん!これ!へん!うまい!なんだ!これ!うまい!」(食いかけの干し肉をずいっとフギンムニンに見せつけて、はじめての出会いに興奮が鳴り止まぬ。文明開化の音がした)   (7/5 00:42:39)


山葵/フギンムニン > …おっと、食われる所だったな…(口を大きく開き、手を奥へと入れさせようとしたコウガに危ねぇ〜…と呟き。そしてはて、と首を傾げるローに「幾ら鼻が効くからって過信し過ぎも良くないぞ」、なんてそっと撫でながら教えてやり)……おー、そーだろっ?お口に合ったようで何よりだ。(大きな口を開け、ガブっと一口、そしてまた一口とガツガツと肉を頬張り、そして自分に干し肉を見せ付け興奮したようになんだこれ!とはしゃぐ彼女に思わず笑みが溢れ。ぽふ、とそっと頭を撫でてやってから、まだあるからなとだけ告げ。その内の一枚をコウガに見せれば「アンタも食うか?」と尋ね   (7/5 00:54:06)