この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ドクター&アレイス

歯車ふたつ、ただ噛み合わず

ひよ。@ドクター > 「──ふう、こんなところですかね」ウェンディア王国、聖フィニクス騎士団の本拠に在る一室は、まだ昼だというのに、いや、昼だからだろうか、カアテン閉め切り、机上の蝋燭の灯火だけが、気弱に室内を照らす。ベッドは物置に、床には無数のメモが、一見すると乱雑に、だが、私にとっては規則的に並べられており、少し歩くためにも、これを踏み乱してはならない。出窓とカアテンのその隙間から、確かに昼が入り込んできているが、それもじめじめと厭な雰囲気に掻き消されて、私の意識には届かない。……はて、今は何時であっただろうか。朝、いや、夜か。わからない。珈琲そっと口へ運ぶと、やはり変わらず苦い。眠気を覚ますのには充分なカフェイン量だ。   (7/4 23:02:57)
ひよ。@ドクター > ──さて、では纏めた書類を上層部に届けようか。私はベッドの上に杜撰に投げ置かれた白衣を羽織り、ひび割れた姿見の前で、気取ってポーズ取る。そうして直ぐに、いつものような表情を湛えるのだ。目元には変わらず隈があっても気にならない、支障などでないのだから、良い。洒落る必要などもなく、ただ実用性だけを求めるのだ。静かに、メモを散らさぬように、猫の足。そうして軋む扉の延に手を掛け、かちゃり開く。──昼間だ、眩しい光だ。太陽は頭上に間違いなくあり、そうして私の瞳孔を狭める。多少の目眩を覚えつつも、だがすぐ、何事もなかったように、石柱の並ぶ石畳の上を、猫背気味で歩く。   (7/4 23:03:10)


グレー/アレイス ◆ > ふー……イノシシのスタミナ丼は力がみなぎるな。野菜も、弟が教えてくれた野草との組み合わせで最高の弁当だった…これはレシピを書いて売り出してみたらかなり売れそうだな……ちょっと雷鏡にこのこと後で教えるか……(と、彼は本日食べた、「猪肉の蒲焼___薬味の野草を添えて___」と名付けるべきのような、蒲焼弁当を食べ。それで腹をふくらませていた。今日の彼は雷鏡に教えてもらった干し肉の作り方に沿って何枚かその干し肉を作った。その干し肉は簡単に言うと、それ1枚で滋養効果が期待できるような薬草をすり込んだ猪の干し肉だ。が、1枚は蒸気機関修理屋の店主に渡した。残り枚数は2枚。)……って、なんだあの滅茶苦茶な姿勢の悪さは!?あんなの見た事ねぇぞ!(と、無意識に詠唱を行って足から炎を出し、常々裸足としている足から炎を出してジェット機のように飛び、相手との距離を詰めて……相手の目の前にたち、軽く診る。)あんた……無茶してるだろ?(と、相手に問いかけてみようか。)   (7/4 23:21:19)


ひよ。@ドクター > 「……無茶、ですか。なるほどナルホド、私としては魔術の方がよっぽど無茶苦茶に……おやこれでは意味合いが変わりますですか。ん、まあよいです。ところで貴方、今がいつ何どきであるか教えてくれませんか、この頃はずっと自室にいたので凡そ日付の感覚などという不必要なものは何処かにすっぽかして来たようですから……」遠くから、ここ数日、ほぼ無音の環境に晒されて弱ったようにも思える鼓膜を、厭に劈くような爆音。かと思えば今度は、目の前に、裸足の少年が塞がる。一   (7/4 23:31:16)
ひよ。@ドクター* > 一歩一歩の狭い足取りで、私はそうぶつぶつと独り言ちりながら歩くのだけど、何故かどうにも前に進めない。骨ばった、というよりは筋肉質な相手が立ち塞がっているところに、どうやら私はずっと前に進まんと、ぐいぐい、押していたようである。それに気付き、思わずはッとした。成る程、どうやら幻覚でもなんでも無い、人間らしい。とうに本来信仰すべき太陽は頭上にあるが、私は書類を胸元に確かに抱えて。「おはようございますです」と、気怠そうに、隈だらけの瞳で、上目遣いに相手を捉えながらそう言い放ッた。   (7/4 23:31:28)


グレー/アレイス ◆ > おい……おいったら、おい!何ブツブツ言いながら…!(と、相手はようやく自分をグイグイと押していたことにようやく気づいたようだ。)うっわ……顔ひでぇことになってんぞ。弟とは比べもんにならねえくらい隈が……仕方ねぇ。多分その様子だとまともに食事もしてねぇだろうからな……(と、彼は例の干し肉を取り出す。残り枚数は、1枚。)ほれ、これを食いな。栄養不足のその体にはよく効く滋養を付けられる猪肉ベースに、疲労回復やら栄養価の高い薬草やら野草をすり込んだ俺の弟の……ま、発明とも言えるのかね……「スーパー干し肉」だ。味もうまい。俺がそれは保証しよう。(と、相手にその干し肉を渡して……)それと、そんな体じゃ考えつくことも考えられねぇよ。ちゃんと寝て、そっから研究なり再開すればいいだろ!(と、相手にそう返そうか。実際、彼は当たり前のことを話しているだけなのだ。)   (7/4 23:43:54)


ひよ。@ドクター > 手渡された干し肉を見て、私は思わず。(なんともまあ、野生的なんですかね)と、粗忽ッかしく絶句した。「ふむふむこれは……ほう? 私がこれを食べ始め、完了するまで想定ですが十分程です。では、十分あれば何ができるかわかるです? 例えばこの紙面を4枚程度埋め尽くせますです。では睡眠はどうです? 健康的なものは八時間、など言われているですが、先程の例で考えると膨大な量の図面が仕上がるです。私にとっては三十分の睡眠ですら時間が惜しい、思考を止める時間は作りたくないのです」 私は干し肉を摘んだ片手をひらひらと振りながら、無駄に流す時間を極力少なくするため、そう早口で語る。健康なんて、研究の次に考えればよいのだ。身体はどうせ、壊れない。   (7/4 23:59:41)
マリア/火津彌 > ((おかえりなさいっ   (7/4 23:59:42)
ひよ。@ドクター* > というより、最早、どこか、私はおかしくなっているのだろう。血も、涙もない女。知欲に呑まれ最早、女ですら無いのかもしれない。──子供じみた哲学に使う時間など、ない。「……お話は以上です? あ、これは私が滋養成分の研究に使わせていただきますのでご心配なさらずにです。では──おや、まだ何かです?」立ち去ろうと再び前に足を進めるが、どうにも相手は退ける気配がまるでない。困ったものだ、ニヒリズムに満ち溢れた表情で相手を見据え、そう問いかける。   (7/4 23:59:52)


グレー/アレイス ◆ > はぁ…最早呆れるな。俺は!それを!食えと言ったんだ!というか、干し肉1枚くらい数分あれば余裕で食べ切れるだろ!そこまで顎の筋肉衰えたか!?……というか、そのまま過ごしていたらあんたは自分で自分の身を滅ぼしかねないのだぞ!?(と、相手の瞳を鋭く射抜くように見つめ、そしてそういう。彼の野生児としての勘がそう言っているのだ。「今のままでは、いつか倒れてしまう!」と。)俺は、同じ軍で働く同胞としてあんたのことを心配してるんだ。せめても一日一食だけでもいい。とりあえず飯食って睡眠をとって、まずはその隈をどうにかするべきだ。あんたは優秀な研究者かもしれないが、その前に1人の人間であるのだぞ!もう少しは自分の体に気を使ったらどうなんだ!?しっかりと食べて寝れば今以上の成果が挙げられるんだぞ!?なぜ連続性を優先しようとするんだ!(と、相手に畳み掛ける。)   (7/5 16:22:54)


ひよ。@ドクター > 参った。早急にでも立ち去ろうなんて、もしかすると思うべきではなかッたのだろうか。いや、多少なりとも、その可能性は存在していて、私は事実、それに気付いてはいた。勘付いてはいた。が、どうせ直ぐにでも見放されるだろうと、なるほど、私らしからぬ思慮の浅さである。どうにも不毛な会話では思考が停止しかねない。「いいですか、食事を行うエネルギーを思考に回すことが最も効率的です。思考を止める時間があれば、その間に発想できると推定される凡そ〜〜個のアイディアは浮かばないのです。栄養を摂るのでしたらごく短時間で摂取できる飲料、覚醒効果を持つ珈琲で十分です。事実、それでも私は最大限のパフォーマンスを……」相性、最悪。真っ向から否定し合うように、幾度となく衝突する意見。すり抜け、届くことはなく、ただぶつかり、そうして反射されるのが、   (7/5 16:43:05)
ひよ。@ドクター > 恰も、私の目に見えるよう。それにしても、私の身体の健康、それからこの干し肉たッた1枚に、ここまで熱くなる彼は一体どうなっているのか、その脳裏をああ、解剖して拝むことができるのならば。いや、そんな相手と論戦をかます私自身だって、もしかすれば同じなのだろうか。尤も、そんなことはまるで考えたくもないが。──ともかく、私はこれを口にすることは恐らくだがないだろう。それこそ、イレギュラーが発生する可能性だって捨て切れないが。あり得るのは、無理やり突っ込まれるくらい。だが、生憎と私は女だ。そうそう容易く、私に手荒い真似が出来るものかと、私は話の途中で口を止め、そっと干し肉を相手に差し出す。「どうぞです。私の分のエネルギーは貴方が摂る方が効率が良いはずです」と。   (7/5 16:43:16)


グレー/アレイス ◆ > はぁ……全くわかってねぇな……いくつアイディアを思いつく事が出来ても、それが実用化されたとしても!……あんたがくたばってたらそれを見ることすら叶わねえんじゃないか?少なくとも、食事は人生の基本でありなおかつ生きる糧ともなっている。それを切り捨てて尚研究に打ち込むのは可笑しいんじゃないか?(と、一旦落ち着いて話を続ける。)……なるほど。コーヒーのように流動性があってなおかつ意識を覚醒させられるような物がいいのか?(と、彼はカバンの中を漁るが…あいにく彼は干し肉と…喉が渇いた時は雨水を蒸留して飲んでいる。だからそういったものは持ち合わせていない。しかし……その水に先程の注文をかけあわせたら…?)ちょっと試してみる価値はあるかな……   (7/5 16:58:29)
グレー/アレイス ◆ > (と、彼はそう言った後に……干し肉を返されるが……)いや、それはあんたがもっときな。もしかしたら役立つかもしれないぞ?(と、相手にそう返した。)とりあえず、腹が減ったらそれを食うといい。まぁ、すぐにでもコーヒーを代替できるような飲料を考えては見るがな。(と、相手にそういった後に彼は歩き始める。さて……自分で味見をするのはもちろんだが、弟にも協力してもらわないとな…)   (7/5 16:58:42)


ひよ。@ドクター > 「いえ、可笑しいも何も、それが私の日常ですから。……それに、仕事には珈琲と相場が決まっているです、ですからそういったものは……」ずり落ちかけたトップハットが、私の片目覆い隠す。それを片手で怠く持ち上げ、再び視線を相手に向けた。何やらひとり、ぶつぶつ、ぶつぶつ呟きながら鞄を漁っている。どうせ、大したものなど入っていないでしょうに、その行動の殆どが、どうにも無駄に見えて仕方がない。無駄を排除する性分だからだろうか、矢鱈と、見ていてもどかしい。どこか、腹の奥底で、薪に火の粉を散らしたように、何か、嫌悪感に似た感情が沸くような気がして、次には、相手に返上した干し肉が再び、私の手元に戻っている。“空腹であれば食え”と。まったく、何も、わかッちゃいない。   (7/5 17:20:20)
ひよ。@ドクター > こんなふうに、結果を伴わないのであれば、先程までの会話で気怠くも敷いた導線が、まるで意味をなさないではないか。──どうにも相手は、珈琲の代理品を既に考えると決めており、仕方がないようだ。終いには、背を向け何処かへ、何かを呟きながら去っている。「……ああいうタイプは苦手、ですね。世の中熱血論では、どうしようもないコトば〜っかり、なんですからね。──ああ、っけないいけない。早くこれ、届けて仕舞わないと。日陰とはいえ、昼間の陽気は身体に害ですからねえ……」やれやれ、そう言わんばかりに溜息をついた私は、宛ら通行人の目を惹くような猫背で、再び歩き出した。   (7/5 17:20:29)