この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

コカ&アレイス

古場田/コカ > (もくもく、黙々、空の煙が競争するように、流動する。結合すれば、乖離する。朝夕の煙は、重さ比べをするように立ち昇る。一筋のミルクが、重力に逆らって飛んでいく。)「……………ふぅぅう」(顔についた、泥汚れのような油汚れが項から垂らした白いタオルを黒く染めあげて、男は溜め込んだ息を吐いた。小刻みに、規則正しくなる蒸気の、紙を破いたような音色を聞き、満足そうに皺が刻まれた口角を上げた。もう、朝だった。)「あー………だる」(徹夜明けだ。水を含んだみたいに重たい体でも、鞭を売って働かねば。なんとも頑固なジャンク機もあったものだ。負けず嫌いのこの男、コカは睡眠を削ってまで修理に勤しんだ訳である。ここは蒸気機械兼煙草屋「スチーマー」。冴えない中年の男、コカがひっそりと慎ましく経営する、特段繁盛もしていない店だ。売り物の煙草を徐に手を付け、遠慮もなく咥えれば火をつける。   (7/4 17:08:14)
古場田/コカ > 別に、自分の作った物だし関係ない様子。紫煙を吐き捨て、素敵でもない朝の空気を吸った肺を煙で満たせば、いつも通りの朝のルーティンだ。「steamer」と乱雑に書かれた看板を外に出し、壁に掛けられたcloseの木片をopenにひっくり返そうか。煙臭い、店の開店時間だ。)   (7/4 17:08:36)


グレー/アレイス ◆ > んん…眠いが仕事に行かなければ……(と、ウェンディアの王都の近くの街に居住する彼は、ベットから起き上がっては制服に着替えて…そして、朝飯を食べて職場もである王都に向かおうか。彼の朝ごはんは弟からのおすそ分けである猪の干し肉で、これ1枚を朝に食べることが彼の健康の秘訣となっている。実際、彼の弟は様々な滋養のつく薬草をすり込んで作ってあるため、これ1枚でも大丈夫なのだ。閑話休題。そして、彼は家の外に出てから深呼吸をして王都に歩き始める。)しかし、王都につくまでの道のりは相変わらず何も無く、空気も澄んでいるな。俺が幼い時からサバイバルをしていたことを思い出すな……(と、彼は思い出す。山に入っては猪を狩ったり、果物を取るために奮闘した毎日を。そんな回想に浸っている間に、彼は王都の中に入った。そして……煙が出ているところに何故か惹かれて……「少し寄り道するだけ……」と思って彼はとあるお店にお邪魔する。そこは色んな種類の蒸気機関と言う物が所狭しと置いてあるのを見た……その一つ一つを彼はじっくりと観察する。)   (7/4 18:06:12)


古場田/コカ > 「あー………客さんか。」(ぶっきらぼうに男は言う。よっこいせ、なんて掛け声一発、重たい腰を持ち上げ、ふぅーーっと吸い込んだ灰色の煙を、蒸気機械の白湯気と交え、ゆったりとした歩幅でそちらに向かうのだ。然し、近づくにつれ、男は苦い煙を吸ったような、顰めっ面で皺を深くさせた。そう、彼が身に纏うのは、例の騎士団の制服であるから。見間違えようも無い。彼は、あの聖騎士団の騎士なのだろう。即ち、未だ信仰を遺した魔術師。何れ、煙のように消える信仰者。コカは、己と同類であるこの男に繋がりを想うが、その繋がりの煙のようななんと心許無さ。それに、それだけでは測れない事情もある。コカは、元々その騎士団に所属していた身。思うところがないと言えば嘘にもなろう。   (7/4 18:24:18)
古場田/コカ > 「あー?」(木の軋む扉の音を聞き、煙を漏らす半開きの口を開けながら、出入り口に立っているだろう貴方の姿をまじまじと見つめるのであった。)暫しの沈黙。男の吸う煙草の先が、ゆっくりと灰になって行く。蒸気機械の機関車にも似た蒸気が漏れ出す音が、緊迫した空気を演出させた。)「あんちゃん………………騎士団の格好……してんのな……………。」(目を細め、煙と共に言葉を紡ぐ。紫煙に隠れたコカの眼は、曇りきってしまっているが、その人間性を見極める目まで曇らせた覚えはない。息苦しい。煙草が美味くない。だが─────)「いらっしゃい。悪かったな…………その騎士団には、ちょいと因縁があんのさ。」(今は、スチーマーの店主。客の貴方と店員のコカ。その関係─歯車─に狂いはないのだ。蒸気の音が、鎮まって。コカは貴方を歓迎した。)   (7/4 18:25:05)


グレー/アレイス ◆ > ああ。とはいえ、弟のツテを借りて最近騎士として働き始めたばかりだがな。(と、彼はそう答えると……相手に向き直り…)紹介が遅れた。俺の名は「アレイス」。聖フィニクス騎士団の騎士のひとりだ。(と、相手に軽く自己紹介をした後に……)蒸気機関というのはすごいよな。鉄の塊が凄いスピードで走るのだからな。ま、俺には縁の遠い物ではあるが。家では変わらず釜戸を使って調理をしたり、カンテラで明かりにしているからな。……王国に技術が浸透しても、それになかなか慣れることが出来ないのさ。……その証拠に、近接武器を使ったり、使っても弓矢くらいなもんさ。(と、彼は背中にある棍と弓を指す。そして、彼が予想する相手の返しとしては……「矢はどこに?」と、帰ってくると考えている。無理もない。最初は自分の弟もそう言われたのだから。)それにしても、色んなものがあるんだな。燃料費とかで維持費はかかりそうではあるが……それでも何かロマンを感じるよ。(と、彼はそういう。)   (7/4 18:35:20)


古場田/コカ > 「弟の………ねぇ………。」(ツテとは言えど、今日まで生きているともなれば、それなりにできるのだろう。話を聞くに、どうやら現代的な生活はしていないようだが………本人がその生活から抜け出せないのか、或いは稼ぎが悪いのか。適当な場所にあった灰皿に灰を落とし、曇る店内の天井を仰ぎ見て、難しそうに眉を顰めた。)「いい目をしてやがるな。気に入った。」(その言葉の意味は、どちらの意味だろうか。ロマンがわかる貴方にかけた言葉か。それとも、騎士として立派な目をしていたからの言葉だろうか。)「戦争は終われど、この世界から硝煙は消えねェみてえだ。世界が曇っちまって先も見えねェ。」(ぷすぅーと煙を吸い込み、目を閉じた。想起するのは、戦場の記憶。煙臭い、碌でもないバットな記憶ばかりだ。それを、煙草の旨さで紛らわす。)「最近はイモータルが脅威を増してきていると言う話じゃねェか。信仰を捨てた人間への、神からの罰だって根も葉もない噂も蔓延してやがる。息苦しい世の中は、何も終わっちゃいねェ………」   (7/4 18:53:58)
古場田/コカ > (蒸気機関の歯車が周りだし、水滴を滴らせながら、気口から白い煙が勢い良く噴き出し始めた。コカの目付きが鋭利になる。)「ふぅうう……煙草の味も変わんねえな。あんちゃんも一本どうよ。安くしとくぜ。」   (7/4 18:54:21)


グレー/アレイス ◆ > まぁ少なくとも、山でイノシシを狩ってはその肉を頂いたりしているような生活してるから、技術の発展についていけないのも無理はないか。(と、軽く自嘲するように言った後に、自分の身の上を軽く話す。要は、サバイバル生活になれすぎてその生活がなかなか抜けないから……なのだ。)稼ぎ自体はそこまで悪くもないが……まぁ、慣れでこの生活スタイルが板についてるからな。これはこれでなかなかいいもんだ。   (7/4 19:37:29)
グレー/アレイス ◆ > (そして、イモータルに着いて話が出た時には……)ああ、それならたまに討伐依頼が出ることはあるな。……平和になってくれないかと俺は思うばかりではあるがな。(と、彼はそう話した後に、煙草を勧められたので……)いや、俺は要らないよ。少なくとも狩りである程度のストレスも発散できるし、時たま森林浴もしてるからストレス自体なかなかたまらないのさ。……まあ、物は試しだわな。(と、彼はカバンの中を漁り、猪の肉を干した物を相手に差し出してみよう。)結構ヘルシーな食べ物だけど、タンパク質は豊富だからな。俺が保証しよう。(と、相手にそう行ってみようか…そして、)実際にこの肉を干して味付けしたのは俺の弟だがな……多分万事屋に行けば薬とかも売ってるが最近は猪肉のステーキを提供しているそうだ。ただ、一日に100皿限定らしいからかなり競争率は激しいがな。(と、相手にそう伝えてみようか。)   (7/4 19:37:41)