この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

雷鏡&ヨハン

狩り指南

グレー/雷鏡 ◆ > ヨハン!今日は狩りについて教えるぞ!(と、彼は弓矢を持ち出して、ヨハンにその弓矢を渡して見せようか。なぜか?今日は彼に肉の取り方を教えるのだ。なぜか?俺自身、最初は何も分からないところから狩りを始めた。何日かに1回は何も狩ることが出来ず、結局そのまま過ごしたこともあったのだ。彼には、先輩旅人として、そのような飢えを感じさせたくは無いのだ。)とりあえず、その弓矢を持ちな。俺は俺自身の魔術があるから大丈夫だ。(と、相手にそう言ってから、近くの山に連れ出そうか。)   (12/27 23:47:49)


マリア/ヨハン > 「……はぁ、はぁ……もうちょっとゆっくり歩いてくんないか?……オレ、山道は慣れてないしさあ。」(今日は雷鏡が狩りについて教えてくれるらしい。なんだかこの男、オレに施してばっかでいいのかなあ?と思いつつ、正直なところこの先旅を続けていくなら技術は助かる。なんとなく素直になれないような生返事をしながら渡された木と蔓の繊維や革で作られた原始的なつくりの弓をなぞってみた。これは彼自身で作ったものなのだろうか……こんなんで本当に狩りなんかできるの?と思いながらそれでも自信満々な彼の姿を目の当たりにすれば不思議と説得力があった。)   (12/27 23:52:36)


グレー/雷鏡 ◆ > なんだ?この程度でへばってたら生きるのも大変だぜ?普段から走り込むなりして、体力だけはつけとけよ!(と、一言言った後に、彼も弓を取り出す。しかし、彼の手持ちには弓しかないが、その理由に関してはすぐにでも分かるだろう……彼は、詠唱した。)「雷よ……我に力を。生き抜くための力を与えたまえ。」(と、彼の右手に雷が宿る……そうすると、彼は振り向いてこう教示するだろう。)いいか?ヨハン。狩りってのは命の駆け引きだ。獲物と戦い、負けたヤツが肉になる。自然ってのはそんなもんだ。大事なのは、その命に感謝することだ。その感謝の気持ちを持ちながらその獲物を最後まで食べるなり活用するなりすることが大事なのさ。(と、彼は語った後に、雷で生成した矢を構える……今日の獲物は、猪だ。)   (12/27 23:57:43)


マリア/ヨハン> 「……はっ、猪ィ!?」(どこにいるのかと辺りをキョロキョロ見渡し、雷鏡のそばを離れまいと足を動かした。すると足元でべちゃ、と音がする。思わずはっと下を向くと、ヨハンが踏んでしまったのはまだあたたかい動物の糞だったようだ。)「……げっ」(汚い、とそんなふうに思う余裕がまだヨハンにはあった。まさかこれを見ただけで近くに猪がいる事を、彼は解っていたのだろうか……?ふと雷鏡の目の先を見ると、小さなうり坊が三匹ほどいるのを確認し、ほっと息をついた。確かに、あれならオレでもやれそうだ。)「……なるほどね、アレが獲物ってわけ?ふーん、見てろよ。」(雷鏡の静止も聞かずに、オレのほうが先にやってやるとうり坊めがけて弓を放つ。見様見真似で雷鏡のフォームを真似するが、力が入りすぎて身体は斜めになっていたし、弓を引く力の加減も弱く、音もなくからんと2メートルほどとんだところで矢が落ちるだけだった。)   (12/28 00:07:39)


グレー/雷鏡 ◆ > おい!ちょっt(と、静止するまでもなくヨハンは弓矢を放つが、飛距離が全然足りていない……その音でウリ坊たちは危機を察知したのか、逃げていった……)あーあ……逃げちまったな。まぁ、次は俺がやろう。お手本をよく見ておけ……(と、猪を探し始める……今度はさっきのやつよりかは成長した猪を確認した……それを目視した瞬間、彼は弓を構えると雷の矢が生成され……それを引き始める……その姿は正しく狩りを慣れている狩人の姿であり、また戦士の姿のように見えるだろう。そして、その矢を放つと、綺麗にそのイノシシの頭にヒットするだろう。)   (12/28 00:14:19)


マリア/ヨハン > 「うおおっ!?」(弓は猪の頭に命中した。ヨハンは少し後ずさりして彼と猪とを交互に見比べた。)「…‥今のが手本ね、解ったよ、見て盗めってことか……ところでさ、あのうり坊達どうすんだ?」(それは哀れみなどではなく、純粋な疑問から湧いて出た言葉だった。おそらくは母猪がいなければ生きてはゆけないのだろうが、自然淘汰されるのをこのまま放っておくつもりなのか、それとも子供もろとも仕留めて食べるのか。……教えてくれると言ったからには、もう一度あのうり坊を自分に討たせるつもりなのだろうか。)   (12/28 00:22:35)


グレー/雷鏡 ◆ > いや、あいつらの近くには母猪がいるはず。恐らく、あいつらだけが勝手に動いていただけだろう。たぶん、この危機を察知しては母猪の元に向かっているはずだ。それに……(そして、俺はヨハンに向き直る。)まずはヨハンの場合は弓矢の練習から……だな。だが、狩りの基本は、「一撃で仕留める。」これに尽きる。それのためには、弓矢を重力の影響も計算してある程度正確に……まぁ、まずは飛ばせるようになるところからだ。また今度、俺が自分で作った弓の練習場に連れて行ってやろう。(と、彼はそう言おうか……とりあえず、仕留めた猪を一緒に運ぶようにヨハンに指示する……)ヨハンはそっちを持ってくれ。こいつ1匹でも、1週間は持つ。基本的には、1週間に1匹か2匹だけだな。それだけ仕留められれば、しかる処置を行うことによって、肉を持たせることが出来るからな。内蔵はまあ、今日の晩飯にでもして食えばいいさ。今日はもつ鍋だぜ?(と、俺はどんな味付けにしようか考え始める…)   (12/28 00:29:25)


マリア/ヨハン > 「そうなんだ……」(雷鏡が仕留めた大きい猪はてっきり母猪だと思っていたが、違ったのだろうか。ヨハンは弓矢の技術より、どこかで雷鏡に期待していた事に気づく。弱いものを食い物にする事への折り合いは、心の中でどうつけるべきなのかと。今まで口にしていた肉も結局は命であると知らなかった訳ではないが、いざ対面するとやはりこれまでの旅の事を考えてしまう。初夏の頃、スザンのスラムで出会った貧民達。彼らの生き方、盗み、自然淘汰。……まだ本当の意味で旅人になりきれていないのは、腕よりも心だったかもしれない。)「……はは……もつ鍋ね。アンタって本当お人よしなのか、なんなのか……いや、なんでもない。」(雷鏡にとって自分はどう見えている?”弱い者”だろうか?それとも……。それが解るのは、もうすこし後の事になりそうだ。)〆【狩り指南】   (12/28 00:36:45)