この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

雷鏡

イモータルと、俺と、語彙力と

グレー/雷鏡 ◆ > それにしても……(と俺は刀を素振りしながら、考え事をし始める……その内容とはズバリ、イモータルについてである。俺自身が1人でイモータルと交戦したことは無いが、兄談では、「どう倒せばいいのか予想がつかない。」らしい。しかし、その時に俺は兄に話した……「何かしらの言葉がトリガーとなり、死を迎えるという特徴がある。」と。そう。いつかの大哥との共戦にて、イモータル戦を経験しているからだ。あの時は子供に関する言葉がトリガーで死を迎えたはず。ならば、イモータルを倒すには……魔術師の本懐たる、「言葉」を用いて倒すしかない。そう俺は結論づけたのだ。しかし……)だからといって、俺が言葉を沢山知っている訳では無いしなぁ……(と、俺はそうこぼす。……恐らく知っているだろうが。俺は最近店を構えて人としての営みを行い始めたのだが……他の魔術師と比べて、圧倒的に語彙力とか、そういうのが足りていないのだ。今までの傭兵生活では、他の知識……例えば、薬草の知識を使ったり、純粋な身体能力で無理やり突破してきたからだ。3年前の赤い月の時がいい例だ。あの時俺は自らの力で、技術で乗り越えてきた。)   (12/26 23:57:39)
グレー/雷鏡 ◆ > イモータルの攻撃を躱す分には問題は無いだろうが、駆逐できなきゃ平和は訪れんわな……(と、俺はまた、そう考える。実際、尊華での祭りの際にもイモータルによって時の巻き戻しが起こっているからだ。そうなると、いつ自分がイモータルの行った何かしらによって被害を被るか分からないし……何より、彼らだって苦しんでいるはずだ。どうにか戦わずに、楽にしてやりたい……そういうこともあるため、語彙力を増やすにはどうすればいいのかを考えていた。ひとつは、少し依頼の受注を休止させていただいて、図書館に向かって本を借りては読んで……を繰り返すことだろう。もちろん、新聞を読むというのも手ではあるかもしれないが、1番早いのは物語に触れて行くことだろう。)   (12/26 23:58:16)
グレー/雷鏡 ◆ > しかし……(と、それをすることによる弊害を考える。もちろん、収入が減ることは火を見るよりも明らかではあるが、それよりも、地元の人たちや、俺を信頼してくれる人達に対して、迷惑をかけてしまいかねないと思うからこそ、サッと決断できない自分がいた……)ここは、ちょっと色んな人に相談してみることにするかね……はは……いつもは相談される立場だが、こういうことに関して相談する……というのはなかなか笑えるな……(と、苦笑いしながらも、俺は最後の素振りを終える……そうしてから、聖フィニクス騎士団の本部に向かってみようか。もしかしたら、俺にとってはかなり重要な悩みを聞いてくれるヤツがいるかもしれないと、淡い期待を寄せながら……)【イモータルと、俺と、語彙力と】   (12/26 23:58:25)