この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ディラン&雷鏡

非日常

シロー/ディラン > (体調が優れなくなり、百騎長に勧められた店で薬を貰ったディラン。数日後のことであった。元々そこまで酷いものでは無かったが、あの気だるさが嘘のように消えた体で、休日のこの日、ほんの少し軽い足取りであの店へと向かうことにした。ドアノブを掴むとくるりと捻り、店の中へと入る。)「どうも、ディランです。⋯⋯あ、薬、ありがとうございました!使い終わったので返しに来ました~」(視線をずらせばあの時の店主(だと思う)が見えたので、手に提げた薬箱を上げてみせると、間延びした声で呼び掛けた。   (12/21 23:09:24)


グレー/雷鏡 ◆ > おう、お前か。(と、俺は入ってきた相手に声をかける。見た様子だと、自分の薬は結構効いている様子だ。)どうだ?今の調子は?(と、相手に一応声をかけてみようか。と、俺は精算のために計算票を持ってくる。さすがに薬に関してはしっかりと計算して置かないと、俺自身の信頼に関わってくるからだ。しかし、あの事件以降も常に薬を作り続けているためからか、結構評判になっているのだ。閑話休題。)   (12/21 23:13:35)


シロー/ディラン > 「ええ、すこぶる元気です。一日でも多く働きたいと思っているので、本当に助かりました。ええと、お代の方は...」(薬箱を机へと置くと、そのまま懐から財布を取り出して。硬貨か紙幣か、値段を言われるのを待ちつつ、手持ち無沙汰に会話を続けた。)「トール百騎長とは仲が良いんですよね?良ければ今度、一緒に釣りでも行きませんか?」(薬草を自ら調合する腕前だ、釣り位していてもおかしくない。もし経験がなかったら、教えてあげよう、と思いながら開いた財布をそのままに笑って。   (12/21 23:21:23)


グレー/雷鏡 ◆ > なら良かったぜ。それで、お代の方だが……(と、俺はしっかりと計算をしていく。)よし、とりあえず計算が間違えてなければこの額でいいだろう。(と、相手にその額を提示する。恐らく普通の薬屋と比べてかなり安めに作っているが、効果は本物だ。それは俺は知っているし、今までの口コミとかもちょくちょく聞いているためである。)釣り……か。時たまやってたことはあるが、本気でやったことはあんまりないかもな……(と、俺はそう相手に話す。まぁ、食事がないな……と思ったらたまに釣りでもして魚を食べていた節があるが……本気でやったことはないな…)   (12/21 23:42:39)


グレー/雷鏡 ◆ > なら良かったぜ。それで、お代の方だが……(と、俺はしっかりと計算をしていく。)よし、とりあえず計算が間違えてなければこの額でいいだろう。(と、相手にその額を提示する。恐らく普通の薬屋と比べてかなり安めに作っているが、効果は本物だ。それは俺は知っているし、今までの口コミとかもちょくちょく聞いているためである。)釣り……か。時たまやってたことはあるが、本気でやったことはあんまりないかもな……(と、俺はそう相手に話す。まぁ、食事がないな……と思ったらたまに釣りでもして魚を食べていた節があるが……本気でやったことはないな…)ああ。ぜひ連れてってくれ。本気でやるのは多分初めてだからな。   (12/21 23:45:08)


シロー/ディラン > (値段を聞くと、不器用に財布の中を指でまさぐって、丁度ぴったり釣りの出ないように払った。安い上に、下手に釣りがでないよう金額設定をしてあるのは助かる。乗ってくれるは五分五分、相手の情報が無いのだから当たり前であるが、期待半分だったこともあり、誘いに乗ってくれた事で嬉しさを隠そうともせず、眉を上げて頬を緩めた。)「おっ、そりゃあいいですね!トールさんと俺、良く釣りに行くんですよ。良かった⋯⋯⋯そういえばどんな関係なんですか?百騎長とは」(と、話題が続いたことに安堵もするのは程々に、前回ついぞ聞けなかった事をここぞとばかりに聞いてみた。呼び捨てにする様な仲、自分の知らない所で...例え話だが命の恩人だとか、そんな事があったらそれを踏まえて接しておきたいな、というディランらしい考えの元であった。)「長い知り合いだとか⋯?」   (12/21 23:53:35)


グレー/雷鏡 ◆ > トールと……か。まぁ、万騎長の紹介で教えてもらったが、今じゃ、兄貴や俺の弟子も見てもらってるし、それに、たまに料理対決をしてることもあるからな。まぁ、何が言いたいかって言うと、むちゃくちゃ仲がいいって事だな。(と、ざっくりとまとめてしまう。まぁ、そういう事だ。)まぁ、紹介してもらってから付き合いがある。まぁ、数年くらいだけど、結構仲はいいってことは覚えてくれればいいぜ。(と、俺はそう言う)   (12/22 00:13:12)


シロー/ディラン > 「うん⋯⋯⋯⋯えっ、万騎長とも?ええっ⋯⋯!?」(予想外どころの話ではなかった。最早兄貴、弟子、なんて単語がどうでも良くなるくらいには衝撃的な単語が盛り込まれていたのだから。⋯万騎長、王国の誇る聖フィニクス騎士団でも最もなの知れた騎士の一人。単なる整備士である俺には文字通り雲の上の存在であった。無論、会話をしたこともない。空いた口が塞がらない、といった様子で、口をぱくぱくと動かした。再び口を開いたのは数秒後の事であった。)「はは⋯⋯なんというか、その。顔が広い方なんですね⋯⋯雷鏡さん。早々居ませんよ、百騎長所かまさか万騎長とも知り合いな人なんて、めちゃくちゃ驚きました」(名前は一応百騎長から聞いているが、呼ぶのは初めてで、若干言いづらそうに名を呼ぶと、苦笑としか言い表せない引き攣った笑みで髪を掻いた。   (12/22 00:22:35)


グレー/雷鏡 ◆ > この人運に関しては昔からそうなんだよ。何故か、軍の重要な人とかによく出会いやすいのさ。その理由に関してはあまり分かっちゃいねぇけどな。(それから、俺は喉が乾いたため、雨水を煮沸処理したものを飲み始めた。雨水は結構汚いとされているが、しっかりと煮沸すれば、少なくとも飲むことは出来るということを俺は知っているからだ。)それにしても、俺は色々と関わりすぎてるんだよな……多分、騎士団ならば、「命の水」事件は知ってるだろ?少なくとも、話くらいは聞いているはずだし。(と、相手に話題を更に振ってみようか。)   (12/22 00:35:35)


シロー/ディラン > 「良いのか悪いのか、は何とも言えないですけど、中々居ない事は確かですよね。そうか、だから⋯⋯」(そういう事なら、色々頷ける。この若さ、それも一代でこれだけの冨を築いたのだ、只者ではないと思っていたが、そんな人間なら自然と人脈も広がるということなのだろうか。だから⋯⋯と言いかけて、それに続く当たり障りない言葉を探していたディランだが、まだこれで終わっていなかったらしい。聞き逃せない単語に反応すると、思考を中断して口を開き直した。)「あぁ、勿論、命の水と言ったら、あれだけの事が起きて騒ぎにならない訳が無いですよ、知ってます。⋯⋯⋯そこでも何か⋯⋯?⋯⋯まさか、薬を⋯⋯」(ディランにとって雷鏡とは万事屋、傭兵、そんな言葉よりも、貰った薬のイメージが強かった。それが導き出した予想にはっ、と眉を上げると、すぐにまさか。と訝しげな表情に戻り。雷鏡を見つめて生唾を飲み込んだ。   (12/22 00:43:19)


グレー/雷鏡 ◆ > まぁ、命の水の治療薬の開発の糸口となり、その研究の片翼を担う形になった……というのが正確なところなんだろうけどね。おそらく、俺の技術とかを考えるとそういうのはさすがに察しが着いただろ?(と、相手にそう返してみる。実際、俺自身とカデューカ司祭、旅人ビナの協力もあり、3人で完成させた薬だ。あの後ビナは色んなところを旅している様子であり、また、カデューカ司祭は彼女のやることをやっているに違いないと俺は考える。だからこそ、俺はせっかく教わった技術を風化させて忘れてしまうのは勿体ないと、今も薬の製作を続けているわけだ……薬局では無いが、薬の販売を続ける言うのも、そういう意義がある。)   (12/22 07:40:37)


シロー/ディラン > 「ええ!?マジですか!?雷鏡さんが?⋯⋯確かにそうですけど⋯⋯そんな⋯⋯」(まさか、まさかとは思っていたけど、本当にまさか。雷鏡との、これまでのこと全てに納得がいった気がした。百騎長を呼び捨てにする、王国の誇る万騎長とも懇意の仲。当たり前だ、王都を襲った未曾有の危機。かの事件が解決された時は、大規模な舞踏会が催されたとも耳にしている。まさしく英雄とも言える方であった。そんな功績を残しているならば、王国上層部との仲が深いことも頷ける。若くして稼いでいるな、と思ったが、功績を考えれば当たり前のことだ。最早陛下より直接お言葉を賜っていても驚かない。あまりの衝撃に口をぱくぱくさせると、ディランは心無しか背筋を伸ばして普段より綺麗な礼をしてみせた。)   (12/24 22:12:17)
シロー/ディラン > 「⋯、この度は本当に、ありがとうございました!⋯⋯いつか、また機会があれば⋯⋯あぁ、っと、先程言っていた釣りの件も、また!本日は失礼します、雷鏡さん!」(と、少し固くなった表情を顔を上げて見せれば、そのまま静かに扉を開け、最後に会釈まで残して店を出る。⋯⋯ごくり、ゆっくりと扉を閉めて、疎らな人混みに紛れて大通りへと出ると、しばらく歩いて、ガス灯に凭れ、漸く、と一息ついた。だれが予想をするであろうか、何気なしに薬を買った店の店主が、1歩間違えれば国民的英雄とも称される程の人間であったとは。大きすぎる事実を知ってすぐ、そんな人間と会話を続けるには、木っ端整備士であるディランには荷が重すぎた。これ以上無礼を働く前に、いや、自分でも気付かないうちに何かが起きてしまうのではないか、そんなえも言われぬ不安に近い感覚に流されて反射的に店を出てしまった。⋯⋯⋯⋯魔術師ではあるものの、無難に、無難に、と生きてきた普通の人間であるディランには、まだ心構えが足りなかった、それだけの事であった。)「⋯⋯やば⋯⋯」(零したのは、様々な感情を内包した、魔術師らしからぬ一言であった。【非日常】   (12/24 22:12:19)