この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ディラン&クライス

シロー/ディラン > 「整備士使いが荒いなぁ」(ぼそり、白い息と共に零した声は吸い込まれるようにして消えた。夕暮れ時の騎士団本部、紺色とオレンジ色のグラデーションが照らし出すのは、兵器工廠前の空き地に並べられた数多の機械兵器群であった。大砲やら魔術砲やら、いつにも増して多くの兵器が倉庫より引っ張りだされ、それらの整備調整を仰せつかった今朝、酷く肩を落としたのを未だに鮮明に覚えている。まだまだ数日は時間がかかりそうだ、と思う反面、今日の仕事は一旦終わりだと安堵する自分がいる。薄汚れた作業着に通した腕を大きく伸ばして、うんと伸びをすると、仕事終わりの開放感にかられてか、つい通りかかった騎士団服の人に話しかけた。肩章を見るに騎士のようだ。)「いやあ、何だか急に整備が多くなって大変です、こっちは。そっちの方はどうですか?」   (12/11 00:34:01)


枡/クライス > さて、これくらいかな。(振り分けられた仕事がしっかり終わっていることを確認すればホッとしたように息をつく。なんだか今日は色々と動き回った気がする。外に出ればもう日は少し落ちかけていて、自分と同じようにやることを終えた者達が何人も足早に通り過ぎていく。では自分もそれに混ざって帰宅しようかと自宅に向けてゆっくり歩みを進めていればふと声を掛けられた。はて何のことだと自分に向かって投げかけられた言葉に対し一瞬の間を置けば、遅れて理解したのか「あぁ、」と納得したように声を溢し相手の方に体を向ける。) お仕事お疲れ様です。こちらの方は少し行ったり来たりの仕事が多いですが、それ以外はいつも通りです。平和であるのは良い事ですが、何も変わりがないのもまた落ち着きませんね。…ふむ。私の方は整備の関連の仕事についてあまり情報が回っては来ないのですが、整備が多くなるような何かがあったのでしょうか?仕事が増えるのは良い事ですが、忙しすぎるのもまた考えものですね。…上手いかどうかはわかりませんが…肩でも揉みましょうか?   (12/11 00:55:02)


シロー/ディラン > 「えっ肩?⋯⋯あぁいえいえ!服汚れてるし⋯⋯というか、騎士方と比べたら、内地勤務なだけ、この位は全然ですしね、はは」(流石に肩を揉むなんて言葉が飛び出すのは予想外で、二つ返事でそのまま繰り返すように聞き返してしまった。我に返ると、汚れた作業服を摘んで軽く広げて苦笑いしてみせた。面白い人だなあ。と内心緩い思考を浮かべながら、腕を組んで顎に軽く手を添えると、少しだけ悩む様子を見せた。)「いやぁ、それがこっちでもよく分からなくて。もしかして近いうち戦争でも起こるんじゃないか?と整備士仲間と話してたんですよ。⋯⋯でも、特に何かあった訳ではなさそうですね多分。」(その後すぐに顔を上げて、良かったと胸を撫で下ろした。丁度それを聞こうとしていたところである。何も無いようでよかった。⋯⋯そこでふと、興味本位で思ったことが口を衝いて出てしまった。)「魔術師ですよね、戦争に駆り出されたりとかしたことあるんですか?」   (12/11 01:10:14)


枡/クライス > 服が汚れてしまっているのは努力の証ですから。僕も目立っていないだけで汚れてしまっていますしね。…失礼、話がずれてしまいました。内地勤務も内地勤務で大変だと思いますよ。(人助け、言い方を変えれば人のためになることをするのが好きなわけだが。仕事を手伝うのが無理だからといって肩を揉むのは違うだろうと冷静になり謝罪する。全く感じていなかったがやはり仕事終わりで疲れているのだろうか。) 戦争、ですか。こちらも僕に回ってこないだけで実は色々あるのかもしれないですし、絶対にない!とは言い切れませんね。(ないと言い切れないのはいつだってそうではあるが、軍に関連する仕事が忙しいとなれば更にだろう。敵を欺くにはまず味方から という言葉があるくらいだから、もしかしたら此方まで情報が回ってきていないだけの可能性も十分あるだろう。今度から注意深く観察してみようか。) 確かに私は騎士であり魔術師ですが、未だ戦争に駆り出されたことはありませんね。余り攻撃系の魔法が得意ではないというのもありますが、騎士としての経験が浅いのが一番の原因でしょうか。いつかは国の戦力として、力になりたいと思ってはいるのですが…。   (12/11 01:34:01)
枡/クライス > 貴方は…と、申し遅れました!アディスと申します。お名前をお伺いしても?   (12/11 01:34:44)