この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ヨハン&雷鏡

マリア/ヨハン > 「……っだ~!寒ィ~~~……」(やたら華美な服装に身を包みながら、背負った荷物の大きさが仰々しくどうにも目立つこの男、ヨハン・ザルツベルグ住所不定無職。流浪の旅をつづけてはや5ヶ月といったところの――駆け出し魔術師である。伝統的なヨズア人らしい革のサンダルに包まれた霜焼けの足をぴょこぴょこさせながら、とりあえずもうどこでも良いから暖炉のある家屋へ逃げ込もうと目をきょろきょろさせ、目に止まったのは『万屋 雷鏡』の看板。ええいままよとばかりにドアを開け、大きく声を震わせた。)「……こんちわーっ!誰かいますか?あのー、俺、旅してるモンなんだけど、なんか温かいもん飲ませてくれませんか?」(はあはあと白い息を手にかけて、祈るようにこすり合わせた。こんな王都のど真ん中でいかにもヨズア人な自分が、乞食のように誰かを頼るのはなんだか気が引けて、とうとうしもやけが出来るまでがんばってしまったけれど、いい加減我慢の限界だ。こんなカワイイ顔した俺が行き倒れるのを黙って見過ごせないマダムとか、きっといるだろ?そんなふうに思いながら、きょろきょろと店内を見渡した。)   (12/10 23:18:56)


グレー/雷鏡 ◆ > さて……そろそろかな……(と、かまどの前で肉の調理をしていたのは、この万事屋の主、雷鏡だ。王都ではそこそこ有名な何でも屋で、最近は常備薬の売り出しや定期契約などである程度安定した収入もえている。何でも屋の名前に恥じない、王都の人たちの依頼に熱心に対応するということでリピーターもいるような場所だ。さて、彼は普段から山で動物を狩ってその肉を食べたり、食べれる雑草やキノコなどを使った料理を作っている。いわゆる自給自足というわけだ。)今日はイノシシとキノコのシチューを作ってみることにしたが……案外シチューにしても行けるものだな……(と、味見をした後に……1人の男性らしき人の声が聞こえてきた……)いらっしゃいませー。(と、声をかけると、温かい物をご所望のようだ。早速……)ならば、猪とキノコのシチューをどうぞ。追加のメニューがあれば、そこのお品書きに書いてあるものなら作れるぜ。(と、品書きを見るように促して見せようか。とりあえず、そのシチューをよそったものを相手に渡してみる……)   (12/10 23:26:41)


マリア/ヨハン > 「…おっ?」(目が合ったのは優しげなマダムでも優しそうなお姉さんでもなく、堂々たるひとりの男性だった。歳の頃は自分と同じくらいだろうか……やや威圧感のある長身に警戒しつつも、差し出された器を手にとってみる。)「……な、なんつーグッドタイミング。ここって何の店?うはっ、うまそ……いや、来てよかったなァ。」(器越しでも伝わる熱にじんわりと手の悴みがほぐれてゆく。ああ、俺ってなんてラッキー。)「……いやあ神様って居るもんだね。んじゃ、遠慮なく。そのへん座っていい?いやー、死にそうだったんだよ、アンタ命の恩人だぜ。」(遠慮なくの言葉どおりに上がり込み、適当な椅子に腰掛けてふうふうとシチューに息を吹きかける。匙で救って一口食べれば、野趣あふれる冬の味覚が五臓六腑に染み渡った。)「……っくぅ~……‥!…はふ、はふはふっ、う、うめえっ、くぅっ、はふ、ふはぁ……!」   (12/10 23:42:30)
マリア/ヨハン > (気がつけば匙を掬う手は止まらず、たまらず器に口をつけ始める。こく、こく、と汁を飲み干して、思い切り美味しそうにぷはあと息を吐いた。)「……生き返る~~~………ッ!」(目尻に涙を浮かべて満面の笑み。おかわりを要求しようかと思ったが、そういえば品書きがどうとか言ってたか?彼が促した方向へ目をやると、美味そうな料理名がずらり。こんなもん食いてえに決まってるだろ!)「……猪肉って美味いんだな、ステーキ?焼き鳥…?うわ、これも食えるのか?牡蠣!牡蠣だなんて一年はありついてないよ。……味噌汁…温まりそうだなぁ。……ああ、もう全部もらえる?」(受けられる時に”施し”は受けないとね!なんて思いながら、足を組んで大きな身振りでそれら全部を注文した。この男、芯までぼんくらである。)   (12/10 23:42:37)


グレー/雷鏡 ◆ > ん?全部か。おk。とりあえず作ってくるわ。(と、冷蔵庫の中から食材を取り出して、作り始める……まずは簡単な焼き鳥のサラダを。少し薬味のある野草を焼き鳥のそばに付け合わせて、相手に提供しよう。そうすると、名刺が傍に添えられているだろう。そこには彼の名と店の説明が軽く書き添えられていた。字の様子を見るに、ハンドメイドであることが伝わってくるだ郎。そうすると、次の料理、猪肉のステーキ(サービスで大きめにしてある)と、牡蠣と昆虫の丸焼き、キノコと薬草の味噌汁が並んでいた。)そうそう、飲み物を聞いていなかったな。青汁とお茶とリンゴの生搾りジュースがあるが、どれがいい?(と、相手に聞いてみようか。)   (12/10 23:51:11)


マリア/ヨハン > 「っはぁ~……うんまそ…。え?何、この。…名刺?へぇ、なんでも屋ね。料理屋じゃなかったんだ……。」(名刺に一通り目を通すと、一応汚れないよう気をつかいながら机の端にそれを置いた。なにはともあれこのサラダ!新鮮そうな野草のみずみずしいこと。焦ってシチューをがっついた火傷気味の口内に嬉しい爽やかさだ。そして焼き鳥の塩気が嬉しい。ヤギのようにむしゃむしゃと食べ勧めているうちに、手際よく次から次へと料理が運ばれてくる。)「んむ、んむ、ステーキ、でっか!うまそ、この虫…みたいなの?何?……食ってみるか。……お、かりかりしててイケる。……味噌汁だ!っは~ありがてぇ~……ずずっ。」(皿から皿へ浮気しながら、心底嬉しそうに匙をすすめる。大きなステーキはじゅんわりと肉汁を溢れ出させて、幸せ成分が分泌するようだ。)「……あー、飲み物?そうだな、アンタのおすすめをくれよ!もう俺、なんでも幸せだから。」   (12/11 00:00:55)


グレー/雷鏡 ◆ > なるほど……ならば、少し刺激とは言わんが、少し待ってろ。(と、少し奥に入ると……彼は緑色の飲み物を持ってきた)結構苦いが、健康にいいことは俺自身が検証済みの、「野草スムージー」だ。(と、相手に渡して見せようか。野草と、薬草を彼の配分でブレンドし、様々な効果があるようにしている……具体的には体を芯からあっためるために生姜を少し混ぜたりというような、密かな工夫も凝らした彼の渾身の健康食だ。)そうそう、代金だが、あんたは見たところ困っているようだからな。今回に限ってタダでいいよ。まぁ、次回からはしっかりと代金は払ってもらうけどな。(と、お品書きにある値段を示す……それは料理のクォリティーの割にはかなりリーズナブルな価格で提供されていることがわかるだろう。)見たところヨズアの旅の人の様子だろうからな。   (12/11 00:06:36)


マリア/ヨハン > 「……えっ、どろどろだね。……あ、あぁ、サンキュー。すげーなこれ。」(すっかり料理を平らげてしまった後、出てきたドロドロに口角をひくつかせる。辞退しようか迷っていると、なんと代金をダタにしてくれるといい出したではないか。ここまで良くしてもらっては、こちらも無礼は控えようという気になるものだった。)「……んじゃ、いただきまーす……。」(恐る恐る口をつけてみた。苦味に思わず瞳孔が開くが、休んだらそのまま飲めなくなる気がして、一気に喉に押し込む。生姜のぴりぴりとした刺激がアクセントになって、いくらか気が紛れた。)「……うぷっ。……なんつーか……ヘルシーだね。ごちそさん、美味かったよ。……あぁやっぱ気になる?アンタはヨズア人だからって差別したりしないのな。」   (12/11 00:14:44)


グレー/雷鏡 ◆ > まぁ、俺もヨズアの生まれだからな。それと、この店を構えるまでは俺も色んな国を回ってはその場で食料を調達したりとか、川の水とか雨水を処理してからではあるけど、必死に集めたこともあるし……まぁ、色々あったからその旅の辛さはよく分かるのさ。(と、彼も相手にそう話したあと、1番大変だったのは強盗を処理することだな……その辺の野生の動物よりもめんどいし。といった旅の思い出を軽く話していく。)   (12/11 00:20:34)


マリア/ヨハン > 「へえ、強盗?処理ってどういうこと?……ん?……殺したのか?」(ごく、と喉を鳴らしてあなたのほうへ向く。なんでも屋って言ったって……まさか人殺しはしないよな?此処へ来てあなたがやけに優しすぎた事が急に不安になり、荷物に手をかけて静止する。)「……あ~……お、俺。そろそいかないと~…なんて……」   (12/11 00:23:19)


グレー/雷鏡 ◆ > ま、気絶させたりとかまでしかしないけどな。とりあえず一撃入れて気絶させてからさっさと距離を取ればその場は何とかなるし。(最近ならば痺れ薬を投げてぶつければ硬直させられるからな。と付け足した。)ん?もう行くのか?(と、彼もシチューを食べ始めた。)まぁ、行くなら薬箱も買ってったらどうだ?(と、玄関近くにある薬専用ブースのような場所にある薬箱を進めてみようか。結構お安い値段ではあるが……何が入っているかは、中を見て見ればわかるだろう。)中身は見たら説明書もあるから、もし買うのならそれを見て使ってくれ。(と、相手にそう言おうか。)   (12/11 00:28:48)


マリア/ヨハン > 「……へ、へえ~。………薬箱ね。んーっと、悪いけど俺、文無しなんだわ。アハハ…!」(頭の裏を掻きながら、へらへらと笑った。強引に引き止めてきたりはしないあたり、そう危険な人物でもなさそうだ。ちょっと今夜の宿を交渉してみようか。)「……行くったってアテはないんだけどね。あー、図々しいついでに思い切ってお願いしちゃうんだけど、今晩泊めてくんない?金はないけど店の手伝いくらいするし。」(なんて言いながら、もう一度名刺に目を通す。あなたの名前は……)「……えーっと…ラ…イキョウ?頼むよ。俺の名前は、ヨハン。これもなにかの縁だと思って。な!」(右手を差し出し、ヨハンはあなたに握手を求めた。)   (12/11 00:34:10)


グレー/雷鏡 ◆ > ん?別に構わないぜ?まぁ、1文無しならばしゃあないし。(と、彼は快諾する。それから、彼は寝泊まり用の部屋の場所を伝える。場所は2階であるようだ。)そうそう、俺の弟子もそろそろ帰ってくる頃だろう。まぁ、ちょっと待てばいいこともあるかもな?(と、意味ありげにそう話した後に、彼は実験室と書いた看板がある部屋に入る……)   (12/11 00:37:36)


マリア/ヨハン > 「……助かるわ、サンキュー!……んじゃ、なんかあったら呼んでくれよーっ。」(ひらりと手を上げてあなたを見送り、部屋を見回す。さて……皿洗いでもしてやるか!やったことはないけど!……こうしてヨハンの滞在が決まった。この後、ヨハンは手伝い等まるで使い物にならないボンボンである事をあなたは知る羽目になるだろう。あるいはあなたの弟子とやらにちょっかいをかけだすかもしれない。そして、この男は厚顔を晒してできるだけ長く居座ったりするだろう。万屋雷鏡の受難が、こうして始まったのである。)〆   (12/11 00:46:36)