この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

鬼華&フュメオム

大和守/鬼華 > (歌とは何と素晴らしいのでしょう。詩とは何と、愛しいものなのでしょう。その気持ちは何時まで立っても変わらず在り続けるモノなのです。だから今日も、私は唄を吟います。ーー月が見つめているのは、次々と現るる死体の山やらの、戦の痕跡なのでしょうけど。)「重なる骸 戦火の渦 喪う命 紅の海ーーふふっ、どうでした? 楽しかったですか? ……嗚呼、喪われてしまいましたもんね……ずっと前から」(私の周りには死体の山。それを取り囲む炎の渦。そして、血溜まり。今しがた消え去ってしまった刃はある民間人の心臓を綺麗に貫いていて、刃という支えを失った骸は微かに揺れ動く。森の中、それも夜だというのに。歌に魅了されたのか否か、私の誘いを疑いもしないで。そして死んでしまった。殺してしまった。そこに罪悪感など少しも存在しません。頭部から生える黒角、鋭い爪。全身から見える刃やら。そんな異常な存在が、そんなものを覚える筈が無いのです。それでも、歌を聞いてくれたのは嬉しいです。歌は私にとってかけがえのないものなのですから。……さて、このまま歌を続けても良いですが、疲れてきました。とりあえずは屍の山に座って、少し休みましょうか。)   (10/27 23:47:26)


山葵/フュメオム > ……あらまぁ。随分と派手にやったわね。…獣が寄って来ちゃうわよ?(屍の上に腰掛け月を見上げる一人の詩人の耳に、ねっとりとした、しかし耳触りの良い声が響く。夜の森には霧が立ち込めて、視界が霞んで見える。)…それにしてもアナタ…良い声ね。そこの人間達が喜んで付いてくるのも頷けちゃうわ。(何処からとも無く聞こえる声は次第に近付いてきて、遂には鬼華の隣から響く。霧の中で姿が見えないのか、はたまたその声は霧自身なのか。だが、ふと目線を上げれば、其処には黒いコート姿のすらりとした男が一人。真っ赤な大きいリボンに、輝くルビーのループタイ。瞳孔は真っ白で、濁っている。正気は感じ取れない。…同族だと、すぐに分かるだろう。)アナタとは初めまして、かしら?アタシはフュメオム。よろしくね。   (10/28 00:00:37)


大和守/鬼華 > (ーーいつの間にか、森の中には霧が掛かっていました。先程までは視界も良く、普通だった筈なのに、です。ですが一つ、声が聞こえました。月からそちらへと、視線を移して。)「……ふふっ、有難う御座います。歌だけは自慢なんです、私」(そこに居た人物が同族ーーつまりはイモータルである事は、一目で理解出来ました。微笑みを浮かべ、同族を歓迎する。貴方がただの人間だったのなら、今ごろ刃の刺さった屍になっていたのでしょうけど。けれど、同族を迫害するような気持ちは私にはないもので。むしろ、仲良くしたい。そう思っているのです。その表れとしてーー)「私は鬼華と申します。フュメオムさん、此方こそ宜しくお願いしますね」(なんて、優雅なカーテシーを披露しながら挨拶してみせたのでした。)   (10/28 00:15:12)