この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

火津彌&竜灯

薔薇に棘あり、恋路に芽あり-前編-

マリア/火津彌 > 「はーっはっはっはっはっはっは〜〜!!!」(ガス燈が照らす夜道、夜の帝都に心底気持ちよさそうで、高らかな声が響き渡った。千鳥足でよたよた歩く馬鹿ひとり。隣にもまた、それを支える馬鹿ひとり。軍服のまま無様にも酔っ払って、呂律の回らぬ口で何かをまくし立てていた。)「ほんま、わからんもんやなあ、おまえもすみに、おけへんのお!えぇ!?」(肩で自分を支えてくれている部下を小突きながら、酒臭い息を耳にかけつつ、へっへっへ、と下衆な笑いを零した。このへべれけが尊華帝国軍少将殿下であるとは誰が思うだろう。明日王国に発つ部下を誘いしばしの別れにかこつけて酒を酌み交わしたはよいものの、すっかり酔いつぶれてしまい今ではもはや何を喋っているのか本人も解っていないのであった。さしずめ男同士の気安さにかまけて下世話な話をしていたのだろう。『僕を差し置いて、くそがよ〜〜』等と管を巻きつつよろよろと兵舎へ向かっていったのであった。)   (10/6 19:38:43)


シロー/竜灯 > 「いやあ、何を言っとりますがか、火津彌さぁん~?まぁあ~でも確かに、俺と糸依さんは、もうマブダチじゃ足りませんきぃ、いやぁ、あんな美人と二人旅...そりゃあ、もう、役得ぜよぉ!!!あははは!!!」((肩を貸した男もまた、酔いが回って天地がひっくり返っていた。食い飽きる程食べた筈の刺身と尊華酒であったが、いざ離れるとなると名残惜しく、それに付き合いの長い上司と一緒ともなれば......こうなるのは必然であった。恐らく次の日には記憶はなさそうだが、任せて下さい、俺が糸依さんを必ずモノにしてみますよぉ、なんて酔っぱらったノリのままに口にして、早数十分。店を出て、同じように酔った上司と二人三脚で兵舎へと向かっていく。)   (10/6 19:55:19)
シロー/竜灯 > 「そうかっかせんでくださいよ、俺は知っちょりますよォ、火津彌さんみたいな優良物件、早々居らんぜよぉ、へっ、へへへ!あのじゃじゃ馬娘だって火津彌さんに興味津々でしたよお~?俺に、『火津彌をっっっ⋯⋯超える⋯⋯っ!!』⋯⋯なんて息巻いてましたからぁ!興味から始まるんですよぉなんでも~」(いつぞやの、董との飲みを思い出し、顔を顰めながらわざとらしく真似をして大笑い。兵舎の前へとやってくれば立ち止まり、竜灯は行き交う女性兵士達をぼーっと半目で見やってから、ぽつりと呟いた。)「⋯⋯⋯⋯見て下さい、火津彌さん。美人が、美人が列をなして歩いとります⋯⋯。美人の百鬼夜行ぜよ⋯⋯。」   (10/6 19:55:30)


マリア/火津彌 > 「だれのことや………。」(据わった目を向けて真っ赤な顔をかくりと下げ、ぶんぶんとかぶりをふる。もはや何が何だか解らないようだ。)「ふは!」(顔を上げ、美人の百鬼夜行ぜよと兵舎の前で立ち尽くす竜灯と目の前とを交互に見た後、彼の背中をぺしっと思い切りはたいた。)「ほんまやあ、わははは!!嫁も妾も、選び放題やないかあ!!なぜ気づかなかったんや〜〜!!」(げらげらと笑い、引きつった顔でこちらをちらちら見る女性兵士を指さす。竜灯の肩から離れ、少しよろつく。)「よっしゃあッ見とれ竜灯、漢見したる。」(だん、だん、と両足を地に付けて両手を腰の後ろで組み、胸を張って体を逸らした。兵舎のほうへ向かって、すう、と息を吸い込んだ。)「えー、わたくし火津彌、齢三十二歳独身ッ!!只今絶賛、嫁候補募集中であります!!役職は少将ッ、家はかの鬼灯家でございます!!酒も煙草も嗜む程度、賭け事はやりません!!清き一票をー、清き一票をー!!」   (10/6 20:20:36)


シロー/竜灯 > 「おぉ⋯⋯火津彌さん?」((何やら火津彌が肩から離れて行き、眉を片方顰めて追い掛けた。ナンパでもするのだろうか、ならば俺も負けちゃおれん!!!そう思って意気込んだも束の間、一瞬訪れた静寂を引き裂いた掠れ声に、竜灯はお腹を抱えて大笑いした。)「な、なんぜぇえっ!!あは、ははははははは!!!!!!ほづ、火津彌さん、あはは!はは!!はははははっ!!!な、なにぃやっとるがか、さ、最高ぜ!いよっ!火津彌さ、あーはは、く、っぅ!へへへ!!!腹、腹が、ッ!!!捩れるうう!!あはは!!!」((今にも両膝をついて転げ回りそうな程に笑い声を詰まらせると、背中を丸めて一人笑い倒す。本当に呼吸が苦しくなる程で、何度もしゃくり上げるように息を止め、笑いが一頻り収まる頃には息も絶え絶え。笑いを押し殺しながら火津彌の横へと並んで顔を見た。)   (10/6 20:43:58)
シロー/竜灯 > 「い、いや、ふふふ⋯⋯こ、これだから、辞めれんぜ、火津彌さん最高ぜ、こ、こがな面白い人っっ⋯⋯⋯⋯お、おらん⋯⋯ふふ⋯⋯。⋯⋯⋯」(顔を見たらまた笑いが込み上げてきて、瞳を山なりに細めて口元をひくつかせ、周りの唖然とした視線も最早気にならない。『あ、あれ⋯⋯うつけ、うつけの竜灯じゃない?うわ⋯⋯』『えじゃあ⋯⋯⋯⋯えっ⋯⋯?隣のは⋯⋯え。』『しょ、少将⋯⋯?あ、あんなこと言う人なの⋯⋯?』『えっ⋯⋯。』運悪く居合わせた兵の視線も何とやら、竜灯は周りをちらりと一瞥して、お。と声を上げて火津彌さんへと囁いた。)「あ、あっこの⋯⋯やっちゃんって言うんやけんど、こ、こっこの⋯⋯ふ、くく、このっ、この前のぉ、『少将って素敵だよねぇ⋯⋯』っ、て、話しよった⋯⋯くふふ⋯⋯ぜよ⋯⋯」((もう結果を想像して笑いが止まらないらしく何度も吹き出しそうになりながら、耳元で顔見知り程度の巫女の話を捏造して伝えた。どうなることやら。   (10/6 20:44:09)


マリア/火津彌 > (笑い転げる竜灯をぶすっとした顔で見下ろし、依然として胸を張った姿勢を崩さないまま。彼の悪意しかない吹聴に耳を傾け、抑えきれない笑みを零して『わかった、わかった』と片手で制して再び兵舎のほうを向いた。女どもがこちらをみて何か噂している。こら参った、僕を取り合って争わんといてくれ。八雲が目の前にいるかどうかももうよくわからないので、とりあえず兵舎に向かって叫んでおくとしよう。彼女は実家通いではなかったような気がする。……いやどうだったかな……。)「……八雲ーーーッ!!!僕はァ、いっこうに構わんぞーーーッ!!お前は自分の魅力をな、知らんかもしらんが、僕が、教えてやってもええッ!!あ〜もお、大丈夫、大丈夫や、任しとき、いっぺん飲みにいこうや、な!!天国見せたるぞ!!」(一思いに言い切ると、まだまだ笑っている竜灯へばっと振り向く。次はお前だと言わんばかりに顎先で兵舎を刺しながら続けた。)「こっちだってなぁ、情報掴んどんやで。お前、なんや中尉と、宵宮の時こそこそ話しとったそうやないか。え?珠代中尉よ。ええのか?お前がいかんかったら僕がいってまうで。」(もう馬鹿二人を止める者は誰もいない。)   (10/6 21:07:07)


シロー/竜灯 > 「て、天国見せたるぞ⋯⋯やって⋯⋯ぇっ!!くふふ!あははは⋯⋯っひ⋯⋯!!」(火津彌が大声で叫ぶ裏で声を必死で抑え、笑いを押し込めながら肩を何度も揺らした。笑顔が耐えない職場というのはこういうのを言うのだろう。面白い上司に恵まれて軍生活は極楽浄土であった。最高のエンターテインメントを見せつけられて乱れた息を整えていると、今度は火津彌さんが自分に振ってきた。────無論、ここで引き下がる訳にはいかない。)「くっ、ばれちょったか⋯⋯。いいですか火津彌さん、よく見とくぜよ。これがなんぱというものじゃ!!」((ふらふらと兵舎へと近づいていくと、兵舎の入口を出入りする軍人が織り成す、直線の列が乱れる。まるで何かを避けるように人並みが丸く歪んでいく。竜灯もまた中尉を見つけられなかったようで、それよか、兵舎の玄関口から漏れる眩しい灯りに目がやられて行く行く人影しか見えていなかった。静かに地べたに片膝をつくと、背筋を反らして片腕を胸に当てた。)   (10/6 21:23:31)
シロー/竜灯 > 「珠代中尉!!!いや、珠代さん!!!まこと、まこと、美人ぜよ!!!何時ぞやは助かりました!おまんの様な美人、何処にもおらん!!お礼も兼ねて、どうかこの俺、竜灯と!!!一杯、引っ掛けてはくれんだろうか!!おっと安心しとうせ手は出さん!!お礼が出来れば、美人と飲めればそれでいいちや!────いざ!!!俺と一晩!!!」((ばぁっ!と両手を広げて、「おいで」とばかりに空に向けて顔を上げた。⋯⋯その表情には、何かをやりきったような、すがすがしい笑顔が広がっていた。無論、周りはドン引いていた。   (10/6 21:23:34)


マリア/火津彌 > 「ええぞええぞ。」(珠代中尉に熱烈なラブコールを送る竜灯に、腕を組みながらうんうんと頷く。こうなりゃ自棄だとばかりに、ついでに自分も奴に張り合ってみようか。)「中尉ーっ!!こいつはとんでもない助平やから信じんほうがええぞーっ!!それよりなァ、僕の方が慣れとるさかい、うまいもん食わしたるぞ!!その後は……へへっ、解っとる解っとる、恥はかかせんよ!尊華男児の名に掛けて!」(こうまで酒に飲まれてしまっては、天下の軍人もおしまいだ。心做しか竜灯に向けられる視線よりも、火津彌に向けられたそれの方がいくぶん白い気がした。)   (10/6 21:45:12)
マリア/火津彌 > 「ほれほれ竜灯よ、そんなもんか?我が尊華帝国軍には麗しきまだまだご婦人がごまんとおるんやで。中尉の次は、そうやな、中佐を、あのカタブツを口説けたら流石の僕もお前を認めざるを得ん。ま、出来んに三万価やな、ふはっ!」(賭けはしませんと言った舌の根も乾かぬうちに、腕を組んだまま三本の指を立てて見せた。だんだんととんでもない事になっているのに薄ら気づきながらも、酒のせいにしてしまえと判断を鈍らせるこの感覚がまさしく〝気が大きくなっている〟と言う奴なのだ。とことん酒の奴隷である。嗜む程度とは一体。)   (10/6 21:45:24)

シロー/竜灯 > 「こ、こいつ⋯⋯っ火津彌さん!!!!!邪魔しんでください!!!!」((少し遠くから聞こえる火津彌の声にはっ、と目を見開くと立ち上がり、片眉をきゅっと顰めて抗議した。中指でも立てちゃろうかと思うたが、我慢である。火津彌さんが言うには何やら、自分が中佐を口説ければ認めてくれると。その勝負、乗らない自分では無い。大事なのは階級でも金でも家柄でもなく───)「心ぜよ!!!!火津彌さんその勝負、受けて立った!なら火津彌さんは⋯⋯そこの!花崗大将を口説きとうせ!!火津彌さんが口説けたらそうじゃの⋯⋯⋯⋯、王国で糸依さんを逆立ちしながら口説いてやるぜよ!ははは!!!」(とりあえず人影を指さして適当抜かす。勿論殆ど意識なぞしていない。脳が言葉を選ぶままにこの魔術師は言葉を紡ぎ続ける。目の前に中佐が居ると思い込んで立ち尽くすと、両手を軽く広げて満点の星(曇り空)を見上げた。)   (10/6 22:03:57)
シロー/竜灯 > 「中佐!あなたはこの、星空よりも美しい一番星、最高の美人ぜよ。東は尊華、西はウェンディア、あなたが一番ではあるけんど、そんなあなたが肩肘張って疲れちょるのは、この俺、竜灯。背なの竜胆車に掛けて!見とうない!」(ばっ、と羽織を翻し、玄関口へと背を向けたらば、親指で背中を指し示してニヒルに笑う。再びくるりと向き直ったら、そのまま一歩近付いて、にやにやと笑いながら両手をわきわき、と動かした。)「大丈夫ぜ、俺、揉みほぐしは得意きに。さあさ!!!心も体も、俺が全部ほぐしてやるきに、任しとうせ───」((1歩近付くと、女性兵士の黄色い悲鳴が響いて人混みがまた散った。   (10/6 22:04:07)


マリア/火津彌 > (易々と挑発に乗ったかと思えば、曇天を仰いで〝この星空〟と来た。……イカれとんなぁ、こいつ。中佐の堅物な人物像を知っていると尚、奴のキザな殺し文句が愉快で仕方ない。そのポーズ、かっこいいと思っとんのやろうか。)「……ぶっ、もっ、揉みほぐっ、……ぶはっ、……っく………く、く!」(わきわきと両手を動かし、女性兵士達に逃げられている姿を目にして思わず吹き出し、口を抑えて息を止めながら肩を震わせた。もう何が何だかわからぬ地獄絵図。火津彌もとうに線が切れている。)「おーおー、言ったな、竜灯!そらもー、可愛い可愛い部下たちの為に僕が人肌脱ぐしかないやないか!」(といいながら文字通り人肌脱ごうと、スタンドカラーのシャツのボタンに手をかける。ちょうどいい、酒で火照った体が熱くて熱くてかなわんかった。最後のボタンを外しばさりとシャツを投げると、女性兵士達はもうすっかりと遠巻きに避難してしまった。しかし野次馬根性なのだろうか、帰る気配はなかった。)   (10/6 22:37:48)
マリア/火津彌 > 「………すぅ、」(上裸で今度は兵舎の入口に胡座をかいて座り込み息を吸う。花崗大将が寝ていると思しき窓に向かって、くっと顔を上げた。)「大将が、なんぼのもんやああああああああッッッ!!!!!!!!」(仮にも上司である大将にこのような軽口、到底許されるべきでは無いだろう。だが、火津彌にとっては武功も立てていないのに『失敗していない』というだけで担ぎあげられたお飾りの大将、そんな印象の、元部下なのだ。悔しくてたまらなかった気持ちが、酒気と共に溢れ出してしまう。さすがに、さすがにまずい……そんなふうに脳裏を過ぎる言葉を、曇天が塗りつぶしてゆく。)「花崗ぇええ……お前はあ、お前は昔は可愛かったッ…!それが今はなんやぁっ、敬語も使わんようになってしもて、す、すっかり僕のことなど見下してるんやろ…っ!くそ……くそぉ、よ、よかった、なぁっ……う、……ちゃうわっ、解らしてやるっ、解らしてやるからなァッ!……な、なんかあったら、僕のとこへ相談へ、来てもええぞッ!、将官としてなら僕のが経験が長いんやっ……はぁ、はぁ……」   (10/6 22:38:17)
マリア/火津彌 > (言葉が脳からダイレクトにこぼれ落ちてしまい、拾おうとしても指の間からぼろぼろとこぼれ落ちてしまうようだった。目をぎゅっと瞑り、頭をふるふると振って仕切り直すようにもう一度叫ぶ。)「……とにかくーっ、お前はーっ、笑っとればなーっ、結構可愛らしいはず、です、やぞーっ!僕みたいなのから、恨みを買わんようになーっ、ちょっとは世渡り上手にしてお、け……あかん竜灯、ちょっと僕よくわからんようになってしもうた。あああ…」(よろよろと竜灯のほうに近寄り、肩を掴んで項垂れた。)「ぼ、僕にここまで言わせたんや、お前もどかんと行けっ。もはや、僕達は元帥も恐れない。死なば諸共や、いけっ、いったれっ。」   (10/6 22:38:33)


シロー/竜灯 > 「なんぜ火津彌さん、さっきまでの威勢はどこいったがか。あん人はのぉ、そうぜ、団子でも食わせときゃ口説けるぜよぉ」((何やら段々と歯切れ悪く声を上げたかと思えば、よろよろと近寄ってくる火津彌を視線で追いかけながら、大将とはじめて会った時のことを思い出して、腕を組んでうんうんと頷いた。何だかやらかしたような気がしたが、食い物で釣れた覚えがなくもない。燃料(酒精)切れかの、と肩に手を置かれながら考えていた竜灯だったが、そこで火津彌の口から紡がれたまさかの相手に、少しだけ顔を引き攣らせた。)「げ、元帥か!おう!余裕ぜ!余裕ぜよ!!!俺にかかれば、見ちょれ!」(───そうは言ったものの、竜灯は胸に渦巻く、えもいわれぬ感情を押さえ付けられるほど、理性が働いていない。すぅ、と気持ちを抑えようとしてか秋夜の空気を吸い込んでも、体を冷やすまでは至らない。火津彌を肩に寄りかからせたまま竜灯は声を張り上げた)   (10/6 23:03:08)
シロー/竜灯 > 「⋯⋯げ、元帥!!!俺は⋯⋯俺は、竜灯ぜ!!で、伝説を作る男じゃき!!!俺は、俺はのう!元帥!!俺は!!!!」(あんまり普段から元帥の話はしない竜灯。その理由こそ⋯⋯元帥が帝國軍の長であることが原因だった。)「────よぉく聞いとうせ!!!俺は必ずおまんを越える!!!俺は、俺は⋯⋯帝國一のおとこぜよぉぉおおおお゛お゛お゛!!!!!!」((段々と熱量が膨れ上がっていく。止めることは叶わず、肩に手を乗せる火津彌のことも忘れ一歩踏み込んで、歯を食いしばる程に鬼気迫る表情で拳を眼前で握り締めた。全て終わった時には何だか、、月並みだがぼうっとしてしまっていた。一通り終えて、乱雑に髪をかいて。後ろの火津彌へと向き直った。)「⋯⋯⋯⋯いやーーーすまんのぉ!俺は元帥の事はそこまで好みじゃないぜよ!!あははは!!!!」(最後まで無礼千万な雑兵であった。   (10/6 23:03:12)


マリア/火津彌 > (竜灯の叫びに、流石の火津彌もしばしの間言葉を失い絶句していた。しかしなぜだか涙腺が緩んでしまい(恐らく酒のせいである)、うんうんと頷きながら両肩を抱きしめる。)「よう言ったっ、お前は漢や!白梅様には僕が叱られてやるからなっ、よ、よう言ったなっ…!」(口説き上戸の次は泣き上戸。ほとほと困った男たちである。上裸の火津彌が竜灯に抱きついた事に、また少しギャラリーがどよめいていた。)「ようし、ようし…今日はもうこの辺にして帰ろう、な。…明日は王国や竜灯、僕の屍を超えてゆけ。僕もすぐに追いつくさかにな。」(人差し指と親指で目頭を抑えながら一歩踏み出そうとし。)   (10/6 23:12:31)


シロー/竜灯 > 「いいや、いいや⋯⋯いいや、火津彌さん、まだもう一人、忘れちょらんか?」((上裸で抱きついてきた泣き顔の火津彌の背中を平手でちょっと強めに叩くと両肩を掴んで引き剥がし。こんなで終われない、という気持ちが竜灯を再び熱くさせていた。酔いは気持ちから来るものである。上げて行こうと聳え立つ兵舎を一望し、片手を離して拳を突き上げた。)「火津彌さんがさぁ、手ずから軍に引き入れた女を忘れちょるぜよぉぉぉ!!!!最後は董さんを口説いて仕舞いにしようぜよ!俺もやっぱりのぉ最後は糸依さんぜ!!!お互いこんなんで終われんぜよ!!!!だろう火津彌さん!?違うがか!?」((振り返り、満面の笑顔でそう投げ掛けた。   (10/6 23:22:30)