この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

ゼペタル&リューグナー

ゑゐりあん/リューグナー > …まさか、噂が本当だったとは…。やはり、噂を軽んじてはいけませんねぇ…っ(驚きを隠せぬ笑みを浮かべながら、とある男の元を訪ねるリューグナー。普段から己の感情を見せぬように努めているリューグナーだが、それでもこれは驚かずにはいられないだろう。何故なら、今彼の目の前にいるのは先の大戦にて大事件を起こした人間であり、その影響力は計り知れぬであろう存在だったからである。そんな人物が、過去に死んだはずの人物が再びこの世に蘇っている。自分と同じ“化け物”と化して)命の水事件の主犯であり、あのシュクロズアリの一番弟子…“ゼペタル”…ッ!   (9/27 01:24:25)
ゑゐりあん/リューグナー > (焦りと、好奇心と、高揚感と…。そう言ったあらゆる感情が混じった笑みを浮かべ彼の名を呼ぶリューグナー)…いつイモータルとなって生き返ったかは知りませんが…。…しかし、あなたが再び現世へと戻ってこようとは。驚きですねぇ(最初、彼が生きていると密かな風の噂を聞いた時は全く信じていなかった。彼が死んだのは随分前だったため、あり得ないと思っていたのだ。…しかし。しかしである。彼が本当に復活していたとすれば、今後ヨズア人たちを駒として動かすには十二分の交渉材料となるだろう。そう考えれば、接触しない手はなかった。今の彼に時間はなかったが、それでもそのわずかな可能性を信じるほどの価値が彼にはあったのだ)…あぁ、申し遅れました。私の名前は“リューグナー”。あなたと同じイモータルです。…いやはや。会えてよかった。正直、今でもあなたの存在が”嘘”ではないかと勘繰ってしまうほどですよ(汗を垂らしながら笑顔で彼に接するリューグナー。やはり、こうなるとさすがの彼でも感情を隠すことは難しいようだ)   (9/27 01:24:28)


マリア/ゼペタル > (──霊峰・守山の麓。噴火灰に負けずに咲く高地の白い花と草。決して大きくはないが美しい滝壺に、月光が薄明を送って、夜だというのにそこには虹が出ていた。何故、こんなにも心惹かれるのだろうか。世界に広がる色が光がやけに眩しくて、ゼペタルはいつも、瞬きをするのも惜しく感じていた。)「……お前は誰だ。」(虹から目をそらさないまま、低い声で返事を返すと、ゆっくりと首を回してそちらを見る。ヨズア人……ではない。王国人?いや……。)「貴様も、俺と〝同じ〟か?」(割に整った顔立ち。背の高く、すらりとした立ち姿。王国風の服装。黒いまなこ。ぎょろぎょろと忙しなく眼球を動かして、ゼペタルは視界に映る全ての情報を目の中に入れた。不気味な顔……恐らくこいつは、人間ではない。)「……あぁ、どうやらそうらしいな。ここへ来る途中に殺してきた人間達が教えてくれた。俺が〝黄昏のゼペタル〟であると。」(一泊遅れたあなたの自己紹介に応えるように、ふんと鼻を鳴らして徐に立ち上がり、近づいてゆく。)「教えろ。さもなくば死ね。イモータルとは何だ。」   (9/27 01:42:24)


ゑゐりあん/リューグナー > (こちらを振り向かぬままに尋ねてくる彼。やはり、迫力が違う。凄味が違う。だからこそ、“絶対に使ってやる”)…あなたは、人間とは何か?と言われて答えれますか?無理だと思いますがねぇ。…つまり、私もイモータルという存在について正しく理解しているとは言えません。その点を踏まえ、答えさせていただきましょう(コホンと咳ばらいをし、話を始めるリューグナー)まず、イモータルの共通点として幾つかあげられるものがあります。一つは、我々は一度死んでいる、ということ。一つは、体のどこかに人間とは異なる異形の部分がある、ということ。一つは、魔術とは異なる”特異な能力”を持っている、ということ。一つは、我々は基本的に死なない。あらゆる傷も再生し、どんな環境でも死ぬことはない、ということです。…そうですね。まずは一つずつお教えいたしましょう。無論、私が理解している範囲ですがねぇ(すると、彼の影から触手のようなものが飛び出し、椅子のようになる。それに腰かけ、同じようにゼペタルの近くにもそれを出し、座るように促す)長話になりますからねぇ。どうぞ遠慮なく   (9/27 02:05:25)


マリア/ゼペタル > (リューグナーと名乗った男の言葉もを、ゼペタルは黙って聞いていた。自分が死んでいるということはうっすらと記憶にある。異形と異能…成程。これについても思い当たるふしが、ひとつあった。)「……そうか。……くく、ははっ……死なぬのか、俺も、お前も。そうか。どおりでなぁ……。」(何人もの人間を殺してきたとゼペタルは言った。戦いをしてきたにしては、傷一つ無い身体。満足気に目を細めて黒い腕を月光に翳した後、リューグナーの用意した影の椅子を見る。それはまるで玉座のようだ、と思った。張りぼてを連想させる、影の玉座だ。)「……長話だと?何か俺に用事があるようだな。」(近寄り、どか、と影の椅子に座り込み足を組んだ。目をもう一度虹のほうへやり、話を促す。)「話せ。退屈な与太話であれば殺すぞ。」(生前の己がどういう人物なのかという事も気になる点ではあるが、まずはこの男の話を聞いてやる事にしよう。)   (9/27 02:20:30)


ゑゐりあん/リューグナー > さてと…まずは、私たちは一度死んでいる、という事ですが、これについてはあなたも心当たりがあるのではないですかねぇ。私たちは生前の記憶はなくとも、死ぬ瞬間の記憶は残っております故。あなたも、きっと残っているはず。それで、二つ目ですが、例えば、一見私は普通の人間のように見えますが、実はいくつか異なる部分がございまして(そう言うと、目を見開き、舌を出す。彼の目は漆黒であり、舌は二枚もあった。明らかに人間とは異なる体のつくりである。そして再び元に戻り、ね?といった感じで笑顔を浮かべる)このように、よく見ないとわからないようなものもあれば、一目でわかるようなものもあります。あなたは一見すればただの人間のようですが…。例えばその両腕だったり。他にもどこかあるかもしれませんねぇ。   (9/27 02:23:33)
ゑゐりあん/リューグナー > それで、三つ目は特異な能力ですが…。こちらも、もうすでに理解されてますでしょう?例えば私は、影を操る力を持っています。こんな風に、影から触手を出したり、ねぇ。能力は個人によって異なります。知り合いの中には煙を操ったり、毒を生成したりするものもいますねぇ。で、最後に不死性…ですが(すると、少々気難しい顔をするリューグナー)実はこちら、少々危ういところがありましてねぇ。実は最近、とあるイモータルが大きな事件を起こしたのです。…まぁ、結果としてその事件は解決されてしまったのですが、その犯人であるイモータルが死亡したのです。…理由も方法も不明です。しかし、死亡したのは確か。ですから、イモータルは何らかの条件下で死んでしまう…かもしれませんねぇ。残念ながら憶測の範囲を抜けませんがねぇ(彼女の能力なら、捕えられたとしてもすぐに時間を戻して脱出できるはずだ。しかし、すでに彼女の存在は確認されない。つまりは、死んだと考えるのが妥当だろう。だが、そう考えるとイモータルの不死性も怪しいものがある。色々と、確かめる必要性がありそうである)   (9/27 02:24:21)
ゑゐりあん/リューグナー > …まぁ、私の知っていることは以上です。…如何です?ご満足いただけましたか?(座りなおし、笑顔で彼を見るリューグナー。情報収集能力はかなり高い彼だが、それでもイモータルは謎が多いものである。しかし、この話で満足されない場合は殺されるのだろうか?その場合は非常に残念な話である。“使えそうな駒をこの手で壊してしまうのが”)   (9/27 02:24:24)


マリア/ゼペタル > (よく舌の回る男だ。用事はなんだと聞いたのに、いつまで経っても核心に触れる様子もなく、自身の知識をひけらかすかのような朗々とした口ぶりに、初めこそ殺してやろうかという思いが頭を掠めた。しかし、美しい虹や花々を見ながら聞き流してみれば、案外奴の情報は有用そうだと言うことに気づく。そうか、死なぬのであれば、『殺してやる』という脅しも大して利かぬのか。……奴がここまで自分に情報を渡してくるのは何か信頼を得るためなのかもしれない。であれば、やはりさっさと核心に触れて貰うために、さらに促しでやろう。)「わかった、もう良い。」(ぐりん、と首を回しリューグナーへ向き直る。こいつが望んでいる事は何か。出来るか分からぬが、『見透してみよう。』)   (9/27 02:48:22)
マリア/ゼペタル > 「……ふむ。」(黒い左の掌をリューグナーに翳し、表も裏も傷がないことを改めさせる。そしてローブのポケットから小刀を取り出すと、今度はその甲に刃をぎりりと立てて見せた。じわ、と血が滲み、5,6センチ程の傷が出来る。)「……見ろ。恐らくこれが俺の異能だ。……傷が出来るとそこが目になる。あらゆる事が見えるようになるのだ。遥か遠く、あるいは過去や、未来をな。…どれ。」(傷の所がぐにぐにと粘膜に変わり、黒目が出来たかと思えば瞼のようにそこが開閉する。第3の目で見るのは……貴様の過去だ。)(『せいぜい…俺の手の平で踊ってな』……企み顔で笑うリューグナーの姿。この街並みは、帝国か……?もう少し、と見透かそうと三つある目を見開くが、それはすぐに見えなくなった。〝それ以上は見えない〟とあえては言わないようにしておき、小刀をポケットにしまい込む。)「……少し前、帝都に居たな?しかし、随分と悪人顔をするのだな。……何か企んでいるのか?初めに言っておこう、この俺をたばかれると思うな。改めて問う、用は何だ。」   (9/27 02:48:42)


ゑゐりあん/リューグナー > (相手の様子を見れば、どうやら話す内容に興味が多少なりとも向いたようだ。とりあえず一安心である。なんて思っていると、相手がもういいなんて言い出したので首をかしげる。そして左の掌をこちらに見せてきたため、何をする気なのだろうかと少し警戒していると、突然手の甲に小刀で傷をつけたではないか)……(意外と大きめな傷。彼の行為に警戒をしつつじっと見ていると、これが彼の異能だと言い始めた。すると、その傷口は目となったではないか。更に待っていると、彼は自分が帝都に居たことを当ててきた)…えぇ。もちろん(きっと、時期的には会議が行われていた時のことだろう。見透かされた?過去の記憶を読みとる能力なのか?…ともかく、少々状況が悪化したようだ)…そうですねぇ。そろそろ、本題に参りましょうかねぇ(面倒な駒だ。…しかし、問われたならば、返そうじゃないか)…私の名前はリューグナー。ゼペタルさん。私の仲間になりませんか?   (9/27 03:08:54)
ゑゐりあん/リューグナー > (ニコっと笑いそんなことを言うリューグナー。しかし、そこには笑顔では隠し切れぬ悪意が漏れていた。彼が笑った瞬間、流れ続けていた滝が途切れ、世界が止まったような気がした)私は、とある目的の為に動いていましてねぇ。その目的のためには、少々帝國と王国が邪魔なのです。…故に、私はシュクロズアリ旅団と。ひいてはヨズア人たちと手を結びたいと考えています。ですから、元シュクロズアリ旅団の構成員であるあなたの復活は、私にとっては僥倖でした。…どうでしょう?憎き帝國と王国をつぶすため、私と手を組みませんか?(無論、ヨズアも潰すつもりではあるが、今は王国と帝國をつぶすことが先決である。だからこそ、リューグナーはゼペタルの元へ足を運んだのだ。後は彼の反応次第であるが、果たして)   (9/27 03:08:58)


マリア/ゼペタル > 「ふん」(鼻を鳴らし、黒い瞳でぎろりとリューグナーを睨みつける。情報収集力と舌のよく回るのは認めるが、やはりどこか鼻持ちならない『生意気な若造』だ。ゼペタルはまず、リューグナーがゼペタルに何を求めているのか少し見透かそうとしてみた。異能でではない、ゼペタル自身の推察によってである。そして恐らくだが、リューグナーが初め自己紹介と共に見せたのと同じようにゼペタルの異能も見たいのではないかと思った。従って、まずは見せてやったのだ。次に異能を使い過去を少し見た。ゼペタルもこれについて、『未来や過去を見ることが出来る』と説明し、完全に手の内を明かした。それに対してリューグナーは、初めに見せた影の椅子以上の事を明かさなかった。『とある目的』とやらを話さないのは、まぁ、話が長くなる事を危惧して割愛をしたのだと好意的に捉える事も出来るが、少なくともリューグナーは彼自身の異能にどれほどの殺傷能力があるのかを話さなかった。これでは、取引も何もないだろう。単に下手糞なのか、それとも、侮られているのか。……試して見ることとしよう。)   (9/27 03:35:25)
マリア/ゼペタル > 「良いだろう、俺もその二国は滅ぼしたい。しかし、条件がある。」(椅子から立ち上がり、滝壺の側まで近寄りながら話を始める。あぁ、血が疼いてくる。)「貴様が使い物になる事を証明する為に、今から俺が提示する物を持ってこい。」(黒くなった腕をする、となぞりあげる。かつて、ここに刺青があった。両のまなこと手の甲に生まれた眼が、月を臨む。)「……魔術師の、体の一部。」(首が最も望ましい事は、言わずとも解るだろう。……あぁ、だが、両腕。それもいい。……振り返り、にぃ、と口が半月型に弧を描いた。)「それを持ってきた時、俺は貴様と対等に手を組もう。……俺は、使えるぞ。」   (9/27 03:35:36)


ゑゐりあん/リューグナー > …(手の内を明かさないのは無論過度に情報を明かしたくないから。殺傷能力についても教える義理はない。そもそもこっちは別に相手の異能を知りたいとは言っていないのだ。勝手に見せられた挙句、こっちの異能を教えろ、というのはいささか虫が良すぎる。それに、こちらはイモータルの情報を大量に与えたのだ。これ以上与えるのは平等ではない。このじじぃ。随分と強欲なことだな。なんて思っていると、彼が条件を提示してきた)…ほぅ?それは?(腹が立つ。使い物になる?使われるのはてめぇの方だよくたばり損ないが)魔術師の…?(すると、とんでもない条件を提示してきたではないか。魔術師体の一部、だって?きっと、もっとも望まれるのは頭だろう。だが、体の一部、とあえて表現したのだ。おそらく両手両足のどれかでも問題はないだろう。しかし、面倒なじじぃである。だが、答えぬわけにはいくまい。偽物を用意したところで異能でばれるだろうし、それにその程度なら造作もない話である。一人なら、問題はない)   (9/27 03:58:49)
ゑゐりあん/リューグナー > …わかりました。ご用意しましょう(そう言うと立ち上がり、影の椅子が霧散する。そして滝つぼの近くにいる彼に対し、笑みを浮かべながら語り掛ける)ご所望とあらば、首でも腕でも持ってまいりましょう。その暁には、ご協力お願いいたしますよ?(ニィっと笑うリューグナー。確かにお前は使える。だから使ってやるよ)それでは(そう言ってリューグナーは気づけばその場から消えていた。闇夜の元、とある密約が交わされたのであった)【化け物は嗤う。過去を見て。嘘を見て】   (9/27 03:58:53)