この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

白刃の笑顔

白刃の矢が立つ

しぃずま@白刃の笑顔 > 【白刃の矢が立つ】   (9/25 22:05:27)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「(今宵もまた、行方不明者が出た。)」   (9/25 22:05:31)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「(被害者は、帝国の兵士。ゆっくり時間をかけて、絶望させながら、歩いて歩いて「おうち」へと引きずってきた。その目的は、敵対するためだとか、この後の思いつきのためだとか、そんなものではない。無差別な殺人はいつまでたってもぞくぞくするものだ。特に、おうちの中に投げ込まれたときの表情なんてどうだ。ぐちゃりと、腐った死体に飛び込んだ後の顔はどうだ。恐怖と気持ち悪さのあまり、穴という穴から全てのものが吐き出されていった。その後見た顔はどうだ。ああ、愉悦、快楽、至高、気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。)」   (9/25 22:05:49)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「あ。(ぽっ、と、精神はそのままに、残虐なずる賢さが残った脳みそから、妙案が生まれた。)ねえねえ、兵士さん?(こきり。包帯を巻き終えた顔は歪み、絶世の美男子からいつもの顔へと戻り、音を鳴らして首を曲げて、その歯を黄色く輝かせながら、その眼を黒く輝かせながら、ショックのあまりその意識がはっきりしてしまった兵士へと問いかける。)ねえねえ、兵士さんってさ。人殺しだよね。(一緒にするな、と叫ぼうとするが、右腕で喉を掴まれてしまう。息が止まり、思わず涙が溢れる。)ねえねえ…今一番劣性な国って、どこかな?(鋭い目で見返してくるのを見て、つまらなさそうにため息を漏らす。)」   (9/25 22:06:05)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「生きながら腐るってどんな感覚だと思う?(と、思えば、一瞬で顔と顔との距離を近付けて、言った。兵士は「ひ」と声を漏らし、舐めるように見られて、がたがたと震え出した。言わなかったときの自分が、どれだけの苦しみを与えられて死んでいくのか。死体たちの悶え苦しむ顔を見れば、それは一目瞭然であった。…1時間後。完全に絶望した兵士は、ついに漏らした。「ヨズア」とそう漏らしたのだ。こんな些細なことをと思うだろうが…白刃が人間を殺す正当な理由ができてしまったら。)」   (9/25 22:06:37)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「(こ こ か ら が 地 獄 の 始 ま り だ 。)」   (9/25 22:06:56)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「(兵士には、分かっていたのだろうか?きっと分かっていても結果は一緒だ。たった一人が、些細な命を些細なことに捧げ、戦火を落とすのだ。彼の持っていた地図を奪う。ここは王都。向かう場所もわかっている。地図を投げ捨てるようにぴらりと宙に舞わせれば、ニッカポッカのポケットから取り出したナイフを投げる。)」   (9/25 22:07:09)
しぃずま@白刃の笑顔 > 「(鳳頼に、白刃の矢が立った。)」   (9/25 22:07:22)