この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

リューグナー

影、動く

ゑゐりあん/リューグナー > …ふぅむ(帝都から離れたとある川。そこに一人の男がいた。漆黒の夜空とは裏腹な真っ白なスーツに身を包み、川辺にある大岩に腰を下ろすその姿。一見すれば容姿端麗な青年だが、その内側にあるのは誰も計り知れることのないどす黒い悪である。そんな彼は、悩ましげな表情をしながらぶつぶつと独り言を話していた)…帝國から知将と名高い中将が消え、多少は弱体化でもするかと思いましたが…。…とんでもない奴が残っていたものですねぇ(顔は張り付いたような笑みが浮かんでいたが、その口調はどこか怒りが含まれていた)…帝國軍少将火津彌…。…やってくれますねぇ…ッ!   (9/24 21:57:36)
ゑゐりあん/リューグナー > (ニィッと口角が裂けんばかりの笑みを浮かべるリューグナー。怒りと面白さ。相反する二つの感情が混ざったかのような反応を示す。彼は、つい先ほどまで行われていた帝國の会議に潜伏していたのだ。それ自体を行う事は造作もないことである。影に潜伏できるという能力故、彼は基本的にどこにでも行ける。そして彼の情報収集能力を活かし、帝國で会議が行われるという情報を手に入れ、その会議に潜伏したのだ。そこで聞いた出来事は、リューグナーにとっては快くないものであった。簡潔に述べると、それは王国と帝國が正式に終戦をする。二つの国を滅ぼしたい彼にとって、二つの大国が手を結ぶことは望ましくない。…否、回避せねばならぬことであった。   (9/24 22:04:57)
ゑゐりあん/リューグナー > だからこそリューグナーは今焦っているのだ。会議に参加していた三名。その中でも中心となって話を進めた火津彌という将校はかなりのやり手である。自分よりも地位の高い二人を説き伏せるほど頭の回転が速いのだ。少しでも対応が遅れればすぐにでも二大国は終戦協定を結ぶだろう。もちろん、確実に結ぶとは思っていないが、それでも結ばないと決まっているわけでもない。後者に賭けて何もせず、結果として前者の状況になってしまっては元の子もない。無論、内紛で潰す方法もあるが、今以上に動きにくくなるのは確かである。なればこそ、今動かねばならないのだ)…やはり、利用すべきはヨズア…ですかねぇ…(そんなリューグナーが駒として挙げたのがヨズアの民である。先の戦争で領土を奪われたヨズアの民。二大国に恨みがあることは間違いないだろうし、何よりもシュクロズアリ旅団などという団体がヨズアの復興を目指して活動しているとか…。この辺りの情報はもう少し詳しく調べねばなるまいが、それでもヨズア陣営だって、あの二大国が終戦をするというのは快くはないはずである。だからこそ利用する。イモータルは手を汚さず、彼らを使い大国の終戦を阻止する)   (9/24 22:05:00)
ゑゐりあん/リューグナー > …現状、それが一番よさげ、ですかねぇ(実はリューグナーには勝算があった。ヨズア陣営で主要であろう人物らの情報を集めていた際、学校を建てようとしているヨズア人の女がいると小耳にはさんだことがある。最初こそどうでもいい情報だと気にも留めていなかったが、会議で火津彌はヨズア人に対する愚民政策を行うべきであると主張していた。その案自体は取り下げられたようであるが、少なくとも軍内部にそういう思想の人物がいると判明するだけでも、その女にとっては喜ばしくないことだろう)あぁいう男は、必ず不安要素は潰す。…私ならそうしますしねぇ(だからこそ、それをちらつかせればその女はきっと動くはずである。一人でも動かすことができれば、あとは勝手に伝染するであろう。あぁいう虐げられた者たちは横のつながりが強いものである。…馬鹿々々しい話だが。だからこそ、それを利用させてもらおう。…しかし、自分が動いていると悟られてはならぬだろう。今後も暗躍せねばなるまいのだ。だからこそ、自分は表舞台に立つべきではない)…あぁ、そうだ   (9/24 22:11:43)
ゑゐりあん/リューグナー > (その時、リューグナーは笑みを浮かべた。それはそれは、悪だくみをする時の笑みである)…あのガキを使いますかねぇ(彼の脳裏に現れたのは、自分の同志であるクラゲのイモータル。“アレ”を主犯に仕立て上げよう。自分はアレの従順なる手足。アレの“影”。そういう設定で行こうではないか。多少の協力は惜しまない。人間風情に助力するのは虫唾が走るが、そんなことを言っている場合ではないのだ。早めに潰さねばなるまい)…ふふっ。ふはは…っ(おっといけない。思わず笑いが零れてしまった。だが、我慢するなんて難しい話である。何故なら、これからもっと面白くなるのだ)…王国、帝國…そしてヨズア(愚かな人間どもよ)せいぜい…俺の手の平で踊ってな(争え)【影、動く】   (9/24 22:18:00)