この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

火津彌&花崗&白梅

マリア/火津彌 > (尊華帝国軍栄郷本部基地会議室にて。火津彌は二人の上司を前に、緊張を飲み下すかの如く乾いた喉を上下させた。向かって左側に座すのは蘭白梅元帥……この方には随分と迷惑をかけた覚えもあるが、こうして部下の呼び掛けに答えてくれる懐の大きさには頭が下がる思いだ。何かとそつのなかった先代と比べ、若い小娘と侮っていた認識が覆されたのは、趨里での死闘で勝利を収めたあの時。それからまず咲夜中将が彼女を認め、火津彌も段々とそれに追随するようにして彼女への敬意を強めていた。気骨があるという言葉が似合うような、貴族とは思えぬ執念は正しく野に咲く花の如き気高さ──これを認めぬ火津彌ではない。未だに裏では憎まれ口を叩くこともあるが、それは尊華節の皮肉の域を出ない程度のもの。さて、火津彌がそんな風に思っている事など知る由もないであろう彼女は、この提案に味方をしてくれるだろうか。   (9/9 16:02:35)
マリア/火津彌 > ……緊張の理由はそれだけではない。その隣、向かって右側に座している乙木花崗大将。先代・神楽大将の殉死後めきめきと頭角を現し、この地位を獲得してきたやり手だ。まだ少女だった頃から案外長いこと従軍しているらしく、火津彌にとっては部下であった時もあった筈だ。それが今日から上司だと言われた時の悔しさは今でも胸に燻り続けている。だが、あれほど部下に目を配っていたはずの自分が彼女への印象が薄いというのは、周囲を顧みずに黙々と、淡々と仕事をこなしてきた何よりもの証拠なのだろう。大きな武功を立てたという話こそ無いけれど、彼女はこれまで、きっと誰よりも、何よりも「失敗しなかった」のだ──失敗続きの自分とは対照的。冷徹にすら見える隙の無さを目の当たりにして、火津彌は正直、どう扱ってよいものか今この場においてもまだ掴みかねているのだった。)   (9/9 16:02:49)
マリア/火津彌 > 「……さて、お集まり頂き、まずは陳謝申し上げます。お時間は取らせません、本題から申し上げましょう。」(静寂を裂き乾いた口を開いた。中将不在の今、少将である自分がこの二人に次ぐ権威である。これから交わされる軍事会議の内容がただごとではない事くらい、二人はもう察しているのだろう。)「件の休戦協定から、三年が経ちました。書面上では戦争が再開されたと解釈することも出来ましょう。こちらも、あちらも、いつでも仕掛ける事が出来る。──そのはずです。」(一度目を伏せ、そして視線は元帥へと向き直る。あなたが命令を出さないのには理由があるはず。どうにかそのお心を聞かせては貰えないだろうかという、探りを込めて。)「しかしよっぽど不可解なのは我が帝国よりも王国の方です。」(そして、大将へと目線をずらして。二人に対して語りかける。)   (9/9 16:03:39)
マリア/火津彌 > 「鳳頼もヨズアに奪われたまま。神島や美虎の報復だっていつあってもおかしくない。民は強く望んでいる事でしょう、鳳頼を返せと。……何故、誰も動かない?帝国へ手出しが行われなかったのは協定のお陰でもあるでしょう。戦争で消耗するよりも、技術大国として力を付けてゆく事が遥かに有意義であるとする判断も解る。しかしこうして三年が経ち帝国はまだしも、ヨズア領となった鳳頼に対しなんの働きかけも無いのは……不自然なのです。イモータルの事を抜きにしても、なお。」(ゆっくりと間を取り、話を焦りすぎないよう、一つ一つ話してゆく。)「様々な可能性を考えました。あらゆる可能性が私の中で浮かび、消え、最終的に残ったのは、馬鹿馬鹿しいとお思いかもしれませんが、この結論でした。──ウェンディア王国は平和を望んでいる。揉め事を起こし、得るものよりも失う事が恐ろしいのです。それほどまでに、あれは発展した大国になりつつある。……なれば」   (9/9 16:11:18)
マリア/火津彌 > 「再び恩を売る機会です。ウェンディア王国に対し、戦争を終結する機会を与えましょう。三年前の戦争で勝利を収めたのはこちらです。無条件降伏を要求する事すら出来たはず。しかし結ばれた協定は限りなく公平でありました。──今一度互いの和解の意を示し合わせ、〝友好〟の証とし、機械技術の譲渡を要求します。イモータルの問題もある中、武装解除は現実的ではありません。こちらに対し敵意が無いのであれば、出来るはず。出来るはずだと、徹底的に追求するのです。無分別な打算により自国を滅亡の淵に追い詰めた軍国主義者の指導を引き続き受けるか、それとも理性の道を歩むべきか、と。」(努めて無表情を貫き、淡々とした声色で語り続ける。いつの間にか聞こえなくなった蝉の声の変わりに、鈴虫が一羽りんと鳴き始めた。)「王国側からは、騎士団長殿、副団長殿、そしてもう一人、出張って貰いましょう。我が領土、趨里にお招きをして。」   (9/9 16:11:38)
マリア/火津彌 > (もう一人、と言われあなたたちは誰を思い浮かべるだろうか。にや、と口角を上げて言葉を続けた。)「機械技師、その人に。──いかがですか?これに抵抗するようであれば今度は損得の話ではなくなります。王国側の宣戦布告と見て良いでしょう。そうなれば尊華帝国は、ウェンディアがその抵抗を止めるまで軍事力を行使する他、選択肢はありません。二つに一つ、その覚悟と決意を持って、私はこの終戦条約を提案します。」   (9/9 16:11:54)
マリア/火津彌 > 「それからもう一つ。帝国はイモータル研究に出資をし続けて居ますが、騎士修道会の研究施設は王都にあり、こちらに対してどれ程情報を渡されているのかわかったものではない。勝利をしたのに金ばかり出しているのでは筋が合わんとは思いませんか。ですから、研究施設を鳳頼にそっくり遷し、ヨズア人にも協力を要請するという名目で飼い慣らします。ゆくゆくはヨズア人奴隷制度の復活も視野に入れた上、鳳頼をイモータル研究の場として王帝国両国による統治を打診します。今までの倍、研究費用を出す代わりに、鳳頼と鳳頼に巣食うヨズア人共を尊華帝国の所有物とする。侵略はしません。ヨズア人に対する愚民政策を行使しましょう。娯楽を与え、勉学の機会を奪い取る。そして、何年もかけ、腑抜けにするのです。」   (9/9 16:12:08)


黒助/花崗 > …一つ、良いかしら(尊華帝國軍本部、そこにある会議室の一つには言いも知れぬ重圧が掛かっている。その理由は簡単、本来ならば数十人からなる会議室の中央に儲けられた円上の机に、軍のNo.1とNo.2が揃っているからだ。方や誰もが羨み、敬い、頭を垂れる元帥。方やその下であれど、あらゆる部署に関係を持つ大将。そんな二人が揃えば、例えこの会議室でなかろうと威圧感や緊張感は半端なものではないだろう――そんな威圧感の中で、緊張はすれど物怖じせずに提案を言い切ったこの少将には感嘆の念を浮かばせずにはいられなかった。故に、彼が話を終えたのに会わせ、膝に乗せていた手を上げながら言葉を投げ掛けた)最初に言っておくけれど、今の貴方の提案。凄く良かったわ。我々尊華國にとってのメリット。王国との関係性を壊さないよう配慮しつつも、どちらに優位性があるのかを示していた。その上、ヨズアの民への対策も良く考えられてた。もしこれが他の者を交えた会議だったのなら、賛成多数で可決されていたはずだわ。   (9/9 18:25:51)
黒助/花崗 > ――でも、私個人の意見として言わせてもらうなら。一つだけ納得できない部分がある。それは、ヨズアの民への方針についてよ(投げ掛ける言葉は称賛。個人的に関係を持つことのない相手に対して、大将として心からの称賛を送った。かつての大戦から今まで続いた状況に加え、現状とこれから先の将来を交えた提案には最早凄いとしか言いようがなかった。しかし、それでも言わなければならない。軍のNo.2である、大将個人としての意見を)貴方にとって、そして我々帝國と王国にとっては忌むべき相手。それは認めるわ。かつての大戦、そしてその前後から続く小競り合いで多数の命が奪われたわ。かつて私も目の前で同僚が殺されたのを見た――でも、それが、彼らを人以下の存在として扱う理由にはならないわ(言い切る。例えそれで隣に座る元帥に侮蔑されようと、これだけは言わなければならなかった)   (9/9 18:25:54)
黒助/花崗 > 愚民政策?娯楽を与えて教育を無くす?――論外だわ。そんなこと、彼らだって直ぐに分かる。そうなれば彼らのプライドを逆撫でするでしょうね。そうなれば、最悪のところ彼らともう一度戦うことになるかもしれない。我々帝國よりも、かの王国よりも圧倒的に少ない筈だったのに。互角以上の戦いを繰り広げて見せた彼らとよ。それが意味すること。貴方にも十分分かるわよね?(あの大戦、今でも人々の心に傷を残すあの戦いにおいて。ヨズアの民は王国との帝國を相手取って見せた。それは一重に文字をなぞるだけで魔術を発動したこともあるが、何よりも一人一人が強力な魔術を有していたことが最も大きな要因だろう。彼らに軍は存在しない、階級は存在しない。その反面、一個人のみで一個中隊や一個大隊規模の規模の魔術を持ち、自由に戦うという利点があった。そんな彼らと、イモータルという新たな敵への対処がままならない状況で戦うなど。愚の骨頂と言いようがない。故に、彼らと対立する可能性は極限まで避けるべきだ)   (9/9 18:25:58)


クロ:白梅 > ( 重たい空気を吸い込むと肺に溜まって体の奥底に溜まって身体が重くなり動くのが嫌になる。なんて、馬鹿げた話かもしれないけれど案外有り得る話でもある。 白梅自身もそういう経験はある_のだが、今回は白梅" 達 "が重くさせているのだけれど。勿論多少の緊張感やら不安感やらその他あまり良くない負の思考は出てきてしまう物でありそれは悪いことではない。だが、今回の" 話し相手 "は、よく知る火津彌故、此方は緊張感何てものはあまり感じないのだった。挙句の果てには『 此度もまた、何かの策を持ってきたのであろうな 』なんて考えを脳内で巡らせる事が出来るぐらいには余裕がある。 さて、もう1人は、仕事以外では話さないような関係にはなってしまうのだけれど、尊華帝國軍の美しき華の1輪。大将_花崗。仕事以外では話す機会が無かったとはいえ、少しでも関われば…裏があるかもしれないということは100も承知だけれども、大体の性格やら何やらは分かるわけで。)   (9/10 09:12:07)
クロ:白梅 > ( ふぅ、と大きく息を吸い込めば、自身の真っ黒な瞳で火津彌を見詰めて話を聞きつつ顔を伺う。勿論聞いていく中で思うことなど幾らもある。けれども、話を遮るなんて無粋な真似はしない。一通り聞いた後、大将の意見を聞いてから自身の心の内を述べようか、と決めれば、早速脳内で思考回路をぐるぐると巡りに巡らせ始めたのだった。___しばらくして。2人の意見を聞き終えた白梅は、その小さな唇をゆっくりと開いて、声を紡いだ。)「 さて、此度の話であるが…流石火津彌と云った所か。花崗大将と同じく良い提案であると妾も思う。そして火津彌。まず前提といてなのだが…此方が動かなかったのには妾なりの考えがある。安直と云われるかもしれぬがな。そこは時が来たらきちんと皆の衆に話すつもりである 」( 最初火津彌が白梅を見てきたように、白梅も話をしつつ火津彌の姿を顔を、しっかりと捉えた。が、捉えて数十秒、目線を再度2人へと向けては話を続けたのだった。)   (9/10 09:12:17)
クロ:白梅 > この浮世に蔓延る不死の化け物に対しての研究、対策についてなのだが、正直妾も不満に思う所は合った。此方は金銭を渡し、情報や死骸も渡しているのだが…此方へ渡している情報は真なのか。此方への返しがいささか適当ではないか?と。故に火津彌の申し出は素晴らしいものだと称えるべきであろう。技術を要求するのも良い考えであるな。まず妾達の目指す所は[ 尊華を天下一に ]であると考えてるのだ。民達が不平不満なく生活し、尊華を良い國へと発展させる、その為ならば王国の技術を飲み込むのも、" 悪くはないだろう "。( 淡々と述べる白梅の瞳には、2人の姿と未来の尊華。_正直な所、それこそ尊華のみの技術やら何やらで天下一にさせたい気持ちはあるのだけれど、それが如何に難しい事なのかが分かっているからこそ、あの言い方になってしまったのだ。それをまるで隠すかのようにさっさと次の話題へと変えるべく間髪入れずに口を開いた。 )   (9/10 09:13:37)
クロ:白梅 > さて、花崗が述べていた事について、1つ。まず、花崗の意見は最もである…と、考えると同時に、火津彌の提案も良いと考える。まず、ヨズアの民なのだが、それこそ花崗が云った通り、彼奴等一人一人が、茶羽根虫の如くしぶとく、面倒な存在である。だからと云って、火津彌の述べた奴隷制度は、後々の尊華が怒りを募らせたヨズアの民の反逆により崩壊するかもしれないのだ。奴隷制度は、何時の時代も終わりを迎えるものであり、奴隷を飼い慣らしてた者達が破滅を迎える…そんな事が合ってはならない。故に奴隷制度は妾は良いとは思わぬ。だが、だがな。花崗よ、勿論同じ土台に上がるのは良くない、それは妾も分かっておる。だが、野放しにする訳にも行かないだろう。それこそ、妾の子達が、民が危ういのではないか?   (9/10 09:14:24)
クロ:白梅 > ( そもそも、ヨズアの民達を情に任せて生き残らせてしまい、尊華が攻撃されるなんて本末転倒な話が、幾らでも考えられ、尚且つ有り得るのだ。民は王が居なければ生きては行けぬ。だが、王も等しく、民が居なければ王とはならぬ。民や尊華が危険な目に合うのを防ぐ為、そして民を正しき王の場所へと導く為、尊華を良いものへと変える為の尊華帝國軍_と考えている白梅は、花崗の意見も火津彌の意見にも同じように賛同し、否定した。勿論それだけでは終わらない。軽い身振り手振りを加えつつ、白梅の話は終わりを迎えようとしていた。)   (9/10 09:14:34)
クロ:白梅 > ヨズアの民は、不死の化け物と同じぐらい面倒で汚らわしい存在になるかもしれぬのだぞ。花崗もヨズアの民への対策はするつもりであろう?何か良い案はあるだろうか。 嗚呼、先に言わせて頂くのだが…妾としては、奴隷制度なんてものよりかは遥かに易しいが、きちんと此方の視界に入るようにし、不穏な動きがあれば処罰する。今はその程度でも良いのでは?と云うのが妾の意見である。なんならこの話は今は辞めにして、王国との" 話し合いの場 "について支度をし始めるのが最優先では?火津彌の言う通り、王国が平和とやらを望むのであれば、此方の動きに何かと文句を投げてくるであろうしな。雑草を抜くのは簡単だが、根まできちんと取らぬとまた生えてくるしなぁ…そうだろう?( 至って真面目に答えていた白梅だが、自分で王国の事を雑草呼ばわりした時、面白くなったのか、けらけらと笑った。だが直ぐに笑うのも辞めにして、ふ、と目を細める。_雑草にも、酷く面白い花が咲くのだから、タチが悪い。__数年前の事を1人勝手に思い出しつつ、机に置いてあった茶を1口飲んだのだった。 )   (9/10 09:14:42)


マリア/火津彌 > 「お褒めに預かり光栄です。」(二人の発言を聴くに、王国への働きかけにはどうやら異論は無いようだった。むしろヨズア人に対する提案の方へ反応があるとは思わず、驚きつつも表情を崩さず花崗の話を聴く。さて言いたい事は沢山あるがまず何を言うべきかと思っていれば、白梅が助け舟を出してくれた。私的感情でどちらの味方をするでもなく、黒い瞳はただ尊華のみを真っ直ぐと見つめていた。これまで動かなかった理由についても、口を開いて応えて下さった。元帥とは、戦争をしては責められ、戦争をしなくては責められる難儀な立場である。少しはお察しして差し上げねばならないと思った。)「……解りました。こちらは焦りません、我々が知っておかねばならぬとお思いの時にはお話し下さい。文句などある訳ではないのです、ただお心を知らない限りはあなたの為に働けませんから。」(話しながらどうしても思い出してしまうのは、最初に美虎で先代千騎長オウガに返り討ちにされたあの時の事である。結果的に直属の上司である咲夜中将の思惑を裏切ってしまった事になるが、彼ともっと話していればあのような波風は起きなかったかもしれないのだ。)   (9/10 10:18:24)
マリア/火津彌 > 「さて、私からも応えさせて頂こう、花崗殿。」(白梅が言いたい事は言ってくれたものの、自分が話さねば彼女は納得しないだろう。なるべく私情は表に出さぬように努めながら淡々と口を開いた。『個人として』と恥を捨てた前置きをしてまで、彼女はこの場で突き通したいものがあるらしいが……。)「まずこの方針の根幹はヨズアへの私怨などではない。白梅様の仰った通り、野放しにするにはあまりにも面倒な存在である事は花崗殿も承知の筈。多くの命が奪われただとか、忌むべき相手だとか、そのような感情的な言葉を使って私はこの提案を押し通すつもりは無い。今一度、冷静になって私の話を聞いて頂けるか。」(将官は単に戦績の良さで、強ければなる事が出来る。司令官として戦術を考えねばならぬ元帥とは違うものを持っているのは当たり前と言えば当たり前。花崗は花崗なりの正義があるのだろうが、それを押し通せると思っているあたり、己の強さの上に胡座をかいているようにも見えた。強者の驕りは、弱者の目線でしか解らないのだ。)   (9/10 10:18:41)
マリア/火津彌 > 「私はかつての歴史から『愚民政策』という言葉を借りたが、それがどういうものか説明出来ますかな?よもやそれを知らぬのに否定した訳ではありますまい。」(説明しろと言わんばかりの言葉を吐いておきながら、花崗に隙を与えずに続けて話す。)「『ヨズアとも仲良くしましょう。まずは興行でも向かわせて懐柔しますか』と言っても良かった。同じことでしょう。そうせずに未来を見据えて腹のうちを明かしたのは、何よりもお二人を信頼していたからに他なりません。軍人として、生産的な話が出来ると。知識は必ずしも有益に使えるものばかりとは限らない。知らなければ起こらぬ戦もあるのです。また、教育には莫大な費用がかかる。ヨズアを尊華の傘下に入れ、上手くやってゆくにはヨズア人への心理戦は必須でしょう。あくまで私がこの政策を提案したのは、それが一番角が立たぬ方法であり、低費用であり、慎重なものやからです。我々が何もしなくともヨズアの教育水準はもとより低い。興行を向かわせて奴らを楽しませてやる事で奴らの神経を逆撫でするとは到底思えませんな。『彼らだってすぐにわかる』──?どうしてそうお思いか?奴らはどのようにして知るのです?   (9/10 10:19:07)
マリア/火津彌 > ……逆に、千年前の神話戦争の時と同じく、知識を与えてやり信仰を奪うという方策であればあなたは納得なさるのか?白梅様の仰る通り代案があるなら伺いたい。それから奴隷制度については『視野に入れて』と申しました。すぐに最優先すべきことではありません。こちらは軍事的なものと言うより、鳳頼を我が尊華の所有物とするならば領地の問題もある、今後朝廷との兼ね合いで必要になるやもしれぬ思想です。貴族達も黙ってはいないでしょうから。その覚悟を持てないのであれば、このお話は白梅様の言う通り保留とします。鳳頼に手出しをしないのであれば研究施設をどこに遷させるのか、代案を。」   (9/10 10:19:25)


黒助/花崗 > …いえ、ごめんなさい。冷静ではありませんでした。以後、留意いたします(ヨズアの民への政策、その方法を聞いて頭に血が登ったのは確かだ。それを、少将と元帥二人からの返答と質問で理解し、そしてそれを恥ずべきものだと脳内で自身を糾弾する。自分は大将だ、故にその発言や言動の一つ一つが思い責任を持つ。それなのに、自身の逆鱗に触れ書けたからとなにも考えずに反発してしまったのだ。それは恥ずべきものであり、自分が最も忌み嫌う『誰かを下に見ている』ことそのものだと気付かされた――故に、そんな自分を脳内で糾弾し、心からの素直な謝罪の言葉を返した。そして、疲れたようなため息を一つ漏らすと。今までの自分を切り捨てるように、片手で顔を拭った)   (9/12 12:34:03)
黒助/花崗 > 私が言うのもあれかもしれないけれど、ヨズアの民よりも王国を優先した方が良いのには賛成するわ。元帥閣下の言われた通り、王国側から何かを言われ無いようにね(先程の失敗の反省は一度心の奥へと仕舞い込む。この会議よりも自らのことを優先するのは、用意してくれた少将にも、お出でくださった元帥閣下にも失礼に当たるだろう。今のことを反省し、そして次に同じことをしないように注意しながら。再び会議へと戻る――優先は王国、そう言った元帥閣下と。その言葉を肯定する少将。無論、自らもそうするべきだと思っているため、二人の提案に首肯した)   (9/12 12:34:05)
黒助/花崗 > その事で一つ質問があるのだけれど。機械技術の譲渡が行われた場合、それを研究や発展をさせる方法はあるのかしら?具体的には、研究所を何処に作るのか、というのが少し気になるわ(先程から話題に出ている機械技術、それは王国が独自に作り出した物だ。魔術を絡ませて使うことの出来る強力な物もあるため、我々帝國としても、その技術は喉から手が出るほど欲しいものだ。だが、仮にそれを譲渡されたとして。それを発展・改良、あるいは使用できるようにするための研究所が必要となるだろう。未だ確定したわけではないものの、もしそうなった場合の対策をどうするのかと、質問を投げ掛けていた)   (9/12 12:34:13)


クロ:白梅 > ( まぁ、驚くよなぁ。_なんて、軽く思えばちらりと2人の顔を見る。表情を崩していない辺り、天に召される程驚いたわけではないのだろうな。と、呑気に思いつつ茶を喉に通す。こぽり、とぽり。冷たくて心地の良い水の流れを胎内で口内で感じれば、コトン、と小さく音を立てて湯呑みを置いた。ゆっくりと舌で茶を味わいつつも火津彌にきちんと顔を合わせては一言。「 良い、分かっておる。またその時が来たら_な。」と伝えて見せた。)   (9/15 09:06:24)
クロ:白梅 > ( さて、その後は2人の対話を聞き、思った事を述べ、今後の動きについて考えるだけである。これがまた酷く難しいのだが、楽しいものだと思える時点で白梅は元帥という職に適しているのかもしれない……もしくは、ただの可笑しな人か。兎にも角にも、2人のヨズアの民への話を聞きつつ、自身もほんのりとだが未来の事を想像した。_ヨズアの民は皮肉な事にも頭脳が良すぎる。生き残れた理由の一つであり、死に至った理由でもある訳か。どうしたものか、驚異的なその存在は、妾達の道標、神的存在、美しき尊華に必要なものなのだろうか。…奴隷なんかで生かしておくならば、滅びの道を歩ませた方が良いのではないか。いやしかし、そのような事をすれば尊華が穢れ、民達が怒るかもしれぬ。民は王が居なければ生きては行けぬが、王は民が居なければ生きては行けぬ存在であるからな…まさに一蓮托生の運命と言ったところか?否、否。このような事は失礼である。そろそろ辞めにせねばならぬな。)   (9/15 09:06:38)
クロ:白梅 > ( さて、さて__深くぐるり、くるりと思考回路を巡らせ回らせていた白梅は、区切りをつけて辞めにした。あれ以上考えようと、意味は無い。何より今この場では必要のない行為だから…………。ふぅ…と小さく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出しては、今声を出し質問をしている花崗の言葉をじっくりと考える___頭に浮かんだ言葉、意見、思考、問い_白梅は全てをわざと_黙らせた。今は火津彌の応えを聞こうじゃないか。そこから自身の意見を言おうかどうか。そういう思考からの行動であった。)   (9/15 09:06:46)


マリア/火津彌 > (火津彌から見て、花崗は如何せん感情的な部分が多いように思えた。仮にも上司でありながら一切の忖度をする事なく凛然と応じたのは、決して花崗を打ちのめしたいだとか、負けを認めさせたいだとか言うような感情的な事ではなく、建設的な会議がしたかったからなのだが……。言いたい事は山程あるが、乾いた喉の嚥下と共にこくりと飲み下し、努めて柔和な笑みを浮かべてみせた。将官の位に就いて間もない貴女に手本を見せてやることにしよう。)「代案が無いという事は、イモータル研究施設について特にこだわりは無いと言う事でよろしいですかな?でしたら、王国側に指定をさせるのも手でしょう。一旦その方向で様子を見てみましょうか。」(これまでは花崗と白梅に対して言葉遣いを使い分けていた。だが、あえて白梅と接するのと同じように丁寧な言葉を使ってゆっくりと仕切り直した。)   (9/15 16:55:05)
マリア/火津彌 > 「機械技術の研究施設は尊華の領土であればあちらさんは文句はないでしょう。決めておくのも構わないとは思いますが、まずは王国に敵意が無い事を確認するのが最優先です。まぁ、あえて案を出すとするのであれば…厘都。あのあたりであれば、船便を使えば王都からの連絡もしやすく、また都市としても単純に大きい。かつて厘都にあった主要施設は殆ど栄郷に遷都していますから、貴族達を丸め込むのにも適しているかと。何しろ尊華人は伝統を破壊される事をひどく嫌いますから、伝統的な町並みが残る都市は避けたほうが無難でしょうな。ま、私からはそんなところです。」(息をつかずに喋り続け、ようやくふうと一息をついて白梅のほうを見る。やけに高圧的な火津彌と、なんとなしに感情的に見える ーあくまで火津彌の目から見て、だが…ー 花崗の両者にちらちらと目を配りながらも、己のペースを乱す事なくどっしりと構えている。――随分と、元帥らしさが板についてきていらっしゃる。なんて、この立場では口が避けても言えないが。)「   (9/15 16:55:11)
マリア/火津彌 > 「ヨズアへの処遇は一旦保留とし、時間を置き改めて元帥の指示を待ちたいと思います。」(花崗の意見も聞こうかとは思ったが、異論があれば自分から言ってくるだろう。わざわざ『元帥の指示に不服があるか?』と聞く理由もない。)「さて、最後に決めるべきは誰が趨里の会議の場に出向くか――です。」(二人は、当然この三人で行くものだと思っていただろうか。自然に考えればそれが妥当だ。国家の方針が決まる会議に、軍の幹部三人が出向かぬという道理も不思議なものだ。だが、火津彌には考えがあった。)「私は万騎長殿と直接お話をしたいと思います。騎士の頭である彼を蔑ろには出来ませんし……話すのならば、私が適任かと思います。どうかここはお任せ下さい。そして、会議には大佐を連れてゆきたいと思っております。」   (9/15 16:55:20)
マリア/火津彌 > (中将がいつ戻られるかも解らぬ中、仮でもなんでも、席を埋めるべきだと言う声が上がるのは必然。そうなれば、彼が将官に繰り上がる可能性も無きにしもあらず。経験をさせるべきとの考えであるが、それをあえて口に出すのは憚られる。何よりも火津彌自身が中将の帰還を待ちたい事もあれば、暗に『我こそが次期中将である』と宣言していると誤解されてはたまらないからだ。生粋の尊華人である二人であれば、汲み取ってくれるだろう。)「……大佐は、その、元帥に執心…いや、なんと言いますか。元帥がいらっしゃると少しややこしいかもしれません。大事な会議の場に元帥がいらっしゃらないのは不自然かもしれませんが、幹部皆が帝国を空けてしまえばそれこそヨズアからすれば攻め入る好機となってしまいます。帝国に留まって頂き、花崗大将と、鬼若大佐が向かうのは如何かと思います。」   (9/15 16:55:25)


マリア/火津彌 > (花崗の発言を受け、一理あると小さく声を漏らす。王国も流石にすべての技術を渡すような真似はしないだろう。そうなれば武装解除の意志などとは関係のない文化問題に発展してくるのは明白。なれば、渡された最小限の技術を研究する必要がある。案外未来を見据えている事を認め、火津彌の花崗への反骨心が少しだけ薄まるのを表すように、張り詰めた空気がふっと和らいだ。)「……そうですな。そのあたりは追々決める事にするのが良いかと。堂々とやってしまえばあちらさんも警戒し、譲渡する技術を出し惜しむかもしれません。今回急いで決める事もないかと。先程元帥のおっしゃったように、協定への準備を優先しましょう。……イモータル研究施設については代案が無いようなら、王国側に指定をさせるのも手でしょう。一旦その方向で様子を見てみましょうか。 まずは王国に敵意が無い事を確認するのが最優先です。   (9/23 23:23:10)
マリア/火津彌 > 」(ふうと一息をついて白梅のほうを見る。(これまでは花崗と白梅に対して言葉遣いを使い分けていた。だが、あえて白梅と接するのと同じように丁寧な言葉を使ってゆっくりと仕切り直した。) 「ヨズアへの処遇は一旦保留とし、時間を置き改めて元帥の指示を待ちたいと思います。」(花崗の意見も聞こうかとは思ったが、異論があれば自分から言ってくるだろう。わざわざ『元帥の指示に不服があるか?』と聞く理由もない。)「さて、最後に決めるべきは誰が趨里の会議の場に出向くか――です。」(二人は、当然この三人で行くものだと思っていただろうか。自然に考えればそれが妥当だ。国家の方針が決まる会議に、軍の幹部三人が出向かぬという道理も不思議なものだ。だが、火津彌には考えがあった。)   (9/23 23:23:17)
マリア/火津彌 > 「私は万騎長殿と直接お話をしたいと思います。騎士の頭である彼を蔑ろには出来ませんし……話すのならば、私が適任かと思います。どうかここはお任せ下さい。そして、会議には大佐を連れてゆきたいと思っております。」 (中将がいつ戻られるかも解らぬ中、仮でもなんでも、席を埋めるべきだと言う声が上がるのは必然。そうなれば、彼が将官に繰り上がる可能性も無きにしもあらず。経験をさせるべきとの考えであるが、それをあえて口に出すのは憚られる。何よりも火津彌自身が中将の帰還を待ちたい事もあれば、暗に『我こそが次期中将である』と宣言していると誤解されてはたまらないからだ。生粋の尊華人である二人であれば、汲み取ってくれるだろう。)「国家のみならず、大陸が大きく動く可能性のある協定ですから、我が軍の最高権力である元帥はお越し下さらねばならぬかと思います。ただ、幹部皆が帝国を空けてしまえばそれこそヨズアからすれば攻め入る好機となってしまう。そこで花崗大将は帝都に留まり、兵の頭として何かあれば統率を。元帥の代わりとしては、元帥のほうから先代様に話を通しておくことはできますか?無理にとは言いません。」   (9/23 23:23:21)


クロ:白梅 > ( 正直な所、白梅は安心していた。この2人の面と向かって話し合うその姿は、元帥としてとても見ていて心地が良かった。良い話し合いが出来たと、純粋にそう感じた。)   (9/27 21:13:09)
クロ:白梅 > ( 2人の意見は聞け、自身の意見も言えたので特に問題はなく進んでいるのだろう。空気が和らぐのを感じれば、ほんとりと白梅も便乗する形で肩の力を少しだけ緩める。そしてヨズアの民の処遇についてのやつは、きちんと口を開け、「 承知した 」の一言を。今はそう、まだ考えなくても大丈夫であろう_なんて考えていたのだが、どうにも、対談に向かう人で何か良い提案があるらしい。詳しく内容を聞いてみれば、それはかなり良いものであった。が、少し顔を強ばらせては、ふむ、と一言言葉を零す。向こうの万騎長と火津彌が対話をするのは構わない。ただ、何かが会った時に1人で大丈夫なのだろうか、なんて若干失礼な事を思ってしまったのだけれど。その次の元帥と大佐で向かうというもの。勿論それも良い提案であろう。前に数回話した事のある相手でもあるから、特にこれといった不安がない。この尊華をいない間花崗に任せるのも、今回ので感情的になりやすい所もあるが、ちゃんとした良い武将であるとわかったので安心である )   (9/27 21:13:22)
クロ:白梅 > ( 椅子にほんの少し座り直し、顔は火津彌の方を向いているのだが目線が明らかに違う所を向いている白梅。小さく息を吐き出せば、口を閉じてキュッと唇を噛み締める。そう、最後の" 先代に元帥の代わりを頼むこと "である。正直な所、白梅としては兄が元帥を自分にに押し付け、元帥を辞めたのを知っている、という事もあるせいか、" 危ない橋を渡らせる真似をしてはいないだろうか "などという不安が心の隅に芽生えては根を張った。不安でしょうがなかった。勿論、兄だからこその誰も越えられない得られない、莫大で盛大な信頼があるので、不安を感じつつもやっと目線を合わせて「 分かった。少し話してみよう 」と述べた。_何事も恐ろしき道を渡らなければ行けぬのだから、嬉々とした不安も飲み込んで暗夜の太陽を嘲笑うとしようか__ )   (9/27 21:13:33)
クロ:白梅 > ( 会議の閉幕、対談へ向けた支度を始めようか。開幕まであと××日也 )   (9/27 21:13:45)