この世界では、
”言葉”が魔力を持っていた。

トール&ガデューカ

蛇と野菜と雷と

ゑゐりあん/トール > ガデュせんせ。いるか~?(片手に大きめの籠を持って野菜畑にやってきた金髪の男、トール。彼がやってきた畑は騎士団の司祭、ガデューカが(勝手に)管理している野菜畑である。野菜以外にもハーブなども育てている場所で、彼女の腕もいいのかそこで育っている野菜はどれも質が良い。その為トールは時折料理で使う野菜を彼女に分けてもらうため、このようにしてやってくるのだ)   (9/8 18:33:06)


クロ:ガデューカ > 今日も良く育ってるね、ふふ。もう少し育ててから摘もうかね…おや、此方も良いじゃないか…( ふふ、と微笑みを零しつつ、まるで幼い子供を見るような目で野菜やハーブの様子を伺うのは、この畑の持ち主であり騎士団の司祭、毒蛇である。農家の出故に、育てるのは得意らしいのだが騎士団に勝手に畑を作って良いのかどうか_なんて事を言ったところでこの毒蛇は『 司祭だから 』の一言で終わらせてしまうだろう。それに、不利益な事はしてないし、なんなら利益のある畑なのだから、文句を言う人は殆ど居なくて。そのお陰で気楽に育てられるらしく、それはそれは幸せそうな表情を振りまいていたその時。何処かで聞き覚えのある声がした。ふっと振り向くと、そこには騎士団の百騎長が。 )   (9/8 18:48:50)
クロ:ガデューカ > おや、ト ー ルかい、全く…先生はよしとくれよ、恥ずかしいじゃないか( けらけらと笑いつつ、声の主である百騎長の元へと近寄れば、大きな籠を持った金髪オールバックの赤眼が。_相も変わらず光のような綺麗な髪色だこと_なんて感想は敢えて言わず、本題へと入ったのだった。) さて、今日は何を探してるんだい?夏野菜ならそろそろ終わりに向けてるが…まだ美味しく出来てるよ。( 畑を指差しつつ淡々と説明をし始めれば、日差しがほんのりと強くなった気がして。汗がつぅ、と頬をつたう感覚がする。ぐい、と左腕で汗を拭えば、苦笑いしつつ「 悪いね、まだまだ日差しが強くて暑くてねぇ… 」と言ったのだった。)   (9/8 18:48:52)


ゑゐりあん/トール > はっはっは。いやわりぃな。どうしても司祭様ってイメージよりも医者ってイメージが強くてよ(彼女は治癒だけではなく毒の扱いにも長けていた。治癒の能力だけなら司祭様のイメージだけだっただろうが、毒物の扱いとなれば、医者のイメージが強くなる。そのせいかトールは彼女を”先生”と呼ぶのだ。事実、彼女に怪我を治してもらったのは一度や二度ではない)そうだな。トマトとピーマン…。あとパプリカはあるか?(よっこらせ、と籠を地面におろすトール。そして彼女に水筒を投げ渡す。知り合いの新米騎士に頼んで作らせた氷が入っているため、夏ながらもキンキンに冷えている)レモン水だ。熱いだろうから持ってきたぜ(ニッと笑うトール。そして彼女の隣に立ち野菜を眺める)…うん。いい出来だな。やっぱ先生はすげぇや。先生とこで採れた野菜を使うと、俺の料理がより一層旨くなるってもんだよ(彼も汗を拭いつつ野菜を見ながら言う)   (9/8 18:55:43)


クロ:ガデューカ > あ ~ …まぁそりゃ、そうかもしれないけども…( ははは…と苦笑いをしつつ答えるあたり毒蛇はちゃんと自覚があるらしい。右手を首の後ろに回しては首を掻いてどうやって誤魔化そうかと考えたのだが、無駄な行為だというのは直ぐに理解出来たのか、舌をしゅるりと出して、直ぐにしまった。 そして貴方の言った野菜を聞けば、指をさしつつ「 ふむ、それならあの辺にあるから取りに行こうかね。」と言って2人で向かおうとした。…が、水筒が投げ渡された事によりそれは出来なかった。)   (9/8 19:13:26)
クロ:ガデューカ > おや、ありがとうね。凄い助かるよ( ニッと笑いつつ感謝の言葉を述べ、受け取った水筒の蓋を開けては唇に押し当て、口内へとレモン水を流し込む。ほんのりと酸っぱくて美味しい、夏を感じるその水は、毒蛇の疲れを癒すものであった。 ぷは、と息を吐き出しながら水筒を唇から離し、ごしごしと腕で口元を拭く。丁寧に蓋を閉めれば、「 最高に美味いよ。この時期のレモン水ってのは本当にいい物だね。」と率直な感想を伝える。水筒を自身の目元に持ってくれば、中に入っている水と氷の音を楽しむかのように揺らしつつ目を細める。「 檸檬は何にでも使えるからね、アロマもジャムもこんな感じの水にだって使える。…檸檬はいいよ、私は好きさ…_ 」   (9/8 19:13:28)
クロ:ガデューカ > そんな独り言がぽつりと呟かれた後、ト ー ルの方を向き持っている水筒を差し出しつつ「 野菜を育てるのは好きさ…おや、あんたも暑いなら無理するんじゃないよ。熱中症は危ない病だからね。さ、此方にあるよ。」なんて言ってみせては、ザッザッと鳴る土を踏みしめて目的地へと向かった。 大きく育ち、日差しによって艶やかに光るその作物達が2人を出迎える。今日も楽しい日になりそうだ。)   (9/8 19:13:38)


ゑゐりあん/トール > え?あぁ、ありがとうございます。しかし、本当に暑いですな。地面に魚を置けば焼けてしまいそうなほどに(はははと苦笑しつつ冗談を言い、渡された水筒を口をつけて飲む。間接キスを意識するほどトールは子供ではない。それに、彼は異性だなんだという風に見るのはあまり好きではないのだ。相手を一人の司祭として。騎士団を支える大切な存在とでしか見ていない。だから平気でこんなことをするのだ)了解。先生の作る野菜だ。否が応でも期待で胸が膨らんじまうぜ(ワクワクと子供のように目を輝かせつつガデューカの後を追うトール。そこにあったのは太陽に照らされて輝くトマトやピーマン、パプリカなどであった)いいねぇ。ひとつ食ってもいいですか?(なんて質問はしているが、すでにトマトに手が伸びているトール。欲に正直である)   (9/8 19:19:17)


クロ:ガデューカ > は ~ …本当に秋に向かってんだか分からんよ…( うぇ、と嫌そうな顔をしつつ空を見上げる。青く美しい空をじっと見詰めれば、_暑いのも存外悪くないのかもねぇ…?_なんて思うけれど、やはり暑いのは暑い。汗がたらりたらりと背中を這っていくのを感じては、野菜を収穫したら水浴びをしようと心に決めたのだった。そして、隣でワクワクと目を輝かせるト ー ルに、まるで子供を見るかのような目で、ふ、と微かに微笑めた。)   (9/8 19:31:28)
クロ:ガデューカ > あっはっは、アンタの" そういう "所、私は好きだよ。ほら、好きなだけお食べ。( 軽快に笑いつつ、欲に素直なその性格を褒めれば、食べても良いという事を伝えつつ、自身はハサミを使って収穫していく。パチン、パチン、と茎を切る無機質だが軽やかな音が周囲に響く。_今年も無事にきちんと育った。いいね、いい色だ。_満足気に、得意気にふふんと笑いつつ、舌をしゅる、と出したのだった。__その異様な舌さえ無ければ、手際の良い農家そのものなのだが。)   (9/8 19:31:30)


ゑゐりあん/トール > へへっ。ありがとうございます(好きだと褒められればうれしそうに笑みを浮かべ、トマトをかじる。あふれ出る果汁に酸味控えめの甘さたっぷりの果肉を食べ、うんうんと頷く)旨いねぇ~。美味いねぇ~。やっぱ先生の畑の野菜は絶品だぜ(こちらもこちらで何かの職人のような感想を述べるトール。すると、満足げに笑うガデューカが視界に入る)…俺も先生の“そういう”所好きですよ。趣味に全力を注げるところ。尊敬しますよ(恥ずかしがる様子もなくトマトを頬張りながらそんなことを言うトール)   (9/8 19:35:23)


クロ:ガデューカ > 美味しそうに食べてくれるのは、農家の娘として嬉しいもんさ。娘…娘っていう年齢じゃあないけども。( 美味しそうにトマトを頬張るト ー ルの姿は、野菜を丁寧に心を込めて育てた身として、本当に幸せな光景で。うんうん、と頷く姿を見ては此方も頷いて見せた。そして再び作業に戻り、さっさと籠の中に丁寧に収穫した野菜を入れていく。ほんのりと香る、土の匂いが、頭の中を身体の中を巡って、さらなる幸福感を毒蛇に与えた。)   (9/8 19:49:01)
クロ:ガデューカ > …!( ぴく、と身体が少し跳ね、手の動きがとまる。そして、振り向いては、自身の蛇目を大きくさせつつ照れながら「 びっくりしちまった、褒められるとは思ってなくてね。…まぁ、でも。そうだね、嬉しい、嗚呼、嬉しいよ。」なんて。 毒蛇は、正直褒められるとは思っていなかった。なんならこの見た目に怖がる人も少なくはないのに、作物を通して、騎士団を通して、この様に関わってきてくれるのは嬉しくて。自然と口角が上がってしまうのを隠す為に、また作業をし始めたのだった。 自身の大好きな蛇目、蛇舌を褒められれば得意気になるし、その他の容姿を褒められたらお世辞だと思うのだけれど、作物や趣味を褒められるとどうにも嬉しくてしょうがない。_良い人に出会えて良かった。そう思えた。)   (9/8 19:49:03)
クロ:ガデューカ > さ、収穫出来たよ。もっと欲しいなら幾らでも譲るからね。( 毒蛇の視線と指が向いている方向を見ると。そこには、野菜が籠の中いっぱいにつめられていた。「 アンタの飯は美味いからね 」なんて付け足して言えば畑をぐるりと見渡す。心地よい風が2人を包み込み、紫のグラデーションの髪の毛がゆらり、ふわりと宙に浮いては日差しに照らされてきらりきらりと輝いた。)   (9/8 19:49:34)


ゑゐりあん/トール > 誰かの娘だって、胸張って言えるだけ俺は羨ましいですけどね(自分は誰の子なのか、親はどんな顔なのか。そう言うことを知らずに育ってきた。孤児は珍しいわけではないが、それでも彼女のように誰かの子供だとはっきり言えるのは少しばかり羨ましくもあった。すると、褒められて戸惑うガデューカの姿が目に入る。彼女は大人だが、どこか子供っぽい部分がある様にも思える。そこに何となく親近感がわいてくるのだ。だからというわけではないだろうが、トールは彼女といい関係を保っていきたいと思っていた)ありがとうございます。また飯が完成したら持っていきますよ(ガデューカから野菜を受け取り礼を述べるトール。すると風が吹き抜け彼女の髪を揺らした。今日も心地よい風が吹いている。この風に血の香りを。火薬の香りを混ぜてはいけない。戦争の香りを風に乗せてはならない。子供達には華の香りを、大地の香りを、海の香りを。平和の香りを嗅がせてやらなくてはならない。それが騎士団に勤める者の役目であり、そのためにトールは騎士団に入ったのだ)それじゃ(そんなことを思いつつトールは踵を返し建物の中へと帰って行った)【蛇と野菜と雷と】   (9/8 19:57:23)